タニノギムレット、ローズキングダムら引退馬を見学!【北海道日高馬産地旅】

自転車旅

こんにちは。ノブです。

北海道日高地方馬産地巡りの旅。今回は日高町にあるYogiboヴェルサイユリゾートファーム訪問記の第二弾。牧場見学をして引退馬たちに会ってきました。

Yogiboヴェルサイユリゾートファームでの見学手順

北海道の日高町にある『Yogiboヴェルサイユリゾートファーム』は、引退馬が余生を過ごす養老牧場でありながら、一般客向けの宿泊棟を設けるなど、引退馬と共存するための新しい試みを行っています。

実際に宿泊してきましたので、どんなところかはこちらの記事をご一読ください。


見学には受付が必須!

入り口に入るとすぐにお馬さんが見られますが、無断見学はマナー違反です。まずは奥にあるカフェを訪れて訪問記録を付けるルールになっています。

受付を終えると案内図が貰えます。馬やトイレの場所、立ち入り禁止区域が一目で分かるのですが、見学時の注意事項(例えばQRコードでリンクする等)もあった方がよさそうですね。きっと何も見ずに来る人もいそうですし。

独自の見学ルール

Yogiboヴェルサイユリゾートファーム独自の見学ルールがあり、注意事項がまとめられています。うかつに馬に触らないこと、厩舎内が撮影禁止など、知らなければうっかりやってしまいそうなことですので、こちらも必読です。

見学のお願い | Yogiboヴェルサイユリゾートファーム

こうした禁止事項が設けられるのは過去に問題が発生したからであり、また新たな問題が起これば見学自体が禁止になりかねません。『牧場見学の9箇条』とともに厳守するようにしましょう。

引退功労馬たち

ここでは、この旅で出会うことのできたYogiboヴェルサイユリゾートファームの馬たちをご紹介します。実際はもっと沢山の馬が暮らしていますが、今回は近くで写真の撮れた馬だけに絞っています。

在籍馬の紹介 | Yogiboヴェルサイユリゾートファーム
牧場に暮らす引退馬(所有馬・預託馬)たちのご紹介。

タニノギムレット

2002年の日本ダービーの優勝馬で、代表産駒は64年ぶりに牝馬で日本ダービーを制したウオッカ。2020年に種牡馬を引退し、現在は悠々自適な老後を送っていてギム爺という愛称で親しまれています。最近ではウマ娘にも登場。この日も大人気でした。

牧柵を蹴り上げて壊すことでも有名で、付いたあだ名は『破壊神』。しかし牧柵修繕もタダではありません。昨今の原材料費高騰の煽りを受け、その対応に頭を悩ませた牧場は壊れた牧柵を加工したグッズを販売します。するとこれが大反響を呼んで即完売。自ら壊して自ら稼ぐ、希有な馬でもあります。

また、隣の放牧地にいるローズキングダムとは馬が合うのか、こうして顔を合わせている姿がよく見られます。

生年月日1999年5月4日
戦績8戦5勝(うちGI1勝)
主な勝ち鞍2002年日本ダービー(G1)
獲得賞金3億8,601万円
性別
毛色鹿毛
名前の由来冠名+カクテルの一種
ブライアンタイムズ
タニノクリスタル
母父クリスタルパレス

ローズキングダム

薔薇一族と呼ばれる血統の良血馬で2010年ジャパンカップの優勝馬です。引退後は種牡馬となりましたが、頭部を強打する事故があり、その後遺症で麻痺が残り引退。現在はここで余生を送っています。

隣の放牧地にいるタニノギムレットの奇行に驚いたりもするようですが、それに感化されたのか、ごく稀に柵を蹴るようになったのだとか。過去には、たてがみ事件の被害を受けもしましたので、これからは何事もなく元気に過ごしてもらいたいです。

生年月日2007年5月10日
戦績25戦6勝(うちGI2勝)
主な勝ち鞍2010年ジャパンC(G1)
獲得賞金6億9,466万円
性別
毛色黒鹿毛
名前の由来薔薇の王国
キングカメハメハ
ローズバド
母父サンデーサイレンス

アドマイヤジャパン

G1勝利こそないものの、クラシックをディープインパクトと競った名馬です。引退後は種牡馬入りし重賞勝利する産駒は出ませんでしたが、母父としてサークルオブライフが阪神ジュベナイルフィリーズを制しています。

現在は種牡馬を引退し余生を送っていますが、YogiboのCMに抜擢されたことで一般認知度では現役時代より現在の方が上かも知れません。

そんな彼の放牧先は大放牧地。奥の方で草を食んでいることも多く、特徴的なソックスからどうにか判別できるくらい。

なので、彼を間近で見たいなら、大放牧地に入れる特典のある牧場支援者になるか、宿泊して放牧や収牧の時間を待つというのがよいかもしれません。

生年月日2002年4月16日
戦績10戦2勝
主な勝ち鞍2005年京成杯(G3)
獲得賞金1億6,863万円
性別
毛色栗毛
名前の由来冠名+日本
サンデーサイレンス
ビワハイジ
母父Caerleon

ヒルノダムール

2011年の天皇賞春を制し、その年の凱旋門賞に挑戦したことのあるヒルノダムール。先に紹介したローズキングダムと同世代であり同じレースで戦ったこともあります。2019年に種牡馬を引退後はここで余生を送っており、千葉の馬事学院でリトレーニングも受けて乗馬することも可能です。

生年月日2007年5月20日
戦績21戦4勝(うちGI1勝)
主な勝ち鞍2011年天皇賞春(G1)
獲得賞金3億9,560万円
性別
毛色鹿毛
名前の由来冠名+フランス語で愛
マンハッタンカフェ
シェアエレガンス
母父ラムタラ

レディアイコ

モーリス産駒でオグリキャップの孫のレディアイコ。笠松のアイドルホースとして期待されていましたが、怪我により引退。

今年の8月に入った新入りで、芦毛馬は少ないので大放牧地にいてもよく目立ちます。それにサービス精神旺盛なのか、近くに寄って挨拶してくれる気の良い子でした。

生年月日2018年5月1日
戦績10戦0勝
主な勝ち鞍なし
獲得賞金12万円
性別
毛色芦毛
名前の由来準備+人名より。アイコの準備は出来ているよとイメージして
モーリス
ミンナノアイドル
母父オグリキャップ

グランドリビエール

エタリオウのオーナー森岡さんの最初の所有馬で、代表を務めるGリビエール・レーシングの由来となった馬です。現役時代は園田競馬場で多くのレースを走りました。

この牧場ではリーダー的な存在。人懐っこいのか、近くでずっと愛想を振ってくれていました。

生年月日2011年3月28日
戦績28戦2勝
主な勝ち鞍C3三
獲得賞金49万円
性別
毛色鹿毛
名前の由来フランス語で大河
フサイチコンコルド
フォーティナイナー
母父ブルーワルツ

ルーカス

タイキシャトルの産駒で競走馬時代の馬名はサンレイラピッヅ。いまはルーカスと言う名前で、余生を過ごしています。ルーカスもレディアイコと同じく今年からの新入りです。

生年月日2000/04/26
戦績28戦3勝
主な勝ち鞍2003年3歳以上500万下
獲得賞金3,650万円
性別
毛色鹿毛
名前の由来フランス語で大河
タイキシャトル
ミドルフォークラピッヅ
母父Wild Again

種牡馬・繁殖牝馬たち

こちらも同様に写真を収めることのできた馬のみ紹介します。

エタリオウ

エタリオウはこの牧場で種牡馬として繋養されています。現役時代は勝ち鞍が未勝利戦のみにかかわらず、GIレース含め2着7回と好走していたことから「最強の1勝馬」と呼ばれていました。

彼自身まだまだ若くやんちゃで、ステイゴールドの血が騒ぐのか、荒々しく立ち上がる姿がSNSで話題を呼び、いまではその立ち姿をデザインしたグッズも販売されています。

最初は遠くにいたのですが、人参を持っていることを察したのか近寄ってきてくれました。

生年月日2015年2月13日
戦績17戦1勝
主な勝ち鞍2017年2歳未勝利
獲得賞金2億448万円
性別
毛色青鹿毛
名前の由来得たりおう。うまくしとめたとき、応戦するときに発する言葉
ステイゴールド
ホットチャチャ
母父Cactus Ridge

ミスキララ

心地よい陽気にウトウトしているミスキララ。エタリオウのお嫁さんなのだそうです。

生年月日2013年4月20日
戦績10戦2勝
主な勝ち鞍2016年3歳500万下
獲得賞金1,752万円
性別
毛色黒鹿毛
名前の由来敬称+母名の一部。キラキラな女の子
ファスリエフ
マルタカキララ
母父バゴ

ロジクライ

ロジクライもエタリオウと同じく現役の種牡馬で、かつてはマイルや短距離で活躍。8歳まで現役を続けた無事是名馬です。

生年月日2013年2月22日
戦績28戦5勝
主な勝ち鞍2016年シンザン記念(G3)
獲得賞金1億9,120万円
性別
毛色黒鹿毛
名前の由来冠名+父名の一部
ハーツクライ
ドリームモーメント
母父Machiavellian

エンパイアペガサス

こちらも種牡馬。岩手犬の盛岡競馬場でデビューし、岩手競馬での重賞最多勝記録を更新。北上川大賞典は三連覇しています。地方で活躍した名馬です。

生年月日2013年4月22日
戦績50戦25勝(地方重賞19勝)
主な勝ち鞍2017年報知グランプリC(ダイオライ(G)
獲得賞金9,210万円
性別
毛色鹿毛
名前の由来父名の一部+天馬(ギリシャ神話)
エンパイヤメーカー
ステージトリック
母父Distorted Humor

スイーズドリームス

こちらも現役の種牡馬。母は我の強さで有名なスイープトウショウです。スイーズドリームスも負けず劣らず、初日に柵に突っ込むという荒々しい放牧デビューで始まり、さらに泥まみれになったりと牧場スタッフを困らせることもしばしばのようです。

生年月日2014年4月29日
戦績24戦4勝
主な勝ち鞍20’ストークS(3勝クラス)
獲得賞金9,034万円
性別
毛色黒鹿毛
名前の由来夢を掴み取る
ディープインパクト
スイープトウショウ
母父エンドスウィープ

まとめ

ゆったりと歩く姿、草を食む音、五感を使って楽しめるので、牧場見学をしていると時間がいつの間にか過ぎていきます。人懐っこい馬もいますが、放牧地の奥にいることも多く、スマホだと限界を感じます。望遠レンズ付のカメラが欲しくなるという新たな沼の気配がしてきますね。

Yogiboヴェルサイユリゾートファームは、見学可能な牧場の中では人と馬の距離が近く、とても楽しめます。ですが、その分、マナーを問われることになります。観光地のように捉える人もいるかと思いますが、ここも歴とした牧場です。種牡馬も繁殖牝馬も当歳仔もいます。見学の際はルールを守って馬と適切な距離で接するようにしましょう。

自転車旅
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
この記事をシェアする
この記事を書いた人
ノブ

『ろんぐらいだぁす!』をきっかけに'17年春からロードバイクを始めたキャンプ、登山、馬、サブカル好きなサイクルツーリスト。
 
グルメと絶景を求め各地を巡るロングライド自転車旅行記にブルべ挑戦記、サイクリングの便利グッズやキャンプギアのインプレ、自転車関連の書籍や映像作品のレビューをブログ『ツール・ド・気ままに』で公開中。
 
'19年に日本一周15,594km(172日間)を完走。'20年からブルベに参加し、'20~'22年はSR獲得。ブルベの最高峰PBP完走が今の目標です!

'22年よりNPO法人引退馬協会のFP会員として活動。引退馬支援とともに乗馬も少しずつ始めています。
 
◇所有自転車
KhodaaBloom FARNA 700-105
Birdy Standard Disc
 
ヘッダー画像のキャラクターは『びわっこ自転車旅行記』の大塚志郎先生に描いていただきました。
 
フォローはこちらから▼

このブログをフォローする
ツール・ド・気ままに

コメント