こんにちは。ノブです。
2022年の9月と10月に北海道日高地方の馬産地を巡る自転車旅に出かけてきました。今回は馬産地から輪行を用いて新千歳空港へ向かう(またはその逆)方法についてのレポートです。
北海道日高地方の公共交通事情
まずは、日高地方にどのような交通機関があるのか。それを調べながら輪行計画を立てていきましょう。
JR日高本線の廃線
現在の日高管内に鉄道路線はありません。かつては様似町まで伸びていたJR日高本線の多くは2021年3月に廃止され、鵡川町までしか行くことができなくなりました。これは日高本線の約8割にあたる116kmが消えたことになります。
日高地方を走っていると「ここで輪行ができれば……」と思う機会がよくあり、この廃線がサイクリストを遠ざけている気がしてなりません。

新千歳空港直通バス『特急ひだか優駿号』の運行終了
日高地方の唯一の公共交通機関はバスです。ですが、新千歳空港から直通するバスはありません。かつて『特急ひだか優駿号』がありましたが、2022年3月27日で運行が終了しています。
https://www.jrhokkaidobus.com/timetable/highway07/
馬産地日高への輪行手段って?
では、新千歳空港から日高地方(または日高地方から新千歳空港)まで移動するにはどうすればよいか。JR北海道のWebサイトに『日高地域広域公共バスのご案内』が掲載されており、新千歳空港~日高地方は、どこか1ヵ所を経由する形で高速バスが利用できるようです。
https://www.jrhokkaido.co.jp/hidakasen/
新千歳空港からの移動手段①:JR札幌駅または大谷地バスターミナルからバス輪行
まず、JRを使って札幌市へ移動します。厚別区の大谷地バスターミナルまたはJR札幌駅から高速バスがでているので、それを利用する方法があります。この方法は電車とバスの本数が多いため、第一候補となるかと思います。

JR北海道バス 高速ひろおサンタ号
https://www.jrhokkaidobus.com/timetable/highway06/
JR北海道バス 高速えりも号
https://www.jrhokkaidobus.com/timetable/highway05/
道南バス 高速ペガサス号
https://www.donanbus.co.jp/map/hidaka_pegasasu/
新千歳空港からの移動手段②:JR沼ノ端駅へ向かいバス輪行
もう一つの移動手段が、新千歳空港からJRを使って苫小牧方面のJR沼ノ端駅へ移動し、苫小牧市から出ている高速バスに乗る方法です。全体的な移動距離は減りますが、本数が少ないのがデメリットです。

JR北海道バス 特急とまも号
https://www.jrhokkaidobus.com/timetable/highway08/
高速ペガサス号で高速バス輪行(浦河町~新千歳空港)体験レポート
上記の移動方法の中から、移動手段①にある『高速ペガサス号』を使う方法を実行してみました。これはGoogleマップで経路検索すると出てくる方法です。
また、この時は折り畳み自転車のBirdyを用いており、浦河町から新千歳空港へ向かうというシチュエーションで高速バス輪行を行っています。

まずは高速ペガサス号を予約
高速ペガサス号は事前の予約が必須になっています。電話とWebでの予約ができ、今回は浦河ターミナル~大谷地バスターミナルで席を予約しました。
https://donanbus.eexpress.jp/bus_search/hokkaido/all/hokkaido/all/?simpleRouteCode=1466004
高速バス:浦河ターミナル~大谷地バスターミナル
今回は浦河ターミナルから輪行します。バスターミナルは『コープさっぽろ東町店』が目印になっていました。

バスターミナルの前で輪行準備をし、バスが来るのを待ちます。

出発10分前にバスが到着。予約はWebから行っていたのでスマホの画面を見せて乗車します。他のお客さんを観察していると、あまり大きくないスーツケースなどはそのまま車内に持ち込むようでした。

ですが、輪行袋は折り畳み自転車とはいえ大きく車内に持ち込めません。バスの底にあるトランクスペースに横にして置かせてもらえました。

車内はオーソドックスな高速バスの作りで、一番後ろにトイレが設置されていました。

出発すると、しばらくの間は国道235号線を走ってお客さんを乗せていき、日高管内を出た鵡川町から高速道路を利用して札幌市へと向かいます。高速を使う区間は全体の3分の1くらいでした。
地下鉄東西線:大谷地駅~新札幌駅
札幌市内に入って高速を降り、乗車から3時間15分ほどで札幌市厚別区にある大谷地バスターミナルに到着。ここで下車しました。

大谷地バスターミナルは地下鉄東西線の大谷地駅と直結しており、次は東西線を利用して新札幌駅へと向かいました。

JR千歳線:新札幌駅~新千歳空港駅
地下鉄東西線終点の新札幌駅で下車し、すぐ近くのJR新札幌駅へと歩いていきます。ここから快速エアポートで新千歳空港まで向かうことができます。

浦河町を出発して4時間20分。無事に新千歳空港までやって来られました。

まとめ
浦河町から新千歳空港に向け、バス輪行をしてみました。新千歳空港を通り過ぎて札幌市を経由する面倒な道順ですが、ひとまずバスと電車を組み合わせれば輪行が可能なことが分かりました。
自走に比べ時間が指定されることへの不満はありますが、雨が降って自走が難しい状況でも長距離移動が可能になるのは有り難いですね。それと収納スペースが限られているので、折り畳み自転車で行って正解でした。
もし、次に日高地方を訪れるときも、高速バス輪行を移動手段の一つに検討しておきたいと思っています。
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