こんにちは。ノブです。
北海道日高地方の馬産地を巡る自転車旅に出かけてきました。今回は新冠町にあるビッグレッドファーム明和で牧場見学をしてきました。
馬産地には守るべきマナーがあります。牧場見学や馬と接する場合の注意点はこちらにまとめていますので、まずはこちらを一読ください。
ビッグレッドファーム明和はどこにある?
ビッグレッドファームと名の付く牧場はいくつかあり、ゴールドシップら種牡馬に会えるのはビッグレッドファーム明和さんです。

サラブレッド銀座(道道209号線)を真っ直ぐに進み、優駿メモリアルパークを過ぎたところの駐在所付近に案内版があります。その指示に従って道道1029号線へ入り、しばらく進んだ先にある小高い丘を上れば到着。サラブレッド銀座の起点からだと約13kmほど内陸に入ったところにありました。
ビッグレッドファーム明和の見学方法
ビッグレッドファーム明和は種付、繁殖、育成、調教と全ての業務を行なっている牧場で、観光牧場ではありません。見学の方法は『競走馬のふるさと案内所』に記載されています。注意事項も書かれていますので、訪問する際はこちらを確認するようにしてください。
牧場見学はビッグレッドファームさんのご厚意によって実施されています。過去には以下のSNSに挙げられるようなマナー違反がありました。ルールが守られないと牧場見学は禁止になってしまいます。『牧場見学の9箇条』は必ず守るようにしましょう。
牧場見学で馬に触らないって常識だと思ってたけど
— LOVE☆HORSE(ぴろ☆) (@gokaioumasan) October 17, 2022
こういう人が本当に居るんですね!案内所でも先日馬に触った人が居て、今度そう言う事があったら見学禁止になるって言われました。もう一度マナーの確認を!#牧場見学マナー #牧場見学 #競走馬 pic.twitter.com/co6LG3H5jl
ビッグレッドファーム明和へ
競走馬のふるさと案内所で見学方法や注意事項を確認し、見学時間に合わせて訪問。駐車場は広いですが、サイクルラックはあるはずもなく、芝生スペースの自動車乗り入れ厳禁との案内もありました。自転車もルールに沿って駐車場の端に停めさせてもらいます。

時間になるとスタッフがこちらの案内版を事務所の入り口付近に設置します。それが見学開始の合図ですので、勝手に敷地に入らないように。

まずは事務所入り口で氏名などを記帳。そして、注意事項や見学ルートをチェックしておきます。

その後は、案内に従って進んで行きます。

敷地はかなり広々としていて、池もあり鯉が泳いでいました。

馬頭観音とお墓があります。真ん中はマイネルラブ。タイキシャトルの引退レースである99年スプリンターズSの勝ち馬。右のイブンベイはドイツ最優秀古牡馬にも選出された名馬で、89年ジャパンCに出走。オグリキャップらと戦っています。

こちらはゴールドシップらが暮らす厩舎です。今日は天気も良いので馬たちは放牧されているようでした。

見学してきた名馬たち
ゴールドシップ
長方形の放牧地が均等にならんでいて、その一つにゴールドシップの名前がありました。ゴルシは……かなり奥の方にいる様子。どうやら放牧地と放牧地を隔てる柵の間のスペースは歩いて進んでもよいみたいです。

奥の方へ進んで行くと、ちょうど木陰になるところにゴールドシップはいました。国内G1を6勝して凱旋門賞にも出場。ウマ娘にもなったゴルシは今日も大人気。常に見学者がいますが、我関せずと草を食んでいました。





生年月日 | 2009年03月06日 |
戦績 | 28戦13勝(うちGI6勝) |
主な勝ち鞍 | 2012年有馬記念(G1) |
獲得賞金 | 13億9,776万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
名前の由来 | 黄金の船 |
父 | ステイゴールド |
母 | ポイントフラッグ |
母父 | メジロマックイーン |
ウインブライト
ゴルシの他にも芦毛の馬がいます。こちらはウインブライト。同じくステイゴールド産駒で、海外遠征で活躍し、G1を2勝しています。中山競馬場も得意で成績は10戦5勝2着2回。中山巧者な名馬でもあります。




生年月日 | 2014年05月12日 |
戦績 | 24戦9勝(うちGI2勝) |
主な勝ち鞍 | 2019年クイーンエリザベス2世C(G1) |
獲得賞金 | 2億9,952万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
名前の由来 | 輝かしい |
父 | ステイゴールド |
母 | サマーエタニティ |
母父 | アドマイヤコジーン |
ジョーカプチーノ
2009年のNHKマイルCを制覇したジョーカプチーノ。芦毛のマンハッタンカフェ産駒です。母のジョープシケも芦毛であり、その母の血統に芦毛が多く、彼はその血を見事に受け継いだみたいですね。



生年月日 | 2006年04月11日 |
戦績 | 23戦6勝(うちGI1勝) |
主な勝ち鞍 | 2009年NHKマイルC(G1) |
獲得賞金 | 3億220万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
名前の由来 | 冠名+コーヒーの飲み方の一つ |
父 | マンハッタンカフェ |
母 | ジョープシケ |
母父 | フサイチコンコルド |
ロージスインメイ
アメリカの競走馬で、2005年のドバイワールドC(G1)後にビッグレッドファームの岡田繁幸氏がオーナーとなりますが、屈腱炎により国内で走ることなく引退。その後は種牡馬としてここで活躍しています。ただし、種牡馬引退後はアメリカに帰る契約のようで、見られるのはいまだけです。


生年月日 | 2000年2月9日 |
戦績 | 13戦8勝(うちGI2勝) ※国内0戦0勝 |
主な勝ち鞍 | 2005年ドバイワールドC(G1) |
獲得賞金 | 5,490,187ドル ※国内0万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 青鹿毛 |
名前の由来 | 5月のバラ ※ケンタッキーダービーを優勝してバラのレイを飾ってほしいとの願いから |
父 | Devil His Due |
母 | Tell a Secret |
母父 | Speak John |
ダノンバラード
ディープインパクト産駒で、G1勝利はなく、競走馬を引退した後は外国人オーナーに買われて海外で種牡馬生活を送っていましたが、国内に残した産駒が活躍する兆しから買い戻される形で日本に逆輸入。いまではディープインパクトの後継種牡馬として注目されている1頭です。


生年月日 | 2008年2月19日 |
戦績 | 26戦5勝 |
主な勝ち鞍 | 2013年アメリカジョッキークラブC(G2) |
獲得賞金 | 3億2,907万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+母名の一部 |
父 | ディープインパクト |
母 | レディバラード |
母父 | Unbridled |
ベンバトル
元々はイギリスの競走馬で、2021年の11月26日から新たな日本の種牡馬として導入され、ビッグレッドファームで繋養されています。ドバイドバイターフをはじめ、ドイツ、オーストラリアのG1を制した名馬です。



生年月日 | 2014年2月15日 |
戦績 | 25戦11勝(うちGI3勝) ※国内0戦0勝 |
主な勝ち鞍 | 2018年ドバイターフ(G1) |
獲得賞金 | 5,929,902ポンド ※国内0万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | ※不明 |
父 | Dubawi |
母 | Nahrain |
母父 | Selkirk |
アドマイヤマックス
短距離やマイルで活躍し、主な勝ち鞍はG1高松宮記念。ダートで活躍したケイティブレイブなどの産駒を輩出していましたが、2022年元旦に種牡馬を引退。現在は功労馬とし繋養されています。



生年月日 | 1999年4月10日 |
戦績 | 23戦4勝(うちGI1勝) |
主な勝ち鞍 | 2005年高松宮記念(G1) |
獲得賞金 | 3億5,244万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+最大、極大 |
父 | サンデーサイレンス |
母 | ダイナシュート |
母父 | ノーザンテースト |
コスモバルク
ホッカイドウ競馬所属のまま中央競馬に挑戦し重賞を3勝。地方馬として初めてクラシックレースにフルで参戦し好走しました。海外レースにも挑戦し、国際G1であるシンガポール航空インターナショナルカップで勝利。地方所属馬で史上初の海外G1制覇を成しました。
認定厩舎制度の認定第一号の馬でもあり、これまでの常識をいくつも覆してきた、「道営のエース」と呼ばれる名馬です。




生年月日 | 2001年2月10日 |
戦績 | 48戦10勝(うちGI1勝) |
主な勝ち鞍 | 2006年シンガポール・エアラインズ・インターナショナルC(G1) |
獲得賞金 | 中央:4億6,362万円 地方:1,853万円 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
名前の由来 | 冠名+大きさ、巨大なもの |
父 | ザグレブ |
母 | イセノトウショウ |
母父 | トウショウボーイ |
まとめ
ゴールドシップら現役の種牡馬、そして功労馬に会える貴重な機会で、見学時間はあっという間に過ぎていきます。
この機会を設けていただいているビッグレッドファームさんのご厚意に感謝し、マナーを守って見学をしていきたいですね。
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