こんにちは。ノブです。
自転車通勤。新型コロナウイルスの蔓延を機に始めた方も多いのではないでしょうか。かく言う自分も去年の8月にBirdyを納車してから約1年間、自転車通勤をしてきました。
今回は、折り畳み自転車を使って自転車通勤を1年間続けてきた経験から、自転車通勤での気付きなどをQA式にまとめてみました。
始めたきっかけ
新型コロナウイルスの蔓延により、ソーシャルディスタンスの重要性が増したことも理由の一つですが、実のところ日本一周を終えて転職活動をしている頃から、自転車通勤という考えがありました。
そのため、転職中の面接で自転車通勤が可能かどうか、勤め先の規定や最寄り駅の駐輪場の有無については、転職活動中から確認済みだったりします。実際の申請も許可もすんなり通り、スムーズに自転車通勤へ移行することができました。
通勤に使っている自転車は?
購入したBirdy Standard Discは、言うなれば、折りたたみできてクロスバイク並によく走る自転車です。街乗りから小旅行まで幅広く活躍してくれています。
折りたたみに掛かる時間は30秒ほどで、工具も必要ないので苦になりません。ネックなのは11.4kgと若干重たいことと、バッグなどを取り付けるアタッチメントの種類が少ないことでしょうか。
職場での自転車の保管はどうしている?
そもそも、折りたたみ自転車を通勤の足とした理由は、職場に駐輪場がないからでした。最寄り駅の近くに月二千円の公営駐輪場はありますが、年間二万四千円を支払うのはどう考えても勿体ない。その出費を自転車に投資した方が費用対効果が大きそうだと考えました。
職場では、折り畳み自転車の利点を活かして、机の下に折りたたんで収納しています。もし、これから折りたたみ自転車で自転車通勤を考えている方がいましたら、事前に収納スペースの高さや奥行きを測っておいた方がよいです。実際に机の下に入れてみると、高さはギリギリ。奥行が足りず少し飛び出てしまいました。
また、職場の入り口から自身の机までの動線や道幅についても確認しておくことをオススメします。10数kgの自転車を毎日持ち運んでいると、数十メートルでも億劫になってきます。自席まで距離があるようなら、補助キャスター付きの折りたたみ自転車や、持ち運びしやすいタイプを選ぶとよいです。Birdyはフレームが太くて持ちにくく、補助キャスターを導入しました。
ただし、補助キャスターも万能ではなく、曲がり角での操作が難しいので、その辺りは事前に動きを確認しておいて、職場の壁や机にぶつけたりしないよう注意して使ってください。
片道10km通勤の移動時間はどれくらいか?
普段使っている通勤経路は、東京都大田区平和島から神奈川県横浜市鶴見区までの約10kmです。第一京浜を南北へ移動する平坦ルートになります。
車通りの多いものの難所は特になく、県境になる六郷橋が自転車通行禁止のため歩道へ移動するのが少し手間なくらいです。
自転車通勤の所要時間はドアツードアで38~42分ほど。電車通勤の場合は特急や急行で約30分、各駅停車で37~38分くらいなので、各駅停車で通勤するのと大差ない通勤時間となっています。
よく5km圏内では移動手段として自転車が有利、それ以降は電車が圧倒的に有利になると聞きますが、一般的なサイクリストが都市部の平坦10kmを通勤するくらいなら、通勤時間にそこまで差は出ないようです。
雨の日の通勤はどうしている?
雨の日は基本的に走らず、電車通勤またはリモートワークで対応しています。
もちろん、雨の中もレインウェアを着れば走れてしまいますが、自転車はドロドロになってしまいメンテが大変です。それに、そんな状態の自転車を社内に持ち込むのは流石に忍びないので、自主的に控えるようにしています。
夏場の通勤はどうしている?
1年間自転車通勤を続けてみて一番大変だったのが、夏場の通勤です。家を出るのが午前8時台なのですが、この時間からとにかく暑い。直射日光に加えてアスファルトの反射も加わり、酷いときは信号停止中に汗がしたたり落ちてくるくらいです。
この暑さを少しでも和らげるため、こんな手段を取っています。
通勤時に日陰になるルートを選択
気温が低いときは最短距離で通勤していますが、日差しの強い夏場はルートを少し変えるようにしています。本線から外れた路地や鉄道や道路の高架下沿いといった日陰の多い道を選ぶようにし、移動速度も普段よりもゆっくり進むよう心がけています。
リュックと背中に隙間を作る
鞄は普段使いのリュックをそのまま流用しています。リュックとブリーフケースの2Wayの使い方ができるタイプなのですが、基本はリュックとして運用しています。
リュックの問題点は、背中と密着することで汗を掻きやすくなることです。そこで、R250のバックパックパッドを取り付けて、汗を少しでも掻きにくい状態を作るようにしています。でも、リュックではどうしても汗を掻いてしまうので、自転車にリュックを取り付けられないか試行錯誤中です。
動きやすく洗いやすいボトムス
自転車通勤を始めた8月当初はスーツのパンツ+ワイシャツで行っていました。ですが、クリーニングに出す頻度が多くなり、手間とコストパフォーマンスがよくありません。
そこで、話題となっていたスーツに見える作業着を購入しました。これが大正解。生地が柔らかく柔軟なため、ペダルを漕ぐのもスムーズだし、デスクワークが中心の仕事ですが業務中とても楽になりました。また、洗濯も洗濯機に放り込むだけで良く、速乾性も高いので帰宅後に洗えば朝には乾いています。それに皺になりにくいのでアイロン掛けの必要もありません。
速乾性の高いインナー
初夏から夏にかけてはインナーを速乾性の高いものにしています。ですが、流石に30℃を超えてくると汗が出るのはどうしようもありません。あとは先に書いた通り、日陰を利用しゆっくり通勤して発汗量を抑えるようにした方が賢明だと思います。
出勤後の制汗ケアを徹底
夏場は汗を掻きますから、走行後のケアは欠かせません。勤め先にシャワー室はないため、必要に応じて、インナーの替え、ミニタオル、制汗スプレーで仕事中の汗の臭いを抑制できるように準備しておきました。
また、更衣室もないので着替えはトイレを利用しています。
冬場の通勤はどうしている?
首都圏の冬の気温は寒くなっても通勤時間帯は5℃程度。雪も降らずマイナスになることは滅多にないため、冬でも自転車通勤が可能です。
汗もほとんど掻きませんので着替えも用意しなくてすむので、冬が一番自転車通勤がし易い季節だと言えます。
職場と外気温のどちらにも対応できるインナー
インナーは気温によって、保温性のあるもの、通気性のあるものを選んで着ています。
よく着るインナーは、おたふく手袋のボディタフネス。春先または晩秋は日によって気温差も大きいので、オールシーズン用をよく着用していました。
また、10℃以下の気温のときはメリノウールのインナーにすれば、かなり快適に通勤することができます。ただ、職場の室温によっては仕事中に汗を掻いてしまうので、インナーは薄手にすることが多いです。
温かくカジュアルなアウター
アウターはボトムスに合わせやすいもので、かつ前面の防寒と通気性を兼ね備えているものがベスト。今使っているのはカペルミュールの長袖サイクルジャージです。落ち着いたデザインで自転車通勤でも違和感なく着こなすことができます。
滑り止め付きの手袋
冬の自転車通勤で一番キツいのが、指先が悴んでしまうことだったりします。なので手袋は欠かせません。どんな手袋でもよいのですが、毛糸の手袋のようなものはグリップ力がないので、ハンドルから手が滑るかもしれません。
手のひらに滑り止めのあるのものが便利です。
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自転車通勤による体重の変化は?
片道10kmを約40分掛けて走ったときの消費カロリーは約250キロカロリーほどです。往復すると500キロカロリーなので、あっさり系のラーメン1杯分くらいの消費量でしょうか。
そう考えると、そこそこ運動しているように思えますが、1年続けても体重は全くと言って良いほど変わりませんでした。アラフォーの体は自転車通勤くらいじゃ簡単には痩せてくれないようです。
毎日走れれば良いのですが、雨の日や緊急事態宣言による巣ごもりの影響も幾分あるかもしれません。
自転車通勤で必要なものって?
フロントライト
ライトはもちろん必須。都心部は外灯も多く、夜でもかなり明るいため、100ルーメンくらいのライトがあれば十分に走行は可能だと思いますが、なるべく明るいライトを使った方が良いことに変わりはありません。
普段使っているのはSERFASのフロントライトです。ロードバイクからのお下がりで使ってるので、光量は申し分ないです。
ただ、毎日乗ると充電を忘れてしまうことがあるので、サブのライトがあるといざという時に助かります。もちろん、サブも光量のあるものが望ましいですが100均に電池式のライトが売っていますので、緊急用としては1つあると重宝します。
リアライト
都市部では、頻繁に車に追い抜かれるので、リアライトの存在がより重要になります。なるべく、明るくアピールできるものを選びましょう。
普段使っているのは、OLIGHTのRN120。点灯時間がネックですが、コンパクトでサドルに取り付けられ、折り畳み時に干渉しないので重宝しています。
また、フロントライトと同様に充電を忘れたということが結構あるので、リアライトも予備を用意しておくと何かと便利です。こちらも100均にあるものでも良いので、いざという時のために鞄の中に忍ばせておきましょう。
ちなみに、道路交通法では点滅だけの利用はNGとなっています。点滅で利用する場合は、別途リフレクターを取り付けるか、点灯状態のリアライトと併用する必要があることを忘れないようにしてください。
また、おにぎりリフレクターを取り付けるのも効果的で、普段の通勤では以下のミニを利用しています。
ヘルメット
公道を走るなら安全のためにも被っておきたいのがヘルメット。ですが、スポーツ用のヘルメットは服装と合わないと敬遠する方も多いと思います。その場合はカスクがオススメです。カジュアルな見た目で通勤の装いにもよく合います。
パンク修理用具
短い距離とはいえ、道中でのトラブルは起こりえます。10km程度なら何かあれば押し歩きができますし、都心部なら自転車屋も多くあります。ですが、最低限、パンク修理ができる準備は整えておくべきです。
予備チューブとタイヤレバー、それにCO2ボンベをワンセットお守り代わりに持っておくと、安心して通勤することができると思います。
まとめ
自転車通勤に切り替えることによって、普段から自転車に乗る習慣が付き健康にも良い上に、密になる電車通勤から解放され、良いことづくしです。
とはいえ、自転車通勤は交通事故のリスクが高くなってしまいます。特に都市部は交通量が多く、危険と隣り合わせです。通勤時に事故に遭えば自転車通勤が禁止になりかねないので、普段以上に安全走行に注意しなければなりません。
人によって自転車通勤の環境は様々です。自分に合った通勤スタイルを確立してみてください。
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