こんにちは。ノブです。
道外の地域から北海道にサイクリングに出かける際、新千歳空港を利用する方は多いのではないでしょうか。到着時間によっては夜遅くなんてこともあります。
この新千歳空港には温泉施設があり、健康ランドのようにリーズナブルに宿泊することが可能です。実際に泊まってみましたので、サイクリスト目線でレポートします。
新千歳空港温泉の場所は?
温泉施設は空港の4階にあります。到着ロビーは1階となるので、そこからエレベーターやエスカレーターで移動が必要です。所要時間は5分くらいかと思いますが、詳しい場所は新千歳空港の構内図で確認してください。
自転車は持ち込める?保管場所は?
まず気になるのは、自転車の保管場所についてです。温泉施設内に自由に持ち込むことはできず、入口の自動ドアを入った正面にあるカート置き場に置くことになります。
空港を訪れた人なら誰でもアクセス可能な位置ですので、安全面で気になる方はいるかもしれませんが、あとで、スタッフさんが盗難防止用にネットを掛けて保護してくれます。
仮眠時の料金は?
朝まで滞在する場合、入館料に加え、深夜料金が必要となります。自分が泊まった時は合計で3,500円でした。詳しくは施設の料金案内を確認してください。
この料金は、大部屋のリラックスルームで仮眠を取る場合で、新千歳空港温泉には個室の客室もあります。そちらは別途予約が必要なようです。
手荷物は預けられる?
人によっては着替えなどの入ったサドルバッグ等を持ち込みたいと考える人もいるかと思います。ただ、仮眠をとるときは邪魔になります。そのときは脱衣所のロッカーが常時使えるので、そこに預けてしまえばOKでした。ロッカーは縦長の細いタイプですが、リュックやサドルバッグは1つなら入ります。もちろん、フロント預かりも可能です。
前日に入館して温泉で汗を流し、寝間着に着替えて仮眠。起床後、サイクルウェアに着替えて出発みたいな感じで利用しています。
温泉は?タオル類は借りられる?
バスタオルやフェイスタオル、館内着は入館料に含まれており、シャンプーやリンス、ボディーソープは備え付けがあります。使い捨ての髭剃りなどのアメニティも浴室に常備されていますので、基本的に手ぶらで利用が可能でした。
浴室はオーソドックスなスーパー銭湯といった感じで内湯と露天、サウナがあります。露天から飛行機は見られませんが、飛び立つときのエンジン音が間近に聞こえるので、その臨場感は空港ならではないでしょうか。
仮眠室(リラックスルーム)について
仮眠室は男女兼用の部屋と女性専用がそれぞれあり、兼用のリラックスルームには、リクライニングチェアが並んだ大広間が2つあります。広間は二間続きとなっており、入口近くの大広間は一時的な休憩のための薄暗い空間で、個々にテレビが備え付けられていたり、棚には漫画がギッシリでした。
また、奥の大広間は、より暗い安眠ルームになっています。とは言え、安眠ルームも完全な暗室ではなく、人が歩けるくらいの薄暗さになっていました。
また、リクライニングチェアは完全に水平にはならず、頭の部分が少し持ち上がる形で枕代わりになりますが、少し角度が急なので人によっては寝づらいかもしれません。
椅子の頭の部分にはバイザーがあって灯りを多少遮ってくれますが、真っ暗が寝やすい方はアイマスクを持参した方がよいです。それと、周囲のイビキ対策に耳栓があると、より熟睡できます。これまで2回宿泊しましたが、そのどちらも安眠できました。睡眠時間は4〜5時間くらいです。
スマホの充電はできる?
コンセントが利用可能な場所は2箇所、1つは館内にある充電コーナーで、利用したことはありませんが、USBポートがあるようです。
また、リラックスルームのリクライニングチェアにはコンセントがあり、USB-ACアダプタを持参すればスマホの充電も可能でした。席によって付いていない場合もあるそうなので、その点は注意です。
入退場は自由にできる?
施設は一度入館すると外に出るためには退館手続きが必要で、再入場には入館料が新たに必要となります。なので、利用する際は、予め空港内の用事を済ませておくことをおすすめします。
食事は?持ち込みはできる?
基本的に食べ物の持ち込みはできません。館内には食事処がありますが、営業時間の終了が20時と早いです。
温泉施設での仮眠を目的とする場合、施設に入る前に何か胃に入れておいたほうが良いと思います。空港内の飲食店は21時くらいには営業終了している店も多いですし、コンビニも夜は営業終了していますので、事前に営業時間はチェックするようにしてください。
館内はお茶とコーヒーは無料でいただけますし、自販機や売店があるので、そこでお菓子などを買って食べることは可能です。
朝食は無料!
また、朝食が無料で付いてきます。パンとコーヒー、スープといったシンプルなものですが、午前6時からいただくことができます。
バイキング形式になっているので自由に取っていきます。
パンは一つ一つは小さいですが種類が豊富。個人的にはフレンチトーストが好みでした。
早朝出発するときの注意点
サイクリストなら明け方から走り始めたい方もいると思いますが、早朝の新千歳空港はエレベーターやエスカレーターの多くが停止していて、構内を自由に歩くことができなくなっています。
ですが、新千歳空港温泉の真横に24時間対応のエレベーターがあり、1階まで降りられるようになっていますので、安心です。
エレベーターで降りた先はすぐに外に繋がっていますし、歩道スペースが広く取られているので、輪行を解除するのも楽でした。
混雑時は入場制限がかかることも
GWやお盆休みなど空港が混む時期は施設への入場制限があるそうです。大抵は日帰り客だと思われますので、しばらく待てば入館できそうですが、フライトの遅延や欠航等があると詰めかけますので、温泉に入れないまま空港の長椅子で夜を明かすこともあり得そうです。
新千歳空港の中にある
— 猫フライ(ねこふらい) (@B4YO_DDR) April 15, 2023
「新千歳空港温泉」を初利用。
到着時は入場制限がかかっていたけど、すぐに解除されて入ることができた。
入館料1,800円とお高めだけど、温泉も良くて館内設備も充実していたので満足感が高かった。
1,700円追加で払えば朝まで滞在できるので、深夜到着便でも安心。
2023.3 pic.twitter.com/wUCdKL3Y0X
気を付けたいのは、23時台に新千歳空港に到着した場合ですね。札幌行きの快速エアポートは既になく、仮眠目的の人も増えますので、温泉に入れるかどうかは運次第になってしまいます。
まとめ
新千歳空港温泉に泊まるメリットは、リーズナブルに一泊でき、温泉に入り放題なところでしょうか。
注意したいのは、繫忙期だと満員になって入場制限がかかる点ですね。今のところ入れなかった経験はないのですが、仮眠室は事前予約はできないですし、確実に宿泊するなら個室を予約しておいた方がよいかもしれません。
自分は馬産地である日高地方に向かう場合によく使っています。日高地方は鉄道網が廃止されており、自走するなら、空港から行った方が近いためです。金曜日の夜便で新千歳空港に到着して温泉で一泊。早朝から走り始めれば、土日を馬産地巡りに使えます。
もし、札幌方面が目的地であれば、JRの快速エアポートでさっさと移動した方がよいと思います。ホテルもいっぱいありますし、快活クラブだってあります。無理に空港に泊まる必要はありません。旅の目的に応じて、空港に泊まるかを判断し利用するのがベストだと思います。
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