こんにちは。ノブです。
北海道日高地方の馬産地を巡る自転車旅に出かけてきました。今回は浦河町にある『うらかわ優駿ビレッジAERU』を訪問。ウマ娘でも人気のダービー馬、ウイニングチケットをイメージしたコンセプトルームに宿泊してきました。
うらかわ優駿ビレッジAERUとは?
浦河町とJRAによって「うらかわ優駿の里公園」内に整備され、「馬と自然とふれあえる里」をテーマに1998年に誕生した宿泊施設とその周辺施設の総称です。
敷地は120万平方メートルと広大で、主要施設に公衆浴場やレストランのあるウェルカムセンター、宿泊練の優駿ロッジ、バーベキュー練、団体用のゲート厩舎があります。
さらに、サッカー、パークゴルフ、歩くスキー、乗馬などの各種アクティビティが楽しめ、特に乗馬では騎乗経験に応じてプランが選べ、近隣にあるJRA日高育成牧場内の大放牧地を走ることができるなど人気を博しています。
また、功労馬を受け入れており、現在はウイニングチケットとスズカフェニックスの2頭がのんびり余生を過ごしています。
うらかわ優駿ビレッジAERUは、浦河町の優駿さくらロード沿いにあります。下の写真の既にAERUの敷地で、左手には乗馬施設や放牧地、サッカーグランドなどが並んでいるのですが、ここからさらに700mほど進むことになります。

アエルの入り口に着いた……と思ったら建物はまだ先です。敷地が広大すぎる……。


建物の前に到着。ですが、目の前に見えているのは入り口ではなく、団体客用の宿泊練です。入り口はここからグルッと回ることになります。

グルッと回りつつ登ってエントランスの入り口へ。ここは施設の2階になります。

駐輪:自転車は持ち込める?
チェックインを済ませて自転車の持ち込みについて確認したところ、部屋ではなくエントランス奥の人目につきにくいスペースに駐輪させてもらえることになりました。

入浴:あえるの湯
この日はチケゾールームが見たくて早めにチェックインしたため夕食まで時間があります。まずは汗を流そうと大浴場に向かいます。ここに広がっているのもアエルの敷地。本当に広い。

3階にある大浴場は公衆浴場になっていて宿泊客以外も入浴可能です。温泉ではなくブラックシリカと呼ばれる天然鉱石を使って沸かしているそうで、湯船は5つくらいあったかな。一般的な銭湯くらいの広さでサウナもあり、いい湯でした。

休憩所も設けられていました。

洗濯:コインランドリーあり
コインランドリーには洗濯機が2つあります。部屋は鍵が掛かっており、1階の受付で鍵を借りて利用するルールでした。

特別展示:ホースギャラリー『アエルの名馬たち』
アエルにはこれまで多くの功労馬が余生を過ごしており、2階エントランスには彼らの足跡を辿る展示コーナーが作られていました。

正面にあるのはウイニングチケットの優勝レイとニッポーテイオーの引退記念レイです。中央に展示された蹄鉄もニッポーテイオーのものでした。

展示スペースはそこまで大きくありませんが、ぐるっと壁一面に展示が広がっていました。

チケゾーぬいぐるみがありました。ここで余生を過ごすチケゾーは御年32歳。存命のG1優勝馬の中で最年長です。

ケイティタイガーやヒシマサル、ダイユウサクなど、晩年をここで過ごしてきた引退功労馬たちの写真がいっぱいです。




ウイニングチケットのダービー優勝馬着。優勝馬にしか与えられない栄誉ですね。

ウイニングチケット、タイムパラドックス、スズカフェニックスのスポーツタオル。勝負服カラーでカッコいい。

タイムパラドックスを偲ぶ品が数多く展示されていたのが印象深かったです。スズカフェニックスとそっくりな馬体で仲がとても良く、いつも一緒。「なかよしツインズ」と呼ばれてファンから親しまれていましたが、2022年2月に他界。二頭が並ぶ姿を見てみたかったです。


このホースギャラリーは乗馬課の方々の手でレイアウトされたようです。その愛情が伝わってくる素敵な展示でした。

部屋:ウイニングチケットコンセプトルーム
エントランスから左右に伸びる宿泊練『優駿ロッジ』へ向かいます。チェックインして鍵を受け取った段階からウキウキでした。

ウイニングチケットルームは入口から特別感が漂ってきます。専用のルームプレートがありました。

部屋に入るとすぐにウイニングチケットのポスターがお出迎え。

期待を膨らませて奥へ進み、部屋の全容に思わず「おおっ」と声が出ました。

別角度から。どこを見てもウイニングチケットですね。最高です。

壁面にはチケゾーの絵や写真も飾られています。


他にチケゾーぬいぐるみが置かれていたり、椅子やクッションもチケゾー仕様です。


素晴らしいのは、このタペストリーです。ウイニングチケットが優勝した日本ダービーの掲示板を再現しています。JRAのCMにあった「93年日本ダービー。瞬きさえ許さない3つのプライドの激突。熱狂の2分25秒。最後の直線を制したその馬の名は……」というナレーションを思い出しました。

テレビにはAmazonのFireStickが取り付けられていたので、早速脳裏によぎったCMを探して再生していました。

最後はサニタリー。バストイレは別々になっていて、トイレはウォシュレット付き。お風呂は大浴場があるので使いませんでしたが、一般的なユニットバスで清潔感がありました。


部屋を見終わったら、チェックイン時にもらったコンセプトプランの特典(非売品)を開封。タオルとタンブラー、それにマスクとピンバッチが入っていました。

夕食:ウイニングチケットコンセプトルーム特別プラン
夜は更けて夕飯です。チケゾープランは部屋だけでなく、ディナーもコンセプトルーム仕様の特別なもので、これも楽しみにしていました。

今日のお品書き。

ドリンクにSAPPORO生ビールを注文。

まずは先付けと前菜3種。ずわい蟹は言わずもがなですが、前菜も美味しいです。蛸は柔らかく、煮こごりは旨味が溶け出てくるし、豆腐にのった山ワサビの風味も心地よい。

刺身。ヒラメと蛸は浦河産。今度の蛸は食感が豊かで噛むたびに旨味が出てきます。

特別純米酒の増毛國稀を追加注文。スッキリとした味わいでどんな料理にもよく合います。

魚料理は時しらずの塩焼き。脂の乗りも程良く美味しい。

肉料理。黒毛和牛のサーロイン。和風バーベキューソースが絶品でしたし、玉葱などの野菜も火の通り方がベストです。

揚げ物。甘海老とツブ貝の春巻き。ツブのコリコリ。エビのカリッと感。食感が心地良い。

蒸し物。冷製茶碗蒸し。ここまで油物が続いていたので口の中がサッパリします。

ご飯物は日高産灯台ツブの釜飯。 食感と旨味が強く満足感があります。椀物は浦河産”まつも”のお吸い物。海の旨味が凝縮された味わいでした。


最後は本日のデザート盛り合わせ。 アエルのロゴが心にくい演出です。 ご馳走様でした。

どの料理もクオリティが高かったです。見計らった丁度良いタイミングで次の品を出してくれるので、お酒を楽しみつつじっくりと味わいながら、満足感のあるひとときでした。
朝食:品も豊富なバイキング!勝手丼ウマい!
明けて翌日のコンセプトルームからの景色。今日も良い天気です。

朝食はバイキング形式になっています。これは全プラン共通です。

和洋中と揃っていますが、自分でお刺身などを乗せて作る勝手丼が美味しかったです。おかわりもして朝から満腹でした。

まとめ
ウイニングチケットコンセプトルームへの宿泊は、馬産地巡りの旅の中でも楽しみにしていたイベントの一つでした。部屋の内装は素晴らしく、そして夕食もとても美味しかったです。いつまでも過ごしていたかったと思えるくらい、期待を上回る満足感を得ました。
実馬も元気に過ごしていますし、ウイニングチケットのファンならぜひ一度、足を運んで欲しいなと思います。
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