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【レビュー】レンサイエンス 雨イージング レインスーツ

レインウェア

こんにちは。ノブです。

先日、Twitterで行われていたCycleTripアカウントよる『レンサイエンス×CycleTripコラボキャンペーン』でレインスーツが当選しました。

どうやら、レインジャケットの中にパンツが折り畳まれた一風変わった独自仕様のレインウェアのようです。

せっかくいただいたからには、使い勝手を確認せねば。というわけで、サイクリスト目線で雨イージング レインスーツをレビューしていきたいと思います。

レンサイエンス 雨イージング レインスーツ

スペック

特徴

  • 特許取得のズボン内蔵型レインコート ジャケットからレインスーツに早変わり!着用までわずか40秒!
  • しっかり撥水+蒸れは通す(耐水圧15,000mm 透湿性3,000g/m²/24h) 快適設計 靴を脱がずに着脱できます!
  • AmEasing Rain suitは、その機能が認められ、 2017年10月に特許を取得いたしました
  • 自転車やバイクで通勤、通学される方、釣りなどのアウトドアにも!

材質・サイズ

メイン素材: ナイロン 素材構成: 100% ナイロン

カラー:S、Mサイズ(レッド、ネイビー) Lサイズ(ブラック、カーキ、ネイビー)

Sサイズ(身長155-165㎝/胸囲74-96㎝/ウエスト70-85㎝/股下66-73㎝)

Mサイズ(身長165-175㎝/胸囲84-100㎝/ウエスト84-100㎝/股下72-79㎝)

Lサイズ(身長175〜185㎝/胸囲90〜104㎝/ウエスト90〜104㎝/股下78〜85㎝)

出典:レンサイエンス公式サイトより

外観レビュー

レインウェアは収納ケースに収まっていました。縦22cm×横28cmでとてもコンパクトです。ちなみにサイズはMです。

計ってみると、569g(※ポーチの22.5gを除く)ありました。厚手のレインウェアの例として、モンベルのゴアテックス製サイクル レインジャケットおよびサイクルパンツと比較してみると、ウェア252g+パンツ200g=452gなので、少し重い部類のウェアとなるようです。

ちなみに上記モンベル製品上下と本製品の価格差は約8倍。この重量の差をどう受け取るかは各自の判断にお任せします。

収納ポーチから取り出して展開。こちらが正面です。右胸に反射材のロゴ、左胸に止水ジッパー式のポケットが一つあります。

こちらが背面。とてもシンプル。左肩甲骨の辺りに小さく反射材のロゴがあるくらいです。

脇の部分などをアップ。公式サイトでは自転車でも利用できるとされていますが、ベンチレーションのような内部の熱を逃がす仕組みはない様子です。

上着の内側です。内側を見ても、背中を通気性の良い素材に変えていたりベンチレーションを設けるなどの対策は特になさそうです。

実際に着てみる

パンツがウェアに内蔵される特殊な仕組みのため、着用にはいくつか手順があるようです。

まずはウェアに収納されているパンツを展開していきます。本来はウェアを着た状態でやるのですが、それだと写真が撮れないので、第三者視点で進めていきます。

パンツの先端はウェアとボタンでつながっていますので、これらをすべて外していきます。

足先だけでなく、股下に当たる部分にもボタンがありますので、忘れずに外しましょう。最初これを外し忘れてジッパーを上げきることができず、「短足に優しくない!」と嘆きました(笑)

すべて展開した状態がこんな感じ。袴みたいですね。

あとは、足先からジッパーを引き上げてパンツの完成です。40~50秒あれば確かに着られます。

身長169cmの男性がMサイズを着てみるとこんな感じです。全体的に少しゆったりとした着心地でした。

着用しながら手順については公式サイトで動画として公開されているので、こちらも参考になります。

実際に使ってみての感想

着脱・収納のし易さ

一度外したパンツは逆の手順を辿ることで収納することができます。その際、基準になるのがボタンの色。展開したパンツの先端とウェア側のボタンの色を合わせれば簡単に収納することが可能でした。

徒歩での使い勝手

全身を覆うレインスーツだけあって隙間がなく、濡れる心配がありません。撥水性も高く、しっかり雨水を弾いてくれていました。ただ、しゃがんだり前屈みになるとお尻から背中の辺りが引っ張られる感じがあって、少し動きにくいと感じました。

自転車での使い勝手

さて、肝心の自転車での使い勝手ですが、気になる点が多くありました。

背中が突っ張る

シティサイクルで雨の中を少し走ってみましたが、歩いているときに比べ、背中の突っ張る感覚がより顕著になりました。さらに、試しにローラー台の上でロードバイクにも乗ってみましたが、かなり背中が引っ張られます。

ロードバイクで使うのは厳しく、シティサイクルのようなアップライトな自転車ならどうにか使えそうな感じでした。

上着が長すぎる

上着部分が膝の辺りまで伸びているので、自転車を漕ぐと少しバタつく感じがありました。

それと、お尻で上着の先端を踏んでしまうので動きにくく、サドルに乗る際にいちいち踏んだウェアを引っ張り上げないといけないのが面倒でした。

フードで視界が遮られる

また、フードがバタついて視界を遮ってしまうことが度々ありました。このフードを走行中に使うのは危険ですね。ツバの固いキャップを被るなど対策が必要のようです。

空気がこもる

このレインスーツの透湿性は3,000g/m²/24h。重量で比較したモンベルのサイクル レインジャケットの透湿性44,000g/m²・24hrs(JIS L-1099B-1法)であること、さらにモンベル製品には脇にベンチレーションがあることを考えると、上下一体化されたこのレインスーツは、熱がこもりやすい作りであることが想定されます。

テストした3月は気温も低いため気になりませんでしたが、夏場になればちょっと厳しいかもしれません。なので、通勤通学の数キロ程度なら問題ないですが、サイクリングをメインにする使い方には向かないようです。

夜間走行に向いていない

下の写真は背中の反射材なのですが、横3.5㎝×縦2.5㎝しかありません。しかもたった一つです。

通勤通学の利用を想定しているなら帰宅時の夜間走行が想定されると思いますが、これではあまりに心もとない。別途反射ベストを着用するなど対策が必要のようです。

まとめ

防水性・撥水性は高くレインウェアとして性能は十分ですが、自転車での利用については、あまり考慮されていないように感じられました。

特にスポーツサイクルには不向きのようで、シティサイクルでの利用、それも明るい時間帯の利用が前提と考えれば、通勤通学中に雨で服を濡らしたくないという要望を持つ方には合致しそうです。

ウェアとパンツを一体化し、持ち運びを便利にするという発想自体はとても素晴らしいので、今後の改善に期待したいと思います。

最後に。キャンペーンを行っていたCycleTripさんは、東京浅草でレンタサイクル事業と個人間スポーツ自転車シェアサービスを展開しています。ご興味のある方はこちらもご覧になってください。

レインウェア
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この記事を書いた人
ノブ

『ろんぐらいだぁす!』をきっかけに'17年春からロードバイクを始めたキャンプ、登山、馬、サブカル好きなサイクルツーリスト。
 
グルメと絶景を求め各地を巡るロングライド自転車旅行記にブルべ挑戦記、サイクリングの便利グッズやキャンプギアのインプレ、自転車関連の書籍や映像作品のレビューをブログ『ツール・ド・気ままに』で公開中。
 
'19年に日本一周15,594km(172日間)を完走。'20年からブルベに参加し、'20~'23年はSR獲得。ブルベの最高峰PBP完走が今の目標です!

'22年よりNPO法人引退馬協会のFP会員として活動。引退馬支援とともに乗馬も少しずつ始めています。
 
◇所有自転車
KhodaaBloom FARNA 700-105
Birdy Standard Disc
 
ヘッダー画像のキャラクターは『びわっこ自転車旅行記』の大塚志郎先生に描いていただきました。
 
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