【ありがとうタイキシャトル号】東京競馬場博物館へ献花訪問

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こんにちは。ノブです。

2022年8月17日、引退競走馬タイキシャトル号が天寿を全うしました。享年28歳。寝ているうちに旅立つという安らかな最期だったようです。

ウマ娘から競馬にハマった身ではありますが、その突然の訃報に言葉を失いました。

タイキシャトル号はG1通算5勝。マイルチャンピオンシップ連覇、スプリンターズステークス、安田記念、フランスのG1ジャック・ル・マロワ賞を制した名馬です。その輝かしい功績を残した名馬を惜しむ声を受け、各地の競馬場やウインズには献花台が設けられることになりました。

今回は、その一つ東京競馬場へタイキシャトル号の功績をたたえるべく、献花に伺うことにしました。

自宅から東京競馬場へは片道30kmほどで、多摩川サイクリングロードを使って堤政橋までは1本道。そこから府中街道を1~2km進めば到着です。思ったよりも楽に進めました。

東京競馬場の西門の近くに仮設の駐輪場があったのでそこに自転車をダブルロックで停めます。警備員が数名常駐しているので多少安心できますが、あくまで自己責任。あとサイクルラックはありませんでした。

まずは府中駅近くの花屋さんへ伺います。お店の人曰く、どんな花でも大丈夫とのことだったので、タイキシャトル号の尾花栗毛をイメージして向日葵を選んでみました。

目次

東京競馬場へ

再び東京競馬場へ。正門から入り、献花台が設けられている競馬博物館を目指します。

今日は東京競馬場でのレース開催日ではないため、人も疎ら。ローズガーデンという洋風庭園を通り過ぎると、日本ダービーの歴代優勝馬のパネルが展示されている『ダービーホースアベニュー』が見えてきます。

その先に、ウオッカ像がありました。ウマ娘化もされた64年ぶりの牝馬のダービー制覇を果たした名馬ですね。

東京競馬場 競馬博物館でタイキシャトル号の献花

競馬博物館は敷地内の東側にありました。敷地が広いので正門から入ると少し歩きますね。

館内に入ってすぐのところに献花台がありました。開館して1時間くらいが経っていましたが、この日もすでにたくさんの方が献花に訪れていたようです。

献花して黙祷を捧げ、タイキシャトル号を偲びます。現役時代を生で見たわけではないのですが、今ではとても大好きな名馬の一頭です。引退後の終の住処となったノーザンレイクさんがSNSで頻繁にシャトルの様子を上げてくれていたため、とても身近に感じていたからかもしれません。

競馬博物館特別展『長瀬智之展 肖像画に生きる永遠の名馬たち』

献花の後は競馬博物館を見て回ります。実は競馬博物館を訪れるのは今回が初めて。この博物館は無料で入れるようです。写真撮影は基本的に可能ですが、禁止のエリアもあるのでそこは注意が必要で、映像関係は基本的にNG。あと競馬の殿堂と呼ばれるエリアはすべて撮影禁止でした。

この日開催されていた企画展は二つあり、まずは1階で開催されていた馬専門の油彩画家である長瀬智之さんの個展を見て回ることにしました。

円形のミュージアムホールが展示場となっていて、その壁面には、写真と間違えそうなくらい繊細なタッチと躍動感のある馬の姿が並んでいます。間近で見るとそのリアルさは鳥肌が立つほど。思わず魅入ってしまいます。

この展示のメインが縦1.8×横5.5mの大作『暁光』。こちらは今年4月から競馬博物館内で製作され、その過程はYouTubeライブで観賞することができたようです。

長瀬智之展は別の1階フロアでも行われており、こちらは主に実際に活躍した名馬の肖像が数多く展示されていました。

シンザン、シンボリルドルフ、ディープインパクト、アーモンドアイ、クロフネなど。往年の名馬たちの息づかいや躍動を感じさせる緻密な描写は、ただただ凄いの一言です。

競馬博物館企画展『オグリキャップ-今甦る芦毛の怪物-

2階ではオグリキャップの企画展が開催されていました。実馬の隣にウマ娘のオグリキャップのパネルが置かれているのも、ブームの大きさを感じさせてくれます。

この企画展では、オグリキャップ号のレース映像が見られる他、競走馬としての人生が順を追って語られていきます。普段は細かな解説はザッと読むだけなのですが、ウマ娘の影響で史実解説を読み漁っていたためか、書かれている説明がスラスラと入っていくから驚きです。日本史の勉強をするのに歴史漫画を読むのと似ていて、解像度が驚くほど上がっていることに気付かされます。

そして、オグリキャップ語る上で有馬記念は外せません。タマもクロスとの激闘を演じた33回、そして復活のラストランとなった35回、どちらも素晴らしいレースでした。

オグリキャップと言えば、ぬいぐるみも大切な要素ですね。2代目オーナーさんの会社で製作したぬいぐるみが爆発的にヒット。競馬グッズとして当たり前のようにぬいぐるみが売られる火付け役となりました。

そして、ウマ娘シンデレラグレイの単行本も展示されていることに少し驚きました。オグリキャップを語る歴史の一つとしてウマ娘が役に立っているのだと思うと、いちファンとして嬉しくなりますね。

また、2階のオグリキャップ企画展とは別に、タイキシャトル号の献花台の隣にオグリキャップ号の勝負服と蹄鉄が展示されていました。勝負服を見て「オグリのだよね?」と判断ができてしまうくらいにウマ娘にも競馬にもハマっているようです。

競馬の歴史や設備を学べる一般展示

また、2階には一般展示として競走馬の歴史や設備、馬について学べるコーナーがありました。

実際のゲートを再現したコーナーもあり、馬の模型に跨がってゲートの開く瞬間を体験することもできます。

同様にゲートを開ける体験もできました。レリーズという握力計のような装置を使うのですが、ゲートは人が手動で開けていたんですね。電動なのかと思ってました。

さらに奥には競走馬の一生、世界の競馬場の紹介、過去の名馬の映像などが展示され、細かく見ていこうとすると、この博物館だけで半日は簡単に潰せてしまうのではと思えるボリューム感でした。個人的には馬名が再使用できるということは、ちょっとした驚きでした。

東京競馬場散策と馬そば深大寺

競馬博物館を見学し終え、投票所や観覧席のあるフジビュースタンドへ。6階建ての建物内にはコンビニやレストランなどが点在していますが、レース開催日ではないため閉まっているお店もチラホラあり、館内も静かです。

4階の馬そば深大寺が開いていたので、いかゲソ天そばを注文。大きめのゲソ天が2つ入っていて食べ応えがあり美味かったです。

パドックや館内の液晶モニターでは、夏競馬のライブ映像が流れていました。ちょうど『ワールドオールスタージョッキーズ』という海外騎手を招いた対抗戦が行われていて、初戦を武豊騎手が制した姿を見届けます。

競馬はそこそこに東京競馬場を散策します。西門の方からスタンドと馬場を撮影。最近もアニメを見返していたので馴染み深いアングルです。

帰り際にトキノミノル像にご挨拶。根岸にある馬の博物館にもトキノミノル像がありましたので、これで2象目。このトキノミノル像は出走が叶わなかった菊花賞の開催される京都競馬場の方を向いているとかいないとか。信じるか信じないかはあなた次第です。

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東京競馬場を後にし、競馬場通りを歩いて駐輪場に向かっていると、馬霊塔の前を通りかかりました。サイクリング中はお墓や鳥居を見るとその地の守神に「通ります」と一礼することを習慣としていて、この時も自然と立ち止まったのですが、右手にトキノミノルの名前が刻まれた墓石を目にします。

驚きで身を乗り出してしまいそうでしたが、なんだかトキノミノル像がここを通りなさいと促してくれていたかのような発見だなと後になって思います。

献花を終えて

タイキシャトル号の献花を目的に東京競馬場を訪れましたが、こうしてゆっくりと競馬場内を見て回ったのは初めてです。レース開催日でなければ場内は歩きやすいですし、競馬博物館も見応えがあります。

また、献花台は9月4日まで各競馬場やウインズに設置されています。ご興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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