【PBP2023実走レポート⑧】PC6:ブレスト~PC7:カレ=プルゲール

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こんにちは、ノブです。

ブルベの最高峰、パリブレストパリに参加してきました。今回から復路編。PBP2023の実走レポート⑧では、PC6:ブレストからPC7:カレ=プルゲールに到着までの93kmの様子をまとめています。

目次

PC6(604km地点):ブレストを出発

散々悩まされた眠気も、ブレスト到着時にはほぼ改善。道中で複数回の仮眠を入れたことも大きいですが、日が昇るとそれだけで眠気が消えていくから不思議です。もしかすると、ブレストまで40時間切るという目的が達成できてテンションが上がっていたのかもしれません。

眠気があるときは胃がむかむかして食欲もなくなるのですが、まったく問題無し。レストランで食事でもしていこうと、このPCでは始めてスープを注文しました。日本のブルベライダーからは「謎スープ」と呼ばれているそれは、野菜をこれでもかと煮詰めたとろみのあるポタージュのようで、塩気がほんのり効いています。

カボチャっぽい色合いですが、味わいにカボチャはおらず、セロリらしきものを感じました。日本でも甘くない野菜ジュースが売られていますが、それを温めたら感じが近いでしょうか。健康になれそうな味です。

出発は午前8時。滞在時間は1時間ほど。やはり、仮眠を複数回入れたことで区間時速は大きく落ち込みました。ですが、これまでの貯金のお陰で痛手にはなっていません。

また、ブレスト滞在でボトルネックとなったのはレストランですね。ここで休憩する人が多く、かなり並びました。

それと、トイレは外にトレーラーハウスがありました。ここも列ができていたのですが、個室が一つ空いていて誰も入らないことに疑問を持ち、待っている参加者に「あのトイレは壊れているのか?」と聞くと「紙がないんだ」と回答があったので、先に使わせてもらいました。ここでも『おしりセレブ』は大活躍でした。

次の目的地は、約93km先のPC7カレ=プルゲール。往路でPC5だった場所へ戻るわけです。ですが、同じ道を通るのではなく、行きのルートより南方の道を通ってカレへと向かうことになります。

ブレストまで来たことで海抜は低く、海沿いから登り返すことになるため獲得標高は1,300mと高めです。

ブレストは人口14万人の大きな街で、フランスにとっての海の要所。走り始めると目の前に海岸線が飛び込んできました。欧州を訪れるのが初めての自分にとって、肉眼で見る初めての大西洋です。旅の道中に海を見るとテンションが上がりますね。

続いて、プルガステル橋。ここは過去のPBPでも通っている名所のようなところで、多くの参加者が足を止めて写真を撮っていました。自分も例に漏れず写真を撮っていると、地元の方が写真を取ってくれました。

ブレストから離れる途中、道路に黄色いペイントを見かけます。どうやら過去にツールドフランスのルートだったようですね。

町を離れると牧歌的な景色が広がるとともに、アップダウンの激しい道が現れるようになりました。

登っていくと町があり、下ってアップダウンして再び登ると町。似たような構造の町ばかりで、同じ場所をぐるぐる回っている気分になります。

シークレット(658km地点):プレバン

そんな中、とある町に入って登り終えた先に突然のPC出現。どうやらシークレットのようです。ゲート直前にいた少年とハイタッチして敷地へと入っていきました。

ブレストから54km地点となるプレバンでは、町役場がシークレットとして開放されているようで、まずは施設内のコントロールで判を押してもらいました。

外に出ると目の前に立派な教会がお目見え。『Pleyben Parish close(プレバン教会囲い地)』と呼ばれる塀で囲まれた大規模な教会施設群のようです。日本だと大きな寺院にいくつも施設があるのに似ているのかもしれません。

シークレットには小規模ながらカフェが開設されていました。ここでもコーラ、そしてアップルパイという、またしても甘いものばかりです。栄養が偏っている気はしたのですが、サプリメントも定期的に飲んでいるので大丈夫と、この時はあまり気に留めていませんでした。

教会を眺めつつアップルパイを食べていると午前11時の鐘が鳴りました。早々にトイレを済ませ、外にあった水道でボトルの水を補給してシークレットを出発。滞在時間は20分ほどでした。

プレバンの町を過ぎるとアップダウンが再開されます。田園風景の中を走り、しばらくすると小さな町が現れて、町を過ぎたらまたしてもアップダウン。キツイ区間と見越してか、水が補給できる私設エイドを頻繁に見かけ、水不足にならず助かりました。

PC7(697km地点):カレ=プルゲールに到着

カレ=プルゲールには13時05分頃に到着。93kmを5時間かけていますが、要求グロスは往路に比べて低いので十分に貯金を稼ぐことができています。

PC5で訪れた時は真っ暗だったので、なんとなく校舎っぽいなとは思っていましたが、こうして見るとしっかり学校ですね。『Colleges General Technology P Serusier(ポール・セルジエ総合工科高校)』という工業高校のようです。

コントロールに向かいブルべカードをチェックしてもらうと、担当のスタッフさんが「おー、ジャパン」と声を掛けられました。どうやらPC5の時にもチェックをお願いした方だったようです。そのときに「どこから来たの」と聞かれて答えてました。

レストランが大混雑しており、お皿をのせるトレーの準備もままならない状況だったので、隣のカフェへ。こちらではバゲットの準備が間に合っておらず、小規模ですが混雑していました。

せっかくバゲットが用意されても手が伸びず、今回はオレンジを2つとヨーグルトとチーズだけになりました。

アップダウンと暑さでやられたのか、どうにも食欲が湧きません。ですが、食べられるものを胃に詰め込んでおきます。

今回はここまで。次回はPC8のルデアックまでをレポートする予定です。

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