こんにちは。ノブです。
スポーツ自転車でサイクリングをする際、水分補給は欠かせません。大切な水を運ぶのに専用ボトルやペットボトルを使うのが一般的で、そのボトルを自転車に取り付けるためのパーツがボトルケージです。
今回はアメリカに本社を置くTNIから発売されている片側抜きタイプのカーボン製ボトルケージをご紹介します。
TNI Right(Left) OpenⅡ
TNI Right OpenⅡ スペック
- 右開き(ダウンチューブ取付時に、ボトルを右側から抜き取りやすい右抜き仕様(ダウンチューブ取付時)です。シートチューブ取付時は左抜き仕様になります。)
- 重量:19g(ボトルケージボルトの重量は含まず)
TNI Left OpenⅡ スペック
- 左開き(ダウンチューブ取付時に、ボトルを左側から抜き取りやすい左抜き仕様(ダウンチューブ取付時)です。シートチューブ取付時は右抜き仕様になります。)
- 重量:19g(ボトルケージボルトの重量は含まず)
購入動機
これまでZefal Wizz、Pulse Z2と片側抜きタイプのボトルケージを試してきました。同じ片側抜きタイプでも前者はプラスチック、後者は強化グラスファイバーと素材が異なり、使い勝手にも差があることが分かりました。
となると、ダントツの軽さを誇るカーボン製片側抜きタイプの使い勝手も気になります。Zefalにリバーシブルなカーボンボトルケージがあればよかったのですが、残念ながらラインナップありませんでした。
カーボン製片側抜きタイプがニッチ過ぎるのか商品化しているところは少ないようで、ようやく見つけたのが、このTNIのOpenⅡボトルケージでした。
外観レビュー
まずは外観レビューから。このボトルケージはリバーシブルタイプではなく、左右別売りです。どこに取り付けるかで、OpenⅡのRight、Leftを選ぶ必要があります。
こちらがRight。ダウンチューブに取り付けたときに、右から取り出しやすいように切欠きが右側に寄っています。

そして、Left。ダウンチューブに取り付けたときに左から使いやすいように左側が大きく開口しています。

どちらもボルトが標準で付いていました。
重さは?
重さはボルト抜きで20.2g。公称が19gですので、誤差の範囲でしょうか。ただ、この軽さの範囲では1gの差も気になってしまいますね。

取り付け
TNI Right OpenⅡの場合
TNI Right OpenⅡの場合は、フレームの取付位置によって以下のように変化します。
ダウンチューブ:右からボトルを抜き挿し
シートチューブ:左からボトルを抜き挿し
下の写真はダウンチューブに取り付けた場合の例となります。

TNI Left OpenⅡの場合
TNI Left OpenⅡの場合は、フレームの取付位置によって以下のように変化します。
ダウンチューブ:左からボトルを抜き挿し
シートチューブ:右からボトルを抜き挿し
下の写真はシートチューブに取り付けた場合の例です。フロントディレイラーの台座とは干渉しないくらい間が空いているので、スペーサーを噛ませなくても取付が可能でした。

使ってみた感想
出し入れのしやすさは静止画だと伝わりにくいので、動画にしました。まずはこちらをご覧ください。
ボトルの入れやすさ
このOpenⅡはケージの切り欠き部分が大きく開かれ、かつ柔軟にしなります。そのため、縦からだけでなく、横からでもすんなり入れられました。走行中のボトルの出し入れが苦手な方でもやりやすく、ストレスがほとんどありません。

唯一気になるのは、ノーマルタイプ同様に上から挿し込むと、下の写真の辺りで一旦止まりやすいこと。ボルトと干渉しているわけではなので、少し力を加えると奥まで挿しこむことができるのですが、この隙間が気になりました。一応、この状態でもボトルは固定はされています。

ボトルの取り出しやすさ
取り出す際は、真横または横から斜め上に引っ張り出すようにすると切欠き部分が大きく開き、かなり簡単に取り出すことができます。
ケージ部分が柔らかくしなるので、他のボトルケージに比べても取り出しやすいと感じます。

ペットボトルは固定できる?
このボトルケージでは隙間が出来てしまうため、ペットボトルを固定することはできませんのでご注意ください。

Zefal WIZZ・Pulse Z2との比較
これまで使ってきた片側抜きタイプのボトルケージと比較。下の写真は左がWIIZ、右がPulse Z2です。
Zefalの片側抜きタイプのボトルケージは、パーツが2つに分かれているのでリバーシブルに使えますが、今回紹介しているTNIのOpenⅡは左右の商品が別々となっていますので、その点が大きく異なります。

一覧表にしてみました。TNI OpenⅡは軽さの分だけ価格も相応です。
WIZZ | Pulse Z2 | OpenⅡ | |
メーカー | Zefal | Zefal | TNI |
材質 | プラスチック | 強化ナイロンファイバー | カーボン |
形状 | リバーシブル | リバーシブル | 左右別商品 |
重さ | 65g | 40g | 19g |
付属品 | なし | ボルト | ボルト |
相場 | 700~800円 | 1400~1600円 | 3200~3500円 |
ペットボトル | 不可 | 不可 | 不可 |
ボトルの抜きやすさ | 〇 | 〇 | 〇 |
ボトルの挿しやすさ | △ | 〇 | ◎ |
まとめ
これまで使っていた片側抜きタイプのボトルケージに比べ、格段にボトルの抜き挿しがしやすいです。カーボン素材で軽量化され、かなり軽い部類のボトルケージに仕上がっています。
ただ、ケージが柔軟にしなることで抜き挿ししやすいのですが、いつか振動でボトルがすっぽ抜けることがあるかも、と少し危惧してしまいます。舗装路を走る分には何ら問題ありませんが、グラベルライドには向かない気がします。
値段はそれなりにしますが、とにかく楽にボトルを抜き挿しできるボトルケージを探している方には、このOpenⅡはかなりオススメできますよ。
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