こんにちは。ノブです。
日本一周を終えて次の目標はブルベ。最終目標のパリブレストパリは90時間で1,200kmを走る過酷なロングライドです。
そんな超長距離を走りきるためには、少しでも体にかかる負荷を減らしたい。そこで、これまでの経験でロングライドで痛みの出やすかったお尻の対策にサドルを換えてみることにしました。
これまでロードバイクのサドルを交換したことはなく、KhodaaBloom純正品のサドルを愛用してきました。日本一周でも純正品サドルのまま旅をしており、200kmくらいなら多少お尻に違和感を感じるものの最後まで乗り続けることができていました。
しかし、これから走る300km以上で使うには心もとない。より過酷な環境でも痛みが出ないようにしたい。そんな条件を検討して選んだのが、サーファス製のバリアント 1 チタニウムです。
サーファス サドル バリアント 1 チタニウム
スペック・特徴
参考重量:207g
サイズ:272mm×145mm
●バリアントサドルは、5つのしなり調整用インサートパーツから1つを選んで、しなり具合の調整し、個人にあった最適な座り心地を実現。
●しなりを生かした快適な座り心地を獲得しながらも、チタンレールを採用し、レース用サドルに迫る軽量化を実現。
●凹面構造により、最適な圧力分散。
●全天候に対応する防水。
●抗菌仕上げ。
出典:公式サイトより
サーファス サドル バリアント 1 チタニウムを選んだ理由
冒頭でも述べたとおり、今回、サドルに求めたのは、300km以上のライドでお尻が痛くなりにくい点に尽きます。
ロード用サドルはイタリア老舗ブランドが比較的多く流通しており、ブルベライダーが愛用のサドルを紹介していたりもしていますが、お尻に合うかどうかは人それぞれ。まずは自分の感覚で探そうと思いました。
https://www.riteway-jp.com/pa/serfas/history
サーファスは1993年にカリフォルニアで生まれた自転車アクセサリーブランド。アメリカではゲルサドルの市場でシェアがあるとのことですが、購入したバリアント1チタニウムは新商品のため、どこを探してもインプレ記事が見当たりません。
ですが、特徴に挙げられた「5つのしなり調整用インサートパーツから1つを選んで、しなり具合の調整し、個人にあった最適な座り心地を実現」できる点に興味を持ったのと、商品紹介に『ブルベ用』と記載する心意気に惚れました。今後に期待の商品であり、今回は人柱を買って出た形です。
インプレ・フォトギャラリー
こちらがサーファスのバリアント1 チタニウムです。お尻の痛くなりにくいと銘打つサドルの中では、デザインもかなり好みだったりします。
付属品は、しなり調整用インサートパーツと六角レンチ。インサートパーツを触ってみるとそれぞれ硬さが違いました。白から黒に向かうにつれ固くなっていきます。
最初から、中間のオレンジのインサートパーツがセットされているようです。
重さは211g。公式よりもほんの少し重いと思いましたが、インサートパーツの重さが加算されているだけですね。
サドルのクッション部分は真ん中が少し凹んでいて、この凹面構造により、最適な圧力分散を実現しているそうです。
横から。真ん中が若干くぼんでいるようですが、ほぼフラットなサドルですね。
裏面です。レールはチタン製。このレールによって、しなりを生かした快適な座り心地を獲得しながらもレース用サドルに迫る軽量化を実現しています。
KhodaaBloom純正サドルと比べて見ると、かなりコンパクトでシャープな印象です。素人考えですが、大きなサドルの方が負荷が分散されそうな気がしてしまいます。ですが、大柄な人が圧倒的に多いアメリカで開発されたサドルですので、その心配はないのでしょうね。
サドルの交換手順
今回は、ワイズロードさんの動画を参考に交換してみました。ワイズロードさんのメンテナンス動画は分かり易く、自転車を始めた頃から度々参考にさせて貰っています。
まずは、元のサドルからBBまでの距離を計測。サドル交換後の差を把握するのが目的です。
では、サドルを取り外していきます。サドルとシートポストを固定しているボルトを六角レンチで回していきます。KhodaaBloomはボルト1本で固定しているようですね。
簡単に取り外すことができました。ん?
き、汚い。3年分の汚れがこびり付いていました。綺麗に拭き取っておきます(汗)
続いて、櫓の上にバリアント1チタニウムを乗せて位置を確認。上下のやぐらでサドルレールを挟んで固定していきます。
シートポストの前側の延長線上にサドルの中心部があるのが良いとのことでしたので、微調整しました。さらにBBとの距離を再測定して0.5cmサドルを低くしました。
スマホの水平器で水平が取れていることも確認しましたので、取り付けは完了です。
取り外したKhodaaBloom純正品サドルの重さを量ってみると350g。副次的な効果ですが、サドルを換えただけで140gほど軽量化することができたようです。
インサートパーツの交換方法
続いて、サドルのしなり具合を調整するインサートパーツの交換方法です。まずは付属の3mmのアーレンキーをサドルの左右に差し込み、片側は力を入れて固定しておき、反対側を反時計回りで回していきます。
ネジが外れますが、それだけではダメ。筒状の金具も一緒に取り外しておきます。この筒状の金具の存在を知らず、なぜ外れないのか分からずに悪戦苦闘しました(汗)
この状態でようやく挟んでいたインサートパーツを外すことができます。
あとははめ込みたいインサートパーツを差し込んで、筒状の金具とネジをはめ込むだけ。
公式HPの動画だと、51秒目あたりが参考になります。
実際に使ってみての感想
初めてバリアント1チタニウムに座った感じは、若干固めという印象です。KhodaaBloom純正品サドルの方が柔らかくクッション性があるように感じられました。
衝撃吸収性の違いを確認するため、インサートパーツを黒→赤→オレンジ→青→白と交換して走ってみたところ、素人目にもサドルのしなり具合に変化を感じます。柔らかいパーツほどしなりが大きく、自分のようなロングライド向けには黒よりも白の方が乗りやすいと感じられました。
ただ、問題が発生。座骨がサドルに当たってしまい、レーパン無しだと30分乗り続けると座骨の先端に痛みが出てきました……。レーパンを履いても1時間半が限界で、それ以上は乗っていられません。
サドルの前後の位置を調整し前傾姿勢を普段よりきつめに取ることである程度改善されることが分かりましたが、ロングライドだと疲れるにつれアップライトな姿勢になりやすいため、このまま使い続けるのはちょっと厳しい。もしや、これがサドル沼の入り口か……。
残念ながら自分には合わなかったようですが、ブルベやロングライド向きのサドルの中ではかなり軽く、さらにしなりを自分の好みに調整できる点は画期的だと思いました。もし、ロングライド向きサドルを探している方がいましたら、候補に入れてみても良いかもしれません。
2020年現在は、Selle SMP Hellサドルに落ち着いています。気になる方はこちらも候補にしてみてください。
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