こんにちは。ノブです。
日本一周自転車旅は47日目。神川キャンプ場で朝を迎えました。浜辺で風通しの良いおかげかぐっすり。テントにも結露が出なくて仕舞うのもかなり快適でした。
今日は鹿児島を北上します。道中には桜島もありますし、Twitterのフォロワーさんから立ち寄りスポットを色々と教えていただけているので、楽しいライドになりそうです。
本日のルート
Relive ‘日本一周自転車旅47日目’
Garmin Forethlete230J 走行データ
旅レポ・フォトギャラリー
神川キャンプ場を出発
午前5時過ぎに起床。ここの芝生サイトは浜からの砂も含んでいて柔らかく快適。ぐっすり眠れました。
午前7時過ぎには出発の準備完了。同じくキャンプをしていた九州一周チャリダーさんに別れを告げて、出発です。
ガラスの鳥居 神徳稲荷神社へ
昨日走った道を鹿屋市方面へと戻り、午前8時半頃に神徳稲荷神社を訪れました。ここはフォロワーさんに教えてもらったガラスの鳥居がある神社です。空や木々がその先に透けて見えるのが新鮮。
ほんとにこっち?と思えるような、石畳の小道を進んでいきます。狐に化かされたと思いましょう。
すると、こちらもガラスの鳥居があります。その奥に本殿があり、まずはこの旅の無事を祈願。同じ建物内にある社務所は時間が早かったせいか開いていませんでした。
歩いていると、照明が自動点灯していきます。人感センサーと分かっていても狐の仕業と思ってしまいます。
鹿屋航空基地史料館
入ってすぐ左折すると、鹿屋航空基地史料館があり、退役したヘリや哨戒機なんかがお出迎えしてくれます。
雨風に曝され古びているとは言え、かつては日本の国防に関わっていた機体。迫力があります。
資料館は午前9時から開館し、無料。せっかくなので、見ていきたいと思います。
資料館に入るとまずは3分ほどの紹介VTRを見ることになります。正面のアートは特攻で亡くなった若者への鎮魂の意味があるそうです。
資料館は2階の戦時中の資料から。しかし、基本的に撮影はNG。唯一OKなのが、この復元された零戦です。
コクピットも見ることができました。それにしてもこのような機体でアメリカの戦艦に特攻を仕掛け散っていった若者達の資料には胸を打たれるものがありました。そのほとんどが学生のような年齢。そんな時代を経て今の平和があると思うと、日本一周自転車旅なんてできている時代に生まれてことに感謝したくなりました。
1階に戻り、現在の自衛隊についての展示を見ていきます。こちらは撮影OK。
桜島一周ライド
鹿屋市を抜けて垂水市へ。すると徐々に桜島がはっきりと、そして大きく見えるようになってきました。
午前11時45分、桜島口へと到着。今日は夕方から雨が降るらしいので、どうしようか思案です。桜島1周は36km。少なくとも2時間はかかる。今日は鹿児島市内まで行っておきたいけど……。
うだうだ考えるくらいなら行ってしまえ、とライド開始です。そしてすぐに始まる溶岩道路。そこそこアップダウンのある道です。
お昼を過ぎるとお約束のように風が強くなりました。目が痛い。道路に堆積していた火山灰が舞っているようです。
すぐそばに溶岩茶屋を見つけました。まだ1周をはじめたばかりですが、補給をしておきたい。
焼き芋入りのアイス最中を注文。アイスと焼き芋って合いますね。それに最中のサクサク食感も加わる。美味しい。
店員さんに雑談をして日本一周をしていることを伝えると、名産のビワをご馳走に。ビワって優しい甘みで好きなんですよね。ご馳走様でした。
再びアップダウンのある道のり。風も強く雲行きも怪しい。5km先に港があり鹿児島市内にフェリーが出ているようです。これに乗ればショートカットできる?
橋を渡っているときに、海側を見てみると水が流れておらず火山灰が滞積しているようです。
山側も同じ。水を流すというよりも噴火時の土石流対策でしょうか。
桜島港のすぐ近くに道の駅『桜島』がありました。13時とお昼も過ぎてお腹も減った。何か食べておきたいところ。
カンパチの刺身定食を注文しました。道中、鹿屋市や垂水市が養殖カンパチをブランド化しているので食べたかったのですが、港の食堂は月曜定休だったようでどこも休み。道の駅でようやく食べられました。脂もほどよく美味かったです。
満腹になったところで出発。食事中に天気予報を見てみましたが、どうも朝の予報よりも早く降りそう。桜島を走り終えるまで保ってほしい。
道の駅から先は平坦区間。道も悪くないのですが、タンクローリーや大型トラックがかなりの頻度で通り過ぎて行きました。
しばらくすると再びアップダウンの連続に。下った先に登りのある風景。嫌いじゃないです。
そして、水の流れていない川を渡る。桜島はこれまで見たことのない景色が広がっていました。
1914年に噴火した際に2mもの火山灰が積もり、後世に伝えるべく残した遺物です。
日本は火山大国ですから、いつ大噴火が起こってもおかしくない。地震にせよ台風にせよ、事前の準備が大切ですよね。
アップダウンもあと数キロ。天候もどうにか保ってくれたようです。
ずっと気になっていたのが、定期的に現れる道の脇の小さな鳥居。何の意味があるのでしょうか。
14時45分。本線に復帰。食事や休憩しつつ3時間のライドでしたが、走りごたえはありました。
鹿児島へ向けGo!
鹿児島市内へ向けて走ろうと思った矢先、雨がパラパラと降ってきました。
せっかく足湯があったのですが、雨に打たれながらというのもなんだかなぁ。
道の駅の反対側に『マミーズカフェ』というお店があります。ここもフォロワーさんから教えてもらったところ。『やっちん』というソフトクリームと焼き芋のスイーツをいただきました。これまでソフトクリームを食べてきましたが、この組み合わせを全国で流行らせたいくらい美味かった。
17時少し前に霧島市へ。雨が酷ければ霧島市の漫画喫茶で一泊も考えましたが、雨も降っていないのでそのまま通過します。
霧島市を通過中、福島町を走っていると黒酢の壺をいくつもみました。黒酢の産地なんですね。なんだか黒酢酢豚が食べたくなってきた。
快活CLUB天文館
さらに走り18時半。鹿児島市へ。少し雨がパラつくことはありましたが本降りにはならず。今日の目的地まで辿り着けそうです。
19時半、天文館の近くまでやって来ました。流石にお腹が空いていて、とにかく酢豚が食べたい。
迷わず酢豚と白飯大盛りをオーダー。甘酸っぱい食欲をそそる匂いが漂ってきます。
酢豚美味い。ご飯に合う大好物の一つです。ご飯がお代わり無料でしたので、2杯目にいっちゃいました。
今日はアーケード街にある快活CLUBへ。鹿児島市内には3店舗快活CLUBがありますが、ここは無料シャワーとコインランドリーも付いていて滞在するには便利。明日は雨の予報なので天文館で食べ歩きでもしようかな。
コメント
神徳稲荷神社は、石畳の小道も鳥居のトンネルも、とても神秘的ですね。
勿論、ガラスの鳥居も。
神様の存在を強く感じます。
先人が特攻兵器を作ってしまったのは、とても残念なことです。
現代においても自爆テロが行われ、目立って消費されるのは幼い命です。
戦士として価値のない子供が使い捨てられるのを、ニュースでただ見ているだけしかできないのは、とても歯がゆいです。
桜島一周、お疲れ様でした。
良いとは言えない条件の中、お見事でございました。
水のない川については、次の情報を得ました。
「桜島の河川は、水無川とよばれ、水が流れていませんが活発な火山活動のため、山体は荒廃し、少ない降雨でも土石流が発生し、下流域まで流出した土砂が住民や人家に被害を及ぼしてきました。」
桜島とともに生きるのは、なまなかなことではないようです。
路傍の小さな鳥居は「ゴミのポイ捨て防止」とのことでした。
今回のグルメで一番羨ましかったのは「ソフトクリームと焼き芋のスイーツ」です。
うーん!
でも、それが日本一周者の役得ですよね。
これまで色々な寺社仏閣に訪問しましたが、神徳稲荷神社はひと味違う体験ができました。
教えてくれたフォロワーさんに感謝です。
そうですね。今もテロによって幼い命が犠牲になっている。古い考えの大人達に翻弄される子供の存在は歯痒いです。
水無川ですか。やはり土石流が関係していたんですね。情報ありがとうございます。
島を回ると学校がいくつもあり、桜島と生きている島民の方はスゴイなと感心しながら走っていました。
小さな鳥居は環境保全のためだったんですね。もしや桜島を覆う結界!?とか中二病全開な妄想をしてしまいました(笑)
ソフトクリームと焼き芋のスイーツは美味かったですね。
焼き芋は水分が多く柔らかいタイプでしたのでソフトクリームとすくって食べることができました。
あれは日本一周が終わったあとも真似して食べてみたいと思います。