こんにちは。ノブです。
北海道日高地方の馬産地を巡る自転車旅に出かけてきました。今回は浦河町にて引退馬の暮らすCalm days farmさんを訪問。NPO法人引退馬協会が支える引退功労馬たちに会ってきました。
馬産地には守るべきマナーがあります。牧場見学や馬と接する場合の注意点はこちらにまとめていますので、まずはこちらを一読ください。
本記事に掲載する写真・動画は、NPO法人引退馬協会のFP会員として撮影したものであり、NPO法人引退馬協会のガイドラインに則ったものです。
Calm days farmって?
北海道浦河町にある養老牧場です。テイエムプリキュアら引退馬協会のフォスターホースとして預託された引退馬以外に、有志による支援で預託されたグランデラバーらが暮らしています。詳しくは公式ホームページを参照ください。
Calm days farmの見学方法
見学可能な時期や見学方法は『競走馬のふるさと案内所』に記載されています。注意事項も書かれていますので、訪問する際はこちらを確認するようにしてください。
https://uma-furusato.com/search_farm/entry-59342.html
訪問したのは2023年の10月。牧場名が書かれた看板はないので、見学を申し込んだ際、間違って他の牧場さんの敷地に向かわないようルートを丁寧に教えていただきました。
この日は天気も良く、ちょうど全頭放牧中。牧場スタッフさんにテイエムプリキュアらのいる放牧地に案内してもらい、あとは時間まで柵の外から見学していきます。
引退馬協会の所有馬は3頭ですが、放牧地には4頭いました。1頭はヒシプレンティ。引退馬協会が行う再就職プログラム5期生で、千葉の乗馬クラブで活動。2023年4月で引退して、こちらに移動しました。引退馬協会の3頭とともに女子グループとして同じ放牧地で暮らしています。
今回は、引退馬協会のフォスタホース、テイエムプリキュア、エスワンスペクター、オースミコスモの3頭を紹介していきます。
テイエムプリキュア
2005年の阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬です。ですが、どちらかというと2009年のエリザベス女王杯の印象の方が強いかもしれません。そのレースではクィーンスプマンテと一緒に大逃げし、猛追するブエナビスタをクビ差で先着し2着を確保しています。
競走馬引退後は繁殖牝馬となって10頭の子を出産。2023年に繁殖牝馬を引退して、現在は功労馬として余生を送っています。
生年月日 | 2003年4月8日 |
戦績 | 37戦4勝(うちG1を1勝) |
主な勝ち鞍 | 2005年阪神ジュベナイルフィリーズ(G1) |
獲得賞金 | 2億474万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+キャラクター名 |
父 | パラダイスクリーク |
母 | フェリアード |
母父 | ステートリードン |
エスワンスペクター
地方で走ってた競走馬で、2003年交流重賞エーデルワイス賞(G3)の勝ち馬です。競走馬引退後は繁殖牝馬となって10頭の子を出産。現在は繁殖牝馬を引退して、功労馬として余生を送っています。
生年月日 | 2001年3月30日 |
戦績 | 14戦5勝 |
主な勝ち鞍 | 2003年エーデルワイス賞(G3) |
獲得賞金 | 2,480万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+亡霊 |
父 | シャンハイ |
母 | レディープロスパー |
母父 | ミナガワマンナ |
オースミコスモ
現役生活は40戦と長いキャリアで関屋記念など重賞を3勝。繁殖牝馬としては9頭の子を成しました。2021年で繁殖牝馬を引退し、現在は功労馬として余生を送っています。
生年月日 | 1999年4月23日 |
戦績 | 40戦7勝 |
主な勝ち鞍 | 2003年関屋記念(G3) |
獲得賞金 | 2億9,944万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+宇宙を表す「コスモ」 |
父 | フジキセキ |
母 | タイセイカグラ |
母父 | モーニングフローリック |
見学を終えて
とても静かな場所で、馬たちはのんびり過ごしていました。どの牧場もそうですが、牧場スタッフさんが馬たちに真摯に向き合っているのが感じられますし、ここで余生を送れる馬は幸せだなと思いました。
また、ここで暮らしているオースミコスモとエスワンスペクターですが、現在は仮預託の状況で、鹿児島のホーストラストへの移動が予定されています。移動時期は分かりませんが、北海道で会いたい方はいまのうちに会っておいたほうがよいかもしれません。
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