こんにちは。ノブです。
ブルベの最高峰パリブレストパリに参加してきました。今回はPBPに向けて用意した装備一式についてです。
機材
ロードバイク
KhodaaBloom Farna700-105(2017年モデル)がベース。エントリー向けアルミロードで日本一周を共にした旅の相棒です。

その相棒は日本一周後にコンポーネントを105(5800系)からアルテグラ(R8000系)にフル換装。そこからブルベ仕様に様々なカスタマイズを加えていっています。
まず、ハンドルはコンポ変更と同時期に純正からZIPPのSL-70 ERGO HANDLEBARへ変更し、軽量化と握り心地を改善。バーテープはリザードスキンの3.2㎜を巻いています。このバーテープはグリップが良くて程よい弾力があるので、ブルベでよく使っています。
ステムは90㎜から100㎜に変更。元々、Farna700は100㎜でした。日本一周ではアップライトかつ重い荷物でもハンドリングの良い90㎜で走っていたので元に戻した形です。ブルベ仕様ではコラムカットもして、前傾姿勢を取りやすくしています。
ホイールはMAVICのKSYRIUM SLのリムモデル。タイヤはCONTINENTALのGrandPrix5000(25C)を履かせ、チューブにPANARACERのR-AIRを使っています。これが転がり抵抗と耐パンク性の個人的な最適解です。
ペダルはシマノのPD-ES600。アルテグラに分類されるモデルで軽量なSPDペダルです。長距離を走るならペダルは軽い方が良い。後々の疲労感が違う気がします。
サドルはSelle SMP HELL S。元々、Selle SMP HELLを使っていましたがボロボロになってSに新調。ノーマル版から幅が6mm細くなった以外、違いはありません。特殊な形状ですがフィットするとお尻が痛くなりにくく、1000kmブルベも完走した実績があります。唯一の弱点はその形状が故に、ヒルクライムで前方に座りにくいことでしょうか。
またブレーキワイヤーとシフトワイヤーは日泉のものを使っています。シマノに比べ多少割高ですが、しなやかで耐久性が高く、ほつれにくいのが特徴。ロングライドで重宝しています。
チェーンはシマノのアルテグラ。日本一周の頃からアルテグラを愛用していて、耐久性と走行性のバランスが良いと感じています。ちなみにオイルは、フィニッシュラインのセラミックウェットルブを使っています。
こうしてみると、購入時の完成車からは、ステム、シートポスト以外は全て換えていますね。
バイクパッキング
バイクパッキング類はR250で統一。サドルバッグ、トップチューブバッグ、インナーフレームバッグは防水仕様。インナーフレームバッグがゼッケンプレートと干渉していますが、メイン収納は右側から開けるので、まったく問題ありません。
また、ハンドル右側に取り付けたフロントポーチは防水仕様ではないものの蓋が付いているので雨にも簡易的に対応することができるようになっています。

ダウンチューブにはELITEのVIPを用いて穴を増設してミノウラのボトルケージを取り付けており、そこにR250のツールボトルを納めています。
ボトルはダブルボトルにし、ELITEのMTB用の蓋付きボトルで550mlと750ml。サイズが違うのはインナーフレームバッグとの干渉を避けるためです。
ちなみに、ボトルは2本ともフレームバッグと干渉しているように見えますが、走行中に抜くことが可能です。TNI Right(Left) OpenⅡカーボンボトルケージを使い、横から抜き差しができるようにしています。

また、前方のボトルケージの裏にはAppleのAirTagが仕込んであるので、盗難や紛失に対応できるようにしています。
ツールボトル
パンク修理道具一式(タイヤレバー、予備チューブ、インフレーター、携帯ポンプ、イージーパッチ、タイヤブート)、アーレンキー、プラスマイナスドライバー、ニップル回し、予備ブレーキーシュー、予備ディレイラーハンガー、薄手のゴム手袋、結束バンドといった簡易的なメンテ道具を持ってきています。
写真のチューブやインフレーターはドロップバックに入れる分も載っけています。

ハンドル周りの装備
続いて前方の装備について。

マウント
サイコンとライトのマウントは、レックマウントを使っています。レックマウントは組み合わせが無限大で、自分に合ったマウントを作れるので重宝しています。
GCP-Narrow9 ガーミン チャージ パワー パック マウント 両持ちナロータイプ
L1-GP 両持ちナローマウント用 アダプター
for CATEYE type2(ライトアダプター キャットアイ用 タイプ2)
フロントライト
ライトは3灯体制で内2つが吊り上げ式です。1つはCATEYEのVOLT800NEO、もう一つはGENTOSのRS-186RXです。どちらもバッテリー式で長時間点灯可能ですが、GENTOSはダラ落ち系。メインはVOLTになるかと思います。
OLIGHTのRN1500も持っていきますが、機内持ち込み条件となるワット時定格量に関する記載がなく、没収の恐れがあるのでメインにはしていません。
また、ハンドル上部に取り付けたのはGENTOSの乾電池式ライト(SNM-H143D)で、万が一の時に使います。まとめると、フロントライトは以下の通りです。
- VOLT800NEO×1、予備バッテリー×1
- GENTOS RS-186RX×2、予備バッテリー×2
- OLIGHT RN1500×1
- GENTOS SNM-H143D×1

サイクルコンピューター
サイコンはGERMIN Edge1030。拡張バッテリーを2台体制にして長時間のナビゲーションが可能です。

撮影機材
また、今回はInsta360x3を使って動画も撮影したいと思います。360度撮れるので、取り逃しや停車して写真を撮る時間を短縮できるかもしれません。これに512GBのmicroSDカードを挿して運用します。
取り付けはレックマウントを使い、CATEYEのフレックスタイトでハンドルに固定しています。

後方の装備
最後に後方の装備。といっても、CATEYEのTIGHTを2つと自作のおにぎりリフレクターです。おにぎりには日本国旗をあしらってみました。この国旗も反射材だったりします。

身に付ける物
ヘルメットとサイクルキャップ
いつも使っているLAZERのGENESISです。200g前後の軽さで、日本人にもフィットしやすいアジア仕様。長距離ではヘルメットが軽いことに越したことはありませんので、後部にブラックバーンの尾灯を取り付けるくらいにしています。
サイクルキャップはモンベルです。メッシュ素材で軽いので重宝しています。

アイウェア
オークリーのHalf-Jacket2.0を日本一周の頃から愛用しています。度付き調光レンズを使っているので、昼も夜もこのアイウェア1つでいけます。

ウェア類
ベースレイヤー
汗を吸い取り、外へ逃がすことで汗冷えを防ぐのが狙い。インナーの下にいつも着ています。今回はミレーを1着、ブリンヤを2着持っていきます。
ミレーが初期装備。ブリンヤの2着は往路復路のドロップバッグにそれぞれ入れておきます。

インナーウェア
ベースレイヤーの上に着用するインナーウェア。フランスは緯度が高く、日本の宗谷岬よりも北に位置します。そのため、PBP開催期間は寒いと予想しての秋冬の長袖です。パールイズミが1着、モンベルの防風インナーウェアが2着の計3着。半袖のサイクルジャージと組み合わせるため、日焼け対策のアームカバーも兼ねています。
パールイズミが初期装備。モンベルの2着は往路復路のドロップバッグにそれぞれ入れておきます。

サイクルウェア
アウターは、ろんぐらいだぁすとーりーず!の半袖サイクルウェアです。これを2着。予備ウェアは復路のドロップバッグに入れておきます。

サイクルパンツ
サイクルパンツも、ろんぐらいだぁすとーりーず!の反射材の付いたナイトライドVerです。ビブタイプではなく通常のパンツタイプで、これを3着。
往路復路のドロップバッグにそれぞれ1着ずつ入れておきます。

レッグカバー
日焼け対策用にモンベルのレッグカバーを持っていきます。2セット用意し、1つは復路のドロップバッグに入れておきます。

反射ベスト
ろんぐらいだぁすとーりーず!の反射ベストです。PBPベストを購入しているので現地で貰えますが、基本はコレでいきます。

グローブ
グローブは指ぬき2つとフルフィンガーを1つ。出発はモンベルの標準的なパッドのグローブにし、夜間はモンベルのウインドストッパーサイクルグローブ、そして後半用に厚手のINTRO STINGER4を持っていくことにします。
手が痺れることは少ないのですが、汗でグローブが濡れると手の平が擦れて赤くなるため、長距離では複数のグローブを交換した方が手の平のダメージが少なくすむ気がします。

ソックス
ZEROFIT FOR CYCLIST ロングライド専用ソックスが鉄板。フィット感がよく、足が疲れにくい印象です。長距離を走るときは、もうこれしか履けません。

シューズ
シマノのXC5(SH-XC501)です。すでに3年近く履いていて足に馴染んでいるので、PBPもこれでいきます。
足元は軽くしておいた方が疲労が少なくすむため、走ることに主眼を置くならSPD-SLのような軽量シューズの方がよいのですが、自分はツーリングで観光したりするので、重さを多少妥協しつつ歩きやすいSPDシューズがメインになりました。

雨具類
雨天装備として持っていくのはウェア、パンツ、グローブ、シューズカバーの4つ。すべてモンベルで固めています。防寒具としても使う予定です。

防寒具
おたふく手袋の腹巻き。寒さで最初にやられるのがお腹なので、日本の冬ブルベでも着用しているものを持っていきます。

電子機器類
モバイルバッテリー
家にあるものを全部持っていきます。これらは手荷物として機内持ち込みし、ホテル到着後にドロップバックに分散させます。すべて合わせると69000mAhくらい。スマホ、サイコンに加え、今回はInsta360があるので、モバイルバッテリーは多めにしています。

AC電源・ケーブル類
AnkerのACアダプタ、延長コード、海外用変換プラグはホテル滞在用。フランスの一般的なコンセントは、「Cタイプ」と「SEタイプ」らしいので2種類購入しておきました。
また、充電用ケーブルは故障に備え、USB(TypeC、Micro)ケーブル、Lightningケーブルを1セットにして3パック用意しました。これを往路復路のドロップバッグに入れておきます。

通信手段
OrangeHolidayのSIMを用意しました。iPhone12ProMaxはeSIMに対応しているので、eSIMにすればよかったかもしれません。交換時に紛失しないか少し不安でした。

補給食
24時間営業のお店の少ないPBPで、補給食は生命線。糖質だけでなく、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどバランスよく摂取することで、長距離でも体調を維持しやすくなります。
基本、今まで持っていたものばかりですが、PBP用に新規に調達したものには(新)と記載を入れてあります。

糖質
スポーツ羊羹。一口で食べられる小さめのタイプです。
(新)ライスピュレ。和風な味が欲しかったので買ってみました。
(新)パラチノース。水に溶かして使います。
タンパク質
アミノバイタルアミノプロテイン。普段からサイクリングの後に飲んでいるので、そのまま持っていきます。
塩分
森永inタブレット塩分プラス
食物繊維
茎わかめ。食物繊維が3gも取れ、塩分も兼ねてます。
ビタミン
DHCマルチビタミンミネラル。これも普段からサイクリング中に飲んでいます。
ミネラル
DHCマルチビタミンミネラル
(新)伊藤園の健康ミネラル麦茶。パラチノースと混ぜて甘い麦茶を作ります。
整腸作用
(新)ビヒダス生きて届くビフィズス菌BB536。
疲労回復
クエン酸
アミノバイタルクエン酸チャージ。水に溶かすタイプなのですが、溶かさず口に放り込んで水で飲み込んでいます。クエン酸効果で足が回るようになりますし、BCAAも含まれているのでタンパク質も兼ねます。
カルノシン
カルノパワー。カルノシンは鮪や渡り鳥が持つ栄養素で、持久力向上に効果あるとのこと。長距離ブルベではよく持っていって飲んでいます。
その他
旅行バッグ
家にあったボストンバッグです。モバイルバッテリーなど機内への持ち込み荷物はこちらに入れて運びます。

移動中のパスポートなどを入れておくバッグ。貴重品は腰に巻いて移動します。

ドロップバック
コンパクトに収納できる薄手のボストンバックを調達。往路復路用に2つ用意しました。


輪行袋
飛行機輪行用とは別に、R250の軽量輪行袋を1つ持参。フランスはそのまま載せられる場合が多いようですが、輪行袋が必要なケースもあるらしく、万が一DNFした時の電車輪行用です。

医薬品
ブルベに限らず、ファーストエイドキットを持参しています。それらをほぼそのまま持っていった形です。
外傷・ケア
フルコートF
ポイズンリムーバー
ワンタッチパッドLサイズ
バンドエイド
エチケットセット
所持している物が見当たらなかったので、類似品です。エチケットセットだと小型のケア用品が入っていて便利です。念のため機内持ち込みはせず、輪行箱と一緒に預け入れしました。
スマイル40ゴールド
長距離走行後、目が真っ赤になるので、そのケアです。
アース サラテクト
虫刺除け。フランスは蚊が少ないと聞いていますが、念のため。
ムヒアルファEX
虫刺された時の痒み止めです。
内服薬
ロキソニン
痛み止めに使う最終手段です。ロキソニンには眠くなる成分の入っている製品もあるのですが、これは眠くなる成分が入っていないので、これを持って行っています。
セルベール整胃プレミアム細粒
これまで大田胃散やパンシロンも試しましたが、セルベールが自分には合っているようです。
芍薬甘草湯
足つり防止。最近はほとんど使っていませんが、念のため。
ガスピタン
食事が偏ると、お腹にガスが溜まりやすいので。
トメダインコーワフィルム
お腹を壊したときの緊急策。
正露丸糖衣A
こちらもお腹を壊したときの対策。携帯用です。
トラベルミン
飛行機や電車は大丈夫ですが、バスや車は酔いやすいので。
葛根湯
風邪薬。これも念のため。
アレジンAZ
蕁麻疹の薬です。体調不良などで突発的に蕁麻疹の出る体質なので、それに備えておきました。
非常食
アルファ米のおにぎりを持っていきます。これはブルベ中ではなく、スタート前に食べる用です。スタート会場でウェルカムミールを予約してはいますが、ギリギリまで寝ている予定なので、万が一食べ損なった時に備えました。

日用品類
洗剤、シャンプー、歯ブラシ、カミソリ、耳栓、アイマスクは家にあったものを流用。
また、サイクルパンツに塗るシャモアクリームは、ASSOSを小瓶に分け、それ以外に小さめのProtectJ1も念のため持参しました。
また、トイレ対策としておしりセレブを持参。最初はトイレットペーパーを芯を抜いて持っていこうと思っていましたが、AJ日本橋主催ばるさんのPBP講習で知り、この携帯用のウェットシートをジャージのバックポケットやドロップバッグにも入れておきます。

私設エイドへのお土産
私設エイドで渡す用途で持ってきました。友禅和紙でできた栞です。日本っぽくて良さげです。ちなみにAmazonで買えちゃいます。

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