こんにちは。ノブです。
日本一周の自転車旅で使用していたKhodaaBloom Farna 700-105は、最初からシマノのアルテグラホイールが標準装備。そのためかホイールに食指が動くことはありませんでした。
しかし、そのホイールも今年の長旅でリムがかなりすり減ってしまい、寿命が近づいているようです。
ついにホイールの新調を考えるようになり、色々と思い悩み選んだのは、台湾メーカーTOKEN (トーケン) の新型アルミホイールのDHuezz Zenithでした。
TOKEN (トーケン) C22AX DHuezz Zenith シマノ用 チューブレスレディ ホイールセット
スペック
リム:セラミックコーティングAL+ リム(チューブレスレディ対応)※ブレーキシューは通常のアルミリム用ブレーキシューもお使いいただけます。
リム高:22mm
リム幅外幅:22mm/内幅:18mm
ハブ:Z1ハブ
ベアリング:プレミアムベアリング
スポーク:Pillar Wing aero , F:18H / R:21H
ニップル:アルミ
対応コンポーネント:シマノ11S
平均重量:1,415g (前後セット)
出典:東商会サイトより
TOKENのチューブレスレディDHuezz Zenithを選んだ理由
TOKEN(トーケン)はホイールやBB、ヘッドパーツなどカスタム・チューンナップパーツを展開する台湾の自転車パーツメーカーです。当初の予定ではもともと使っていたアルテグラグレードのホイールに買い換えることを想定していたため、まったく候補に入れてはいませんでした。
候補にしていたのはこちら。WH-6800後継モデル ULTEGRA【アルテグラ】グレード。チューブレス/クリンチャー対応のロード用ホイールです。ULTEGRAのロゴが消えてしまったことだけが残念ですね。
もしくは、カンパニョーロ ZONDA C17でした。安定のゾンダです。
でも、その考えから舵を切ったのは、こちらのツイートを見かけたから。軽さやデザインの良さもありましたが、リムがセラミックコーティングされ、雨天でもブレーキ性能と耐久性を高めてくれるという点に惹かれ、購入を決意しました。
ちょうどホイールを交換しようと思っていたので、これは気になりますね🤔 https://t.co/cFzvte8XJe
— ノブ@ツール・ド・気ままに (@tourdekimamani) October 4, 2019
インプレ・フォトギャラリー
フロントホイール
まずはフロントホイールから。リムはセラミックコーティングされアルミとは思えない質感です。
リム内幅は18mm。チューブレスレディ対応のため、バルブを通す穴以外に穴や凹凸はありません。
モデルロゴの部分だけゴールドのニップルになっている点はポイントの一つ。
リアホイール
ハブは、『Z1』というハイエンドモデル。フランジ幅を広く設計することでホイールの横剛性強化に貢献。高炭素鋼を使用したプレミアムベアリング仕様でコストパフォーマンスと耐久性を高めているとのこと。
重さは820gでした。前後合わせて1460g。公称よりも45g重かった。これくらいなら誤差の範囲でしょうか。
付属品
付属品として、前後のクイックリリースの他に説明書とユーザーカード、それにブレーキシューが付いてきました。ブレーキシューはカーボンホイールで使われるタイプ。アルミリム用のブレーキシューが問題なく使えると紹介されていたので、なぜ付属していたのか不思議に思ってしまいました。DHuezz Zenithのリムはアルミですが、セラミックコーティングされているため付属品のブレーキシューが使えると解釈しましたが、なんとなく使うのが怖い。とりあえず、これまで通りにアルミ用のブレーキシューで運用したいと思います。
ホイール交換してみた
タイヤとスプロケットを取り付けてみました。タイヤはコンチネンタルのGrand prix 5000。チューブレスレディ化せずクリンチャータイヤでの運用です。スプロケットは使っていたアルテグラホイールから取り外して交換しました。リムが黒いというのは良いですね。格好いい! 遠くから見ればカーボンホイールに見えなくもない!?
前後のホイール交換を終えた状態。イメージがガラッと変わりました。マットブラックなフレームなら、なおさら映える気がします。
実際に使ってみての感想
アルテグラホイールからの変化ですが、まず漕ぎ出しが軽くなった気がします。ブレーキの利きも良く、漕いでいる間も踏む度にスピードがしっかり乗ってくれる感じで気持ちがいいです。
でも、本来はヒルクライムに向いたホイール。寒くなってZwiftや外に出ても平坦ばかり走っていてヒルクライムしにいっていません。登りの性能もチェックしないと(汗)
チューブレスレディ化はどうする?
DHuezz Zenithはチューブレスレディ対応ホイールです。専用のタイヤ、バルブ、シーラントを用意すればチューブレスでの運用も可能。先に挙げた3点を用意しチューブレスレディを試したこともありましたが、結局クリンチャーに戻してしまいました。チューブレスレディ化すれば、小さな穴ならシーラントが塞いでくれますし、リム打ちパンクの恐れもなくなります。乗り心地も良くなるのでやらない手はないのですが、なぜか?
戻すきっかけになったのは、いざトラブルになったときの対処が、思ったよりも大変だったということです。トラブル対応の一つであるシーラントを抜いてチューブを入れる練習をしたことがあるのですが、シーラントで手もホイールもベタベタになるし、チューブレスタイヤは固くて嵌めるのも一苦労。悪戦苦闘しているときに、DHuezz Zenithの売りであるセラミックコーティングのリムに傷を付ける始末。お高い買い物だっただけに完全に日和ってしまいました……。
さらに気になったのはシーラントの運用についてです。目標としているブルベの最高峰PBPでは、飛行機輪行が必須になります。「輪行のために空気圧を下げたらシーラントは漏れないのか?」「そもそも液体だし持っていけるのか?」「シーラントの現地調達にパリ市内を走り回る余裕はあるの?」など海外ブルベで使うためには解決するべきことがけっこうありそうな予感がします。
たくさんの恩恵を受けられるチューブレスレディですが、今回は慣れたクリンチャーで運用した方が安全と結論付け、後回しにすることにしました。
本当は「チューブレスレディ便利だぞ!」という記事にしたかったのですが、自分のメンテナンススキルだとチューブレスレディをブルベに投入には時期尚早という結果になりました。もしかすると考えすぎで、時間制限のあるブルベにこそパンクの危険の減るチューブレスレディを使っていくべきなのかもしれません。課題が色々残ったままですが、試したときの乗り心地はよかったので、時間制限のない気ままなロングライドをするときは、チューブレスレディ化させて運用経験値を溜めていきたいと思います。
コメント
農林おめでとうございます!!
軽量アルミホイールのニップル周りは剛性確保のためリムが削り残されていたり、カーボンが盛られていたりしますが、DHuezz Zenithはアールが美しいですね。
スポークはステンレスエアロですよね?こ気味良いばね感がありそうです。
リムブレーキのランドヌール向けにはコスパ最強かもしれませんね。
でも次期戦闘機…ディスクブレーキではカーボンホイールを試乗してみてください。
リムブレーキ時代は、危険回避および生還率の観点から、カーボンホイールなんて使う気になれませんでした。
ディスクブレーキ時代は違います。
私はドグマなどの試乗会でディスクブレーキを試せました。
ひょっとしたらノブさんもKhodaaBloomの試乗会で、体験できているかもしれませんね。
はい、スポークはステンレスのエアロスポークですね。バネ感があって地面からの衝撃を和らげてくれる気がします。
乗り心地はかなり良いです。
確かにリムブレーキの場合、専用シューとは言えカーボンに力を加えるのは怖い。ディスクブレーキならカーボンホイールも選択肢に入りますね。価格さえ許せば、ですが(^_^;)
黒リムはイメージが変わってカッコいいですよね( ^ω^ )自分はフルクラムレーシングゼロナイトが海外通販で半額ぐらいになってたので思い切って買ってしまいました(85000円ぐらい)自分は体重が重めなので剛性の高いのを選んだのもありますが黒くてカッコいい見た目が決め手ですねwしかし専用のブレーキシューが高いおまけに減りが消しゴム並みらしいのでガクブルです(^◇^;)
フルクラムレーシングゼロナイトもいいですね!
自分も黒リムにしてよかったです。格好良さ重要です(笑)
それにしても専用シューが消しゴム並の消耗速度とは……。気を付けて走ってください(^^)/
いつも役に立つ記事をありがとうございます。
でも、今回の記事のチューブラーはクリンチャーの間違いでは?
確かに元々使っていたのはクリンチャーなので、チューブラーは間違いですね(汗)
ご指摘ありがとうございます。修正します。