こんにちは。ノブです。
2024年のブルベも、200、300、400と順調に認定を貰うことができました。あとは600を認定できればSRですが、もうすぐGW。ひとつ飛び越して1000kmブルベにチャレンジです。
参加するのはAR日本橋の『BRM502日本橋1000ツールド奥の細道』。2022年にも参加しDNFしたブルベで、今年はそのリベンジを果たすべくエントリーしました。まずは準備編からスタートです。
2024BRM502日本橋1000ツールド奥の細道 (片道・キヨシロー逝去15周年記念)の概要
出典:AR日本橋
AR日本橋独自ルールについて
各地で独自ルールを設けているブルベですが、AR日本橋にも独自ルールがあります。詳しくはこちらから。
https://www.ar-nihonbashi.org/participation-information/
奥の細道とツールド奥の細道
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。船の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを向かうるものは、日々旅を住処とす……。
『奥の細道』は、言わずと知れた江戸時代初期に活躍した俳人、松尾芭蕉が晩年に記した紀行文です。
門人の河合曾良を伴い、1689年5月16日(元禄2年3月27日)に江戸を出発。奥州、北陸を経由し、美濃の大垣から伊勢に向かうまでの150日間の道のりが、奥の細道には記されています。移動距離は約600里、なんと2400キロメートルの行程です。その中で松尾芭蕉は数々の句を残しています。
このブルベでは、奥の細道の北限の地である秋田県にかほ市象潟までの約1000kmを、ミュージシャンでありサイクリストだった忌野清志郎さんが出演したNHKのテレビ番組『ツール・ド・奥の細道〜忌野清志郎 1000キロの旅〜』をベースに組み立てています。
時代は違えど、同じアーティスト。彼らが何を見て思い旅をしたのか、その足跡を辿る1,000kmとなっているのが、BRM502日本橋1000ツールド奥の細道です。
完走計画
当日の天候について
開催初日の5月2日(木)の天気は雨のち晴れ。正午スタートなので、雨の影響はありません。それに有り難いことにGW中は雨の気配はまったくない最高のコンディションです。
コースプロフィール
このブルベの難所は序盤。PC3:148.5km地点の裏見の滝、PC5:242.7km地点の殺生石に至る2つの登りです。特に殺生石のある那須湯本温泉までは長い上りが続き、しかも後半になるにつれて斜度がキツくなります。しかも標高が1,000mを越えるため、夜間の冷え込みもキツいです。
2022年に参加したときは、雨の降る深夜に登り、寒さで非常に凍えました。今回は天気が良いとは言え、同じ轍を踏まぬよう要注意ですね。
制限時間について
1000kmブルベの制限時間は75時間。2023年シーズンまでは600kmまでが15km/h、残り400kmが11.4km/hで走る計算で運営されてきました。
コースプロフィールで説明したとおり、序盤に標高の高い長い登りが2本続くため、貯金を作りにくいのがネック。宿の場所をよく考えないと、少し寝過ごしただけで足切りが起こりやすいコースとなっていました。
ですが、2024シーズンから規定が改定され、PCの制限時間が撤廃されました。そのため1000kmの平均時速は全行程を通して13.333….km/hと考えることができます。
改定によりゴール時間だけを気にすれば良くなりました。コース上のどこで宿を取るかの選択肢が増え、非常に走りやすくなった印象です。
仮眠について
さて、上記のように規定が変更されたため、仮眠プランの自由度が上がりました。
ですが、2022年にDNFしたときと同じプランを採用。前回のDNFの原因が膝の痛みなので、プラン自体が間違っていないと判断し、変えませんでした。
仮眠①:331km地点の快活CLUB 郡山安積店
移動距離:331km
到着に必要なグロス:17.9km/h
到着時間:5/3(金)午前6時
滞在時間:3時間半
出発時間:5/3(金)午前9時半
経過時間:18.5~21.0時間
初日は福島県郡山市まで走る予定です。お昼スタートのため、モデルプランでは深夜となる200~220km地点での仮眠を勧められていますが、200kmの疲労は軽微で、恐らく寝付きが悪いはずです。
モデルプランではあまり寝られないと予想し、それならオーバーナイトして朝方に到着する330km地点の郡山市で仮眠を取ろうと考えました。
仮眠②:520km地点のルートイン石巻中央店(宮城県石巻市)
移動距離:188km
到着に必要なグロス:16.6km/h
到着時間:5/4(金)午後8時
滞在時間:6時間
出発時間:5/5(土)午前2時
経過時間:32.5~38.5時間
190km走るだけと走行距離は少なめです。初日の仮眠では足りないはずで、ここはホテルを取って、しっかり睡眠を取ることにしました。
仮眠③:833km地点のルートイン新庄駅前店(山形県新庄市)
移動距離:315km
到着に必要なグロス:16.0km/h
到着時間:5/5(土)午後9時半
滞在時間:6時間
出発時間:5/6(火)午前3時半
経過時間:58.0~64.0時間
315km走り、再び5時間の仮眠を取ります。この後はゴールまでの残り167kmを約11時間で走れば良く、登りもほとんどありません。グロス15.1km/hの計算で十分に到着できると考えています。
PCおよび通過チェック漏れ対策
AR日本橋に掲載の簡易Qシートにあるとおり、コンビニPCと通過チェックが合計21ヵ所あります。このすべてを証跡に収めてゴールする必要がありますが、この数は非常に多く、抜け漏れには十分注意しなければなりません。
これは普段のブルべから行っていることですが、GaminConnect上でルートマップを編集し、各PCをプロットしています。これにより、通過する際にアラートが鳴りますし、次のPCまでの距離も分かるので、抜け漏れ防止に効果を発揮しています。
今回の装備について
ドロップバッグの使用について
ブルベでは、ドロップバッグと呼ばれる荷物をホテルなどの中継地点に送り、所持する荷物を入れ替えることができます。1000km以上のブルベでは、用いる参加者が比較的多い印象です。
今回、ドロップバッグは使いません。ドロップバッグのメリットは、補給食や補修道具の補充が容易になり、移動中の荷物を少なくできる点ですが、受取りと発送を行う時間を取られてしまいます。
今回のブルベは終日天候が良く、雨具をフルで持たなくても済むため、バイクパッキングの容量の範疇で荷物が収まります。睡眠時間を少しでも多く確保することを最優先にしました。
装備
これらの事前調査を踏まえ、装備を選定していきます。
まずは機材。基本的にライトやバイクパッキングは過去と同じ物を使いますが、変更点が1つあります。
2024年シーズンからロードバイクをKhodaaBloom Strauss Race Pro2に乗り換えています。これまで荷物を多く持つ必要がなかったので見送っていましたが、今回からダウンチューブ拡張を導入しました。
Farna700でもダウンチューブを拡張しており、そちらはELETE VIP+Shimano SM-BA01+ミノウラのAB100-4.5 Dura-Cageという組み合わせ。今回は、ELETEのVIPは同じですが、スライドパーツを間に噛ませず、スライド可能なケージ ミノウラのSC-100で対応しています。
続いて衣類についてです。
天候がよく暖かな予報とは言え、東北の5月です。寒暖差と汗冷え対策は必要なので、ベースレイヤーをブリンヤ、その上にモンベルの長袖インナー(ウインドテクトインナーウェア)で日焼け対策も兼ねます。最後にアウターはろんぐらいだぁすとーりーず!ナイトライドVerを着用。
パンツは、ろんぐらいだぁすとーりーず!ナイトライドVer+モンベルのレッグカバーです。日焼けは体力を奪い回復も遅くなるので、ブルベ中は肌は出さない方針でいます。
また、メインのグローブはイントロのスティンガー4。寒さ対策にモンベルの春秋用フルフィンガーグローブも荷物に含めておきます。トゥーカバーなど足元回りは不要と判断して持っていきません。
雨対策についてはモンベルのサイクル レインジャケットのみ。レインパンツやレインシューズカバーは持たないことにしました。
装備リストのテンプレートは東京⇔大阪キャノンボール研究からダウンロードしました。ばるさんの書く記事は分かりやすくまとめられていて、いつも参考にさせていただいています。
以上が準備編。次回から走行レポートに入りたいと思います。
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