こんにちは。ノブです。
ブルベの最高峰、パリブレストパリに参加してきました。PBP2023の実走レポート③では、PC1:ヴィレンヌ=ラ=ジュエルからPC2:フージェールまでの90kmの様子をまとめています。
PC1(203km地点):ヴィレンヌ=ラ=ジュエルを出発
WP1を出発したのは午前3時頃。滞在時間は約40分でした。計画表では最初のPCは混み合うと予想して60分の滞在を見込んでいたのですが、20分も早く上がることができました。

PC1で行ったことは、ブルベカードチェック、食堂で食事、水の補給、トイレの4つ。
ブルベカードのチェックは流れ作業ですぐに終了しましたが、ボトルネックはやはり食事でした。食堂はどうしても並んでしまいますし、塩気のあるものが食べたかったときに甘いパンを食べていたので、食欲が湧かず飲み込むのに時間がかかりました……。
それにしても、PC1までの区間速度が26.4km/hにはびっくりです。大集団によるドラフティング効果は凄いですね。

外を出ると少し肌寒さを感じます。着込むほどではない気もしたのですが、これから朝を迎えるわけですから、どこかで放射冷却が起こるはず。そう考えて、出発前にモンベルのレインジャケットを着込むことにしました。

次の目的地は約90km先のフージェール。この往路の中間地点です。再び、細かなアップダウンの多い区間が待ち構えているようです。

出発直後はソロとなり、点々と光るリアライトを目印に走っていきます。この時間帯では町に入っても私設エイドが営業していることはなく、静かなことが多くなりました。ですが、PBPのオブジェを見かける度に、歓迎されていることが嬉しくなります。

出発して1時間ほど経過すると、徐々に集団が形成されていきました。小さなアップダウンを繰り返すことで前後の間隔が縮まり、いつのまにかその中にいた感じです。間延びしている集団でしたが、ドラフティング効果を期待してペースを合わせて進んでいくことにしました。

1時間ほどで集団は散り散りになりましたが、脚は十分に休められました。それからは再びソロとなって、遠くに見えるリアライトを追っていきます。
町に入っても住人の姿を見かけることは稀な時間帯ですが、営業しているお店を見かけました。下の写真は午前5時頃。必ずあるわけではないですが、バーなどが深夜でも開いていることがあり、貴重な休憩スポットになっていました。

さらに1時間ほど走り、明け方になると、ぐっと冷え込むようになりました。Garminでは10℃を記録していましたので、レインジャケットを着て防寒しておいてよかったです。
ただ、そんな冷え込みの中、道端で仮眠を取っている参加者をよく見かけるようになります。流石に寒いだろうと思っていたのですが、風は凪いでいたので、走っているときに比べて暖かかったのかもしれません。
下の写真は午前6時20分頃に撮ったものですが、まだ薄明かり。この8月の日本だと5時過ぎから日が昇っていますので、フランスは夜明けが遅いです。

午前6時40分頃。ようやく周囲に何があるか分かるくらいに日が昇ってきました。寝溜めしてスタートしたお陰か、眠気を一度も感じることなく朝になったようです。

PC2(292km地点):フージェールに到着
午前6時50分頃にフージェールの街へと入りました。ここに来るまでしばらくダウンヒルが続きましたが、PBPでは珍しく長い下りだったように思えます。

それからほどなくして、PC2には午前6時55分頃に到着。施設内に入ると、コントロールの場所の案内が出ていたのでそのまま進んでいきます。そして、最初に見えた駐輪場に停めたところ、コントロールが見当たりません。
最寄りにあったのはPCのレストランで、どうやらコントロールはもっと奥にあり、再び自転車で移動することになりました。

このPCをGoogleマップで確認すると『General And Technological High School Jean Guéhenno』という高校のようです。コントロールは校舎から少し離れた体育館でした。

体育館に入ると、まずコントロールの受付があり、そこでブルベカードに判を押して貰います。「どこから来たの?」と聞かれたので「日本から」と答えると、「国旗あるかな?探してごらん」と言われて探してみますが、残念ながら日の丸は見当たりませんでした。どこかにあったのかな?

その奥にカフェスペースがあり、バゲット1本とコーラを購入。席についてざっと周囲を見渡すと、シャワーもここで借りられるようでした。トイレもこの体育館のものが利用できました。

バゲットを食べつつ、計画表を眺めます。仮眠場所としていたPC4のルデアックまで、残すところあと140㎞。予定では18時過ぎになるはずでしたが、これは予定よりも早く着いてしまいそうです。
今日も天気は良さそうです。今は涼しく快適ですが、日が昇れば猛暑が再びやってきます。そんな暑さの中で寝られるだろうかと考えつつも、行ってみないことには何も分かりません。少し硬めのバゲットをコーラで飲み込み、出発の準備をすることにしました。
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