こんにちは。ノブです。
2021年7月3日に開催されたAJ北海道主催のブルベ、BRM703北海道600宗谷岬に参加してきました。
今回は宗谷ブルベの1日目後編。サロベツ原野~宗谷岬〜稚内までをレポートします。
BRM703北海道600km宗谷岬 走行ルート
Garmin Edge 1030 走行データ
ブルベ走行レポート
サロベツ原野のオトンルイ風力発電所
PC2のセイコーマート手塩川口店を出発すると、これまで走ってきた国道232号線とはお別れ。オロロンラインが道道106号線へと変わります。
すると、景色がこれまでとは一変します。何もない平原の中、真っ直ぐに伸びる1本の道が見えてきます。ついにサロベツ原野までやって来ました。
名所であるオトンルイ風力発電所は手塩からだと序盤にあり、原野から伸びる白い巨大風車が連なる姿は圧巻の一言。自分もそうですが、この景色が見たくてサロベツ原野に足を運ぶ人は少なくないのでしょうね。
ですが、このオトンルイ風力発電所は2023年から建て替えが計画されており、しかも本数が大幅に減るとのこと。このサロベツ原野の顔とも言うべき景色が見られなくなるのは、少し寂しいですね。
https://e-kensin.net/news/124149.html
動画で見ると分かりやすいですが、風が北東から吹いてきています。さらに大型車が通り過ぎる風圧が加わると、自転車が揺らぐほどになります。風の影響には十分に注意しながら走らないといけません。
この動画を撮った少し後に、対面からロードバイクに乗った男性がワゴン車を引き連れて走ってきました。「こんちわー」と声を掛けられたので返すと、それはなんと安田大サーカスの団長だったのです。「えっ?団長!?」と思わず二度見してしまいました。
えー所走れた pic.twitter.com/xD7Q5drjGV
— 安田大サーカス 団長 安田 (@dancho_yasuda) July 3, 2021
さらにオトンルイ風力発電所では、道端からAJ北海道のスタッフさんらが参加者に声援を送っていました。カメラを構えていた方がいたので、いずれその写真も公開されるのかな。どんな風に写っているか楽しみです。
北緯45度線を通過。右奥に利尻岳も見えていました。
北緯45度線の少し先に防風シェルターがあります。ここを過ぎると、しばらく人工の建築物のない草原地帯が続きます。
サロベツ原野の走行風景を動画で撮影してみました。ここまで晴れたサロベツ原野を走るのは初めて。大勝利でした。
稚内市に入ってもサロベツ原野は延々と続いていきます。それもそのはず。サロベツ原野を貫く稚内天塩線の距離は約65㎞もあるので、まだ道半ばです。
サロベツ原野も後半に差し掛かると、こうぼねの家と呼ばれる無人の休憩所に立ち寄りました。ここはびわっこ自転車旅行記にも登場した自販機のある貴重な施設です。
サロベツ原野には、こうぼねの家を含め公衆トイレが2箇所しかありません。次のPCまで25km以上あるので、ドリンクが心もとないときはここで休憩をしていくのが吉です。
235.3km地点:PC3 セイコーマートえびす店
サロベツ原野を越え、ノシャップ岬を過ぎると、3つ目のPCセイコーマートえびす店はすぐに見えてきます。
ここで補給をしていると、先を走っていたはずの ばるさん(この時もご本人とは気付いていない)が遅れて到着。どうやらノシャップ岬で雲丹丼が食べられるお店を探していたようですが、全て閉まっていたそうです。コロナ禍で観光客が減った影響なのか、閑散としているのは少し気になりますね。
PCを出発し、稚内駅前から市街地を抜けて、国道238線へ。宗谷岬まで約25km。ここから再び風が強くなるかと思いきや、そこまで強くなく拍子抜けな感じです。
宗谷岬へ向かう序盤で他の参加者とすれ違い、お互い手を振って挨拶します。距離から判断して、恐らく2〜3時間は差が付いています。走れる人は本当に速いです。最速でゴールした方は、なんと18時間台らしいです。
ですが、今の自分は疲れ過ぎないペースで走るだけです。それに、どうやら良い天気のまま最北端へと向かえそうな様子。夕暮れに染まる宗谷岬というのもオツですね。
269.7km地点:通過チェック 宗谷岬
しかし、そうは問屋が卸しません。宗谷岬直前で黒い雲がやって来たかと思ったら、あっという間に霧の中です。しかも爆風で進まず、残り数キロがとても長く感じました。
夕暮れの宗谷岬なんてものは淡い夢でした。仕方ないので、霧の中ひとり「あの中に宗谷岬があるんだ!」とラピュタごっこしてました(笑)
それでも、まだ明るい19時ちょうどに宗谷岬へと到着。日が暮れてからの到着を予想して参加していたので、これは大成果です。
ちなみに、2019年に訪れてから3年連続でやって来ています。流石に来年はもういい、かな。
ここは通過チェックポイントなので、その証となるクイズの答えを探しに向かいます。すると、こちらにもAJ北海道のスタッフさんがいらしていました。場所が分かりにくいだろうと、待機してくれていたようです。
クイズの答えに必要なものを写真に収めて、宗谷岬を折り返します。寒さ対策にレインウェアを羽織り、仮眠場所として予約していた稚内市内のビジネスホテルを目指しました。
宗谷岬を離れるにつれて雲も晴れ、見たかった景色が広がっています。海沿いで遮るものがないから、日が沈むのもゆっくり。とても幻想的な光景でした。
稚内グランドホテルで仮眠
市街地まで戻ってきて、国道40号線との交差点までやって来ました。この時点で約300kmを走行し、13時間台という好タイムです。これだけバッファがあれば、仮眠も十分にできそうです。
ルートから約1.2km離れたところにある稚内グランドホテルが今日の仮眠場所です。南稚内駅近くのため繁華街の一角にあるような立地にあり、自転車を外に停めるのは流石に危険ですね。
受付をしていると「自転車で来られましたか?」と問われ、案内されてロビー脇の階段近くに停めさせてもらうことになりました。今回は自分ひとりだけだったので問題ありませんが、複数台停める事はできない気がします。
部屋はとても綺麗。案内されるまま自転車を停めましたが、持ち込めるか確認しておけばよかったです。
このホテルには温泉もありました。ですが、今は我慢。寝るには早い時間帯であること、そして、去年の安曇野600では、大浴場の湯船で長湯して体が温まり過ぎて寝付きが悪かったので、シャワーで汗を流すだけに留めました。
ビタミンミネラルのサプリとカルノパワーを飲み、タイマーを3時間にセットして就寝。21時前と普段なら起きている時間ですが、思いのほか簡単に眠りに落ちてくれました。
1日目はこれで終了。2日目からは内陸を走り、残り300kmを走破します。
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