こんにちは。ノブです。
北海道日高地方の馬産地を巡る自転車旅に出かけてきました。今回は新ひだか町の桜の名所『二十間道路』にあるアロースタッドで現役種牡馬たちを見学をしてきました。
馬産地には守るべきマナーがあります。牧場見学や馬と接する場合の注意点はこちらにまとめていますので、まずはこちらを一読ください。
アロースタッドの見学方法
アロースタッドはどこにある?
アロースタッドの所在地は新ひだか町。桜の名所として名高い『二十間道路』の小高い丘の上にあります。牧場案内所のある桜舞馬公園までは海沿いから約7km。そこから2kmほど奥に進んだところにあります。
『競走馬のふるさと案内所』で見学方法を確認!
アロースタッドは現役種牡馬を繋養している牧場で、観光牧場ではありません。見学可能な時期や見学方法は『競走馬のふるさと案内所』に記載されています。注意事項も書かれていますので、訪問する際はこちらを確認するようにしてください。
見学の事前受け付けのため二十間道路牧場案内所へ
見学受付は二十間道路にある牧場案内所となっているため、桜舞馬公園へと向かいます。

牧場案内所では、受付書類に氏名などに加えて見学したい馬の名前(※指定した馬だけ見学できる訳ではなく、好きな馬のアンケートのようなもの)を記載します。

受付で書いた申込書はそのまま自身が保管し、見学時にアロースタッド敷地内の無人受付に投函するルールになっています。
待っている間は自由時間ですが、桜舞馬公園内を見学してみてください。ここには往年の名馬たちの墓碑があり、お墓参りができるようになっています。
時間になったら臨時の専用駐車場へ
時間になったら桜舞馬公園から2km先にあるアロースタッドの見学者専用駐車場に停めます。ちなみに見学時間前に駐車して待機するのはNGとのこと。自転車は車の邪魔にならないように駐車場の脇に横にして置いておきました。

道路を渡ってアロースタッドの敷地へ入ります。

歩いて行くと左手にプレハブが見えてきますので、その中の投書箱に受付書類を提出するのがルールです。牧場見学の注意事項について書かれた看板もありますので、必ず確認していくようにしましょう。

受付所の中にはかつて掲揚されていた種牡馬たちの品が展示されていました。

これまで2回訪問しましたが、どちらも厩舎見学でした。1時間で3つある厩舎を見て回ります。

見学できた種牡馬たち
ここでは、実際に会うことのできた種牡馬たちを掲載していきます。一度ではすべての馬たちのご尊顔を拝見するのは難しく、何度か訪問する必要がありそうでした。
ウォータービルド
ディープインパクト産駒としては大柄な馬体で、デビュー戦は危なげなく勝利。しかしその後に骨折で9ヶ月、復帰して2連勝の後に再び骨折して2年3ヶ月の長期休養。怪我に泣かされた競走生活でした。
芝もダートも走ったことや母系に世界的に成功した種牡馬フォーティナイナーがいるなどオーナーの愛着や期待もあり、今は種牡馬として第二の馬生を送っています。
2022/09/23撮影

2022/10/08撮影

生年月日 | 2014年04月01日 |
戦績 | 11戦3勝 |
主な勝ち鞍 | 2020年4歳以上1勝クラス |
獲得賞金 | 3,282万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+大きなものをつくる |
父 | ディープインパクト |
母 | ウォーターエナン |
母父 | ボストンハーバー |
エポカドーロ
オルフェーヴルの初年度産駒で2018年の皐月賞馬です。次の日本ダービーは2着となり、クラシック戦線を沸かせました。しかし、古馬になってからは結果が振るわず、夏の休養中に腸捻転を発症。開腹手術で事なきを得ますが、全盛期の走りは戻ることなく2020年8月5日をもってターフを去りました。
2022/09/23撮影

2022/10/08撮影

生年月日 | 2015年2月15日 |
戦績 | 10戦3勝(うちGⅠを1勝) |
主な勝ち鞍 | 2018年皐月賞(G1) |
獲得賞金 | 2億7,636万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
名前の由来 | イタリア語で黄金の時代。父名、母父名より連想 |
父 | オルフェーヴル |
母 | ダイワパッション |
母父 | フォーティナイナー |
ガルボ
短距離マイル路線で活躍し、重賞を4勝。気温が上がると成績を落とし秋冬に調子を上げるため、冬馬として人気がありました。2015年末に引退した後は乗馬になる予定でしたが、オーナーら関係者の尽力で種牡馬入り。マンハッタンカフェの系譜を次に繋いでいます。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2007年5月5日 |
戦績 | 42戦5勝 |
主な勝ち鞍 | 2010年シンザン記念(G3) |
獲得賞金 | 3億4,432万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 青毛 |
名前の由来 | イタリア語で礼儀正しさ、優しさ |
父 | マンハッタンカフェ |
母 | ヤマトダマシイ |
母父 | ジェネラス |
シニスターミニスター
アメリカの競走馬で2006年のブルーグラスステークス(G1)の勝利馬です。引退後は日本に輸入されて種牡馬となりました。
アメリカでは地味な血統と低評価でしたが、産駒は日本のダート界で大活躍。2019年にJBCクラシック(G1)を制したヤマニンアンプリメ、2021年にチャンピオンズカップ(G1)を制してJRA最優秀ダートホースに選出されたテーオーケインズらを輩出しています。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2003年3月29日 |
戦績 | 日本:0戦0勝 米国:13戦2勝(うちG1を1勝) |
主な勝ち鞍 | 米国:ブルーグラスS(G1) |
獲得賞金 | 不明 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 不明 |
父 | Old Trieste |
母 | Sweet Minister |
母父 | The Prime Minister |
シャンハイボビー
アメリカの競走馬で、2012年にG1を2勝を含む5戦全勝の成績から、同年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出されています。
引退後はアメリカとブラジルで供用されたのち、日本に輸入。日本ではまだ重賞勝利する産駒が出ていませんが、ブラジルではG1馬を3頭輩出しています。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2010年2月27日 |
戦績 | 8戦6勝(うちG1を2勝) |
主な勝ち鞍 | 2012年シャンペンS(G1) |
獲得賞金 | $1,857,000 |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
名前の由来 | 不明 |
父 | Harlan’s Holiday |
母 | Steelin’ |
母父 | Orientate |
スズカコーズウェイ
短距離路線で活躍し、2009年の京王杯スプリングカップ(G2)制した芝適正のある競走馬ですが、晩年はダートや障害にも出走した経験があります。
2013年から種牡馬として活動し、地方で重賞馬を多数輩出。父ジャイアンツコーズウェイは欧州G1を6勝し芝ダートの2刀流で「アイアンホース」と呼ばれた名馬。その血統を伝える役割をスズカコーズウェイには期待されています。
2022/09/23撮影

いい表情をもらいました。

生年月日 | 2004年3月22日 |
戦績 | 44戦6勝 |
主な勝ち鞍 | 2009年京王杯スプリングC(G2) |
獲得賞金 | 1億8,261万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
名前の由来 | 冠名+父名の一部 |
父 | Giant’s Causeway |
母 | フレンチリヴィエラ |
母父 | フレンチデピュティ |
ステルヴィオ
ロードカナロアの初子となる産駒で、新馬戦で産駒のJRA初勝利を記録。2018年にはマイルチャンピオンシップ(G1)を制してG1馬となりました。
そこから7歳まで走りますが成績はぱっとせず、2022年5月11日をもって引退。引退後は乗馬になる報道がされましたが、6月から種牡馬の仲間入りを果たします。種付けは翌年からで、これからの活躍が期待される一頭です。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2015年1月15日 |
戦績 | 21戦4勝 |
主な勝ち鞍 | 2018年マイルCS(G1) |
獲得賞金 | 3億5,244万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | イタリア北部にある国立公園 |
父 | ロードカナロア |
母 | ラルケット |
母父 | ファルブラヴ |
セイウンコウセイ
短距離路線で活躍した競走馬で、2018年に高松宮記念(G1)を制してアドマイヤムーン産駒としてG1初勝利。さらに「セイウン」「ニシノ」の冠で有名な西山オーナーの馬としても、1998年の菊花賞(G1)でセイウンスカイが勝利を飾って以来のG1勝利となりました。
7歳の12月までレースに出走。年明けの年1月5日で競走生活にピリオドを打ち、種牡馬として第二の馬生を歩んでいます。
2022/10/08撮影

生年月日 | 2013年3月8日 |
戦績 | 42戦7勝 |
主な勝ち鞍 | 2017年高松宮記念(G1) |
獲得賞金 | 3億3,657万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
名前の由来 | 冠名+恒星 |
父 | アドマイヤムーン |
母 | オブザーヴァント |
母父 | Capote |
ダノンプレミアム
マイル中距離で活躍し、2017年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)の勝利馬です。デビューから無傷の3連勝で、かつレースレコードを更新して初のG1制覇。その成績から、2017年の最優秀2歳牡馬に選出されました。
2021年の安田記念(G1)を最後に引退。スタッドインしたのは2021年の9月10日で、ディープインパクトの後継種牡馬として産駒の活躍が期待されます。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2015年4月3日 |
戦績 | 15戦6勝 |
主な勝ち鞍 | 2017年朝日杯フューチュリティS(G1) |
獲得賞金 | 4億1,812万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 青鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+高品質。格別な働きを期待して |
父 | ディープインパクト |
母 | インディアナギャル |
母父 | Intikhab |
ダンスディレクター
小柄ながら爆発力のある末脚で2016年、2017年のシルクロードステークス(G3)を連覇。8歳まで競走生活を続け、2018年の京王杯スプリングカップ(G2)を最後に引退。翌年から種牡馬として第二の馬生を送っています。
ちなみにシルクロードステークス連覇の際にクビ差で差し切った相手は、同じくアロースタッドで繋養されているセイウンコウセイでした。
2022/10/08撮影

生年月日 | 2010年3月20日 |
戦績 | 26戦7勝 |
主な勝ち鞍 | 2016・2017年シルクロードS(G3) |
獲得賞金 | 2億8,387万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 振付師 |
父 | アルデバランII |
母 | マザーリーフ |
母父 | サンデーサイレンス |
ディーマジェスティ
2016年皐月賞(G1)の優勝馬です。当初はサトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキの三強対決と目されていましたが、レコードタイムで優勝しG1初勝利を飾りました。
古馬になってからは勝利は飾れず、4歳のうちに電撃引退となり種牡馬入りすることとなりました。産駒は2021年から走り出しており、これからの活躍に期待です。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2013年3月24日 |
戦績 | 11戦4勝(うちG1を1勝) |
主な勝ち鞍 | 2016年皐月賞(G1) |
獲得賞金 | 3億243万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 父名より+威厳 |
父 | ディープインパクト |
母 | エルメスティアラ |
母父 | ブライアンズタイム |
トウケイヘイロー
マイル中距離の逃げを得意とし、2013年には武豊騎手とコンビを組んで、鳴尾記念(G3)、函館記念(G3)、札幌記念(G2)と3連勝。その年のサマー2000シリーズのチャンピオンに輝き、さらに香港、ドバイ、シンガポールと海外遠征も経験。
最後は屈腱炎を発症しコンディションが戻らず引退することになります。「サイレンススズカの再来」と言われることもあった逃げ馬でした。
2022/10/08撮影

生年月日 | 2009年4月22日 |
戦績 | 27戦8勝 |
主な勝ち鞍 | 2013年札幌記念(G2) |
獲得賞金 | 2億6,758万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+父名の一部 |
父 | ゴールドヘイロー |
母 | ダンスクィーン |
母父 | ミルジョージ |
トーホウジャッカル
東日本大震災の日に生まれ、育成中に重度の肺炎と腸炎を発症して生死の境を彷徨ったトーホウジャッカル。デビューしたのは日本ダービー前日の新馬戦。10着の大敗でした。
そこから急成長し、デビューから149日の史上最速で同年の菊花賞(G1)を制します。そのタイムは菊花賞レコードを1秒7縮め、さらに3000mの日本レコードを1秒5も縮める大記録でした。
引退後はスペシャルウィークの後継種牡馬としてアロースタッドで6年間過ごし、現在は新冠町のクラックステーブルに移動しています。
2022/09/23撮影

2022/10/08撮影
今月いっぱいで移動とのニュースがあったため、彼を一目見ようと多くのファンが訪れていました。



生年月日 | 2011年3月11日 |
戦績 | 13戦3勝(うちG1を1勝) |
主な勝ち鞍 | 2014年菊花賞(G1) |
獲得賞金 | 2億1,328万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | (尾花)栗毛 |
名前の由来 | 冠名+ジャッカル |
父 | スペシャルウィーク |
母 | トーホウガイア |
母父 | Unbridled’s Song |
ドリームバレンチノ
短距離路線で活躍し、芝ダートの両方で重賞勝利経験があります。2012年の函館スプリントステークス(G3)ではロードカナロアを破っての1着。ダートに転向した2014年のJBCスプリント(G1)では、初のG1級を勝利を手にします。
10歳まで現役を続け、一度も大きな怪我をすること無く引退。無事是名馬と呼べる競走生活でした。
2022/10/08撮影

生年月日 | 2007年2月22日 |
戦績 | 55戦12勝(うちG1を1勝) |
主な勝ち鞍 | 2014年JBCスプリント(G1) |
獲得賞金 | 3億289万円 (中央) 1億9,194万円 (地方) |
性別 | 牡 |
毛色 | 青毛 |
名前の由来 | 冠名+母名より。母のような活躍を願って |
父 | ロージズインメイ |
母 | コスモヴァレンチ |
母父 | マイネルラヴ |
ナカヤマフェスタ
気性難で知られるステイゴールド産駒でもかなりの気分屋。3歳時はまともに調教ができない時期もありましたが、4歳で一旦落ち着くと宝塚記念を制してG1初勝利。その勢いのままフランス遠征し、フォア賞(G2)と凱旋門賞(G1)を2着。特に凱旋門賞ではアタマ差での惜敗で、日本の競走馬がもっとも勝利に近づいた瞬間でした。
引退後は種牡馬となりますが、産駒が活躍しなかったことから種付けが休止。ですが、2018年に産駒のガンコが日経賞(G2)を勝利したことで、2019年より再開されて現在に至ります。ウマ娘化されたことで人気が高まり、彼の馬房の前には常に人がいる状況でした。
2022/09/23撮影


生年月日 | 2006年4月5日 |
戦績 | 15戦5勝(うちG1を1勝) |
主な勝ち鞍 | 2010年宝塚記念(G1) |
獲得賞金 | 2億9,324万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+祭 |
父 | ステイゴールド |
母 | ディアウィンク |
母父 | タイトスポット |
ビッグアーサー
デビューは遅れ、3歳4月の未勝利戦に勝利。しかも2戦目の輸送中に暴れて馬柵棒が右トモに刺さる重傷を負ってその年を不意にしてしまいます。重賞に手が届いたのは2016年の高松宮記念(G1)。重賞初勝利でG1を制覇し、高松宮記念のレコードタイムを1秒4も上回る好記録でした。
その後は伸び悩み、2018年から種牡馬入り。2022年にはブトンドールが産駒初の重賞制覇を成しており、短距離路線での産駒の活躍が期待される一頭です。
2022/09/23撮影


2022/10/08撮影

生年月日 | 2011年3月18日 |
戦績 | 15戦8勝(うちG1を1勝) |
主な勝ち鞍 | 2016年高松宮記念(G1) |
獲得賞金 | 2億9,981万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 大きな+人名より |
父 | サクラバクシンオー |
母 | シヤボナ |
母父 | Kingmambo |
フィレンツェファイア
アメリカの競走馬でスプリンターとして活躍し、G1を1勝、G2を3勝(うちトゥルーノースステークスは2連覇)、G3を5勝をしています。
また、2021年8月のフォアゴーステークス(G1)では、ゴール直前で競っていた馬に噛み付きにいくという珍事を起こして2着。「マイク・タイソンのようだ」とアメリカで話題になりました。
引退後は2022年から日本で種牡馬入り。彼の父系、母系の産駒は日本でも競走実績があり、産駒が日本競馬に適性を示す可能性は十分にあります。
2022/10/08撮影

生年月日 | 2015年3月17日 |
戦績 | 日本:0戦0勝 米国:38戦14勝(うちG1を1勝) |
主な勝ち鞍 | 2017年シャンペインS(G1) |
獲得賞金 | $2,730,350 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 不明 |
父 | Poseidon’s Warrior |
母 | My Every Wish |
母父 | Langfuhr |
ヘンリーバローズ
幻の最強馬と称されるシルバーステートの全弟で、2015年のセレクトセールでは1億2,000万円で落札されました。デビュー2戦を走るも脚部不安により長期休養となり、そのまま復帰が叶うことなく2019年6月13日に引退。
その後はシルバーステート同様、成績は乏しくとも馬自体の能力と血統が評価されて種牡馬入りしました。産駒のこれからの活躍に期待したいですね。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2015年2月5日 |
戦績 | 2戦1勝 |
主な勝ち鞍 | 2017年2歳未勝利 |
獲得賞金 | 780万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 人名より+冠名 |
父 | ディープインパクト |
母 | シルヴァースカヤ |
母父 | Silver Hawk |
モズアスコット
14戦14勝(うちG1を10勝)した英国馬フランケルの初年度産駒です。アメリカで生まれたためマル外としてデビューします。
G1初挑戦となった2018年の安田記念(G1)は、安土城ステークスからの連闘にも関わらずタイレコードでの初制覇。その後はダートへ転向して2020年のフェブラリーステークス(G1)を勝利。芝とダートの両方でG1を勝利した史上5頭目の競走馬となりました。
2020年いっぱいで引退して翌年から種牡馬入り。フランケルの直系として産駒の活躍が期待されます。
2022/09/23撮影

2022/10/08撮影

生年月日 | 2014年3月31日 |
戦績 | 26戦7勝(うちG1を2勝) |
主な勝ち鞍 | 2018年安田記念(G1) 2020年フェブラリーS(G1) |
獲得賞金 | 4億2,171万円 (中央) 1,400万円 (地方) |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
名前の由来 | 冠名+イギリスの競馬場の名前 |
父 | Frankel |
母 | India |
母父 | ヘネシー |
ヤマカツエース
中距離路線で活躍した競走馬で、金鯱賞(G2)を連覇しています。そしてその金鯱賞は、初制覇した2016年の翌年から開催月が12月から3月に変更されたため、3ヶ月ぶりの連覇という珍しい記録となりました。
2019年から種牡馬としての馬生を歩みはじめ、産駒は2022年から走り出しJRA初勝利を飾っています。
2022/09/23撮影

2022/10/08撮影
先月訪れた時もそうでしたが、グイッポが癖になっているようです。ぱっつんな髪型も愛嬌があって人気でした。

生年月日 | 2012年3月22日 |
戦績 | 30戦7勝 |
主な勝ち鞍 | 2016年、2017年金鯱賞(G2) |
獲得賞金 | 4億4,465万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
名前の由来 | 冠名+第一人者、最高、最高の存在 |
父 | キングカメハメハ |
母 | ヤマカツマリリン |
母父 | グラスワンダー |
ラニ
天皇賞秋(G1)を制した母ヘヴンリーロマンスがアメリカで繁殖牝馬となり、日本に逆輸入された競走馬がラニです。
日本で競走生活を始めたラニが目指したのは、海外。まずはドバイでUAEダービー(G2)を日本馬として初制覇し、アメリカ三冠に挑戦します。結果は勝利ならずも、アメリカクラシック全てに出走した初めての日本馬となりました。
また、ラニをきっかけに「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY(※日本馬にケンタッキーダービーの出走権を与える)制度」が誕生し、彼の挑戦は日本の競馬界に大きく貢献することとなりました。
2022/09/23撮影


2022/10/08撮影
めちゃくちゃ良い顔してくれました。

生年月日 | 2013年2月22日 |
戦績 | 17戦3勝 |
主な勝ち鞍 | 2016年UAEダービー(G2) |
獲得賞金 | 3,128万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
名前の由来 | ハワイ語で天国、天空 |
父 | Tapit |
母 | ヘヴンリーロマンス |
母父 | サンデーサイレンス |
リーチザクラウン
スペシャルウィーク産駒で主戦騎手は武豊騎手。2009年には、きさらぎ賞(G3)を親子揃って武豊騎手で制覇します。日本ダービーは2着と惜しくも親子制覇を逃しますが、クラシックを盛り上げました。
2013年から種牡馬として第二の馬生を送っており、2022年に産駒のクラウンプライドがUAEダービー(G2)を制覇するなど再び注目されている一頭です。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2006年2月5日 |
戦績 | 26戦4勝 |
主な勝ち鞍 | 2010年読売マイラーズC(G2) |
獲得賞金 | 2億5,783万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 青鹿毛 |
名前の由来 | 頂上に達する。転じて戴冠 |
父 | スペシャルウィーク |
母 | クラウンピース |
母父 | Seattle Slew |
レッドベルジュール
デビュー戦と次戦のデイリー杯2歳S(G2)で2連勝。ですが、3戦目の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で大敗します。原因は咽の披裂軟骨による咽鳴りで、除去も可能ですがパフォーマンスが戻らない可能性が高い手術のため、現役引退が決まりました。
血統としては3冠馬コントレイルと似た配合で生まれてきているため、その潜在能力や将来を期待しての種牡馬入りとなりました。
2022/09/23撮影

良い表情をもらいました。


生年月日 | 2017年4月6日 |
戦績 | 3戦2勝 |
主な勝ち鞍 | 2019年デイリー杯2歳S(G2) |
獲得賞金 | 4,540万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+フランス語で美しい日 |
父 | ディープインパクト |
母 | レッドファンタジア |
母父 | Unbridled’s Song |
ワンダーアキュート
2012年のJBCクラシック(G1)を勝利し、鞍上の和田竜二騎手にテイエムオペラオー以来11年ぶりのG1級勝利をもたらしました。9歳まで現役を続け、2015年のかしわ記念(G1)を平地GI級レース最年長記録で勝利。G1級に数多く出走しながら連対率は5割を超え、最後まで一線級であり続けました。
ウマ娘化されたことで再注目され、現在はアロースタッドで種牡馬として第二の馬生を送っています。米クラシック2冠に輝いた父カリズマティックの血を後世に残してもらいたいですね。
2022/09/23撮影

生年月日 | 2006年3月14日 |
戦績 | 48戦13勝(うちG1を3勝) |
主な勝ち鞍 | 2012年JBCクラシック(G1) |
獲得賞金 | 4億7,369万円 (中央) 4億261万円 (地方) |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+鋭い |
父 | カリズマティック |
母 | ワンダーヘリテージ |
母父 | Pleasant Tap |
ワールドエース
クラシックはゴールドシップらと凌ぎを削りますが、日本ダービー後に左前球節炎と屈腱炎を発症して1年8ヶ月の長期休養をすることになります。復帰後は2014年のマイラーズカップ(G2)をコースレコードで制覇。同年に香港、翌年にはオーストラリア遠征も経験しますが結果は出ず、6歳となった2015年をもって競走馬を引退となりました。
2022/10/08撮影

生年月日 | 2009年2月22日 |
戦績 | 17戦4勝 |
主な勝ち鞍 | 2014年読売マイラーズC(G2) |
獲得賞金 | 2億2,842万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 世界のエース |
父 | ディープインパクト |
母 | マンデラ |
母父 | Acatenango |
ワンアンドオンリー
メイクデビューは12着と惨敗。そこから徐々に力をつけクラシック有力候補にまで成長し、台覧競馬となった2014年の日本ダービーでG1初制覇を果たします。管理していた橋口弘次郎調教師にとって20度目の挑戦にして初の制覇であり、最後の制覇となったレースでもありました。
また、このダービーでは「2月23日」が注目されます。実はワンアンドオンリー、馬主の前田幸治氏、鞍上の横山典弘騎手、台覧された皇太子徳仁親王(現在の令和天皇陛下)が同じ誕生日という奇妙な巡り合わせでした。
2022/09/23撮影

2022/10/08撮影

生年月日 | 2011年2月23日 |
戦績 | 33戦4勝 |
主な勝ち鞍 | 2014年日本ダービー(G1) |
獲得賞金 | 3億7,268万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
名前の由来 | 唯一無二の |
父 | ハーツクライ |
母 | ヴァーチュ |
母父 | タイキシャトル |
まとめ
牧場案内所が設けられているため見学が比較的容易で、さらにレックススタッドとそれほど離れておらず見学時間も異なるため、1日で2つの牧場が見学できるのはありがたいですね。
また、アロースタッドには牧場猫が多数暮らしています。愛想の良い子ばかりで、さらに馬と戯れる姿には非常に癒されました。



見学の1時間はあっという間でした。厩舎見学の場合は顔を見られないことも多いので、足繁く通いたくなります。ですが、種牡馬は他の牧場へ移動することも多く、同じ場所でまた見られるとは限りません。
馬との出会いは一期一会と考え、見学できることに感謝しつつ、その瞬間を大切にしたいなと思いました。
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