こんにちは、ノブです。
ブルベの最高峰、パリブレストパリに参加してきました。PBP2023の実走レポート⑪では、復路のPC9：タンテニアックからPC10：フージェールまでの60kmの様子をまとめています。
PC9(867km地点)：タンテニアックを出発
タンテニアックの滞在時間は27分とこれまでのPCで最短。行ったのはコントロール、トイレ、カフェでの食事の3つ。トイレが若干混んでいたくらいで、あとはスムーズでした。
出発前、スタッフさんに呼び止められてライトが点灯していないことに気付きました。うっかりしていましたが、もしかすると出発時に貯金が30分くらいしかなかったことで、少し焦りがあったのかもしれません。
次の目的地は、約60km先のフージェールです。600m程度の獲得標高がありますが、ルデアックより西側に比べたら勾配は緩い区間ですね。
ヒンヤリとした空気を感じつつ、PCから30分ほど走って朝がやってきました。これで眠気は飛んでいってくれそうです。ちなみに目が一番覚めた瞬間は、この写真を撮った数キロ先のことですが、少し前を走っていた参加者の自転車からパニアバッグが一個落下したときですね。滅多に来ない車がこんなときに限って来ていたので、慌てて拾いにいきました。
時刻は午前7時半過ぎですが、私設エイドが既にありました。朝早く起きてくれたのでしょうか。それとも夜通しなのか。こうした私設エイドが昼夜問わずやっていてくれるので、PBP中は飲み水には困りませんでした。いつも感謝しきりです。
タンテニアックを出発して2時間ほどが経過。往路でも写真を撮ったゴヌという町の立派な教会（ノートルダム ド ラ ヴィジテーション教会）までやってきました。フージェールまでは往路と同じ道なので、見覚えのある景色が続きます。
町を抜けた先でジュラシック・ワールドのロゴっぽいベロモービルを見かけました。ここまで時々見かけていましたが、登りになるとどうしても遅いので、簡単に追いつけてしまいます。
ですが、下りになると圧倒的に早い。先ほどの黄色が駆け抜けていったら、続いて白いベロモービルもやってきました。本当に一瞬で豆粒のように小さくなっていきます。
ベロモービルたちを見送って40分ほど一人旅を続け、ロマニェという町のサンタンヌ教会前を通過。この教会が見えればフージェールのPCまであと少しです。
フージェール市内に入り、また違うベロモービルが後ろからやって来ました。今日は本当によくベロモービルを見かけます。
PC10(928km地点)：フージェールに到着
フージェールには午前9時45分頃に到着。順調に進むめたことで、2時間くらい貯金を作ることができました。だいぶ日が昇って暖かくなってきたので、防寒用のレインジャケットはここで脱いでおきます。
道中、見かけたベロモービルたち。勢揃いすると迫力がありますね。
体育館に入ってすぐのコントロールでブルベカードに判を押してもらい、併設されたカフェで休憩していきます。
今日のバゲットにはチーズが挟んでありました。このチーズ、コクがあって塩気もあり、やはり本場のチーズは最高ですね。このチーズのバゲットを全PCで共通して出して欲しいと思えるくらい、めちゃくちゃ美味かった。
この60kmを走っても、膝はまったく痛みませんでした。残す距離もあと300kmほどで、それを26時間で走ればよい状況です。完走が見えてきましたが、最後まで気を抜かず走ることが大事。
食事を終えたらサプリメントと飲み、トイレと水の補給という、いつものルーチンをこなして次のPCへ向かうことにしました。
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