2020年9月の4連休。新型コロナウイルスの猛威がほんの少し落ち着きを見せた頃、久しぶりに自転車旅に出ました。
日本最北端の宗谷岬を目指した中編の次は、ツーリストの聖地エサヌカ線を走りに行きます。
旅レポ
オホーツク海沿いを走る
オホーツク海沿いをひたすらに走っていきます。猿払村まで補給ポイントはありませんので、宗谷岬でしっかりと補給しておきましょう。

斜度の緩い小さな丘をいくつか越えるくらいで平坦基調。日本海側では追い風だったこともあり、風も海からではなく陸側から吹いている様子。それに日本海側に比べて風は弱く走りやすい。

16時をちょっと過ぎた頃に猿払村に入りました。エサヌカ線があるのは猿払村の端っこ。暗くなる前に辿り着きたい。

浜の方を見ると、均等に釣り竿が立っています。これは置き釣りといってアキアジ(秋鮭)を狙う定番の釣り方のようです。それが数キロ続いていてとても不思議な光景でした。

道の駅さるふつ公園でトイレ休憩。猿払村で補給するならここか、少し手前にセイコーマートが1件あります。

この道の駅にはご当地グルメのホタテ飯があるのですが、すでに売り切れでした。

なので、この時間でもやっていた帆立の串焼きを注文。ホタテがプリプリで美味しかった。


補給を終えて再出発。エサヌカ線はここからそう遠くありません。夕暮れのエサヌカを拝めそうです。

猿払村道浜猿払エサヌカ線
エサヌカ線の入り口へとやってきました。時刻は17時半前。日が沈む前に走ってしまいましょう。

エサヌカ線は草原の広がる何もない直線道路です。序盤はオホーツク海沿いを走っていきます。

何もなさが際立ちますね。ですが、それを見に来ました。
夕日が綺麗。でも、夕暮れ時となったためなのか、どうも虫が活発に飛んでいてアイウェアに当たったり、口に入ったりする……。

エサヌカ線はL字に折れながら、徐々に内陸へと向かっていきます。おそらく、最初にL字に折れた先にこの直線道路が一番きれいです。両側が草原となって開けている感じが北海道の雄大さを感じさせてくれます。

ここでコンパクト自立スタンドの『めたたんぼー』が活躍。交通量の少ない道路ですが、車が近づいていないことを確認して、夕暮れ迫るエモい一枚を撮影です。

日も沈んで暗くなってきたので、先を急ぎます。薄暗くなったエサヌカ線を走っていると、何度かシカの群れがいるのを目にしました。

今日は浜頓別町で一泊
エサヌカ線から国道238号線に復帰。今日はこの先の浜頓別町で一泊です。

浜頓別町はオホーツク海沿いの町としては比較的大きく、宿もホテルから民宿、ライダーハウスを合わせて5~6件あります。無料のキャンプ場もあるのですが、コロナの影響で閉鎖中。
18時過ぎに浜頓別市街地へ到着し、とりあえずネットで調べて大きめのホテルから電話……。そうですか、満室ですか。では次…、おっと満室。さて次は…、あれ? どこも空いていないぞ。
浜頓別町で宿がなければ、30㎞先の枝幸町で宿を探すしかないですが、枝幸町の方が宿が少ない。そうなるとこれはもしかして状況が宜しくない?
最後の最後にペンションに空きがあって泊まることができました。

素泊まりで4500円。洗濯機(※乾燥機はなし)が100円で使えますし、何よりお風呂が温泉でした。浴槽の大きさは一般家庭のと大差ありませんでしたが、弱アルカリミネラル泉のお陰で体の芯まで温まりました。

今日の夕飯は徒歩1分のところにあるセイコーマートのお総菜。ホットシェフ対応のお店ですが、時間も遅かったこともあり、すでに終了していました。

でも、コスパ飯が手に入ったので、よし。これらも十分に美味しいです。

今日はお昼から走ったこともあって走行距離は110㎞ほど。走り足りない気もしますが、温泉にも入れたし、この町で宿を取ってよかった気がします。
ちなみに、宿がどこも取れなかったら、そのまま走り続けて野宿するつもりでした。閉鎖のキャンプ場が多かったこともありキャンプ道具は持ってきていませんでしたが、野宿に備えエマージェンシーシートは持参していました。

では、どこで寝るかというと、バス停。北海道のバス停は、厳寒期対策に屋根付きの小さな小屋のようになっているので暖かいんですよね。

でも、ベッドで寝られること以上の贅沢はありません。明日は一気に距離を伸ばして旭川市を目指します。では、おやすみなさい。
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