こんにちは。ノブです。
日本一周中、頭を悩ませる問題のひとつが、『寝床』の確保でした。旅の序盤は道の駅や人気の少ない場所で野宿すればよいと思っていましたが、いざ旅に出ると野宿も大変。それに住宅街で夜を迎えると通報される危険もあるため、決行するにも覚悟がいります。
そんな中、救いとなったのがフォロワーさんから教えてもらったインターネットカフェの存在でした。今回はネカフェの中でもっとも活用した快活CLUBにスポットを当てて、その活用ノウハウをお伝えしたいと思います。
旅人が快活CLUBを好む理由
快活CLUBとは、紳士服の販売を手掛けるAOKIグループが運営する、コミック・インターネットカフェ(漫画喫茶)&カラオケが遊べる複合アミューズメント施設です。

一昔前からインターネットカフェは仮眠スペースとして使われてきましたが、この快活CLUBを特に重宝するのにはいくつか理由があります。
【特徴その1】業界No1の店舗数!24時間営業で予約不要
日本一周ほどの長期の旅になると、当日の天候や体調などの様々な要因が重なって、いきなり予定が頓挫することもあり、民宿のような宿泊施設を事前に抑えておくのがリスクなこともしばしば。安価に泊まれるライダーハウスだって、事前予約とチェックイン時間に制限があります。
そんな旅で、予約不要で24時間いつでも入れるネカフェは旅人にとってのオアシス。しかも、快活CLUBは同業他社で大手の自遊空間に2倍以上の差を付けて業界No.1の店舗数(2020/02/08時点で454店舗)を誇ります。都市の中心部よりも少し離れた郊外にお店があることも多く、旅をしていると見つけたときにホッと安心するようになります。
【特徴その2】広めの座席ブースと無料飲食サービスが充実
快活CLUBの良さのひとつがフルフラットシートの広さ。パニアバッグなど旅行の大荷物を運び入れても体を横にすることができる広さがあります。
さらに快活CLUBだけが展開する鍵付完全個室なら、隣人のいびきとも無縁で過ごすことができます。
ネカフェのソフトドリンク飲み放題は一般的ですが、さらにソフトリーム食べ放題であったり、無料モーニングサービスが展開されていたりと、追加料金を払わずに受けられる飲食サービスが充実しているのも魅力のひとつです。
【特徴その3】シャワーとコインランドリーが店内にある
快活クラブには無料でシャワーが利用できる店舗が多数あり、有料でも300円程度で利用可能。さらにコインランドリー(洗濯300円、乾燥100円)が設置されている店もあったりと、旅人が一日の疲れと汚れを拭う作業が店内で完結させることができます。なので、銭湯に行ってからコインランドリーで洗濯して宿へ向かうといった行程がなくなり、時間を有効に活用できてとても便利でした。
【特徴その4】ネカフェではトップクラスの清潔さ
バリのリゾート空間を再現した店内は、分煙も進んでいて清掃もしっかりと行われているため、他のネカフェと比較しても高いレベルで清潔さを保っています。さらに女性専用スペースが設けられている店舗もあるので、女性でも安心して利用することができるのも特徴です。
【特徴その5】出入り自由で飲食の持ち込み自由
ネカフェでは、一度入ったら支払いを終えるまで外出不可な店も少なくありません。ですが、快活CLUBはカウンターで店員に外出を伝えるだけで出入り自由。これがとても便利で、荷物を置いて観光に出かけたり、コンビニやスーパーで不足した日用品を買い足したりできるので、時間を有効に使うことができます。
旅人向け快活CLUB店舗の選び方
店舗選びはスマホアプリを活用しよう
快活CLUBの公式アプリが配信されているため、これを利用しない手はありません。
アプリから店舗検索を開くとGPSで最寄りの地図が表示され、下図のように近隣の店舗がピックアップされます。移動可能な距離に複数の店舗が存在する場合は、店舗アイコンをクリックして各店舗のサービスを比較して決めていきましょう。
フルフラットシートor防音個室のブースを選ぼう
まずは席の確認。ネカフェの座席スペースは大きく分けて、マットの敷かれたフラット席と背もたれを倒せる椅子の置かれたリクライニング席がありますが、睡眠を取るためならフラット席を積極的に選びましょう。また、快活CLUBの一部店舗に導入されている防音個室のフルフラットシートなら、プライバシーが確保され遮音もされてゆっくり休むことができますので、そちらもおすすめです。
無料シャワーとコインランドリー付きであるかどうか
フルフラットシートの有無が確認できたら、次はシャワー(有料or無料)とコインランドリーの有無を確認します。無料シャワーにはタオル使い放題の店とそうでない店があるので、使い放題の方が便利。さらにコインランドリーがあれば言うことありません。
無料モーニングサービスのある店舗であるかどうか
さらに、飲食サービスをチェック。殆どの店舗でソフトクリームが提供されていますが、稀にドリンクのみの場合もあります。また、無料モーニングも店舗によっては実施されていない場合もあるので、要チェックです。
自転車旅で繁華街の店舗を利用するのは難しい
これで利用する店舗を絞り込むことができましたが、問題がひとつあります。それは店舗の立地です。
お店が繁華街やアーケード街にある場合、店舗前に自転車が停められません。仮に停められたとしても盗難のリスクを伴います。その場合は、近くに公営の駐輪場があるなら問題ありませんが、ない場合は素直に諦めて他の店舗にした方がよいでしょう。
快活CLUBでのお得な過ごし方・注意点
アプリを利用して簡単チェックイン
自転車を停めて入店したら、まずは受付です。初回は会員登録(アプリ会員orカード会員)の必要がありますが、アプリ会員になれば以降はスマホが会員証の代わりになります。受付が完了した段階で利用開始となるので、事前に無料モーニングを食べるか否かを決めておいたり、何時間滞在するのか決めてから入店するのが良いと思います。

滞在時間の目安と料金は?
寝ることが第一の目的、とにかく安く済ませたいなら、8時間のナイトパックや9時間パックが良いでしょう。システムが自動計算して最安プランが適用されるため事前申請の必要はないですが、うっかり時間をオーバーしてしまうこともあるので、退出時間は要注意です。パソコンのデスクトップウィジェットに経過時間と利用料金が表示されているので、そちらを確認するようにしましょう。
また、旅のブログを執筆したり、動画投稿のための編集をする場合、9時間では全然足りません。今回の僕のようにブログを毎日投稿するなら12時間パックおすすめです。それに12時間パックなら前日の19時頃に入店してブログの更新や明日の準備をして就寝。次の日は午前6時前に起きて無料モーニングで朝食を摂るといったことが余裕を持ってできるので、快活CLUBのサービスを余すことなく利用して出発することができておすすめです。
気になる料金ですが、店舗により異なるため一概には言えませんが、フルフラットシート利用の12時間パックで1800円~2500円くらいが相場だと思います。鍵付き防音個室になるともう少し料金が高く、3000円前後が相場になります。それでもドリンクやソフトクリームが無料で食べられマンガも読み放題なのだから、宿に素泊まりするよりもコスパは優れていると思います。
ネカフェの連泊は可能?
24時間毎に清算をすることで、同じブースを継続して利用することができます。台風などで足止めされた際にとても重宝します。
フラット席で安眠するためには?
ネカフェはスペースが区切られていますが、音は丸聞こえ。イビキや歯ぎしりに笑い声、キーボードを叩く音などが絶え間なく聞こえて安眠しにくい環境です。さらに明け方になると隣人の目覚まし時計の音で起きてしまうこともあります。そして、24時間営業なので店内が暗くなることはありません。アイマスクと耳栓は必ず用意しておきましょう。
風邪ウイルスには十分注意しよう!
たくさんの人が同じスペースを利用するため、風邪の菌が蔓延しやすい環境です。それに夏場はエアコンがかなり効いていて寒く空気が乾燥しています。旅の序盤、その特異な環境に適応できず咽を痛めたことがありました。なので、フラット席では上記の耳栓アイマスクに加え、使い捨てのマスクをして眠っていました。さらに無料で貸し出されるブラケットを追加で羽織るか寝袋を被って体を冷やさないようにすることも大事です。
Wifiを有効に使って通信量を抑えよう
快活CLUBではWifiが利用できるので、スマホなど自前のモバイル機器を接続して通信量を抑えた方がお得です。快活WifiのSSIDは月一で変更されますが全店共通なので、他店で登録したものがそのまま使えます。
モバイルガジェットの充電は忘れずに!
ネカフェに入って必ず行っておきたいのが充電。スマホやモバイルバッテリーといったモバイル機器の他に、自転車旅なら前照灯や尾灯、サイクルコンピューターが該当するかもしれません。
快活CLUBの席にはUSBの充電ポートが用意されていますがポートが少なく電圧があまり安定しないため、複数の端末を挿して充電するのに不向きです。以下のような充電器を自前で一つ持っておくことをおすすめします。
また、こうした急速充電器を差し込むコンセントの口がない、なんてことに遭遇するかもしれませんが、ご安心を。テーブルの下に潜るとコンセントがありますので、そちらを利用してしまいましょう。
無料モーニングは積極的に活用しよう!
無料モーニングは午前6時から10時半の間に実施されます。食べられるのはフライドポテトと食パン。しかも食べ放題。自転車旅で必須のカロリーを十二分に摂ることができますので、使わない手はありません。
開始の午前6時を少し過ぎると利用者が集まってきますので、6時少し前からスタンバっておくと2台あるトースターを先に利用できて待ち時間を節約できます。
僕は旅の最中、このモーニングを頻繁に利用していたので「食べ飽きないの?」と言われることがありましたが、飽きたことはありませんでした。トーストをソフトクリームにディップして食べたり、ソフトクリーム用に置いてあるメイプルとチョコ味のシロップを使って味変させたりして楽しんでいました。
クーポンを活用してポイントを貯めて安く泊まろう!
退出時の会計前までにクーポンを利用することをお勧めします。貯まったポイントを使えば料金を割引することができるので、積極的に貯めて有効に活用しましょう。また、利用料金によって会員ランクが上がり、その分ポイントを貯めやすくなります。
その他、利用に関しての不明点については、よくある質問が便利です。

ネカフェ泊での自転車の盗難いたずら対策
繁華街の店舗を利用する場合は、近隣の駐輪場をチェック
繁華街のネカフェは自転車盗難のリスクが高く、なるべく利用を避けるのが吉。ですが、近くに公営の駐輪場がある場合はその限りではありません。公営の駐輪場は係員が常駐し監視カメラが設置されているため盗難の危険も低く、1日の利用料も100~200円と安いので営業時間をチェックして上手く利用するようにしましょう。
快活CLUB店舗前駐輪場の防犯テクニック
店舗前の駐輪場に自転車を停めるならダブルロックは基本ですが、さらに試して欲しいのが100均グッズのバイクカバーです。カバーを掛けることで、そこに自転車があることが分かりにくくなるためとても有効です。この方法は旅の道中にお会いした元日本一周チャリダーさんに教わったのですが、このカバーのお陰で自転車を盗難されずに日本一周を終えることができました。
輪行状態のロードバイクは持ち込める
上記の防犯テクニックですが、これは旅チャリ仕様だったからこそできた措置だと思います。流石に有名ブランドの高級ロードバイクをこのように駐輪させるのはあまりおすすめできません。
その場合は輪行袋に入れて持込みをすることを検討しましょう。快活CLUBのブースならそれも可能で、実際に持ち込んでいる方がいるのも把握しています。
もし、自転車を輪行状態にしたくないorできない場合は、ネットカフェをあきらめビジネスホテルなどを利用した方が良いと思います。
ネカフェを利用するデメリット
ネカフェを利用し続けると、その快適さのあまり野宿が面倒くさくなり、ネカフェのない地域では途方に暮れます(笑)
野宿に比べてサバイバル感が薄く、ハラハラドキドキな旅を求める方には物足りないかもしれません。
そして、旅の醍醐味である出会いが少なくなります。ゲストハウスやライダーハウスなら共有スペースで会話することが多々ありますが、ネカフェにそうした出会いは皆無です。旅に出会いを求めるなら、ネカフェ以外を利用する方が絶対に良いと思います。
ただ、こうしたデメリットはあるものの、やはり利便性は抜群。日本一周の旅を終えて使う機会は減りましたが、また遠くに出かける時には、旅の経験を活かして上手く利用していきたいと思っています。
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