こんにちは。ノブです。
北海道日高地方の馬産地を巡る自転車旅に出かけてきました。今回は浦河町にある谷川牧場へ、5冠馬シンザンのお墓参りに行ってきました。
馬産地には守るべきマナーがあります。牧場見学や馬と接する場合の注意点はこちらにまとめていますので、まずはこちらを一読ください。
シンザンの墓碑はどこにある?
シンザンは日本競馬史上初めて5冠を成した名馬で、そのお墓が浦河町にあります。厳密にはお墓ではなく功績をたたえる馬像なのですが、参拝のため国道236号線(天馬街道)沿いの谷川牧場を訪問しました。

シンザンのお墓の見学方法
見学の方法は『競走馬のふるさと案内所』に記載されています。訪問する際はこちらを確認するようにしてください。
シンザンのお墓参りへ
天馬街道を走って谷川牧場の事務所へと向かいます。シンザン像は事務所の隣にありました。

こちらがシンザン像です。実際のお墓は別の場所にあって関係者のみとされていますので、一般参拝はこの馬像で行うルールになっています。

シンザンの競走成績は19戦15勝。戦後初のクラシック3冠馬です。さらに天皇賞、有馬記念に勝利し5冠馬となりました。(※宝塚記念にも勝っていますがグレード制導入前の八大競走での換算のため、カウントされません)。その功績から、1964年に最優秀3歳牡馬と年度代表馬、翌年には最優秀4歳牡馬と年度代表馬に選ばれています。
引退後は谷川牧場で繋養され種牡馬としてミホシンザンなど重賞馬を多数輩出。35歳3ヶ月まで生き、2014年にシャルロットが更新するまでサラブレッドの国内最寿命記録でした。
シンザン像の隣に彼を讃える詩が刻まれています。当時の町長さんが寄贈されたもののようです。

シンザン像のすぐ近くにはミホシンザン、チョウカイキャロルなど谷川牧場に縁のある競走馬のお墓もありました。

また、馬魂碑が設けられ、こちらにも谷川牧場に縁のある競走馬たちが眠っているようでした。

浦河馬事資料館へ
お墓参りを終えた後、浦河町の馬事資料館へ。こちらにシンザンに関わる展示があるため、立ち寄りました。

ここには馬に関わる全般の資料が展示がされています。規模は小さいですが古き良き博物館といった感じで、見学者は他におらず館内はひっそりとしていました。

館内に入ると、正面にシンザン産駒のミホシンザンのパネルが目に飛び込んできます。そのパネルの下にあるのはシンザンの父ヒンドスタンの剥製で、剥製の他にホルマリン漬けの心臓も保存されていたりと、意外性のある展示もありました。

資料として多いのは、やはりシンザンに関連するもの。他に切手などのグッズの展示もありました。

ちょっと驚いたのは、メジロマックイーンについての展示があったこと。調べてみるとメジロマックイーンは浦河町の吉田牧場で生産されたのだそうです。てっきり、メジロ牧場で生まれたのだとばかり思っていました。他にも写真のみですが、浦河で生まれたテイエムオペラオーやミスターシービーについても掲載がありました。

日本ダービーの記念ネクタイがずらっと並んでいます。ネクタイが毎回作られているみたいですね。こちらも初めて知りました。

まとめ
今回はシンザンが晩年を過ごした谷川牧場へお墓参りに訪れました。通年で見学可能ですが、注意事項などありますので、必ず競走馬のふるさと案内所を確認するようにしてください。
また、浦河馬事資料館とセットで訪れるのはよかったなと思います。シンザンについてより深く知ることができました。
それと、これは余談ですが、天馬街道は両側に延々と放牧地の続く素晴らしい道でした。真っ直ぐに伸びる道は北海道らしくサイクリングにぴったりです。奥に行くと山越えもありますが、抜けた先は輓馬の暮らす十勝。日高経由で帯広まで走るサイクリングも楽しそうなので、いつか計画してみたいと思います。
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