こんにちは、ノブです。
2024シーズンもGWに突入。BRM502日本橋1000ツールド奥の細道に参加してきました。
今回は、福島県郡山市から宮城県石巻市までの190kmをレポートします。
走行データ
ブルベ走行レポート
331.6km地点:リスタート地点[快活CLUB 郡山安積店]
快活クラブでは1時間半ほど仮眠。90分の睡眠ですがスッキリ起きられました。店内でそのまま食事なども済ませてしまいます。
再出発は午前10時頃。西北西から強めの風が吹いていますが、今日の進路は序盤が北東、その後は東なので、非常にありがたい追い風になりそうです。
出発して20kmほど走ると福島市へ。正規ルートはJR福島駅前を通過するのですが、寄り道するために駅の少し手間から道を逸れました。
約1㎞ほど走った目的地はパン屋。スイートベーカリーラスクに立ち寄るのが目的でした。XのTLに美味しそうなパンが流れてくるので、いつか食べたいと思っていました。
店内にイートインスペースがあり、購入したパンを温めてもらいます。自家焙煎珈琲のエスプレッソあんの珈琲あんパンも美味しかったのですが、特に福島県のご当地パンであるクリームボックスがとても美味しかったです。初めて食べましたが、甘さ控えめのクリームと食パンのふんわり感が絶品でした。
ご当地グルメな食事を終えてコースに復帰し、JR福島駅前へ。ここにも芭蕉の像があります。
芭蕉は福島市の西側にある文知摺観音を訪問。「しのぶもじ摺」という枕詞で有名な場所で、そこで以下のような句を詠んでいます。
2022年はこの福島駅でDNFしました。初日の登りを頑張ってしまい疲労困憊。さらに膝に痛みが出てしまい、これ以上走れる状態ではなかったのです。
でも、今年はペースを落としたためか膝に痛みはまったくなく、疲れすぎないペースで進むことができています。
福島駅を通り過ぎて北上し、芭蕉が以下のような句を詠んだ『医王寺』の最寄り駅となる飯坂線 医王寺駅前を通過していきます。
PC9:392.7㎞地点[飯坂温泉]
そして、医王寺駅からほどなくして、飯坂温泉には13時40分頃に到着しました。ちょうど日本橋のスタッフさんが待機していて、証跡の芭蕉像と記念撮影ができました。「※コースがひどいのは芭蕉のせいです!」には笑ってしまいますね。
芭蕉はこの飯坂温泉滞在中の俳句を残しておらず、温泉町の感想を「粗末な宿でノミや蚊に刺された」等と散々に綴っています。東北で有名な温泉地の一つですが、そんな時代もあったようです。
AR日本橋のスタッフさんからは、この先はコンビニがないことや追い風基調で進めることなど助言をいただき再出発。次は482.9㎞地点のPC10[MiniStop多賀城城南店] 。久しぶりにコンビニPCが設定されています。
ここからは進路は東へ。海沿いの石巻へ向かうため、緩やかですが下り基調となります。しかも、追い風が吹いているので非常に快適でした。
果樹園を抜けて徐々に民家も少なくなっていくと、林道となった阿武隈川沿いを下流へと進んでいきます。その道中に県境があり、宮城県へと入りました。
県境から少し進んだところで『いなか道の駅 やしまや』に通りかかります。ここまで自販機はポツポツあるものの、食べ物を購入できそうなポイントはなかったので、トイレ休憩を兼ねて立ち寄りました。
この辺りの名産はタケノコのようで、売店コーナーには採れたての立派なタケノコがずらっと並んでいました。軽食コーナーもあったので、タケノコカレーを注文。食感の楽しめるタケノコ主役のカレーはとてもおいしかったです。
食事を終えて、徐々に家屋が現れるようになると、進路が北東となり、国道113号線に合流。徐々に交通量が多くなっていきます。
岩沼市に入ると、JR岩沼駅前に芭蕉像がありました。わざわざJR岩沼駅前のロータリーを通過するルートになっているのですが、通過チェックポイントではありません。
芭蕉は、この近くに生える『二木の松(ふたきのまつ)』を見に来たようで、次の句を残しています。わざわざ駅前のロータリーを通したのは、この句を見て欲しかったからでしょうね。
岩沼市からは、阿武隈川と別れて名取市、仙台市と進み、津波対策のため盛り土の上に造られた県道10号線を北上していきます。
PC10:482.9㎞地点[MiniStop多賀城城南店]
PC10のMiniStop多賀城城南店には、18時20分頃に到着。
このPCのすぐ近くに多賀城跡があります。芭蕉はこの地に残る歌枕としては有名な『壺碑(つぼのいしぶみ)』を見て、大いに感動したそうです。ですが、芭蕉が見た碑は実は壺碑ではなく、多賀城を修造したときの記念碑と今は判明しているようです。
再出発して進むと、すぐに塩竈市へ。少し肌寒さを感じるようになったので防寒着を羽織り、PCから約1時間ほどで松島町へと走っていきました。
日本三景の一つですが、芭蕉は感動のあまり句を残すことをしなかったそうです。ちなみに「松島やああ松島や松島や」という歌が有名ですが、これは芭蕉のものではありません。
松島町を通り過ぎると、辺りの景色から街灯が消え、真っ暗な道の先に小さなアップダウンが現れるようになります。
鳴瀬川を渡ると住宅地が増え、石巻市に到着かと思いましたが、どうやら隣町の東松島市でした。時刻は20時を過ぎていて、連日の疲れからか、早くホテルで休みたいという気持ちが強くなっていきます。
520km地点:ルートインホテル石巻インター店
定川を渡って石巻市に入ると、今日の目的地はもうすぐ。20時40分頃にルートインホテル石巻インター店に到着しました。
自転車についてフロントに確認すると、ホテル裏の駐車場脇に停めて欲しいとのこと。裏手に行ってみると、すでに4台ほど駐輪してありました。他の参加者に倣い、目立たないところに立てかけ、ダブルロックで施錠しておきます。
ここからは時間との勝負です。まずは何はともあれ大浴場で汗を流します。体が熱いと寝付けないので長湯はしないよう心がけていますが、非常に後ろ髪を引かれる思いです。
室温を気持ち低めに設定したら、早々にベッドに入ります。4時間ほど仮眠を取る予定でスマホにタイマーを仕掛けると、すぐに眠りに落ちていきました。
レポート②はここまで。次回は宮城県石巻市から山形県新庄市までの310kmをレポートします。
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