こんにちは。ノブです。
この記事を書いている2021年2月は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために緊急事態宣言の真っ只中。東京都民に対しては都外への不要不急の移動の自粛要請がなされてしまっています。
自転車のひとり旅なら都の外に出ても問題ないとは思うのですが、こうしてブログに残すことを考えると、外出先で食事や宿泊をするか否かは悩みの種になってしまっています。
そこで、今回は都内でサイクリング。自然の多いところへ行こうと思い立ち、東京の西側へ。檜原村にヒルクライムしに行ってきました。
本日のルート
Garmin Edge 1030 走行データ
旅レポ
自転車乗りの朝は早い。午前4時頃に起床しカップ麺にお湯を注いで朝食を取りつつ、装備をチェックしていきます。
今日の天気は晴れ。2月にも関わらず最高気温は18℃にもなる予報で、服装をどうするか少し悩みました。
今日向かう檜原村は役場のある中心部で海抜約250m、さらに山へ向かえば標高は1000m近くにもなります。日の高い時間帯は山の中にいることを考えると、今回は5℃対応の冬装備で良いと判断しました。
午前5時過ぎに出発。自宅のある東京都大田区から檜原村までは約65kmほどの道のりです。
途中、コンビニ休憩を挟みつつ3時間半ほどかけて、まずは55km地点、あきる野市の武蔵五日市駅前へとやってきました。
ここは檜原村へ向かうJRの最寄り駅。輪行するならこの武蔵五日市駅が便利です。2018年の7月に奥多摩周遊道路を訪れた時には、この駅を利用しました。
武蔵五日市駅からは檜原街道を走って行きます。緩やかに登っていきながら徐々に建物が少なくなり、景色が田舎めいていきます。
駅を出発して8㎞ほどで檜原村の中心部へ。役場を過ぎてすぐの所でT字路が現れました。
ここを左折すると奥多摩周遊道路。そして東京で一番高い標高1146mの風張峠へ向かうことができます。
ですが、今回は風張峠へは向かわず、右折を選択。実はこちら側へは行ったことがなく、初チャレンジの峠を攻めてみたいと思います。
時坂峠ヒルクライムへ
T字路を右折し、ほどなく現れるのが、檜原豆腐のお店『ちとせ屋』です。ここのおからドーナツが美味しいと評判なので食べてみたいとやってきました。
ですが、時刻は午前9時。9時半の開店まで時間があります。まずは、お店の横にある坂を上がって時坂峠を目指したいと思います。
https://hillclimblist.com/route/tokyo_tossaka/
序盤は10%近い坂が続きますが、インナーローでのんびりと登っていきます。
とても綺麗な葛折りです。石垣の古めかしい人工物が良い味を出しています。
上の葛折りを過ぎると、斜度は緩やかになりました。視界が開けていき、正面の急斜面に白いガードレールが見えます。どうやらあそこを登っていくようです。
ここからはしばらく葛折りの区間です。
斜度も7~8%くらいなので景色を見つつのんびり登っていくと、すんなり葛折り区間を終えることができました。
続いて斜度が4%前後の緩やかな登り区間が現れます。徐々に山並みを見渡すことができるようになり、絶景スポットが近づいている感じがしてきます。
ただ、ガードレールもない道なので、走行中は寄りすぎないよう注意が必要ですね。
お、T字路。右に時坂峠と書いてありますが登山道のようです。ここ左折して進んでいきます。
登山道があることが分かるように、時坂峠までのルート上、ハイカーの方が歩いていることがありますので、一声かけて追い抜きましょう。
時坂峠は序盤さえ乗り切れば、後半は絶景のご褒美区間。難易度低めなのに景色のよいところが多く、コスパの良いところがとても気に入りました。
峠の茶屋へ到着。ここが頂上のようです。所要時間は20分も掛からなかったでしょうか。
この一本松、TwitterのTLでよく流れてきていました。なるほど峠の茶屋の目の前にあったんですね。ここからの景色も絶景でした。
茶屋の先にも道が続いています。どこまで行けるのかと進んでいくと崖崩れで道がふさがっていました。
この土砂の上を人が進んだ形跡があるので進めなくはないようですが、ここで折り返すことにしました。
峠の茶屋で時坂峠を折り返して下山し、再び『ちとせ屋』へ。時刻は午前9時50分とお店は開店しているようです。しかし、ドーナツが揚げ上がるのは10時半からとのこと……。
そこで今回は、とうふミルクのアイスクリームを補給に選んでみました。
これがとても美味しい。豆腐の風味がふわっと香り、口の中で溶けていくとほんのり甘い豆乳へと変化していきます。タンパク質も一緒に摂れるのでヒルクライム後の補給にちょうどよいかも。
東京屈指の激坂!風張林道ヒルクライム!
時坂峠を登りましたが、足の疲れはありません。久しぶりのヒルクライムだけどまだまだイケる。これならあの坂もいけるのでは?
そう判断して『ちとせ屋』からは都道205号線を走って山奥へと向かっていきます。目指すは激坂と有名な風張林道です。
『ちとせ屋』から12kmほど走って、風張林道の入り口に到着。すでに数名のローディがこの激坂にアタックしているところでした。
ここで足をしばし休めて回復。補給食と水分を補給し、さあ、風張林道を攻略しに行きましょう!
https://hillclimblist.com/route/tokyo_kazaharirindo/
意気揚々とペダルを回していきます。ですが、徐々に斜度が上がり、10%、12%、15%とガーミンが残酷なまでの傾斜を伝えてきます。18%を記録したときにはギョッとしました。シッティングとダンシングを混ぜて負荷を散らしていきますが、キツい!
延々と続く激坂に心が折れ、足つき。あまりにも不甲斐ない。普段トレーニングしてないことが丸わかりですね。
斜度の緩くなったところで休憩の繰り返し。それでもすぐに乳酸が貯まって足が回らなくなります。
途中であきらめて引き返そうかと思いましたが、今後のためにコースの難易度は把握しておきたい。ヘトヘトになりながら、どうにか絶景区間へとやってきました。
時坂峠よりも標高があるため、山並みを見下ろすような景色です。確かにこの景色を見に来たくなる気持ちは分かります。これが東京都とは、にわかに信じがたい絶景でした。次来るときはもっと楽に登れるようになりたいものです。
もう終わった感を出して感傷に浸っていますが、風張林道はまだ先へと続いています。
ですが、足はすでに売り切れ状態。それどころか、脹ら脛がピクピク動いて痙る寸前です。最終的には押し歩いて奥多摩周遊道路との合流地点へとやってきました。
合流地点はがっちりと施錠され、その周囲は柵で覆われているようです。
ここで折り返しかと思いましたが、門の左手に人ひとり通れるよう柵が開いているのを見つけ、その隙間から自転車を担いで奥多摩周遊道路の方へと降りていくことができました。
合流地点は風張峠のすぐ隣。周囲は除雪された雪がまだ残っている状態でした。流石は東京で一番の標高の高いところといった感じです。
ここでちょうどお昼時となり、お腹も随分と空いてきていました。そろそろ本格的な食事がしたい。
風張峠からは奥多摩へ向かうか、檜原村に戻るかの二択です。奥多摩の方も景色が綺麗なのですが、青梅街道はトンネルの連続なのがちょっと嫌ですね。
今回は奥多摩へは向かわず、檜原村方面に下ることにしました。トンネルが嫌というより、単におからドーナツが諦めきれないという食い意地による選択だったりします(笑)
奥多摩周遊道路を下って、途中にある都民の森に立ち寄りました。残念なことに新型コロナウイルス感染拡大のため売店は休業中。ですが、たくさんの自転車乗りが休憩に訪れていました。
こんな晴天なら景色のよいところへ走りに来たくなりますよね。
お昼はかんづくり荘でお蕎麦
奥多摩周遊道路を下り終え、さて、どこでお昼にしようかと考えながら進んでいると、不意に大きな小芥子が目に留まりました。
以前から、この道を通る度にこの小芥子が気になってたのですが、どうやら宿であると同時にお蕎麦屋さんのようです。
店の隣にはサイクルラックも設置されていて、ロードバイクで立ち寄りやすいのも有り難い。今日のお昼はここ『かんづくり荘』に決定です。
店内は古民家風の造りで、通された畳敷きの大部屋は、奥に座布団を引いたお座席、手前に椅子の席があり、開いている椅子の席へと座りました。
お品書きを見たところ、セットメニューがオススメの様子。お腹が空いているので蕎麦大は盛りにしようか迷いましたが、どうせなら違う味を楽しみたい。Cセットに温かい蕎麦白玉汁粉を付けることにしました。
そして、こちらがCセット。ざる蕎麦とミニ舞茸天丼です。コシのある蕎麦が出汁の効いた濃いめのつゆとよく合います。全体がさっぱり系なのですが、天丼の油分がコクとなって満足感を与えてくれて舞茸の食感も心地良いです。
それに合間に摘まむ小鉢も美味しかった。煮物、漬物と種類が豊富ですが、特に柚子の砂糖漬けが爽やかな口当たりで好みでした。
そして、食後のデザート。蕎麦の白玉汁粉。ボソボソしたお団子かと思いきや、ツルッとした食感で食べやすく、小豆の優しい甘さに癒されました。
帰路 檜原とうふ ちとせ屋でうの花ドーナツ
お腹も満たして、あとは帰路に着くだけ。とその前に寄り道。本日2度目の『ちとせ屋』です。
念願の、うの花ドーナツをゲット!
1個から買えますが、リュックを背負ってきたのでお土産に5個入りを購入しました。
お昼を食べたばかりですが、1つ実食。揚げてからそれほど時間が経っていないためか、外はサクッと中はしっとりふわふわ。甘さ控えめでこれは何個でも食べられますね。これは買って正解でした。
緩やかなダウンヒルを終えて、再び武蔵五日市駅へと戻ってきました。ここから輪行でもよいですが、日も高く暖かい。このまま自走で家まで帰りたいと思います。
武蔵五日市駅からは五日市街道と睦橋通りを経由して多摩川へと合流。多摩サイをのんびりと走って行きます。
ですが、休日のためか人が多く、途中で離脱してその沿線を走行し、18時前に東京都大田区へと帰宅しました。
これにて檜原村ライド無事終了です。
今日のライドを終えて
檜原村方面へ足を運んだのは約2年ぶり。景色が綺麗なのは分かっているのですが、自走する際は交通量の多いところを50km以上走らなければならないので、足が遠のいていました。
ですが、行きはブルベで青梅へ向かう際によく使われているルートを選択したので、そこまで交通量を気にすることなく向かうことができました。都内は走りにくいところが多いので、抜け道として使えて便利ですね。
今回のライドは全般的に楽しかったのですが、心残りは風張林道です。あの激坂に屈してしまったのが悔しい限りです。
経験上、これまでも12~13%の坂ならゆっくりでも足つきなしで登れるのに、15%を越えると途端に耐えきれなくなる。鍛え方が足りない証拠ですね。次に訪れるときは、足つきなしで登ってリベンジを果たしたいと思います。
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