こんにちは。ノブです。
関西と聞いて思い浮かべるのは、大阪、神戸など、ビルや工場のひしめく大阪湾沿いの大都市圏ではないでしょうか。でも、少し郊外に出るだけで自然豊かな場所がたくさんあることに気付かされます。
今回は自転車旅のまとめ記事関西地方編。日本全国を走った経験から、滋賀、京都、兵庫、大阪、和歌山県の絶景サイクリングスポットやオススメ観光名所をご紹介したいと思います。
滋賀県のおすすめスポット
滋賀のおすすめスポットは、自転車漫画の『びわっこ自転車旅行記』の舞台にもなっている琵琶湖から。その周囲をぐるっと一周走ることをビワイチと呼び、距離は約200kmです。道路も自転車が走りやすいように整備されていてアップダウンも少なく、ロングライドを経験するにはもってこいのコースになっています。日本一周中は2日間に分けて走りましたが、次は1日で回りたいですね。
高島市 白鬚神社
琵琶湖に立つ鳥居で知られる白鬚神社は『近江の厳島』とも呼ばれ、全国に300社以上ある白鬚神社の総本社です。2000年以上の歴史を誇る近江最古の神社でもあり、延命長寿、縁結び、子授け、航海安全などのご利益があるとのこと。
この辺りはビワイチでも交通量の多い区間。白鬚神社の本殿と鳥居は国道161号線で隔てられていて、信号機がありません。そのため道路を渡る観光客が多くいるので、注意して進みましょう。
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大津市 満月寺浮御堂
創建は平安時代後期。長い歴史を持つ浮御堂は、近江八景の一つとして有名で、松尾芭蕉や、小林一茶、歌川広重、葛飾北斎ら歌人に愛され、俳句として読まれている琵琶湖有数の観光名所です。
訪れたときが雨で、しっとりと濡れた御堂も趣がありますが、次に訪れる時は快晴の琵琶湖を眺めてみたいと思っています。
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満月寺浮御堂から北に4~5キロ、国道161号線沿いに『わがし屋さんのあんぱん』というアンパン専門店があります。
アンパンというと、こしあんか粒あんの詰まった丸いパンを想像しますが、こちらのアンパンは形も味も多種多様。イチゴやずんだなど一風変わった餡があってどれも美味しくオススメです。
マキノ高原 メタセコイア並木
琵琶湖にはいくつも景勝地がありますが、オススメは琵琶湖北部のマキノ高原の『メタセコイア並木』です。湖沿いから少し離れているので距離が伸びてしまいますが、約2.4kmの道の両側にはメタセコイアが約500本も植えられていて、その中を走るのはとても気持ちがよかったです。
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メタセコイア並木の近くには、マキノ高原の特産品マキノ茶を使ったジェラートが食べられる高島市農業公園マキノピックランドがあります。
写真はマキノ茶と同じく名産のブルーベリーとのダブル。お茶の風味とブルーベリーの瑞々しさがとても美味しかったです。
豊郷町 豊郷小学校旧校舎群
爆発的な人気を博した京都アニメーション製作の『けいおん!』。その舞台のモデルとなった校舎が滋賀県にあります。建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏によって建てられた校舎は国の登録有形文化財に指定され、今は町立図書館や子育て支援センターなど町の複合施設として利用されています。
校内は自由に見学可能。アニメでどれだけリアルに再現されたのかを実感することができ、一角には『けいおん!』コーナーも作られています。ファンなら一度は立ち寄りたい場所ですね。
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彦根市 彦根城
彦根城は滋賀県彦根市に建つ約400年の歴史を持つ古いお城で、城主は江戸時代に大老となった井伊直弼で有名な井伊家です。
彦根市の公式マスコットキャラクター『ひこにゃん』が毎日パフォーマンスをしているそうですが、日本一周中は訪れたのが遅すぎたために出会えませんでした。琵琶湖からすぐのところにあるので、サイクリングの途中にも立ち寄りやすいので、ひこにゃんに会いに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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ちゃんぽんというと、長崎ちゃんぽんの白濁としたスープとちぢれのないツルッとしたちゃんぽん用の麺を想像するかと思いますが、近江ちゃんぽんは、和風中華スープと細めの中華麺の組み合わせです。
あっさりしているのに、野菜の甘みや魚介の旨みが広がるスープがそもそも美味しいのですが、お酢で味変できるのも面白くて病みつきになりそうな味わいでした。
京都府のおすすめスポット
宮津市 日本三景 天橋立
日本三景の一つ天橋立は、宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる湾口砂州で、全長は3.6キロメートル。
有名な『股のぞき』のできる展望台は天橋立ビューランドと傘松公園にそれぞれあり、今回は傘松公園のほうを訪れました。生憎の天気ではありましたが、低く立ち上る雲とのコラボは素晴らしかったです。
展望所からの眺めを楽しんだら、天橋立を渡ってみてはいかがでしょうか。徒歩だと50分ほどかかる道ですが、自転車だと20分ほど。レンタサイクルもやっているので、自転車に乗ってサイクリングも気持ちいいですよ。
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宮津市 元伊勢籠神社
天橋立のすぐ近くにある元伊勢籠神社。『元伊勢』と冠するのは、天照大神と豊受大神がこの地から伊勢へ還ったから。そのため、天橋立それ自体が、この神社の参道であったというお話もあり、今も昔もパワースポットとして人気の神社です。
股覗きで有名な傘松公園のすぐ近くと立ち寄りやすいので、合わせて観光してみることをおすすめします。
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右京区 嵐山公園の渡月橋
こちらの写真はブログを始める以前、大阪にひと月ほど赴任していたときに訪れた嵐山の渡月橋です。
大阪からは淀川サイクリングロードと桂川サイクリングロードを使うと簡単に来られるので、目的地としては初心者にもオススメ。ロードバイク納車から4ヵ月の頃に走りました。
この時は、近くの食事処で抹茶アイスなど補給してお腹を満たしてから、二条城など京都観光して帰った記憶があります。
この頃はGPS機能付きサイコンも持っていなく、ブログ用に写真を撮りためる癖もなかったので、ライドレポートを書けないのが残念です。
兵庫県のおすすめスポット
淡路島でアワイチ!
瀬戸内海最大の島である兵庫県の淡路島は、島一周を走る『アワイチ』として、サイクリストには有名なサイクリングスポットです。
島一周は約150km。基本的に平坦基調ですが、島の南部にはいくつか登りがあり、斜度10%を超えるキツい坂もあります。
そして、不思議な人工物が多く、巨大な観音像や写真のような謎の施設があったりと、不思議な景観の中を走ることができます。時間が許せば立ち寄るのも一興かと。
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淡路島は玉葱の名産地。その名産を使った淡路カレーが地元のレストランなどで食べられます。
写真は南あわじ市阿万塩屋町にある『キッチン アマテラス』の淡路カレー。チキンカツが乗っていてボリューム満点。カレーもコクがあって美味しかったです。
西宮市 甲子園球場
言わずもがなの高校野球の聖地。全国高等学校野球選手権大会が行われ、阪神タイガースの本拠地球場である甲子園。映像ではよく見ましたが、実際に訪れるのは初めてでした。
鬱蒼とした蔦のイメージの強い甲子園ですが、高校野球20世紀メモリアル事業で2008年に植え替えが行われていて、訪れた2019年4月後半では、爽やかな印象になっていました。
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姫路市 姫路城
日本で最初にユネスコの世界文化遺産に認定され、国の重要文化財でもある姫路城は、白鷺城とも呼ばれる真っ白な外観が有名なお城です。
日本一周中は遠くから眺めるだけにしましたが、『暴れん坊将軍』『大奥』『水戸黄門』など数多くの時代劇のロケ地でもあり、江戸城との共通点の多い姫路城をブラブラ散策してみるのも面白そうですね。
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姫路の名物グルメのおでんを『姫路食堂』でいただきました。濃いめの出汁に浸っているおでん種の数々。生姜のピリリとした風味、それが醤油ベースの出汁とよく合い、ご飯も進みます。
ピーナッツトースト
ピーナッツトーストも姫路名物。カリッと焼かれたトーストと焦げ目の付いたピーナッツの触感が良いアクセントとなり、ひと味違うバターシュガートーストで、コーヒーともよく合いますよ。
大阪府のおすすめスポット
堺市 シマノ本社
自転車部品と釣具のアウトドアスポーツメーカーとして、世界に名だたるシマノ本社があるのは大阪府堺市です。
自転車乗りなら誰もが一度はその部品のお世話になっているはずで、どんな会社なのか見てみたくなるのも自転車乗りの性。ただし、観光地ではなく一企業の社屋ですので、仕事の邪魔にならないようさっと見るだけにしましょう。
さらにサイクルセンターのある大仙公園は、歴史の教科書に登場する大仙陵(仁徳天皇陵)古墳群で、その周辺は日本を代表するステージ制ロードレース大会の一つツアー・オブ・ジャパンの堺ステージのコースにもなっていて、自転車関連の観光ができておすすめのスポットです。
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岸和田市 浜寺公園駅旧駅舎
明治40年に建てられた現存する最古の木造駅舎が岸和田市にあります。ハーフティンバー様式の洋風で瀟洒な駅舎が、どことなく東京駅を思い出させるのは、設計が日本近代建築の父と呼ばれる辰野金吾によるものだから。
今は駅舎としてではなく、カフェやギャラリーとして活用されており、近代建築の美しさをゆっくりと観賞することができるようです。
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大阪と言えば粉ものは外せません。大阪ではお好み焼きはご飯とセットが定番。甘辛いソースがご飯とよく合います。炭水化物のオンパレードですが、たくさんカロリーを消費するサイクリングでは、持ってこいな補給かもしれませんね。
八尾市 十三峠
こちらは大阪府と奈良県との県境の十三峠です。ブログを始める前の2017年に、仕事で東大阪にひと月ほど滞在していた頃、仕事前の平日早朝に1本登って帰ってくる生活をしていました。
関西ヒルクライマーの聖地で、関東のヤビツ峠のような立ち位置でしょうか。距離は4.1 kmで、標高差378m。距離は短いものの10%以上の斜度が続く、登りごたえのあるお気に入りの峠です。
残念ですが、自前でライドレポートを残せるデータがないため、RoadQuestをリンクしておきます。コースプロフィールの参考にご活用ください。
https://www.road-quest.bike/touges/5005
柏原市 葡萄坂
こちらも、ブログを始める前によく登った葡萄坂です。距離5km、標高差290m。序盤の葡萄畑の続く坂がキツイですが、そこを越えてしまえば登り切るのはそう難しくありません。
写真はゴール地点付近の発電所。十三峠に比べると頂上からの景観は望めませんが、ヒルクライムの練習には適度な難易度だと思います。
こちらも自前でライドレポートを残せるデータがないため、RoadQuestをリンクしておきます。コースプロフィールの参考にご活用ください。
https://www.road-quest.bike/touges/5035
和歌山県のおすすめスポット
和歌山のラルプ・デュエズ 千葉山(みかんの丘)
和歌山県有田町にある千葉山(みかんの丘)は、背の低いみかん畑によって景色が開け、絶景を拝めるヒルクライムスポットです。10%以上の斜度が何カ所かありましたが、それ以外は比較的ゆるめ。ぐねぐねと曲がるワインディングは、『和歌山のラルプ・デュエズ』と呼ばれるのも納得できるくらいに見事でした。みかんの収穫時期は主に12月から1月なので、冬の時期に訪れるとオレンジ色のみかん畑の中を登ることができそうですね。
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千葉山をヒルクライムするなら、早和果樹園へ立ち寄ってみてください。直営店では、サイクリストに馴染み深いフルジェルを購入することができます。
フルジェル以外にも様々な品種の加工品が売られていて、みかんジュースの試飲や各商品の試食もできます。お土産にもう一つと手が出てしまう美味しさでした。
串本町 国の天然記念物 橋杭岩
紀伊半島の南端にある串本町では、波と風の浸食によって作られた橋杭岩と呼ばれる奇妙な岩柱群を見ることができます。国道42号線沿いにあり、道の駅のすぐ側なので、休憩に立ち寄りやすいのもポイントです。海沿いの観光名所にある◯◯岩って、想像よりもこぢんまりしていて残念感のあるものが多いですが、橋杭岩は素直に凄いと思えるスケールでした。
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串本町 本州最南端の潮岬
紀伊半島の最南端の潮岬は、本州最南端の岬でもあります。記念碑があるので、紀伊半島をライドするなら立ち寄りたいスポットです。
先に紹介した橋杭岩とも近く、隣の大島は1890年のエルトゥールル号が樫野埼沖で座礁沈没した際、村民が総出で救助や看護を行ったことがきっかけで日本とトルコ友好な関係が生まれて地であり、見どころも多いエリアです。
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白浜町 三段壁
紀伊半島の白浜町にある三段壁は、高さ50m、長さ2kmに渡って大断崖が広がっています。特徴的な岩肌は、マグマが冷えて固まったもので、福井県の東尋坊と同じ柱状節理と呼ばれるものです。
近くには千畳敷や白良浜といった観光名所もあるので、合わせて立ち寄って絶景スポット巡りができますよ。
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白浜町 千畳敷
紀伊半島の白浜町にある千畳敷は、非常に柔らかな砂岩の層が、打ち寄せる波の浸食を受けてこのような不思議な景観を生み出しています。個人的にはスターウォーズやドラゴンボールの辺境惑星のように見えました(笑)
ただ、表面が非常に柔らかいため落書きが後を絶たないらしく、こうした自然は大切に残していって欲しいものですね。
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白浜町 白良浜
紀伊半島の白浜町にある白良浜は、真っ白でサラサラの砂が浜一面に広がっていて、まるで南国のビーチのようでした。
古くから白い砂浜だった白良浜ですが、白い砂が波に攫われて流出して痩せてしまい、今はオーストラリアから白い砂を取り寄せて景観を維持しているのだとか。白浜町を訪れたら、必ず立ち寄りたくなるのも頷けるとても綺麗な砂浜でした。
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白良浜から1㎞ほどのところに、とれとれ市場 南紀白浜という地元の名産品を集めた人気の直売所がありますので、ここで食事をしたりお土産を探したりするのがおすすめです。
このとれとれ市場は海鮮マーケットを中心とした白浜のリゾート施設『とれとれパーク』の一部で、温泉、宿泊施設も併設されています。南紀白浜空港からのアクセスも良く、ここを白浜観光の拠点にするのも良さそうですね。
熊野古道
世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に登録された高野・熊野地方には、新宮市の熊野速玉大社、田辺市の熊野本宮大社、那智勝浦町の熊野那智大社の『熊野三山』を詣でる参詣道の『熊野古道』があります。
訪れたのは、そのうちの一つタオの峠(熊野古道・大辺路 長井坂)。自転車を置いていけないので少し散策する程度でしたが、せっかくの機会だったので、もっと歩けばよかったとちょっと後悔しています。時間に余裕のある方はぜひ三山詣にチャレンジしてみてください。
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新宮市 熊野三大大社の熊野速玉大社
先に紹介した熊野古道の目的地の一つが熊野速玉大社です。熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)という名の日本初の夫婦となった2人の神様を祀っており、縁結び、家内安全のご利益があるとのこと。近くには神倉神社など歴史ある建物も多くあり、パワースポット巡りも楽しそうなエリアでした。
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おわりに
ここまで関西地方のおすすめスポットをご紹介してきました。気になるスポットはありましたでしょうか?
2017年に大阪や京都を自転車で走ったときは、まだGPSサイコンも持っていなかったのでコースデータもないし、写真も少なめ。もう一度、訪れて今度はしっかりブログ記事にしたいですし、いずれ暗峠にもチャレンジ……、いえ、なんでもありません。
とにかく、関西地方にはまだまだたくさんのサイクリングスポットがあります。新しい景色を探しにまた訪れてみたいと思っています。
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