こんにちは。ノブです。
自転車は長いこと乗っていると、どこかにぶつけたり、擦れたりして少しずつフレーム表面の塗装が薄くなったり剥がれてしまいます。そのまま放置しておくと故障の原因となってしまうため、早めの対処が必要です。
今回は、4年近く乗ったアルミ製のロードバイクに対し、車の補修に使うタッチアップペンを使い、フレームの塗装剝がれを補修してみました。
購入動機
ロードバイクをショップに点検してもらった際、塗装剥がれを指摘され、このままではアルミでも錆びてロードバイクの寿命を縮める恐れがあると言われたのがきっかけです。
その時に店員さんからタッチアップペンで直せるとの助言をいただき、物は試しと購入することにしました。



色の選び方
タッチアップペンは、本来は車の塗装剝がれを補修するためのものです。そのため、各車メーカーが開発した色に合わせラインナップされています。
車の場合だと色調番号をメーカーに問い合わせて正しい色を選ぶことができるのですが、ロードバイクの場合はどうしたらよいのか?
もしかしたら開発元の会社なら設計時の色番号などを教えて貰えるかも。
そこで、KhodaaBloomの開発先であるホダカ株式会社に問い合わせてみたところ、「使い続けることで色も経年変化するため、こちらから指定することはできない。今のロードバイクの状態を自身で見て、今の最適な色を選んで欲しい」と回答を貰いました。となると、自分で選ぶしかありません。
さて、色の選び方は2通りあり、ひとつは既存の色から選ぶ、ふたつめはオーダーメイドで色を作ってもらう方法です。
オーダーメイドの方が割高になる分、期待した色が得られそうですが、今回は部分的な補修のため場所ごとに色褪せ具合は異なります。オーダーメイドを選んでも満足のいく仕上がりにはならないような気がして、既存の色から選ぶことにしました。

購入できるお店はホームセンターやカーショップなど。伺ったホームセンターはカラーサンプルが持ち出せなかったので、事前に補修したい箇所のアップを写真に撮っておいて、それと比較しました。似たような色ばかり並んでいて、カラーサンプルと睨めっこは本当に骨が折れました。

タッチアップペンでの補修方法
1.用意したもの
今回用意したものは、こちら。

2.ロードバイクのフレーム表面を綺麗に拭く
まずはウェスで補修したい箇所の汚れを落としていきます。ロードバイクのフレームなら1枚で広範囲を拭けてしまうので、小さな補修ならここまでのものは要らないかもしれません。例えば、ウェットタイプの眼鏡拭きなんかでも代用できそうです。

3.タッチアップペンでフレームに塗っていく
汚れを落として表面が乾いたら、タッチアップペンの登場です。フレームに塗る前に実際の色を確認。黒と青は想定内の色でしたが、ホワイトはちょっと色が違いました。ホワイトを使いたかった傷は微々たるものなので、今回は修正しない方針とします。

さっそく塗っていきます。小さい補修なので家にあったマスキングテープも一応用意していましたが、使わなくてもいけそうです。
ペンといっても小さなブラシを使って塗っていくので、あまりヒタヒタに塗料を着けると垂れてきます。

垂れないよう少なめにして期待する色合いになるまで重ね塗りしたほうがよいですね。

青は薄く塗るとちょうど良い色合いなのに、付けすぎると違う色みたいになる。色むらができてしまい調整が難しい……。

黒だとそこまで気にすることなく、期待通りに塗れました。

もしくは、専用のスプレーも売っていますので、マスキングして噴射すれば綺麗に塗れそうです。
4.あとは乾かして完成
とりあえず、丸一日放置して乾かしました。手塗りなので、どうしても不自然な凸凹が目立ちます。
これを均すために、買っておいた仕上げ用の紙やすり#1000を使いましたが、残念ながら失敗。黒はともかく、光沢のある青はその光沢がなくなって悪目立ちするようになってしまいました。
結局、そのまま塗装を剥がしてから塗り直し、再び1日乾燥。
近くで見ると色ムラが目立ちますが、遠くから見る分には問題なし。そもそも塗装が剥げて錆びる危険があったことが問題なので、これで十分です。






補修をやってみた感想
まずは色を探すまでが大変でした。サンプルを見てようやく選んでも、本当に同じ色かは塗ってみるまでわかりません。
そして、ブラシで塗るので色ムラができやすく、周りの色に馴染むように合わせるのに一苦労しました。
じゃあ、専用のスプレーを使えばよかったのかと言えば、今回のように細い場所に吹き付けるなら養生をしっかりやらないと、塗らなくてもよい部分まで塗ってしまいそうです。
ちゃんとやるなら、コンポをすべて取り外してフレームだけの状態にしてからやりたい。いっその事、リペントしてしまった方がよかったのではないかとさえ思っていました。
とりあえず、剥がれた塗装が見えなくなって錆びる危険はなくなりました。遠くから見る分には満足です。もし、次に塗装が剥がれてきたら、その時はリペントに挑戦してみたいと思います。
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