こんにちは。ノブです。
ブルベの最高峰、パリブレストパリに参加してきました。PBP2023の実走レポート⑥では、PC4:ルデアックからWP3:サン=ニコラ=デュ=ペルムに到着までの46kmの様子をまとめています。
PC3(435km地点):ルデアックを出発
仮眠するか悩み、結局、ルデアックを出発したのは16時半過ぎ。滞在時間は1時間38分でした。このPCで仮眠しないと即決していれば、少なくとも20分は削れたはずです。ダラダラともったいない時間を過ごしてしまいました。


次は46km先にあるWP3:サン=ニコラ=デュ=ペルムです。獲得標高は660mと割と高め。ルデアック周辺はアップダウンが激しいですね。

ルデアックを出発すると早々にアップダウンが再開。見渡す限りの田園風景は素晴らしいの一言です。今日は風も穏やかですが、普段、この辺りは風が強いのでしょうか。目の前に巨大な風車群が現れ、その横を通っていきます。

シークレット(475km地点):カニユエルへ!
アップダウンと格闘しつつ1時間半ほどが経過した18時半過ぎ、小さな町に入ったところで急にPCが現れました。次の目的地がWP3のサン=ニコラ=デュ=ペルムだったため、「ここがペレムか。思ったより早く着いたな」と、ひとまず到着できたことに安堵したのを覚えています。

スタッフにコントロールに行くよう促されたので、「そうかペレムがシークレットPCか」と思いつつ、まずはブルべカードに判子を押してもらいます。判子を押されて気付きましたが、『CANIHUEL(カニユエル)』ってどこなのでしょうか?

疑問に思いつつ仮眠所を探してキョロキョロ。ですが、ブルべカードをチェックするコントロールとトイレくらいしかありません。規模が小さすぎる。そして、コントロールの入り口にあったフラッグをよくよく見てみると「ペルムは7㎞先」と書かれています。

まさかシークレットがWPではなく個別に用意されるとは思っておらず、ここがサン=ニコラ=デュ=ペルムだと勘違いしてしまいました。道理で設備が簡素な訳です。
理由が分かればここに長居する必要はありません。さっそく7kmの先のペレムへと向かいます。

WP3(482km地点):サン=ニコラ=デュ=ペルムに到着
サン=ニコラ=デュ=ペルムには19時05分頃に到着。『Middle School Jean Jaurès(ジャン・ジョレス中学校)』がWPとして開放されていました。陽気な音楽が聞こえてきて、地元の方でしょうか、輪になって踊っているのが見えます。
まだ暗くなるには1時間以上あり、気温もそこまで下がってはいません。ですが、起床からの稼働時間は28時間を超えています。不思議と眠気は感じませんが、これ以上、仮眠を引き延ばすのは体にもよくないだろうと、ここで寝ていくことにしました。

駐輪場近くにあった案内所のような小さなテントでスタッフさんに仮眠したいと伝えると、「ここではなくコテージ(仮眠所)へ行ってお金を払って」と言われます。
ただ、見回してもコテージの場所が分かりません。困っていると見かねたスタッフさんにコテージまで案内してもらい、校舎の裏手にあった体育館へと向かいました。
コテージでは、まず、入口の受付でお金を支払います。仮眠とシャワーがセットで付いてきたので「仮眠だけ。シャワーはいらない」と伝えても、この場所ではセットでの販売だけのようです。
料金を払うと、次は睡眠時間を聞かれます。貯金は6時間半ほどありましたので、「4時間」と伝えて、仮眠スペースへと案内してもらいます。
体育館に入ると、ずらっと簡易ベッドが並んでいます。天上から光が入ってくる作りだったのは予想外。窓があっても暗幕で薄暗い空間になっているとばかり思っていました。

簡易ベッドは自由に選べるわけではなく、スタッフさんが場所を指定します。場所を確認したら本日2度目のシャワーへ。浴びずに寝てもよかったのですが、まだ綺麗なベッドを汗で汚すのもなんだか気が引けます。そもそも、お金を払った手前もったいない。
ルデアックより一回りこぢんまりとしたシャワールームで汗を流せ、もちろん気持ちがよかったのですが、なおさらルデアックで浴びたシャワーがもったいない気がしてきました。
その後、仮眠のために簡易ベッドへ。窓が開いているものの、室内は少し蒸しています。それに隣の人が豪快なイビキをかいて就寝中。まあ、明るくてイビキの聞こえる環境ならネットカフェのブースも似たようなものなので、いつもの旅と同じです。
ここは旅の必需品、耳栓とアイマスクをして、さっさと寝てしまうことにしましょう。
……寝れませんでした。4時間仮眠するつもりが、1時間半ほどで起きてしまいました。気付けば仮眠所も真っ暗。それに気温がぐっと下がって半袖では少し肌寒くもあります。
もう一度寝ようとしましたが寝付けません。仕方なくウェアを着込み、念のためスタッフに予定より早く出発することを告げて、仮眠所を後にしました。
この仮眠時間の短さが、後々尾を引いてくることになります。
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