【ブルベ】2020BRM1031東京600 ぐるっと安曇野 実走レポート後編

ブルベ
スポンサーリンク

こんにちは。ノブです。

2020年シーズンラストで初の600㎞に挑戦した『BRM1031東京600 ぐるっと安曇野』。前編では320㎞地点のクア・アンド・ホテル 信州健康ランドまで走って仮眠しました。後編は仮眠開けからのスタートです。

これまでの内容は準備編、実走レポート前編をご覧ください。

BRM1031東京600 ぐるっと安曇野 走行ルート

Garmin Edge 1030 走行データ

ブルベ走行レポート

320km地点:クア・アンド・ホテル 信州健康ランドから再出発

スマホのアラームがけたたましく鳴って、意識が闇の中から強制的に引き釣り出されました。時刻は午前3時半。自分で設定したとは言え、2時間寝られたかどうかの睡眠時間での起床は、頭の理解が追いつかず、かなり不快です。

しばしぼんやりとして、今がブルベ中であることを理解し、安曇野のPCでおにぎりなど少し多めに買っておいたので、それを食べつつ、もさもさと準備を始めました。

どうにか午前4時少し過ぎにチェックアウト。入り口に出てみると、昨晩勢揃いしていた自転車たちはその半分以上がすでにありませんでした。充電したライトやサイコンなどを取りつけ、午前4時15分頃に健康ランドを出発です。

今回、サイコンのナビは600㎞を分割せずに1つにしており仮眠中も電源を切らずにいたので、出発時に表示されていたグロスの平均時速は14.5㎞/hを指していました。後半戦は借金の返済生活ですね。でも、これくらいなら十分に返済可能な範囲です。

真っ暗な中、次のチェックポイントである伊那市を目指していると、すぐに緩やかな登りがやってきました。朝っぱらからとげんなりしますが、思えばこの登りは先週の試走でも走った道。善知鳥峠です。後半に掛けて8%前後が現れますが、それほど距離はなくすぐに登り切れる峠。のはずが、思ったよりもしんどい。昨日から続く疲労の蓄積が、登りの辛さを助長しているようでした。

ちなみに、真っ暗な中だったので写真は撮りませんでしたが、先週の試走では下の写真のような看板があったのを確認しています。

その後、伊那に向けてダウンヒル。これが寒くて溜まりません。持っている装備すべて着込んでいても耐え難い冷気が全身を襲います。道路上の気温計はマイナス2度を表示してるのですから、走行中の体感気温はそれ以上。「寒い、早く朝になれ、お天道様カモン」と呪文のように唱えながら進んでいました。

徐々に白み始めていく空の色が、希望の光に見えてきました。伊那市に着く頃には日も昇り、平坦基調となって寒さは随分と和らいでくれ、苦行のダウンヒルから解放されました。

そして、相変わらずダウンヒルと平坦で後続の方々に抜かれます。時間内にゴールできれば良いので競うつもりはありませんが、貯金を多めに作るには速く走れるに越したことはないので、この遅さはいずれ改善しないといけない気がします。

362km地点:通過チェック5 セブンイレブン 伊那中央店

日が差して少し暖かくなってきたとは言え、ずっと寒さを耐え忍んできたため手は悴んだまま。チェックポイントとなっているコンビニでは温かいお蕎麦を購入。しばらく蓋の上に手を置いて指先を温めていました。

ここから先は、難所のひとつ杖突峠を越えて茅野市へと向かいます。序盤は緩いアップダウンが続きますが、後半はしばらく8%前後が続くなかなかにしんどい峠道です。やはり先発隊の方々とはこの峠道で合流。昨日はどうせ追いつかれるからと躊躇っていましたが、借金を背負っているので返せるところで返さないといけません。そのまま抜いて頂上へ辿り着き、ダウンヒルへと向かいました。

頂上から下ってすぐの所には峠の茶屋があり、そこから諏訪湖が見られるのですが展望台は封鎖されてしまっているのが残念です。

2箇所の工事区間も安全に下り、甲州街道として長く親しまれている国道20号線へと合流です。この国道20号線は主要幹線道路だけあって交通量が多く、ひっきりなしに後続車がやってきます。しかも緩やかなダウンヒルなので速度も出がちです。

無理せず下って行きたいところでしたが、ここで急激な睡魔に襲われました。瞼が重くなり、いつ意識が途切れるか分からない状況。このままだとふらついて落車したり車と接触するなど事故の危険もあります。カフェインを入れるべきか考えましたが、170㎞以上残している状態で誤魔化しても、また睡魔に襲われる可能性は捨てきれません。

ちょうど富士見峠を過ぎた辺りだったので、試走でも立ち寄った『道の駅 信州蔦木宿』が近くにあります。そこで休憩することにしました。

道の駅には直売所や食事処の他に、休憩室を兼ねたインフォメーションコーナーがありました。そこの椅子とテーブルをひとつ借りて、スマホのタイマーを15分にセットし、突っ伏すように仮眠。寝るというより何度か意識が途切れるような感じでしたが、15分で眠気を解消させることができました。

当初は立ち寄る予定のなかった道の駅。せっかくなので、ご当地グルメでも食べておきたいと、八ヶ岳で育った乳牛で作った『ほぺ落ちソフト』に長野の特産品ルバーブジャムをトッピングしたソフトクリームをいただきました。牛乳の濃厚さとルバーブの爽やかな風味が、意識の覚醒に役立ってくれました。

さらに、直売所で、お店のおばちゃん手作りの信州みそを塗った焼きおにぎりも購入。うん、こちらも美味い。

仮眠と補給で十分に休憩を入れて再出発。完全に眠気は取れてダウンヒルを順調に消化していきます。山梨県へと入り、韮崎市へ入ったところで南アルプス市へと向かうため、甲州街道を離れ、県道12号の韮崎南アルプス中央線へ。

その時、Garminのナビに違和感を感じました。普段なら分岐点が近づけば、音と画面上の地図に矢印で方向を示してくれるのですが、今回はそれがない。もし試走していなければ、うっかり通り過ぎていたかもしれません。

立ち止まって状況を確認します。Garmin EdgeのGPSが壊れた? それともセンサー系が壊れて距離が狂ったりしているのか?

しかし、センサー系も正常に動作しているようだし、地図も自身の位置がスマホのGoogle Mapと一致しています。

理由が分からないままGarminの地図を見ていて、ひとつ気づきました。

「バーチャルトレーナーが、かなり先行している……」

実は、ナビ上には時速15㎞で走るバーチャルトレーナーを表示させる設定にしていました。これでゴールに間に合うのかどうかの指標のひとつにしていたのですが、一度は追いついていたものの、どうやら道の駅での仮眠と補給の間にがっつり追い抜かれてしまったようです。

もしかすると自分が離され過ぎたせいでナビの案内が出ないのかも。根拠はありませんが、どうせ追いつかなければならないのですから、追走するべくペースアップです。信号が増えてきましたが、ダウンヒルのお陰でグングン差を縮めていけています。

そして、南アルプス市中心部に入り、次のチェックポイントが目前のところでGarminからナビゲーションのアラートと方向指示が復活しました。

グロス15㎞/h。バーチャルトレーナーに追いつきました。

458km地点:通過チェック6 セブンイレブン 増穂長沢新町店

どうにか借金0にしてチェックポイントへと辿り着きました。道の駅で仮眠を取ったのでずっとひとり旅かと思いましたが、このチェックポイントには、ロードバイクが10台近く停まっています。ただ、ランドヌール東京ルールだと出走時間が選べるので、全員がギリギリ隊なのかまでは分かりません。

これから先は、河口湖へ向けて長い登りとなるため足をゆっくり休めておく必要がありますが、貯金0状態なので休めば休むほど自分の首を締めることになります。

最低限の補給だけ済ませたら、すぐに再出発。早々にバーチャルトレーナーを追い抜いて、頂上の若彦トンネルに向け、約20㎞の登りを開始します。

20㎞と聞くと大変そうなイメージですが、その半分以上は川沿いの緩い登りです。ただ、中盤の一部と終盤に8%前後の登りがあるので、そこが難所となっていました。

若彦トンネルから先は河口湖までのダウンヒル。富士五湖周辺は、個人的なロングライドでも度々訪れているので見知った場所ですが、やはり観光地なので車と人が多い。それに今が15時頃であるため、観光を終えた方々がそろそろ帰路に付こうとする時間帯です。片側一車線の道路は渋滞していました。

幸い渋滞は1㎞もなく、発生源だった交差点を越えればスムーズに進んでいます。その後、湖畔沿いを走って、富士吉田市から山中湖へと向かいました。

山中湖から道志みちに入る前に、近くのコンビニで最後の休憩。このコンビニはトイレが使えず、近くの公衆トイレを利用する必要がありました。

最後の難関、道志みちへ入ります。とは言え、山梨側からだと頂上の山伏峠の難易度はかなり低く、勾配8%程度になる最後をほんの少しを頑張ればよいだけです。

難なく山伏峠をクリアして、道志村へと入りました。ここからは長いダウンヒル。言わばボーナスステージです。これまでバーチャルトレーナーとギリギリのせめぎ合いをしてきましたが、ここで一気に突き放してしまいたい。

そう思って山伏峠を下り始めた矢先、車が渋滞しています。それに赤いランプが点灯し、警察官が交通整理を行っていました。その案内に沿って進んでいくと、窓ガラスに無数のヒビの入った軽自動車と横転したバイクが2台。事故直後の現場のようです。

その生々しさから、自分の身にも起こりえることと気を引き締め、慎重に道志みちを下ることにしました。実際、今日の道志みちは帰路の車がひっきりなしに追い抜いていくので、怖くて仕方ありませんでした。

道志みちを抜けてからは、相模原市、町田市、川崎市と交通量と信号の多い道を進んで行きますが、道志みちに比べれば何倍も楽でした。それに貯金もだいぶ増えたというのも大きく、精神的にも余裕があります。無理に急がず安全運転でゴールまで迎えそうです。

ゴール地点:セブンイレブン 川崎武蔵中原駅北口店

そして、21時過ぎにスタート地点だったセブンイレブン 川崎武蔵中原駅北口店へ。早速、レシートを取得して時間をチェック。

所要時間は39時間5分。無事に時間内にゴールできました。

600kmブルベを走り終えて

SRリーチが掛かったシーズンラストのブルベということで、とにかく時間内にゴールすることだけを目的に、グルメを(ほぼ)封印。特に2日目は借金を背負って走っていたことや、追加の仮眠時間を設けることができたので、結果として寄り道をしなくて正解だったようです。

それと今回、Garminから分岐点の方向指示が出なかった時間があり、ナビに頼り切る不安さを経験することになりました。バーチャルトレーナーが原因だったのかは、検証ができておらず、まだよく分からない状態です。もし、同様の現象が発生した経験のある方がいらっしゃいましたら、ご報告お待ちしています。

そんなギリギリな600kmでしたが、実際に走ってみて、今の自分に最も足りていないものが何か分かった気がします。

それは後にも先にも、【走力】。

恐らく今の実力のままブルベを続けていっても、今回のように入念に準備すれば600kmでも8割くらいの確率で完走できるように思われます。ですが、目標はあくまでもPBP。その距離は1200kmです。最低限、600kmで十分に仮眠を取って寄り道も出来るくらいにならなければ、1200㎞を時間内にゴールすることは難しいですし、きっとフランスの地を楽しめないと、漠然とですが思えてなりません。

ダウンヒルが遅いのはスピードに対する恐怖心やコーナリングなどテクニックの問題もあると思われますが、平坦が遅いのは脚力と持久力が足りていないからに他なりません。一朝一夕にはいかないことなので、早々に改善に着手していきたいと考えています。

色々と課題もありましたが、まずはブルベ初年度で、かつコロナ禍の中という難しい状況にも関わらず、出走した200、300、400、600をDNFすることなく走り切れたことについては、よく頑張ったと、自分を褒めてあげたいと思います。

そして、最後に。今シーズンのブルベ挑戦を応援いただき、本当にありがとうございました。今年感じた課題を、来シーズンで一つずつクリアしていき、2023年のPBPでは万全の状態で参加できるよう精進していきます。

それでは、これでライドレポート終了です。BRM1031東京600 ぐるっと安曇野の準備編・レポート前後編を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ブルベ
🚴ブログランキングに参加しています!🚴
ランキングボタンを押して頂けると、日々の励みになります!
にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
この記事をシェアする
この記事を書いた人
ノブ

『ろんぐらいだぁす!』をきっかけに2017年春からロードバイクを始めたキャンプと旅とサブカル好きなサイクルツーリスト。
グルメと絶景を求め各地を巡るロングライド自転車旅行記にブルべ挑戦記、サイクリングの便利グッズやキャンプギアのインプレ、自転車関連の書籍や映像作品のレビューをブログ『ツール・ド・気ままに』で公開中。

2019年に日本一周15,594km(172日間)を完走。2020年はブルベに初参加しSR獲得。ブルベの最高峰PBP完走が今の目標です!

◇所有自転車
KhodaaBloom FARNA 700-105
Birdy Standard Disc

このブログをフォローする
ツール・ド・気ままに

コメント

  1. ブルベに憧れる人 より:

    長旅、お疲れ様でした。そして何よりも、SR獲得おめでとうございました!!
    起床の際に感じた嫌悪感から、ナビに感じる一抹の不安。都度同じ気持ちを共有しながらあっという間に読み終えました。
    個人的に、ノブさんは日本一周をある程度余裕を持って走り終えられたと思っていたので、「走力が足りない」との結論には驚きを禁じ得ません。ただ出場するだけでなく、フランスを楽しむとなると、やはり求められるものは半端ではないのですね…!
    これからも応援しています。そして、迫真のブルベレポートを楽しみにしています!

    • ノブノブ より:

      最後までお読みいただきありがとうございます!
      日本一周は時間もルートも縛られずの旅でしたので気持ちにも余裕がありましたが、まだブルベでは同じくらいに余裕をもって楽しめてはいないと400や600㎞を走りながら思うようになりました。
      日本国内のブルベを楽しむためにも速さは必要で、それが最終的にPBPで如何に楽しめるかにつながっている気がしています。

      今はギリギリなブルベレポートですが、次第に余裕のあるレポートになればいいな……と思いつつ、これからもブルベに挑戦していきたいと思います!

タイトルとURLをコピーしました