こんにちは。ノブです。
年末の風物詩となっているpayanecoさん主催の『ロードバイク Advent Calendar』。今年も引き続きエントリーし、14日目を担当します。
今回は自転車保険についてのお話です。
サイクリングは、自然の中を走る楽しさ、挑戦や達成感、そして一緒に走る仲間との絆は何物にも代えがたいものでしょう。しかし、その反面、事故や怪我、他者への賠償リスクが懸念として挙げられます。
今や加入義務化が進んでいる自転車保険は、ブルベにおいても必須の参加条件です。そのため、自分も義務化前から契約していたサイクリストの一人でした。
この記事では、これまで契約してきた3つの保険、「楽天超かんたん保険」、「AU損保」、「三井住友海上」について、対象が個人となる「本人型プラン」に限定し、それぞれを解説していきます。
ブルべに必要な保険の条件とは?
BRM出走に必要な賠償付き保険の内容をAudax JapanのWebサイトより抜粋します。
- 保険会社/保険種類下記の条件を満たせば、保険会社、保険の種類は問いません。
- 補償内容サイクリング中に起こした事故によって損害賠償責任を負った際に支払われる保険であること。
- 補償金額賠償責任保険金額5,000万円以上であること。 (2018年1月1日より1億円以上に引き上げ)保険期間参加するBRM、Fleche、SR600のスタートからゴールまでが保険期間に含まれていること。
注意
- BRMに参加するのに必須の保険は賠償責任付き保険です(BRM/AJ規定)。参加者本人の死亡や後遺障害時の補償は必須ではありません。
- しかしBRM中の事故により大きな怪我を負う可能性はありますので、参加者本人の死亡や後遺障害時の補償にも加入しておくことを強く推奨します。
- サイクリング中の事故が補償対象かどうかはご自身で保険会社に確認してください。
- JCA会員の自転車総合保険はブルべには対応していませんので、ご注意ください。
- AJや各主催クラブが保険会社に対して確認することはありませんし、責任も負いません。
上記の通り、ブルべに参加するためには、賠償責任保険金額が1億円以上の保険を選ぶ必要があります。昨今、1億円を下回るものを見たことがありませんが、これまでの自転車保険はこの条件を満たすものを契約してきました。
それでは、ここからは契約してきた順に、各保険を紹介していきます。
楽天超かんたん保険 自転車保険プラン
最初に利用したのが、楽天の超かんたん保険 自転車保険プランでした。元々、ロードバイクを購入してサイクリングを趣味にした当初から入っていたもので、ブルべに参加するための条件である賠償責任保険金額も満たしていたため、そのまま利用することにしました。
サービスの特徴
- サービス内容:
- 個人賠償責任1億円を補償。
- 自転車事故以外の交通事故の怪我にも対応。プランにより、入院日1,500円~、死亡・後遺障害100万円~など
- 保険料:
- プランにより、月額210円~、年額2,222円~
- 申込方法:
- 楽天保険の公式サイトで完結可能。
- 更新方法:
- 自動更新。※不要な場合は自主的に解約が必要
- おすすめの人:
- コストを重視: 年間保険料が非常にリーズナブルなため、保険料を抑えたい方に最適。
- シンプルな補償内容で十分: 個人賠償責任が1億円補償されるため、最低限の備えが欲しい人に向いています。
- 楽天ポイントを活用する人: 楽天ポイントが貯まり、ポイントで保険料を支払うこともできるので、楽天経済圏を活用している方におすすめです
感想
申込もWebで完結し、スムーズですぐに契約ができました。保険料も低く設定され、ひとまず自転車保険が欲しいと思っていた自分にちょうどよかったです。
契約の自動更新については、公式サイト上のレビューで賛否があるようですが、とりあえず保険を維持したい自分にとって、都度手続きをしなくて済むので便利でした。解約もWebからできて、手間もありませんでしたし。
また、今は別の保険を契約しているのですが、スポットで月払い契約することが時々あります。というのも、ブルべは申込時に保険情報を入力しますが、参加したいブルべの開催日がメイン保険の有効期間外だった場合に有効な保険を維持するために利用しています。結果としてメインの保険と重複する期間が出て支払いがかさみますが、料金が安いので許容しています。
必要なときに契約でき、簡単にWebで解約できるのも、この保険の良さだと思っています。
AU損保 Bycle
長い距離を乗るようになって不安に思っていたことが、万が一、人里離れた場所で落車したり、事故にあったときに自転車をどうやって運ぶかでした。
そこで次に利用したのが、AU損保 Bycle で、この自転車保険の特徴は、自転車を運ぶことのできるロードサービスがあることです。QAではブルべにも言及され、補償対象であることが書かれているのも、安心して加入できる要素になりました。
サービスの特徴
- サービス内容:
- 個人賠償責任2億円を補償
- 自転車ロードサービス付き
- 自転車事故で手厚い補償。保険金2倍。ヘルメット着用時の事故で100万円の一時金も支給。
- 自転車事故以外の交通事故の怪我にも対応。プランにより、入院日4,000円~、死亡・後遺障害250万円~など
- 法律相談費用・弁護士費用等の補償※ゴールドプランのみ
- 日常生活やレジャー中の事故も補償※Bycle Bestのみ
- 保険料:
- プランにより、月額340円~、年額3,790円~、2年契約6,820円~
- 申込方法:
- AU損保公式サイトで申込。※AUユーザーはID連携で入力省略が可能
- 更新方法:
- 満期前に通知。Webで更新手続き。
- おすすめの人:
- 幅広い補償が欲しい方: 自転車以外リスクも包括的にカバーしたい方。
- 手厚い保障を求める方: 自転車事故の保険金2倍など、万一に備えて安心感を求める人に適しています。
- 自転車の安全を確保したい方: ロードサービスによりトラブル時に自転車を安全に運びたい方に最適です。
感想
申し込みがWebで完結するので申込もスムーズです。契約情報はスマホアプリからも参照可能で、ロードサービスの要請もスマホアプリから行うことができるようでした。
ただ、結局ロードサービスを使う機会はなく、別の保険を検討するに至りました。自分が想定していたロードサービスの利用方法が、人里離れた場所で落車したりマシントラブルがあったときだったのですが、レッカー車に載せられるのは原則自転車のみで、自分自身は別の移動手段を用いなければなりません。
長距離ライドに備え、様々なトラブルに対応できるよう準備をしていると、ロードサービスを使う機会はさらに減り、それよりも、ケガや事故の補償の方が重要と思うようになりました。
その補償についてですが、自転車事故なら保険金が2倍になったり、ヘルメット着用時の事故なら一時金が支払われるなどとても手厚く、その点は満足しています。また、ゴールドプランには弁護士特約が付くので、自身が被害者となった場合にも安心できる点も強みです。
ただ、自転車保険の中では高額な部類になります。ロードサービスがオプションとして取り外せればゴールドプランを契約したいところでしたが、そういった仕様になっていないのが残念でした。
三井住友海上 GK ケガの保険(パーソナル生活補償保険)
現在契約しているのが、三井住友海上のGK ケガの保険(パーソナル生活補償保険)です。事故において加害者になったときも怖いですが、昨今の危険運転のニュースを鑑みると、被害者になる機会の方も多そうです。事故に対する様々な補償を手厚くしたいと考えるようになりました。
実際に事故が起こったとき、自分自身がケガを負っている可能性もあり、その状態で相手と交渉するのは非常に困難です。弁護士に頼りたいところですが、その費用が不安。そのため、予め弁護士特約の付いた自転車保険を探していたところ、こちらの保険を見つけて契約することにしました。
サービスの特徴
- サービス内容:
- 個人賠償責任3億円を補償
- 法律相談費用・弁護士費用等の補償。
- 自転車事故以外の交通事故の怪我にも対応。プランにより、入院日3,000円~、死亡300万円~・後遺障害126万円~など
- 保険料:
- 年額7,930円~。
- 申込方法:
- 三井住友海上公式サイトから資料請求。
- 更新方法:
- 毎年契約更新が必要で、更新案内が送付されます
- おすすめの人:
- 弁護士費用補償を求める方: トラブル時に法的サポートが必要な場合でも対応できる保険が必要な方。
- 大手ブランドの信頼を重視: 三井住友海上という大手の信頼性を重視する人に適しています
感想
保険会社の示談交渉サービスは、自身が加害者になってしまった場合に有効ですが、被害者なった場合は対象外です。そのため、弁護士特約が付いていることで、もらい事故にあったときの備えとして、非常に心強いと感じています。
ただ、他の保険と比較すると、申込が非常に手間でした。Webだけで完結せず、まずは資料請求⇒申込書類を郵送⇒メールを受信しWebから決済処理(※クレジット決済にしたため)⇒ハガキが郵送され、記載のURLからご契約者専用ページへ。ここまでやってようやく証券番号を参照できるようになりました。
また、更新時については多少手間が減りますが、送られてきた更新書類の郵送が必要です。なぜ、ご契約者さま専用ページがあるのにそこから更新手続きができないのか、ものすごく謎な運用になっています。
それでも契約しているのは、弁護士特約付きの自転車保険の中では、コストパフォーマンスが高かったからです。AU損保のゴールドプランにも弁護士特約が付いていますが、ロードサービスなど幅広いサービスが含まれるため全体的に保険料が高めでした。AU損保は契約するのを躊躇しましたが、この保険の価格帯は手を出しやすかったです。
3つの保険の比較ポイント
ここまで紹介した3つの自転車保険について、比較した内容を表形式でまとめました。
保険名 | 個人賠償責任 | 保険金 | 保険料 | 申込方法 | 更新方法 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
楽天超かんたん保険 自転車保険プラン | 1億円 | 入院日1,500円~、死亡・後遺障害100万円~など | 月額210円~ 年額2,222円~ | オンラインで簡単に完結 | 自動更新 | コスト重視 |
AU損保 Bycle | 2億円 | 入院日4,000円~、死亡・後遺障害250万円~など | 月額340円~ 年額3,790円~ 2年契約6,820円~ | オンラインで簡単に完結 | 満期前に通知。オンラインで完結。 | ロードサービス付帯 |
三井住友海上 自動車保険 | 3億円 | 入院日3,000円~、死亡300万円~・後遺障害126万円~など | 年額7,930円~ | 資料請求から | 満期前に通知。書類送付 | 弁護士特約付帯 |
終わりに
自転車保険は、ブルベをはじめサイクリングを安心して楽しむために欠かせない準備の一つです。それぞれの保険には特長や補償内容の違いがあるため、自分のライドスタイルやニーズに合ったものを選ぶことが大切です。特に、ブルベ特有の長時間・長距離走行でのリスクに対応できる保険を選ぶことで、予期せぬトラブルにも冷静に対処できます。
今回比較した保険を参考に、ぜひ最適なプランを検討してみてください。しっかりとした備えをして、安心してブルベの挑戦を楽しみましょう!
自転車保険の選ぶ際のポイント
- 低コストを重視するなら:楽天超かんたん保険が最適。
- 自転車対する補償も必要なら:AU損保 Bycle のロードサービスが安心。
- 弁護士特約が欲しいなら:三井住友海上のプランが適している。
- 補償充実度重視: AU Bycle ゴールドプランや三井住友海上が魅力。
- 手続きの利便性を重視: 楽天とAU損保はウェブ完結で便利。
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