こんにちは。ノブです。
2023シーズン3本目となるブルベ、BRM1203東京400ぐるっと首都圏に参加してきました。今回は実走レポートです。
走行データ
Ride With GPS
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Garmin 走行データ
ブルベ走行レポート
スタート~50.0km:通過チェック1
スタートは午前6時半。分散スタート地点のひとつ『LAWSON武蔵中原駅北口店』に出発10分前に到着しました。
ここが一番スタートしやすく午前6時だと混雑すると予想し30分ずらしましたが、狙い通りだったのか参加者はまばら。特に混むこともなく、午前6時29分付けのレシートを取得しスタートを切りました。
最初の目的地は、JR青梅線の青海駅。もはやGarminのナビなしでも辿り着けそうなくらい何度も通った、多摩川に沿って走るランドヌール東京の定番ルートです。
京王線の聖蹟桜ヶ丘駅とJR青海駅の手前に小さな登りがあるくらいで、そのほかは斜度を感じさせない緩やかな登り基調。都市部のため全体的に信号ストップが多めで、府中街道や多摩モノレール辺りは交通量が多い印象ですが、それ以外は比較的スムーズに流れています。
午前8時55分頃に通過チェック1の『7-Eleven 青梅駅前店』に到着。ここはJR青海駅も到着の証跡となりますが、今回はレシートで証明することにしました。
ここではTwitterで繋がりのある、にっくさんに声を掛けていただきました。ロードバイクを見てすぐに分かったとのこと。KhodaaBloomのブルベライダーは少ないですし、さらにFORTUNAジャージも着ているので、分かりやすい見た目をしているというのはちょっと得した気分です。
ここまでの平均速度・上昇下降量・気温推移
青の棒グラフから緩やかな登り基調であることが分かります。また、12月から関東も冷え込みが強くなり、さらにスタート時は雲に覆われて太陽も出ていなかったためGarminは3℃を記録。とはいえ、防寒対策もしっかりしており汗もほとんど掻いていないので、そこまで寒さが堪えるという感じではありませんでした。
50.0km:通過チェック1~112.2km:通過チェック2
次の通過チェックまでは約60km。JR青海駅前を出発して登りを一つ越えたら、そこからは下り基調で埼玉県飯能市へと入ります。飯能市では天覧山を過ぎた辺りにある国道299号線に合流するT字路が混み合うくらいで、それ以外は快適に進むことができました。
日高市、野毛山町、鳩山町を順調に走り、このブルベで唯一”峠”と名の付く笛吹峠を登って嵐山町へと入ります。
嵐山町と東松山市の県境付近の踏切を渡ると、そこからは2022シーズンの『ぐるっと首都圏1周』とは完全な別コースへと分岐します。
嵐山町から深谷市へと入り、荒川手前のコンビニでトイレ休憩を挟んで再出発。深谷市内を走行していると、『渋沢栄一生地』という案内板を頻繁に目にするようになりました。
12時ちょうどに通過チェック2『旧渋沢邸「中の家」』に到着。正門とフォトチェックフレームを撮影して証跡を残しておきます。
旧渋沢邸「中の家」のすぐ近くに煮ぼうとうのお店がありました。ちょうどお昼時に到着できたので、ここで昼食とします。
店内には渋沢栄一直筆の掛け軸も展示されていました。
メニューはシンプルで煮ぼうとうのみ。とろろ丼がセットで付けられたのでセットにしました。平打ちのほうとうは喉越し良く具沢山。とろろ丼も美味かったです。
昼食を終えて出てきたら、自転車の目の前にネコチャンが日向ぼっこしながら寛いでいました。まったく逃げる様子もなかったので一枚撮らせてもらいましたよ。
ここまでの平均速度・上昇下降量・気温推移
65km区間の平均速度が下がっていますが、ここは国道299号線のT字路が渋滞し、左折するのに手間取ったためです。その他は概ね順調。気温も上がってきて快適でした。100km地点はトイレ休憩による平均速度減です。最後の115km区間で気温が17℃と急上昇しているのは、昼食中に日に照らされていたためでしょうね。
112.2km:通過チェック2~211.0km:通過チェック3
昼食を終えて再出発。すぐに利根川を渡って群馬県の伊勢崎市へと入ります。そこからは利根川の左岸沿いを走って行きますが、左岸にも埼玉県があり、埼玉県と群馬県を何度か行き来することになりました。利根川の治水工事の跡を垣間見る瞬間でもあります。
畑が多く、周囲に遮る建物もないため、関東平野のド平坦な景色を満喫できますね。
利根川の左岸沿いを延々と進み、東北縦貫自動車道の下を潜った先の路地で、通行止めがありました。Qシートにもブリーフィング資料にも記載はなかったものですが、現場の案内板に従って迂回していきました。
下図のように高速道路沿いを迂回して順路に合流。そこからは特に通行止め区間もなく順調に進むことができました。
渡良瀬川に架かる三国橋を渡れば茨城県古河市へと入ります。すぐに古河市の市街地へと入りますが、JR古河駅周辺は渋滞しており、国道4号線に当たるまでノロノロと進んでいきました。
渋滞を抜けた先のコンビニで一度トイレ休憩を挟み、そこからは交通量の少ない県道をひたすら進み、鬼怒川を渡ります。
鬼怒川を渡って少し走った先の『セイコーマート 筑西舟生店』で小休止。補給はホットシェフのおにぎり。味はベーコンおかかです。定番のカツ丼も美味しそうでしたが、晩ご飯は50kmほど走ったところにある、りんりんロード近くのお店で食べようと考えているので、少なめの補給にしました。
日が暮れていきます。走行距離は200kmを越えました。
通過チェック3のJR岩瀬駅には17時に到着。辺りはすっかり暗くなってしまいましたが、ここでは駅名看板とフォトチェックフレームを撮影しておきます。
ここまでの平均速度・上昇下降量・気温推移
棒グラフからもわかるド平坦な道のり。160km区間で平均速度が落ちていますが古河市街の渋滞に引っかかったためです。190km区間の速度減はセイコマ休憩ですね。
211.0km:通過チェック3~250.6km:PC1
JR岩瀬駅を出発して路地を進み、踏切を渡った先から『つくば霞ヶ浦りんりんロード』に入ります。ここから次のPCの手前まで、このナショナルサイクルルートを走って土浦市へと向かいます。
それにしても、りんりんロードに入ってからは寒さを強く感じるようになりました。日が落ちて空気は冷える一方のようです。そうなるとやってくるのが尿意。でも、りんりんロードはトイレも至る所にあるのでとても助かりました。
このようにサイクリスト向けに整備され、ナショナルサイクルルートにも指定されたりんりんロードですが、かつては筑波鉄道の線路でした。そのため駅のホーム跡が今も残っています。こうした形跡を辿りながら進むのも楽しみの一つですが、今は真っ暗闇の中を寒さに耐えながら進んで行くだけです。
また、道路と交差する場面が何度もありますし、時々ですが歩行者もいます。事故を起こさぬよう速度は気持ち控えめにして進んで行きました。
りんりんロードを15kmほど南に走ると、県道41号線と併走するようになり、さらにその県道41号線を渡る場面が現れます。本来ならその県道を渡って住宅街を南に進むところですが、夕食に寄り道したいお店があったため、下図のように西にコースアウト。
真っ暗な農道を進み、橋を渡って工場の密集するエリアを抜けた先は、穴ぼこだらけのグラベル道路。その砂利道を400mほど進んで舗装路に合流。最短距離を進もうとしたら、帰りが億劫になる荒れた道でした。
こうして2kmほどコースアウトしたところに、ポツンと『四川厨房ふう』の明かりを見つけたときは正直ホッとしました。
http://sichuankitchenfuu.a.la9.jp/
駐車場は広く、その一角にはサイクルラックがあります。お店に入ると、反射ベスト姿を見てすぐに「ブルベですか?」と質問されました。流石はサイクリストご夫婦の営むお店ですね。
ブルベ中に立ち寄ったことをとても歓迎してくれました。席に座り、まずは温かいお茶でほっと一息。体に沁みます。
注文したのは、茨城県の銘柄豚『つくば秀麗豚』のロースを使ったパイコー麺です。ラーメンはシンプルなあっさりとした醤油味。そこに豚ロースの旨味がガツンとアクセントになって食が進みます。
それになんと! 補給食までいただいてしまい、「頑張って」とエールも貰いました。本当にありがとうございます。美味しかったです。
夕食を終えてコースアウトしたポイントまで戻り、ブルベを再開します。土浦市に入ってしばらくすると街明かりがハッキリと見えてくるようになりました。PCまであと少しです。
19時40分頃にPC1の『LAWSON 土浦城北町店』に到着。その手前の国道125号線を渡る横断歩道の信号がなかなか変わらずヤキモキしました。
このブルベ唯一、制限時間のあるPCです。レシートの打刻時間は19時45分で貯金は3時間29分。寄り道をしてもこれだけ貯金が稼げているのは、平坦ブルベのお陰でしょうね。
ここまでの平均速度・上昇下降量・気温推移
JR岩瀨駅では4℃あった気温が、りんりんロードに入ってから1~2℃に下がりました。体感していた寒さは勘違いではなかったようですね。
250.6km:PC1~264.8km:通過チェック4
PCを出発すると、すぐに都市部の明かりは鳴りを潜め住宅街へと入ります。小さな登りのある常磐線沿いの真っ暗な路地を進みながら、通過チェック4の『FamilyMart石岡高浜店』には20時半頃に到着。一つ前のPCから15kmも離れていない不思議な通過チェックポイントです。
ここでは、ヴァントゥーさんに声を掛けていただきました。こうして挨拶できるのは嬉しい限り。ありがとうございます。
264.8km:通過チェック4~308.2km:通過チェック5
通過チェックのファミマを出発すると再び『つくば霞ヶ浦りんりんロード』の霞ヶ浦エリアへと入ります。ここからは霞ヶ浦沿いを30kmほど走行していきます。
やはりサイクリングロードに入るとぐっと冷え込みがキツくなります。それに真っ暗闇で景観が期待できず、淡々とペダルを回すだけの作業になり、モチベーションの維持が大変な区間です。ですが、空を見上げれば、雲の切れ間から月と星空が綺麗だったのは救いでした。
通過チェック5の『7-Eleven桜川浮島店』には22時40分頃に到着。この先、『セブンイレブン 印西白幡店』まで約40kmほどルート上にコンビニがないので、ここでしっかり補給をしておきます。
ここには『BRM1210東京400 奥日立』の参加者もいたようで、こうしてスライドできるのはブルベ同時開催の醍醐味ですね。
ここまでの平均速度・上昇下降量・気温推移
PC1と通過チェック4が短い距離だったので、通過チェック5と合わせこちらに集約しました。りんりんロードの気温は1~2℃で推移。ウェアは寒さに耐えられましたが手足の指先が凍えてしまい、0~5℃用ではなく0℃以下の防寒装備にしておけばよかったと後悔していました。
308.2km:通過チェック5~402.2km:ゴール(東京都大田区)
ここからは、ランドヌール東京のブルベ『いってこい霞ヶ浦』と同じ帰路コースになります。まずは新利根川沿いの農道と住宅街を抜けていきます。
それを抜けきると利根川へと差しかかり、栄橋を渡って、深夜0時半頃に千葉県我孫子市へと入りました。
県道59号線の木下街道に入って数キロ走ると、久しぶりのコンビニ『セブンイレブン 印西白幡店』が見えてきたので立ち寄ります。会計を済ませていると店員さんから「似たような格好の人が何人も来るのですが、何かあったんですか?」と質問を受け、400km走るサイクリングをしていると回答すると苦笑いを浮かべていました。
休憩中、寒さに震えながらホットドリンクと菓子パンを食べていましたが、なかなか咽を通りません。少し前から胃に不快感があったのですが、カロリー摂取が第一と強引に胃に放り込み、コンビニ休憩を終えて木下街道を進みます。
ですが、しばらくして吐き気とともに、急激な眠気がやってきました。
寒さと疲労で体が限界を迎えたようで出力が上がらず、とにかく休もうと、中山競馬場近くのコインランドリーに逃げ込んで、少し仮眠を取りました。
仮眠を終えると眠気はなくなり吐き気も落ち着きを見せましたが、ペダルを少しでも踏み込むと吐き気だけは何度もぶり返してきました。胃薬を飲んで荒れた胃の回復を待ちつつ、体に負荷を掛けないよう低出力で進んで行くことにします。
木下街道を走り終え、東京メトロの行徳駅や浦安駅前を通過していきます。都市部の信号ストップに何度も引っかかりますが、それを利用して休憩しつつ、午前3時半頃に東京都江戸川区へと入りました。
道中、ランドヌールに追い抜かれ、信号待ちで「ろんぐらいだぁす!好きなんですか?」と問われて会話を少ししました。ただ、正直それどころじゃなかったので、生返事で申し訳なく思っています。
午前4時過ぎに銀座を抜け、国道15号と国道1号線を走っていきます。まだ朝というには早い時間帯ですが、主要な幹線道路では少しずつ交通量が出てくる頃合いです。
午前5時過ぎにゴール地点の『7-Eleven 田園調布郵便局前店』に到着。レシートを取得すると午前5時8分の打刻でした。完走タイムは22時間39分です。
ここまでの平均速度・上昇下降量・気温推移
木下街道では気温は0℃を記録するようになり、かなり寒さが堪えた印象です。375km区間で仮眠を取り、それ以降は出力が上がらず苦労しました。
まとめ
久しぶりの400kmブルベでした。コースプロフィール的にはド平坦でグルメスポットも多いですし、補給をしっかり行えば完走しやすいコースだと思います。
また、ランドヌール東京の『BRM1210東京400 奥日立(N2BRM)』とAJ宇都宮の『BRM1203銚子400』も同時開催されており、一部スライドするコースもあったようで、なかなか面白いブルベでした。
ただ、完走できたものの、今回は体調面でキツかったです。前日はしっかり6時間は寝たはずなのですが、終盤は眠気と吐き気を催してしまいました。そうならないよう、PC1の休憩中に予防を兼ねて胃薬を飲んでおいたのですが、効果はなかったようです。
恐らく、前半が少し飛ばし気味で体に負担を掛けてしまったのと、ここ数日の急な冷え込みに体が慣れておらず、寒さと疲労の蓄積が要因かと推測しています。昔から寒暖差アレルギー持ちなのですが、ここ数年で悪化して酷いときには蕁麻疹が出る体質になってしまい、尚更に寒さが堪えたのだと思います。これでも生まれも育ちも北海道の道産子なんですけどね(笑)
さて、まだリザルトは出ていませんが、この400㎞ブルベが無事に認定されれば残すブルベは200㎞のみ。今年中にSRが取れるよう頑張りたいと思います。
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