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【ブルベ】2022BRM1120東京600浜名湖鰻 実走レポート後編

ブルベレポート

こんにちは。ノブです。

暦は2021年ですが、ブルベは2022年シーズンが開幕しました。

今回参加したのは、ランドヌール東京主催のBRM1120東京600浜名湖鰻。その名の通り、浜名湖まで走って鰻を食べて帰ってこようという趣旨のブルベです。

前編となる往路では、鰻屋の営業時間内に浜名湖に辿り着き、極上の鰻丼を満喫してきました。

後編では、復路となる浜名湖からゴールの神奈川県川崎市までの300㎞をレポートします。

ブルベ実走レポート後編

走行データ(復路)

302.8㎞地点:PC1『ファミリーマート鷲津駅前店』

復路編は、折り返し地点となるPC1『ファミリーマート鷲津駅前店 』から。鰻丼を食べた蒲焼つるやから8㎞進んだだけなのでお腹は満腹。それに、ここから20kmほど走った先にある快活CLUBで仮眠を取る予定だったので、補給は少なめにしました。

ここからの道のりは、往路のほぼ逆を辿ります。違いはチェックポイントに指定されたコンビニくらいです。既に走った道なのですが、暗くなった道は視界が悪く、何が起こるか分かりません。実際、路地から急に車が頭を出してきてヒヤッとしたこともありました。どんな時でも安全走行は欠かせませんね。

快活CLUB 浜松都盛店で仮眠

ファミリーマート鷲津駅前店から20kmほど走ると、国道150号線の合流地点となるT字路に差し掛かりました。本来は右折が正解ですが、快活CLUBへ向かうため左折を選択し、1.5kmほど進んだところにある快活CLUB 浜松都盛店に向かいます。

快活CLUBには20時に到着。郊外の店舗で周囲の人通りも少なそうだったので、自転車は外の駐輪場にロックしておきました。とは言え、駐輪場に長時間置くのは盗難の恐れがあるのでオススメはしません。輪行袋に入れて持ち込んだ方が絶対に安心できます。


鍵付き個室も無事に確保。みじぴんさんも同じ快活CLUBで仮眠しますが、流石に仮眠時間までは合わせられないので、出発は別々です。長い距離を引いてもらい本当に助かりましたと、みじぴんにお礼を言って別れ、シャワーを浴びて汗を流したら早々に就寝。朝が早かったお陰か、すぐに眠りにつくことができました。

だいたい3時間半ほど眠ったでしょうか。目覚ましの5分前に目が覚めました。ドリンクとソフトクリームでカロリーを補給。出かける前に寒さ対策のインナーを重ね着し、さらにレインウェアも着込みます。グローブも0℃対応のものに変更しました。

会計を済ませて出たのが午前0時半だったので、滞在は4時間半ほど。先に出発したみじぴんさんはあまり寝付けなかったようです。確かに鍵付き個室は防音ではないので、耳栓はあった方がよいですね。

ここからはひとり旅です。国道150号線を東に向けて走っていきますが、点々と街灯があるだけで車はほとんど通りません。時々現れるコンビニの明かりに少しホッとします。

弱い向かい風が吹いてきますが、負荷になるほどではなく、淡々とペダルを回して御前崎市を目指しました。

371.2㎞地点:通過チェック5『ファミリーマート御前崎店』

午前2時50分頃に通過チェック5の『ファミリーマート御前崎店』に到着です。御前崎の高台にあるコンビニなので、短いですが登りがありました。


コンビニを出発し、海沿いの国道150号線をひたすら北上していきます。ですが、道中はあくびを連発し、瞼も重い。快活CLUBでの仮眠時間は十分だったはずですが、その眠りが浅かったのか、それとも前日の睡眠時間の短さが原因だったのか、久しぶりにブルベ中の眠気に襲われました。

焼津市内に入り、焼津港の前を通過するところにベンチがあったので、そこで30分ほど仮眠を取りました。11月下旬ですが、海沿いのせいかそこまで寒くありません。

仮眠のお陰で眠気も収まり、再出発。用賀街道の登りを越え、静岡市に入る頃には夜が明けてきました。昨日とは違い、雲が空を覆っています。今日は夜に雨が降る予報なので、本降りになる前には家に帰りたいところです。

424.5 ㎞地点:通過チェック6『セブンイレブン静岡西大谷店』

午前6時30分頃に通過チェック6の『セブンイレブン静岡西大谷店』に到着です。次の通過チェックが75㎞先なので、ここでしっかり補給をしておきました。


清水バイパスを走っているところで日の出を迎えました。景色は綺麗ですが、吹きっさらしの向かい風がキツイ。

清水港前の信号峠を越えたら、国道1号線をしばらく走って、駿河健康ランドの手前から由比自転車道へと入ります。

富士由比バイパスを回避する方法には、薩埵峠を通るルートもあります。ですがこちらは激坂なので、 由比自転車道を通すこの浜名湖鰻のコースはとても良心的ですね。

富士市、沼津市と走っていきますが、今日の富士山は雲に隠れてまったく見えませんでした。その代わりと言ってはなんですが、千本街道を走っているときに反対車線をカブ?でしょうか。100台近い、形や色が個性的な改造カブが走っていく姿は壮観で、見ていて飽きなかったです。

函南町にある五差路の岐れ道へとやって来ました。ずっと曇り空の中を走ってきたのですが、沼津市街地を通過する頃から雲が切れて青空が見えてきました。

ここから先は熱海峠へ向けた長いヒルクライムです。気温も上がってきたので、0℃対応のグローブから薄手のグローブに変え、レインウェアもサドルバッグに放り込んでおきます。

県道11号線の登りは距離が長めで、頂上付近の笹尻交差点までは12㎞ほど。序盤に10%くらいのキツめの坂が1つあり、それを越えたらしばらく緩んで登っての繰り返し。そして、行程の半分くらいから5%前後の登りがトンネル前まで続いています。

500.0㎞地点:通過チェック7『ファミリーマート函南丹那店』

長い登りを行程の4分の3ほど消化したところで、午前10時45分に通過チェック7『ファミリーマート函南丹那店』に到着です。ちょうどここが500km地点。ゴールまでは約100kmとなり、終わりが見えてきました。


熱海峠頂上の笹尻交差点までは景色が開けるところもあって、見晴らしは良好。ですが、重たい雲が辺りを覆うようになってきました。空気も湿り気を帯びてきて、雨が近いことを感じさせてきます。

熱海峠を下って熱海駅前へと出ました。日曜とあって車通りも多く、観光客がはみ出して歩いていたりするので、とても走りにくい。

熱海からは伊豆半島の駿河湾沿いを北上していくのですが、国道135号線に合流してしばらくすると、車が延々と連なっているのが見えてきました。どうやら昼間から渋滞のようです。

自転車が1台通るくらいのスペースはあるので進んでいきますが、渋滞が切れたかと思って流れに乗って走り始めると、再び渋滞に捕まるという非常に気を使う道のりでした。

揚げたてサクサク!湘南メンチ!

渋滞の最中、湘南メンチという幟を見て、休憩を兼ねて立ち寄ります。注文してから揚げてくれるので、出来立てサクサク。香辛料も効いていてとても美味しかったです。

お店の前にベンチがあったので外で食べていましたが、座っていたのは湘南ベンチ。洒落が効いています。

食べている最中にランドヌールが数人、ベンチの前を通過していきます。手を振ってエールを送りあいます。それと同時にポツリポツリと雨が降り始めてきました。残りのメンチカツを口に放り込み、先を急ぐために再出発です。


国道135号線の渋滞に四苦八苦しながら、国道1号線へと合流。こちらはよく流れていて快適です。雨も時々ポツポツと降るだけで、路面を濡らすほどではありません。本格的に降るまでまだ時間がありそうですが、急いだほうがよさそうです。渋滞で遅れた分もあるので、この国道1号線で取り戻しておきます。

557.3㎞地点:通過チェック8『セブンイレブン平塚北豊田店』

国府新宿で国道1号線と別れを告げ、県道63号線の緩い登りを北上していきます。14時05分頃に最後の通過チェックポイントの『セブンイレブン平塚北豊田店』に到着です。


残りは40km弱。手持ちの補給食もドリンクも十分にあり、休憩が必要なほどの疲労感はありません。最低限の買い物だけして早々にコンビニを出発します。

北東へ階段状に進みながら川崎市を目指します。ここまでギリギリ持ちこたえてくれた雨雲ですが、県道22号線を走っていると、落ちてくる雨粒の数が増えてきました。今の時刻は15時。天気予報ではまだ3時間ほど余裕があったはずですが、これは本格的に降ってきそうです。一度歩道に避難してレインウェアを着込みます。

中原街道を走る頃には路面が濡れるほどに雨脚が強くなりました。それに残り数キロというところで帰宅ラッシュの渋滞に遭遇。路肩が狭いところなので、辛抱強く渋滞から抜けるのを待ちます。

フィニッシュ:『セブンイレブン川崎下小田中1丁目店』

16時56分にゴール地点の『セブンイレブン川崎下小田中1丁目店』に到着です。雨も引き続き降っているので、同時間帯にゴールしたランドヌールに挨拶をして、すぐに帰宅。家でリモートブルベカードのゴール受付を行いました。この600㎞ブルベの所要時間は37時間55分でした。


走り終えて

行きと帰りに熱海峠越えがあるくらいで、想像通りの全体的にド平坦なルートでした。風向きさえ恵まれれば貯金が作りやすい道ばかりです。ホテルや快活CLUBなど仮眠施設も豊富で、完走プランを組みやすいブルベだと感じました。

また、N2BRM形式で開催されたことはとても大きかったと感じています。通常開催の午前6時出発だと、浜名湖に到着する頃には専門店のほとんどは閉まっていますが、出発を早めてしまえば選択肢は広がります。その点でも、この浜名湖鰻はN2BRM形式の利点を活用しやすいブルベではないでしょうか。

今回は往路の300㎞をみじぴんさんと走りましたが、だれかとここまで長い距離を一緒に走るという経験は初めてでした。常にペースを一定に保って引いてくれたおかげで、予定通りに浜名湖まで辿り着くことができました。みじぴんさんは「一人でも予定通りに辿り着けたはず」と仰ってくれましたが、確かに鰻は食べられたかもしれません。ですが、足に負担なく初日を終えられたのは、間違いなくペースメーカーとなってくれたみじぴんさんのお陰です。道中、本当にありがとうございました。

最後に。これは個人的なことですが、浜名湖に至るまでの多くのルートが、2019年に日本一周で走った道のりと同じだったというのは、とても興味深かったです。走っている最中、見た覚えのある景色がいくつもあり、とても懐かしい気持ちになったのを覚えています。このブルベは日本一周を振り返るちょうどよい機会にもなりました。

この600㎞を完走したことで、残りは300と200㎞の2つを残すのみ。毎年、コロナの自粛延期の影響でギリギリのSR獲得だったので、2022年シーズンは早めにSRを決めてしまいたいと思います。

ブルベレポート
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この記事を書いた人
ノブ

ろんぐらいだぁす!をきっかけに'17年春からロードバイクを始めたキャンプ、登山、サブカル好きなサイクルツーリスト。
 
ウマ娘から競走馬に魅了され、引退馬支援活動を'22年から開始。馬産地巡りが最近の楽しみです。
 
◇出身地
北海道(現在は東京都在住)
 
◇自転車歴
'19年 日本一周約1.5万km完走(172日)
'20年 ブルベ挑戦
'20~'23年度SR獲得
'23年 PBP完走(86時間49分)
 
◇所有自転車
KhodaaBloom FARNA 700-105
KhodaaBloom STRAUSS PRO RACE2
Birdy Standard Disc
 
◇引退馬支援活動
'22年~NPO法人引退馬協会のFP会員。タイキポーラ、ナイスゴールドの2頭を支援中。
 
  
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