こんにちは。ノブです。
今回は旅のまとめ記事の長野県編です。
周囲を山に囲まれ南北に長い長野県は、標高や緯度、それに地形の影響を受けて豊かな風土が育まれ、その土地ならではのグルメも豊富で、再び訪れたくなってしまう魅力に溢れています。
この記事では、これまで自転車で走って訪れた長野県のオススメスポットをまとめてご紹介していきます!
長野県のおすすめサイクリング・観光スポット
浅間サンライン
浅間サンラインとは、浅間山の裾野を走る軽井沢から上田市を繋ぐ約27kmの広域農道のことで、通過する小諸市や東御市の市街地より高い位置にあり、浅間山連峰を眺めながら走ることのできる景観の良さが特徴です。

市街地を避けて通りますが、ルート上にはコンビニも点在し道の駅もあるため、休憩に困ることはあまりありません。
それに国道18号線よりも交通量が少ないので抜け道としてもオススメ。この浅間サンラインを最後まで走ってもいいですし、途中から浅間サンラインを降りて千曲川沿いを進むという方法も使えますよ。
浅間山は活火山としても知られ、その麓にはいくつもの温泉地があります。そのひとつ小諸市には8つの源泉があり、その泉質や効能は標高が上がる毎に変わっていき、とてもユニークです。湯巡りして泉質の違いを確かめてみたくなりますね。

信州小諸 菱野温泉 薬師館
浅間サンラインの少し上、小諸駅から約7kmほど坂を登った先にある菱野温泉には『薬師館』という旅館があります。
関内は落ち着いた造りで、部屋は限定10室。地元食材を活かした食事も絶品。ここの泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛などに効果があります。『ろんぐらいだぁす!』にも登場したその湯は、サイクリングで疲れた体を癒やしてくれること間違いなしです。





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小諸市 飯綱山公園富士見城跡
北国街道の宿場町であり城下町でもある小諸市は、長野県の東部に位置し、北に浅間山、南西部に千曲川が流れています。傾斜のある土地柄、坂がとても多く『坂の町』とも呼ばれるほどです。
紹介する飯綱山公園の富士見城跡は、浅間サンラインの程近くにあり、遠くに富士山を望むこともできる絶景スポット。
小諸市は少し登るだけで街を見渡す絶景が拝めますので、小諸をサイクリングするなら、醍醐味である坂を堪能してみてください。

小諸高原美術館
飯綱山の頂上には、小諸市街を一望できる美術館があります。せっかく富士見城跡まで来たのなら、こちらにも足を運んでみてください。
地元出身の画家である白鳥映雪の作品を展示した常設展がすばらしく、最後に登場する巨大な絵画が並ぶ姿には、思わず「おぉ」と声が出るほどの迫力です。

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小諸市 小諸城址 懐古園
小諸駅のすぐ裏手にある懐古園は、日本さくら名所100選公園として有名な、かつての小諸城を整備した広大な敷地の公園です。
春は桜、秋は紅葉狩りと四季折々の楽しみがあり、園内には美術館や動物園、遊園地などの施設もあって、子供連れにも人気です。
かつての小諸城は、城郭が城下町よりも低い場所に位置する日本で唯一の『穴城(あなじろ)』で、本来なら守りが弱くなるところですが、西に千曲川の断崖、南北に深い谷という天然の要害を生かしたところに建てられているそうです。
大手門から歩いていくとその立地の不思議さを実感することができますので、公園だけでなく周辺を散策しながら楽しむと新たな発見があって面白いですよ。


自家焙煎珈琲こもろ
喫茶店『自家焙煎の珈琲こもろ』では自家焙煎の珈琲と月ごとに期間限定のスイーツがいただけます。
小諸駅近くにあり、サイクルラックも設置されているので自転車でも立ち寄りやすくなっています。香り豊かな珈琲をゆっくり味わってみてください。



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佐久市 JR佐久平駅前の北斗の拳マンホール
佐久市には北陸新幹線の停車するJR佐久平駅があり、その駅前に人気漫画『北斗の拳』のキャラクターを描いたマンホールのふたが設置されているのをご存じでしょうか?
原作者の武論尊先生が佐久市出身。その縁があって2019年の9月から設置されるようになりました。
主人公のケンシロウやライバルのラオウら7つのマンホールが北斗七星の並びで点在しているという、にくい演出もあり、ファンならずともコンプリートしてみたくなります。

レストランきくや
佐久市の岩村田には、地元住民に愛される洋食店『レストランきくや』があります。
とても人気で開店直後から席が埋まりますので、多少待つことも覚悟してください。ですが、その味は折紙付。
写真はカツ丼。ボリュームもあり、しみしみのカツが濃いめの味付けでご飯が進む進む。これはロングライドした帰りに食べたくなる味でした。

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東御市 海野宿
北国街道信濃12宿の要所として栄えた海野宿は、日本の道100選にも選ばれ、電柱が一本もない、昔ながらの静かな町並みが楽しめる観光スポットです。
道の中心に用水堰が併走するのが特徴的で、隣家と接する屋根の端にさらに小屋根を乗せた『うだつ(「うだつが上がらない」の語源のひとつとされる)』が見られます。車通りも少ないので古い街並みをのんびりポタリングするのにオススメです。

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東御市 蜂天国
東御市にはちょっと変わった不思議スポットがあります。それがこの蜂王国です。
巨大な蜂のオブジェを偶然見かけて立ち寄ったのですが、中には1600点もの蜂の巣アートがあり、圧倒されます。特に複数の巣を蜂達が繋げて作られた巨大な蜂の巣アートは必見です。


また、数種類の蜂蜜を試食することもでき、その違いがハッキリと分かるのが面白くもあります。気に入った蜂蜜をアイスにかけて食べることもでき、ハチミツ×レモンはレアチーズケーキみたくなって美味しかったです。

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上田市 上田城跡公園
上田城は全国に名を馳せた真田幸村の父である真田昌幸が築城し、長い間、真田氏の居城として使われてきました。
この公園はその上田城跡を中心に整備されたため、歴史ある石垣や櫓が今も残っています。天守こそありませんが他にも神社、博物館など、見所は沢山。歴史好きならその雰囲気を楽しめること間違いなしです。
ちなみに、この上田城跡公園は映画『サマーウォーズ』で登場した陣内家のモデル。市街には映画で登場したスポットが数多くありますので、聖地巡礼するのも楽しみの一つですね。

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国道最高到達地点の渋峠
標高2,172mにある渋峠は、日本国道の最高到達地点。ここは『ろんぐらいだぁす!』でも度々登場するサイクリストにとってあこがれの場所の一つです。
しかし、その渋峠に至る志賀草津道路の草津ルートは、白根山の火山活動の影響により、自転車での通行は禁止(2021年1月31日現在)となってしまっています。そのため、冬期の通行止めが解除されても長野側から登るしか方法はありません。
ですが、草津ルートが通れないとはいえ、長野側からでも絶景スポットがたくさんあります。森林限界となる頂上付近では、そこが日本とは思えない絶景を堪能することができます。
とくに冬期通行止め解除直後は雪の回廊も見られますので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
渋峠ホテルの看板犬のインディ君とマーカス君。彼らをもふもふするのが、登る目的の一つだったりします。
残念なことにインディ君は2019年11月21日に天国に旅立ってしまいました。マーカス君は今も元気に看板犬としてお客さんを迎えているようです。
竹風堂小布施本店の栗おこわ
渋峠から長野方面に下り、少し走った先にある小布施町では『ろんぐらいだぁす!』にも登場した栗のおこわがいただけます。もっちりなおこわにふっくら甘い栗が絶妙。付け合わせもどれも美味しく、特にムカゴの胡桃和えがお気に入りです。


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大町市 木崎湖と小熊山
アニメ『おねがい☆ティーチャー』の舞台でもあり、『ろんぐらいだぁす!』でもおなじみの木崎湖。
聖地巡礼を兼ねて一度訪れてみたいと思っていましたが行く機会がなかなか作れず、日本一周のルートに組み込んでしまいました。
木崎湖といえば木崎湖キャンプ場に架かる桟橋ですね。キャンプ場内ですが受付で一言断れば見学することができます。晴天にも恵まれ、この日の木崎湖は穏やかでとても綺麗でした。
そして、小熊山のパラグライダー場から見下ろす景色も最高です。木崎湖キャンプ場すぐ側から道が続いており、約8kmほどのヒルクライムとなります。この絶景はぜひ現地で見て欲しいです。
鹿ジビエ と 手作り定食 カイザー
木崎湖から大町市街へ向かう国道143号線沿いには『鹿ジビエと手作り定食 カイザー』という洋食店があります。
名物は店名にもある鹿肉。ジビエは硬さや匂いが気になるかと思いますが、ジューシーで柔らかく、デミグラスソースが良く合いました。がっつり系の定食が多く、ボリューム満点でお腹いっぱいになりますよ。

Yショップニシ
長野県大町市を舞台にしたアニメ『お願い☆ティーチャー』や『お願い☆ツインズ』の作中に登場する縁川商店のモデルになったお店です。
店内にはイートインスペースがあり、お蕎麦やうどんがいただけます。
熱々で具沢山な縄文おやきもオススメ。野沢菜・あずき・切干大根・かぼちゃ・野菜ミックスと種類も豊富です。


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松本市 乗鞍エコーライン
標高2,702m。自転車で登れる最も高い場所。それが乗鞍畳平です。
乗鞍畳平までのルートは2つあり、そのうちの一つ、長野県の松本側から向かうことのできるのが乗鞍エコーラインです。

起点となる乗鞍観光センターからは約21kmの登り。マイカー規制で一般車が入ってこないため、大型のバスにさえ気を付ければ自分ペースを維持して登りやすく、人気のヒルクライムスポットとなっています。
終盤は森林限界になった途端に視界が大きく開け、天空の道を走る素晴らしさは、登りのキツさを一瞬で吹き飛ばしてくれるほどの高揚感と達成感を与えてくれます。
それに、夏でも雪の残る大観峰といった乗鞍ならではの景色も魅力の一つ。ぜひスキーヤーをバックに記念の一枚を撮っておきましょう。

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ビーナスライン(霧ヶ峰)
ビーナスラインは長野県の茅野市から上田市の美ヶ原高原に至る全長約76kmの観光道路で、特に白樺湖から霧の駅までの区間が屈指の絶景ポイントとなっています。
ゆるキャン△にも登場し、志摩リンが向かった霧ヶ峰は正にこのビーナスラインのことで、ルート上には『ころぼっくるひゅって』や『霧の駅』のライブカメラもあり、聖地巡礼コースとしてもオススメです。

他にも白樺湖や車山高原など絶景スポットはいくつもあり、一度では回り切れないほどです。季節によっても見せる顔は変わりますので、このエリアは複数回訪れて、移り変わる高原のパノラマロードを満喫してみたくなりますね。

塩尻市 高ボッチ高原
長野県塩尻市にある高ボッチ高原は標高が1,661m。東は諏訪湖、西はアルプスの山々を望むことができる絶景スポットです。
高ボッチ高原へはいくつかルートがありますが、そのうちの一つの国道20線沿いでは、序盤の激坂で心が折られそうになりました。さらに中盤から後半にかけても10%を超える坂が連発しますので、心して挑んでください。
登り切れたら、その先はご褒美区間。頂上は360度のパノラマが広がり、北アルプスの山々はもちろん、諏訪湖、南アルプス、富士山まで望むことができますよ。

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杖突峠
伊那市から茅野市へと抜けることのできる杖突峠はその名前の通り、杖を突いて登りたくなるような、なかなかにしんどい峠道です。
ブルベ中に伊那市側から登った経験がありますが、序盤は斜度が緩いものの終盤は8%前後が続いて足が消耗しました。

山中を縫うように登るので絶景スポットは少なめですが、頂上から茅野市側へ下ってすぐの所に峠の茶屋があり、そこから諏訪湖を見下ろすことができます。
ここから景色は信州三景観のうちの一つとされていますので、杖突峠を通るなら、ぜひ立ち寄ってその眺望を確かめてみてください。

まとめ
今回は長野県のサイクリングスポットとおすすめ観光地を取り上げてみました。夏でも比較的涼しいので避暑に最適。大自然や美味しいグルメを求めて何度でも訪れたくなります。
この記事を読んで興味を持っていただけたら幸いです。長野の魅力を発見しに、ぜひ足を運んでみてください。
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