こんにちは。ノブです。
今回はランドヌール東京の新コース、600kmブルベのBRM422東京600富嶽さくらSRにエントリー。
ブルベにはR10000という認定があるのですが、近年、その取得要件が改訂され、獲得標高8000mコースの認定が必須となりました。その認定用に新設されたコースで、山岳地帯がメインとなっています。
残念ながら途中でDNFしましたが、今回は反省を兼ねての備忘録です。
2023BRM422東京600富嶽さくらSRの概要
出典:ランドヌール東京
何処まで進んだか
約344km地点の河口湖まで走りました。
1日目は、スタート地点のとどろきアリーナを午前6時に出発。まずは長野県に向かうべく北西に進路を向けて走ります。その間、50.4km地点のセブンイレブン青梅駅前店と120km地点の金鑽神社 一之鳥居で通過チェックをし、最初の難関となる碓氷峠を登って長野県軽井沢町に入りました。
このルートは軽井沢町に向かうランドヌール東京の定番コースでもあり、碓氷峠の辺りまでは、小さなアップダウンはあるものの全体的に見れば平坦な区間です。
軽井沢町で登りは一段落し、小諸市に向けてダウンヒル。小諸駅で通過チェックを済ませると、次は南下して山梨県に向かう長い山越えとなり、野辺山高原の平沢峠で再び通過チェックを済ませます。
野辺山を越えたら、韮崎市までの長いダウンヒルが続き、さらに甲府市に至るまでも緩やかな下り基調となります。そして、このブルベで唯一のPCとなるFamilyMart甲府城東一丁目店を22時39分に通過。その後、3km先のクア・アンド・ホテル 石和健康ランドに23時に到着。そこで仮眠を取り、1日目が終了しました。
2日目は午前2時45分頃からリスタート。序盤から御坂峠へ向かう長いヒルクライムが始まります。そして、御坂峠の天下茶屋で通過チェックを済ませ、河口湖へダウンヒル。ですが、湖畔沿いの湖北ビューラインに入ったところで、DNFすることにしました。
DNFの原因について
今回のDNFの要因は、言ってしまえば8,000m登る力がなかったことですが、それ以外にも色々と小さなミスが多く重なりました。ペース配分や補給のミスから始まり、それに伴ってマイクロスリープや筋肉痛が酷くなり、間に合わないと判断した結果です。
序盤のペース配分ミス
まず、登りも下りも遅い自分にとって、山岳ブルベは鬼門。しかも、今まで経験したことのない獲得標高8,000mを超える600kmです。
仮眠時間の確保は必須であり、そのために平坦区間で貯金を多めに作っておこうと、序盤から普段より早いペースで走っていました。過去に走った『2023BRM1203東京400ぐるっと首都圏』は、50km地点のJR青梅駅まで同じコースですが、その時に比べて30分ほど早く到着していました。
しかも、この日は「10年に一度の寒波」が来襲し、北西からの向かい風が吹いていました。場所によっては強く吹き付けることもあり、平坦区間で速いペースを維持しようと頑張ったのが、最初のミスだったと思います。
補給のミス
いつもは飲食店でゆっくり休憩するのですが、今回はコンビニのみとし、50〜70km間隔で立ち寄りました。しかも、停車時間短縮のため、おにぎり1個を食べただけで、あとは走りながらinゼリーを2パックという偏った食事でした。ビタミン・ミネラルのサプリメントも飲んでいましたが、カロリー不足、そして塩分が足りていないように思えます。
その結果、120km地点の通過チェック2の直前で、右のふくらはぎと太股が同時に痙りかけました。痙りそうになる状態はしばらく続き、碓氷峠の手前で長めの休憩を取って症状はある程度回復。ですが、序盤のハイペースから筋肉疲労が酷く、碓氷峠もへばりながらどうにかクリアするような状況でした。
ハンガーノックにはなっていませんが、しっかり食べてその時間で休むということも大切な気がします。
太股の筋肉痛と腰痛
ロングライドすると腰痛を発症することが多かったので、普段はところどころでダンシングし、腰を伸ばすことで対処していました。ですが、序盤に足を攣りかけたことで、ダンシングができないまま走行。碓氷峠もほぼシッティングだったために、早いうちから腰痛を発症してしまいました。
それでも碓氷峠と野辺山高原の平沢峠はノンストップで登り切れました。でも、酷使した太股の筋肉疲労は仮眠をとったくらいでは回復せず、2日目の登りの中では比較的楽なはずの御坂峠ですら、何度も休憩を入れて登るような状況でした。
2日目は1日目よりも獲得標高が高いため、あのまま進んでいても足が終わっていたので登れなかったかもしれません。
前日からのマイクロスリープ
これも序盤のハイペースが招いたことと推測していますが、1日目終盤となる21時頃にマイクロスリープが発生しました。ちょうど野辺山からの下りで落車の危険があることから、途中で一度停車し、短時間ですが仮眠をしました。前日に6時間の十分な睡眠を取って挑んでいただけに、初日にマイクロスリープに襲われたのは初めてでした。
その後、健康ランドで2時間半の仮眠をし、3時間45分滞在。出発直後は眠気もなく走れていました。ですが、2時間ほど経過して御坂峠の旧道を登っている時に再びマイクロスリープが発生。しかも登りで起こるのは初めてで、頂上で仮眠を試みましたが、寒さであまり寝られません。
ダウンヒルでも眠気がキツく、このまま走り続けるのは危険な状況でした。仮眠するのがベストですが、今回は前日からマイクロスリープが起こっていたりと頻度が高く、下りで再発する可能性もあったので、駅の近い河口湖でDNFを決断した次第です。
借金時間の勘違い
これは、この記事を書いている最中に気付いたのですが、貯金時間の計算ミスをしていました。
健康ランドでの仮眠により、2日目の開始時点で貯金は使い果たし借金生活。そのとき、なぜか「1時間45分」の借金と計算していました。でも、実際は「45分」。1時間も多く見積もっています。DNFする際、道理でこのままのペースでは間に合わないだろうと思ったわけです。風呂場でうたた寝するくらい眠気マックスの状態で計算するにしても、酷いですね。
もし、計算違いをしていなければ、もう少し仮眠を取れていたかもしれません。そう考えると、少し悔しい気持ちになります。
まとめ
山岳コースと向かい風を脚力で乗り切ろうとして、そもそも脚力と体力が足りてなかったわけです。どちらもすぐに改善できることではないですが、ひとまず初心に戻り、無理せずいつも通りのペースで走ること、しっかりカロリーを取ること、これを心がけたいなと思います。
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