こんにちは。ノブです。
北海道日高地方の馬産地を巡る自転車旅に出かけてきました。今回は新ひだか町にある桜舞馬公園へ。ここも馬産地ならではの観光スポットです。
馬産地には守るべきマナーがあります。牧場見学や馬と接する場合の注意点はこちらにまとめていますので、まずはこちらを一読ください。
桜舞馬公園はどこにある?
桜舞馬公園は新ひだか町の内陸部に位置し、町の中心から約7kmほど進んだ小高い丘の上にあります。
ルートとしては海沿いの国道235号線から道道71号線へ向かい、そこから二十間道路桜並木の案内版に従って進んで行くのが分かりやすいかと思います。
大きめな駐車場がありますがサイクルラックはありませんので、邪魔にならないところに停めさせてもらいます。
桜舞馬公園の訪問方法と注意事項
ここは冬季閉鎖されるため、訪問可能な時期等の確認は『競走馬のふるさと案内所』が便利。注意事項も記載されているので、一度確認することをオススメします。
https://uma-furusato.com/search_farm/1334.html
特に気をつけたいのは、お墓へのお供えが一切禁止になっていること。食べ物を置いておくと野生動物が寄ってくる可能性がありますので、人参などを置いて帰るのはNGです。
また、現地の方からサイクリストに対し、以下のような苦情が出ています。厳密にこの公園のことを指している訳ではありませんが、銅像と石碑のある場所は限られています。訪れる際は、この公園が馬産地の方にとって大切な場所であることを忘れないようお願いします。
馬産地の方からLINEでとある名馬の銅像と石碑に直接ロードバイクを立てかける写真が送られてきました
— SUOMIAAKI@C101【1日目め21b】 (@suomiaaki) October 24, 2022
石碑や銅像は関係者やファンの方が馬への様々な気持ちを込めて建てられたものです。安易にロードバイクなどを立てかけていいものではありません
そこら辺のご理解もよろしくお願いいたします
桜舞馬公園はどんなところ?
競走馬生産者団体が中心となり、種牡馬シンジケートと静内町(現在の新ひだか町)の協力を得て造成され、『テスコボーイ像』の建立、『馬魂碑』、『功労種雄馬之碑』を移設を経て、偉業を成し遂げた優駿の功労を称える公園として平成3年に開設されました。
桜舞馬公園は誰もが自由に訪れることのできる憩いの場ではありますが、この地域の産業の根幹となっている軽種馬の魂を讃え鎮めるという役割も担っており、毎年、功労馬慰霊祭が執り行われています。
https://uma-furusato.com/news/entry-60407.html
レックススタッド・アロースタッドの牧場案内所
この公園には功労馬を讃える目的の他に大きな役割が一つ。それがこの牧場案内所です。この二十間道路沿いにあるレックススタッドとアロースタッドという2つの牧場の見学申込を受け付けています。
最近では、冬季閉鎖まで、ウマ娘の等身大パネルが設置されていたようです。ウオッカは新ひだか町のカントリー牧場で生産されたため、この地に縁のある馬ですね。
【”ウマ娘等身大パネル”設置開始😆】
— 北海道 新ひだか町 (@shinhidaka) October 12, 2022
日高管内7町にウマ娘の等身大パネルが設置されます✨
新ひだか町の設置場所は下記のとおりです。
・二十間道路牧場案内所 → ウオッカ
・道の駅みついし → オグリキャップ
※11月1日から「ウオッカ」は観光情報センターぽっぽに移動となります。 pic.twitter.com/S4POZN1Nla
テスコボーイ像
公園に入って一番目を引くのは、中央に設置されているテスコボーイ像です。アイルランドから輸入された種牡馬で、桜花賞を制したテスコガビー、皐月賞や有馬記念を制したトウショウボーイなど名だたる産駒を世に送り出しました。
功労種雄馬之碑・功労繁殖雌馬之碑
そして、そんな種牡馬たちの功績を讃えるのが、功労種雄馬之碑です。
また、功労種雄馬之碑とは別に馬名などが刻まれた慰霊碑も近くにありました。
そしてこちらが繁殖雌馬を讃える功労繁殖雌馬之碑。碑は2つあり、それぞれ四面に功労馬の名や誕生年等が刻まれていました。タイシンリリィやパワフルレディといった馬名は、ウマ娘ファンならピンとくるかもしれません。
馬魂碑
こちらが馬魂碑。タイキシャトルの納骨式の様子を拝見すると、ここに功労馬のお骨や遺髪などが納められているようです。
https://uma-furusato.com/news/entry-60958.html
功労馬たちの墓碑
また、馬魂碑の他に、各功労馬の墓碑も作られています。テスコボーイ像を中心に円形に石畳の道が敷かれ、その円に沿って功労馬たちの墓碑が等間隔で置かれています。こちらはテスコボーイ像から向かって左側の方です。
テスコボーイ像から向かって右側にも墓碑が設置されています。現在は右側の方に墓碑が固まっているようです。
ウマ娘化もされているサクラチヨノオー、サクラローレル、メジロライアン(※実際のお墓はレイクヴィラファーム)、タマモクロスなど、名だたる名馬たちがここに眠っていることが分かります。
2022/10/9訪問
新たにタイキシャトルの墓碑も作られました。没年月日は2022年8月17日。この場所を訪れたのは翌9月のシルバーウイークでした。一度でいいから会ってみたかったです。新型コロナが蔓延していなければ会えたかも……と今でも悔しい思いが残っています。
2023/05/28訪問
ウイニングチケット号のお別れ会の翌日に訪れ、新たに作られた墓碑を訪問。没年月日は2023年2月18日。いつも元気だったチケゾー。今年もまた会えると思っていただけに、突然の訃報に頭が真っ白になったのを覚えています。どうか安らかに。
まとめ
この桜舞馬公園は町民の憩いの場であると同時に、この地の発展に貢献してくれた功労馬たちの共同墓地でもあります。
競馬ファンにとっては馬産地で訪れたい観光スポットの一つではありますが、ここが作られた背景を理解することで、この公園の持つ意味や魅力に気付くことができるのではないでしょうか。
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