こんにちは。ノブです。
今回はAR日本橋主催のBRM722日本橋400に参加してきました。BRM400百周年記念ブルベの実走レポートです。
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ブルベ走行レポート
スタート:佃島(パリ広場)~58.2km:通過CHK1[ローソン・スリーエフ 逗子葉桜店]
スタート地点は東京都中央区の佃島です。大田区の自宅から1時間ほどかけて自走し、中央大橋の付け根にある広場が受付場所になっていました。
このブルべは12時から30分毎のウェーブに分かれており、エントリーしたのは13時と遅めのスタート。そのため、前日は夜更かしして午前1時過ぎに就寝。ぐっすり8時間以上眠ったので体調は万全です。
ひとつ前のウェーブが出発し終えた頃に到着したので、広場の人はまばら。参加者一覧にサインしてブルべカードを貰い、車検を通してスタート時間を待ちます。

この佃島には、日本とフランスの友好を記念して造成されたパリ広場があり、そのため、この百周年記念ブルべのスタート地点に選ばれています。来月PBPを走ると思うと気分も上がりますね。
それに、このブルべには他にも洒落を効かせた記念スポットが用意されていますので、それらもしっかり巡っていこうと思います。

スタッフさんの合図で13時ちょうどに出発。暑い日差しが降り注ぐ中、400㎞の旅路が始まりました。

最初の通過チェックは58.2km先の神奈川県の逗子市。まずは都心を進んでいきますが、やはり交通量が多い。それに一番暑い時間帯なので無理はしたくありません。先に進みたい方に道を譲って、自分はのんびり後方からマイペースで進んでいくことにしました。
社線の多い幹線道路の国道15号線へと入ると、しばらく神奈川県に向けて南下していきます。アスファルトからの反射もあって暑さがキツイですが、風向きは良好です。ただ、相変わらず交通量は多いので気は抜けません。それにJR高輪ゲートウェイ駅辺りは道路工事が常態化しているため、車線が狭まったり、道がガタガタだったりしました。
JR品川駅前を抜けて大田区へと入ってからも国道15号線を走り、多摩川に差し掛かったところで側道へ。六郷大橋は自転車通行禁止のため、歩道へと移動して、神奈川県川崎市へと入りました。

さらに国道15号線を使って横浜市まで南下。中央卸売市場前で国道を逸れると、ワールドポーターズなど商業施設のある、みなとみらいエリアを抜けていきます。

約35㎞ほど走ったところで、休憩のためセブンイレブンに立ち寄りました。通過チェックまでノンストップで走りたかったのですが、暑くてたまりません。掛水を多用していたため、ボトルが2つとも空になってしまいました。
ちなみに、ボトルには家にあったコントレックス(硬度:1468mg/L)を入れていました。冷たいときは気にならないのですが、ぬるくなると鉱物的な風味が強くなって飲みにくいですね。それにサイコンの画面に飛んだ掛水が乾くと、白く粉を吹いたようになっていました。
さて、何はともあれ水の調達です。このブルべの最中は、疲れた胃にフランスの水が合うかどうか検証するために、硬水を優先して購入するつもりでした。ですが、コントレックスはもちろん、エビアンもありません。まさか日本の天然水しか今は売っていないとは……。
仕方ないので、硬水縛りは諦め、日本のミネラルウォーターを購入することにしました。

再出発して湾岸線の高架下を走って行きます。日差しが当たらないだけでかなり快適でした。また、この辺りから13時半組の速い方々に追いつかれて抜かされていきます。サドルバッグにブリを積んだ人は速かった。
三浦半島の付け根辺りを走行し相模湾方面へと向かいます。その途中で通過チェック1の[ローソン・スリーエフ 逗子葉桜店]に到着。レシートを確認すると16時36分だったので、参考ですが貯金は18分作れていました。もう少し貯金ができるものと思っていましたが、暑さと信号ストップの多さにペースがゆっくりだったのが影響したようです。


そして、ここでの補給はコッペパン。マーガリンの他に餡子が挟まっていて和風っぽいですが、これでも食べるものがいつもと違います。
ブルべ中は腹持ちを考えておにぎり、麺類ならうどんがメインで、こうしたパンはあまり買いません。もちろん、パン自体は好きで朝食によく食べています。ですが、コーヒーがないと食欲が湧かないのと、ブルべ中はカフェインを取りすぎると後半に胃の調子が悪くなるので、結果としてパンを敬遠していたりします。
また、今回の補給では経口補水液も購入。何となくバテていた感じがしていたのですが、美味しく感じられたということは脱水症状気味だったようですね。水分と塩分補給には気を付けていたつもりですが、それでも体から出ていく方が多かったようです。
まだ貯金も心許ないため、コッペパンは経口補水液で流し込み、早々に出発することにします。
58.2km:通過CHK1~71km:通過CHK2[片瀬江ノ島駅]
次の目的地は約13㎞先の片瀬江ノ島駅です。逗子や鎌倉の海岸線を走る絶景コースですが、観光地のため交通量も多く、渋滞がよく発生するエリアでもあります。

周囲に気を付けながら江の島を目指して進んでいき、スラムダンクで有名なあのスポットを通りがかると、その周辺は観光客でごった返していました。
江ノ島を少し過ぎたところで通過チェックポイント2[片瀬江ノ島駅]に到着。ここは駅舎を写真に収めて証跡とします。まだ70㎞ほどしか走っていませんが、すでに17時を過ぎ、日が傾きかけているのは不思議な感覚でした。

余談ですが、片瀬江ノ島駅から少し進んだところに、百周年ブルべのダジャレポイント[シャルトル聖パウロ修道女会ナザレト修道院]があり、写真撮影禁止のため素通りしています。
修道院ということもあって教会のような雰囲気の施設を想像していましたが、閑静な住宅街に溶け込む落ち着いた建物でした。
71km:通過CHK2~119.4km:PC1[ミニストップ 調布多摩川1丁目店]
次の目的地は119.4km地点のPC1[ミニストップ 調布多摩川1丁目店]です。このブルべコースの南端に来ていましたので、再び北上して東京都を目指します。
通過チェック2から先は片側一車線の道が多く、JR藤沢駅周辺で渋滞に捕まりますが、そこからは比較的スムーズに流れていきました。
さらに日が落ちていくと暑さもだいぶ和らぎ、快適とまではいかないまでも走りやすくなっていきます。
JR長津田駅ではアンダーパスが自転車通行禁止のため、歩行者地下通路を使って線路の下を潜っていきました。

日も落ちて周囲が暗くなった頃、川崎市にあるダジャレポイント[みさきの土塁]に到着。フランスのドリューという町にちなんでいますが、どるい⇒どりゅい⇒ドリューという、よく考えたなと思う百周年記念スポットです。

ドリューを過ぎたら、PC1もあと少し。多摩川を渡ってPC1[ミニストップ 調布多摩川1丁目店]に到着。レシートの時刻は20時15分で、貯金は41分となりました。


このミニストップではエビアンが買えました。硬水に分類されるエビアン(硬度:304mg/l)ですが、コントレックスに比べて含有量が少ないので、やはり飲みやすいですね。
119.4km:PC1~182km:PC2[7-11加須道地店]
次は約70㎞先のPC2[7-11加須道地店]です。まずは東京都を縦に抜けなければならず、交通量が多くて大変という想像をしていましたが、思ったよりも車が少なく、相変わらずの信号峠ではありますが、比較的安心して進むことができました。
ただ、自転車禁止のアンダーパスが2か所あり、やはり都心やその近郊は自転車だと走りにくいなと思わせてきます。

2つ目のアンダーパスを抜け、しばらく走ると埼玉県の新座市に入りました。時刻は21時15分。神奈川県を経由しているためか、けっこう走ったはずなのにまだ埼玉かという感覚です。

途中、セブンイレブンに立ち寄り、トイレ休憩と経口補水液を購入。なんだか足が回らない感じがあったのですが、今回は少ししょっぱさを感じたので体調は大丈夫そうです。すべて飲まずボトルに入れて進むことにしました。
新座市から朝霞市へと入ってしばらく走ると、警察車両のパトランプが見えました。警察官の方が交通整理をしていて、停車して確認すると、どうやらお祭りの真っ最中で、その区間を車両通行禁止にしているようです。

まさかの事態でしたが、警察の方から押し歩いて抜けるようにとの指示を受け、数百メートルを押しながら進んでいきます。人が無秩序に歩いている中を抜けなければならず、道のど真ん中にお神輿が置いてあったりと、ブルべならではの突発的なハプニングでした。
その後、荒川を渡ってさいたま市へと入ります。

再び都市部の交通量の多い道を走りますが、それも桶川を過ぎれば車通りはぐっと減りました。
182km地点のPC2[7-11加須道地店]へは真夜中に到着。レシートの時刻は23時58分だったので、1時間10分の貯金ができていました。
ここではパン以外にパスタもチョイス。味は悪くないのですが、ガーリック風味の油ギトギトなパスタだったので深夜に食べるべきではなかったです。胃に重たすぎて、もう少し軽いパスタにしておけばよかったと後悔しました。


182km:PC2~220.7km:通過CHK3[7-11岩舟静和店]
今回のルートで時間制限があるのはPC2までで、あとは通過チェックです。これで少し気持ちが楽になりました。それに気温も涼しいと思えるくらいに下がっていて風も凪いでいるので、このまま距離を稼いでいきたいところです。
国道122号線をひた走り、時刻は午前1時を回ろうかというところで利根川に差しかかり、群馬県へと入りました。

そして、群馬県で3つめの百周年記念ダジャレスポット[地蔵寺]の前を通過。地蔵=ジゾーは分かりやすいですね。

その後、館林市を通過して渡良瀬川を渡り、栃木県へと入りました。群馬県は東の端を通過するだけだったので、滞在時間は40分強でした。

佐野市内を通過して、通過チェック3[7-11岩舟静和店]に到着。実はこの通過チェックポイントのことを完全に失念していたのですが、通過時にアラートを鳴らすようGarminの設定していたお陰で、気付くことができました。事前の準備は大切ですね。


時刻は午前2時25分。1時間19分とジワジワとですが貯金を稼いでいます。そして、ここでの補給はシュークリーム1個と少なめ。PC2で食べたパスタの影響で胃がもたれていたので、胃薬も飲んでおきました。
220.7km:通過CHK3~283.4km:通過CHK4[笠間日動美術館]
次の目的地は70km先の茨城県笠間市です。栃木市内を通過時に快活CLUBを見かけましたが、眠気もないのでそのままスルーし、ひたすらに東に向かって進んでいきます。
鬼怒川を渡ったあたりで、徐々に空が白んでいくのを感じました。風もほとんどなく、ヒンヤリとした空気が気持ちよいです。

午前4時20分頃に茨城県に入りました。いつもなら明るくなるとホッとするのですが、これからあの暑さが舞い戻ってくるのかと、少し憂鬱な気分でした。

岩瀨駅近くのセブンイレブンでトイレ休憩を済ませ、缶コーヒーを購入。眠気覚ましの意味もありますがそこまで眠気はなく、積んでいた菓子パンに飽きて、コーヒーと一緒に美味しく食べたかったからだったりします。
休憩を終えた後、今回のブルベで唯一の峠となる鍬柄峠を越えます。最初は緩い坂が続いていたのですが、林道に入ると急に斜度が上がり、10%が途切れなくなりました。距離にすると700mほどでしたが、大した峠じゃないだろうと侮っていただけに、そのギャップもあってキツかったです。

峠のダウンヒルを終えると笠間市内へ。門前通りへと入り、笠間稲荷神社の大鳥居の前を通過していきます。

さらに、大石邸跡を通過。大石内蔵助と思わしき像が建っていましたが、ここはその祖父の大石良欽の邸宅跡のようです。

その隣に、通過チェックポイント[笠間日動美術館]がありました。この石造りの門札を写真に収めておきます。撮影時刻は5時58分なので、1時間46分の貯金がある計算になります。

ちなみに、ここは通過チェックポイント兼百周年記念のダジャレポイントとなっています。フランスのボーベという町にちなんでいますが、この美術館に『ボーベの駅前公園』作者の田辺栄二郎の絵画を所蔵しているからという、捻りに捻った芸術点の高いスポットでした。
283.4km:通過CHK4~335.1km:通過CHK5[7-11牛久上柏田3丁目店]
次の通過チェックポイントまで50kmほどあるので、最初に見かけたファミリーマートで朝食にしました。おにぎりが美味しそうでしたが、ここは我慢してスティック状のケーキを購入。これは走りながらでも食べやすそうです。そしてチキンのトマトグラタンは、トマトソースたっぷりで油分は少なく、朝から美味しくいただけました。

先ほどの通過チェックでこのルートの北端まで来ていたので、ここからは東京に向けて南下してきます。午前7時を過ぎると日差しも強くなり、暑くなってきました。幸いなことに風はほぼないか微風の南風で走りやすい。

土浦市を過ぎて牛久市に入り、午前8時45分に通過チェック5[7-11牛久上柏田3丁目店]に到着。貯金は2時間35分に増え、残りの距離は65kmなので、ゆっくり進んでも十分に間に合いますね。


ここでの補給もパスタです。冷たいパスタなので食べやすいですが、フランスには冷製パスタなんてないでしょうね。でも美味しかったです。
335.1km:通過CHK5~400.2km:Arrivée[FamilyMart四谷四丁目店]
あとはゴールの東京に戻るだけです。午前9時55分。利根川を渡って千葉県へ入りました。

手賀沼を越え柏市に入ると、片側1車線で交通量の多い道が増えてきました。時より発生する渋滞を辛抱強く進み、松戸市へ。
江戸川に架かる葛飾橋を渡り、11時24分に東京都に戻ってきました。ブルベも残すところ24kmほどとなりました。

ですが、ここからがひと苦労です。交通量が多いことに加え、信号ストップも多い。それにお昼を過ぎて、日差しも気温もキツくなってきました。掛水をしていたら、ボトルの水もみるみるうちに減っていきます。ボトルが2本とも空になり、たまらずに自販機で水を購入しました。
暑さに耐えつつ進み、迎賓館赤坂離宮が最後の百周年記念ダジャレポイント。これは定番ですが、ヴェルサイユ宮殿ですね。

赤坂離宮から2㎞ほど走って、400.2km地点のArrivée[FamilyMart四谷四丁目店]に到着。東京都に入ってからの24㎞を1時間45分ほど使って進んできました。暑かった……。

すぐ近くの四谷区民センターでゴール受付も済ませ、所要時間は13時11分でした。これでBRM722日本橋400は終了ですが、ここから自宅のある大田区まで自走しなければなりません。炎天下の中、ヒイヒイ言いながらも無事帰ることができました。
走り終えて
ルートとしてはフルフラットと言ってもよいくらいのド平坦なブルべでした。ただ、首都圏がルートの大半を占めているため、信号峠と渋滞で巡航速度は上がりにくく、交通量の少ない群馬県、栃木県、茨城県でどれだけ貯金が作れるかで、後半のキツさが変わってくるなと感じました。
また、ここ数年は猛暑続きで、今回も走ることを躊躇したくなる陽気でした。そのため、気温の下がる夜間の走行は効果的で、オーバーナイト前提で予定を組んで正解だったように思えます。事前に8時間以上の睡眠をとったお陰か、欠伸が出る程度の眠気があったくらいで、マイクロスリープに陥る状況には一切になりませんでした。やはり、ロングライドでは事前の睡眠が大事ですね。
そして、今回はBRM400の百周年記念ということで、第一回開催コースを元に趣向を凝らしています。非常に頭を悩ませてコースを作っただろう苦心の跡が見えていて、ダジャレポイントを通るたびに「お疲れ様でした」と思いたくなりました。スタッフさん、本当にお疲れ様でした。
また、今回はPBPを見据えて食事に少しだけ制限を入れました。その中で気付いた点をまとめておきます。
- 硬水について。ぬるいと美味しくないが、飲むことに抵抗感はない。
→買えるコンビニが少なかったため、体調にどこまで影響するかの検証はできなかった。
- パン食について。思っていたほどパンが好きじゃないと気付く。コーヒーがないと食べたくない。後半はパスタメインになった。
→パンを食べるなら苦味のある飲み物が欲しい。常にコーヒーを飲むわけにはいかないので、代わりに紅茶か麦茶のティーパックを持参したい。
→400㎞では気にならないが、PBPでは疲れた後半に和食を食べれた方がモチベーションが続きそう。携帯可能な和食の持参を考えたい。
- ブルべ中は、コンビニのクエン酸ドリンクに頼っていると気付いた
→コンビニのドリンク購入時、酸っぱいものを優先して買っているようでした。フランスでの電解質・クエン酸の補給はしっかり考えておいた方がよさそうです。
ちょっとした気付きですが、異国での1200㎞を走るわけです。まだ時間はあるので、補給についてもう少し考えてみたいと思います。以上、BRM400の実走レポートでした。
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