秋の自転車旅 乗鞍通行止めでDNF 高ボッチ高原へヒルクライム

こんにちは。ノブです。

先日計画した9月の自転車旅を実行に移しましたので、そのライドレポです。

2018年9月秋の自転車旅に出かけます。まずは輪行で前日移動し、初日は長野県南部の薮原駅からスタートし、乗鞍へ。その後、白川郷を越えて日本海を目指し、再び長野から麦草峠を越えて秩父の山間部を通って東京まで自走で帰る、走行距離735kmの自転車旅、その計画編です。

結論から言いますと、長野県まで向かったものの旅を1日で断念し、帰ってきました。
これまで自走であれ輪行であれ、自宅をゴールに定め走り切ってきましたが、自転車旅で初のDNF(Do Not Finish)となりました。道中、なにがあったのかご覧ください。

本日のルート

Garmin Edge 1030 走行データ

距離:85.78 km
タイム:4:19:48
経過時間:6:48:42
平均速度:19.8 kph
高度上昇:1,297 m
最高高度:1,634 m
カロリー:2,835 C

旅レポ・フォトギャラリー

9月5日(水) 旅0日目 20時ちょうどのスーパーあずさで塩尻へ

仕事を終えた後、荷物を抱えて新宿駅へ向かいました。E353系のスーパーあずさ。どことなくアイアンマンっぽい顔立ちがカッコイイ! 

ちなみに、新宿駅までの移動は以前にインプレした「折りたたみ式シューズ」です。SPD-SLシューズのペンギン歩きとは雲泥の差ですね。履きこごちもよくサイズもぴったりで、アスファルトの上ならいつも通りに歩けちゃいます。

SPD-SLシューズの欠点が歩きずらいこと。クリートカバーを付けてのペンギン歩きが、結構大変だったりします。輪行中、ロードバイクを入れた輪行袋を背負いながら階段を昇り降りするのがちょっと怖い。なので、携帯可能な折りたたみシューズを買ってみました。

スーパーあずさの中へ。自転車を置くことを前提に指定席でチケットを取り、車両の最後尾座席1Aを予約しました。

電車の旅と言えば、「駅弁」ですね! ホームの売店で五目わっぱ飯(950円)を購入しました。ボリュームもあり、煮物とその下の炊き込みご飯にしっかりと出汁が利いていて、大変美味しゅうございました。

新宿駅を出発し、塩尻駅へ。約2時間半の電車旅の始まりです。行ってきます!

で、塩尻駅に22時半に到着。駅から徒歩3分のホテル「中村屋」に宿泊です。写真は撮ったのですが、真っ暗なので割愛します。

こちらが本日のお部屋。部屋に柱があるため、通常よりも少しだけ安く泊まれました。お風呂(大浴場は檜風呂でした)に入ったり明日に向けサドルバッグとリュックの荷物を入れ替えたりしているうちに0時になりました。

自転車は部屋の入り口に立てかけています。実はホテルまでの移動中、ホイールの辺りから「パキッ」と変な音がしました。輪行袋を解いてみようかと思いましたが、睡眠時間確保のため起床後に確認します。眠いし。明日は6時に起きて、塩尻駅から藪原駅まで輪行し乗鞍に向かいます。それではお休みなさい。

9月6日(木) 旅1日目 午前4時

ぐっすりと寝ているときに、ひっきりなしに鳴る携帯電話。時刻は午前4時。こんな時間に目覚ましをかけた覚えもなく、何事かと携帯を見ると北海道の実家で暮らす父親からでした。
寝ぼけまなこで電話に出ると「地震があった」「家族は全員無事」と矢継ぎ早に言われ、訳の分からないままテレビを点けて愕然としました。
北海道で震度6強(後日震度7に訂正)の大地震が発生していたのです。実家のある札幌市も震度5強で、かつ北海道全域が停電という非常事態に、心臓が早鐘を打ち始め眠気は一気に吹き飛んでいきました。
まだ暗く、実家の被害も分からない状況でしたが、母親から「停電中」「食器が飛散している」「クローゼットのドアが開かなくなった」など聞くうちに、被災したのだと理解しました。
充電できない携帯電話で長々と会話をさせるわけにもいかず、最低限のやりとりを交わして電話を切ったものの、不安は押し寄せるばかり。結局、そのまま一睡もできずに朝を迎えたのでした。

9月6日(木) 旅1日目 午前6時

おはようございます。外は見事な晴天です。ですが、頭の中はモヤモヤしっぱなし。5泊6日の自転車旅を計画したものの、北海道の被災状況が頭から離れずにいます。

テレビやSNSから徐々に判明する被害状況。でも、藪原行きの電車の時間も迫ってきているため、荷物をまとめて宿を後にしました。
歩きながら、5泊6日の自転車旅を見直しです。乗鞍畳平「銀嶺荘」の予約があるので乗鞍へは予定通り向かう。登頂した翌日から予定変更です。スカイラインへは向かわず、エコーラインを下って長野へ戻り、計画4日目の木崎湖から自走で帰るプランから再開することにしました。結果、2日間縮めての自転車旅です。縮めた2日分は帰省で消化することにしました。

旅のプランも変更したところで塩尻駅に到着です。素泊まりにしたので朝食を取っていなく、駅にあるNEWDAYSでおにぎりでも買おうと思ったところ、NEWDAYSの開店時間が電車の出発時刻の1分前であることが判明しました。

塩尻駅での補給を諦め、中央本線「普通 中津川行き」へ乗り、藪原駅へ向かうことにします。出発までの間、朝食代わりにオロナミンCや甘いコーヒーでお腹を満たしておきました。

9月6日(木) 旅1日目 自転車旅の始まり

7時20分に藪原駅に到着です。さっそく輪行袋を解き、自転車の組立てました。

実は藪原駅には自動改札機がありません。それを知らずに塩尻駅からSuicaで自動改札機を通ってしまいました。事前調査で無人駅と聞いていたのですが、偶然居合わせた駅員さんに相談して「藪原駅で乗車賃を現金払いし、Suicaは自動改札機のある駅でキャンセル処理を行う」方法を教えてもらい、事なきを得ました。藪原駅での下車を考えている方はSuicaを使わないように。要注意です。

そして、昨日の「パキッ」の正体が判明しました。反射板が割れていました。スポークが壊れたわけでなかったのでホッとしましたが、不穏な出来事が起こりすぎな感じがします。

分かっていたことですが、藪原駅周辺にはコンビニもありません。今回の旅は計画の詰めが甘かったと痛感しました。

気を取り直して、自転車旅のスタートです。とりあえず、24km走って奈川まで行けば食事にありつけるはず。補給食は用意してあるのでハンガーノックは回避できますし、途中に自販機があったら甘い飲み物を補給して、峠に備えたいと思います。

道中、ちょっと変わった自販機を見つけ、緊急停車しました。なんと、食べ物が売っています!

チップスターを購入です。これで糖質と塩分が補給できました。

補給も完了し、いざ乗鞍へ。その前に境峠と白樺峠の2つを越えます。まずは境峠です。

徐々に斜度が上がってきましたが、5%程度とまだまだ余裕。

9月6日(木) 旅1日目 乗鞍岳アタック断念へ

境峠へ向かっているところに、電話がかかってきました。父親からだと思い停車して携帯を見ると、見慣れない携帯の電話番号がディスプレイに表示されています。電話に出ると本日の宿泊先である乗鞍畳平の「銀嶺荘」からでした。
話を聞くと、先日の台風の影響がまだ残っており、今日は風も強く危険なため、乗鞍エコーラインおよびスカイラインが通行止めになったとのことでした。通行止め解除時期は未定。頭の中は真っ白になりましたが、回らない頭でどうにか宿をキャンセルし、峠道で呆然と立ち尽くしました。
旅の始まりから起こる不穏な出来事の数々、そして一番の目的だった乗鞍岳への登頂手段が断たれたことで、糸がぷっつりと切れたような状態で、意気消沈したまま来た道を引き返すことになってしまったのです。

9月6日(木) 旅1日目 意地のひと登り 高ボッチ高原へ

藪原駅を通り過ぎてすぐのところに道の駅「きそむら」があり、計画再見直しをするため立ち寄りました。

信州名物「おやき」です。野沢菜とりんごでお腹を満たせましたが、旅の目的が見つかりません。さらに明日からは連日雨の予報です。レインジャケットは持ってきていましたので、乗鞍を登ったテンションで雨天ライドとしゃれ込もうと思っていましたが、今はその気力もなくなってしまいました。

とりあえず、下り基調の国道19号線を進み、塩尻市を目指すことにしました。ただ、ちょっと自分の走りに異変が出てきました。道中、地元の被災状況や乗鞍のことが頭をよぎって考え事が多くなり、路面への反応が鈍くなっていたのです。路面の荒れや小さな段差を見落としヒヤッとする場面もありました。自分が事故りそうな状況に危機感を覚え、ここで今日のうちに輪行で帰る決断を下しました。命あっての物種です。乗鞍も自転車旅も次がある。そう考えることにしました。

塩尻駅へ向かう途中、鼻孔をなんとも甘い匂いがくすぐります。立ち止まってみると、辺り一面、葡萄畑が広がっていて、巨峰がたわわに実っていました。とても素敵な景色が広がっていることにようやく気付きました。狭まっていた視界が広がってきて、なんか元気が出てきた。このまま帰るだけはもったいない。せめて1つなにか成し遂げてから帰りたい。そんな気持ちになってきました。

塩尻の近くには高ボッチ高原があります。高ボッチ高原をヒルクライムして松本市へ抜け、輪行で帰路につくことにしました。高ボッチ高原はGWの自転車旅でお尻の痛みから登頂を断念した場所でしたので、GWのリベンジです!

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葡萄畑から50分ほど走り、高ボッチ高原の標識が見えてきました。

9月6日(木) 旅1日目 激坂! 高ボッチ高原ヒルクライム

高ボッチ高原への入り口です。うぉ!? なんだ、この斜度!? 15%はあるんじゃないの!? のっけから「ヤバいところに来た」と後悔します。

激坂を登った先は緩い登りでした。入り口の激坂がずっと続いたら死んでました(笑)

分かれ道ではこのように標識が立っていますので、迷うことはありません。

地元のおばあちゃんが日向ぼっこしていて挨拶を交わしたり、のどかな登りが続きます。

林道に入り、少しひんやりとしてきました。斜度はまだゆるゆるです。

突然、林道を抜けて景色が広がり、そこには太陽光パネルの畑が広がっていました。時代の流れを感じますね。

登頂開始から20分が経過し、再び、激坂が目の前に現れました。実はここからがほぼ10%が途切れない激坂区間の始まりです。

ここから高ボッチ高原との立て札ですが、頂上までまだ5~6kmも残っていて、気休めにもなりません。

きっつい。インナーローでも足がパンパンです。登っている途中、下山する女性ローディを見かけました。すごいです。この坂を登った彼女に敬意を表したい。

道はけっこう荒れていて、走りにくさが登りのツラさを上げている気がしました。

登り初めて1時間半。やっと斜度が緩くなり、頂上はもうすぐです。

高ボッチ高原到着。キツかった。でも、GWのリベンジ達成です。ゆるキャン△を見てから来たかった場所ですが、原付とは言え、しまりんよく登ったなぁ。

9月6日(木) 旅1日目 高ボッチ高原を散策

せっかく来た高ボッチ高原です。ちょっと散策してみます。

高ボッチ高原はすっかり秋の様子ですね。

松本方面の展望台からの眺めです。晴れていればアルプス連峰が見えるのですが、少しずつ曇りだしていて、うっすらとその姿を見ることができました。

そして、反対側にある諏訪方面の展望台にも行ってみます。こちらに山頂があり、ここからは徒歩で向かいます。

もってきて良かった折りたたみシューズ。ゴツゴツとした石の感触がはっきりと分かりますが、SPD-SLシューズだと展望台まで登りたくはならなかったと思います。

最初に少しだけ登ったあとは、なだらかな道が続いていました。

ものの5分ほどで高ボッチ高原の頂上へ到着しました。

諏訪湖側も絶景ですね。晴れていれば、もっと綺麗な景色だったと思うと、また次に来ようと思ってしまいます。

9月6日(木) 旅1日目 高ボッチ高原ダウンヒル 松本市へ

高ボッチ高原に別れを告げ、松本市方面へ向かいます。

こちらも斜度がキツく、道も悪い。

でこぼこだらけで、スピード厳禁ですね。慎重に下ります。下ハンで手が痛くなってきました。

高ボッチ高原を抜けましたが、このまま松本市まで緩いダウンヒルは続きます。

ダウンヒルを開始して50分。15時に松本駅に到着しました。今回の旅はここで終了です。駅前の広場で自転車を輪行袋にしまい、特急あずさで東京へ向かいます。

この旅を終えて

今回の旅は、一番の目的だった乗鞍にも登れず、とても残念な結果に終わりました。
まだまだ旅の素人ですね。事前に調べて準備することの大切さも学べましたし、高ボッチ高原に登れたことで一矢報いたかな、と思っています。少しですが収穫はありました。
いつになるか分かりませんが、次の乗鞍登頂に向けて体力、技術、知識ともに鍛えておこうと思います。

最後に。僕の地元、北海道でも大きな地震が起こりました。育った場所の変わり果てた姿にショックを隠せません。
今年は全国各地で地震、長雨、台風といった自然災害で多くの方が被災しています。被災された皆様が少しでも早く、元の生活に戻れることを心から願っています。
僕の力は微々たるものかもしれませんが、少しでも力になれるよう、日々の生活を通して貢献していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。