こんにちは。ノブです。
四国を強く意識したのは、テレビで見た水曜どうでしょうの四国八十八ヵ所お遍路の旅だったように思えます。以来、いつかは行ってみたいと心に秘めていた四国を、日本一周でついにぐるっと回ってきました。
今回は自転車旅で訪れた四国四県からおすすめ絶景スポットや観光名所をご紹介します。
徳島県のおすすめスポット
暴れ竜の吉野川
吉野川は高知県と徳島県を流れる一級水系で長さは194 km。日本三大暴れ川の1つとして数えられた日本を代表する河川です。
日本一周中は自転車のトラブルもあり、河口を少し走るだけでしたが、吉野川には日本最大の川の無人島『善入寺島』や欄干のない『潜水橋』などサイクリングスポットも多くあります。次に四国を訪れたら、ゆっくりと川沿いの気持ちいい風を感じながら、走りに行ってみたい場所の一つです。
徳島県のホームページにおすすめサイクリングコースが載っていますので、気になる方はチェックしてみてください。
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徳島市 マチ★アソビ
徳島市はアニメの街。ufotable徳島スタジオがきっかけとなってはじまったマチ★アソビは、「マチをアソビつくす」ことをテーマとしており、2009年から続く徳島市の一大イベント。
日本一周旅で徳島入りした日が、偶然にもマチ★アソビの初日でした。
マチ★アソビのスポットは市内各所にあり、声優さんのライブやアニメ・ゲームのトークショーが開催されて、大賑わいでした。こうしたアニメイベントが花開くことは珍しいことなので、これからも続いて根付いて欲しいですね。
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香川県のおすすめスポット
観音寺市 象ヶ鼻岩銭形展望台から望む巨大砂絵
かつては観音寺市のシンボルマークにもなっていた寛永通宝。寛永10年(1633年)に藩主の生駒高俊公を歓迎するべく一夜にして有明浜に作られた(という説)巨大な砂絵が、今では観光スポットとなっています。
「銭形を見たものはお金に不自由しない」という言い伝えがあったり、太平洋戦争中に軍事機密が隠されていると考えた米軍が偵察を繰り返したが終戦まで正体が判らなかったといった不思議な逸話のある砂絵ですが、おすすめの鑑賞スポットは象ヶ鼻岩銭形展望台です。写真のように砂絵の全体像を見ることができます。
GW中の混雑のため自転車を置いて見に行きましたが、ループ状の苔むした雰囲気のする坂道は雰囲気がありました。ヒルクライムしてみたかったですね。
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丸亀市 カマタマーレ讃岐のホームPikaraスタジアム
Jリーグクラブ『カマタマーレ讃岐』のホームで収容人数3万人の四国最大級のスタジアムで、ピカスタの呼び名で親しまれています。
国道11号線沿いにあるため立ち寄りやすいので、愛媛、香川間を走る際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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愛媛県のおすすめスポット
今治市 今治城
戦国武将で城作りの名手、藤堂高虎によって築城された今治城。全国的にもめずらしい堀に海水を引き込み、港などを備えた日本屈指の海城で、日本100名城にも選ばれています。
夜間はライトアップもされていますので、ナイトライドに立ち寄ってみるのも良さそうですね。
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松山市 道後温泉
道後温泉は、日本書記にも登場する日本最古の温泉で愛媛県の代表的な観光地です。
道後温泉でもっとも有名なのは、あのジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する油屋のモデルの一つにもなった道後温泉のシンボル『道後温泉本館』です。この道後温泉本館は大衆浴場で予約なく入れますので、かつて聖徳太子や夏目漱石などの歴史的偉人も通った名湯に浸って、サイクリングの疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

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サイクリストの聖地『しまなみ海道』
広島県尾道市から愛媛県今治市までを結ぶ『しまなみ海道』は、瀬戸内海に浮かぶ島々をつないだ全長約60kmのサイクリングロードで、自転車乗りなら一度は訪れてみたいサイクリストの聖地です。
僕自身も『ろんぐらいだぁす!』の聖地巡礼ができることを旅の最大の楽しみにしていました。
島と島とをつなぐ橋を渡るのにも緩やかな斜度の専用道が設けられ、どの道も快適に走ることができ、グルメはどれも絶品。何度訪れても飽きない魅力が、しまなみ海道にはありました。毎年訪れて新しい魅力を発見したい場所の一つです。
しまなみ海道にはサイクリングで訪れやすいスポットがいくつもあり、例えば、大三島にある道の駅『多々羅しまなみ公園』には、サイクリストの聖地記念碑があり、休憩スポットとしてもおすすめです。
しまなみ海道はおすすめしたいスポットがありすぎて、ここでは紹介しきれません。ご興味のある方は以下のPICKUP記事をご参照ください。
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大三島リモーネ
しまなみ海道を繋ぐ島々は柑橘類の産地として有名ですね。大三島ではレモンがとくに有名で、その有機・無農薬のレモンを使ったスイーツやリキュールを大三島リモーネで購入することができます。おすすめなのはリモンチェッロアイスモナカ。リキュール入りですがアルコール分は飛んでいるのでサイクリングの補給としても食べられ、瑞々しさを感じられる夏にぴったりのスイーツです。

亀老山展望公園の藻塩ソフトクリーム
しまなみ海道は島と島とを緩い勾配で繋いだ平坦ルートが人気ですが、少し逸れるとヒルクライムスポットがいくつもあります。その一つ、亀老山の頂上にある展望公園では、瀬戸田『ドルチェ』のジェラートを藻塩でいただくオリジナルジェラートがおすすめ。塩の旨味がジェラートの甘みを引き立ててくれています。テーブルにも藻塩があるので、適度に振りかければ塩分補給にもぴったりです。
とびしま海道
とびしま海道は、愛媛県今治市の岡村島から広島県呉市までの島々を橋で繋いだ海道で、しまなみ海道ほど初心者向けに整備されたルートではありませんが、車通りも少なく道路も綺麗で、瀬戸内の特有の島と海の風景を楽しめる素晴らしいサイクリングコースです。
御手洗保存地区など道中には風光明媚な観光地もあり、景色も良くグルメも美味しいおすすめのルート。瀬戸内の魅力開拓に他の海道にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
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なごみ亭のあなご飯
御手洗保存地区の海沿いに佇む『なごみ亭』でいただけるあなご飯。たっぷりの穴子は皮は香ばしく身はぎゅっと旨味が封じ込められています。それを白米と一緒にかき込むと日本人で良かったと思わせてくれます。
潮待ち館
江戸時代に風待ち、潮待ちの港町として栄えた御手洗地区にあやかった名前の古民家カフェがあり、ドライフルーツソフトをいただきました。濃厚なバニラソフトとほんのり甘く苦みのあるドライフルーツがアクセントとなって美味しい一品です。
さざなみ海道
さざなみ海道は松山から今治までを結ぶ約50kmの海沿いのルートです。主に国道196号線を走ることになりますが、平坦基調で走りやすく瀬戸内の海を堪能できます。
太陽石油(株) 四国事業所の工場萌えポイントがあったりと海沿いの景色以外も楽しめますので、とびしま海道同様、しまなみ海道に走り慣れてしまったら、こうした他の海道にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
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せとかぜ海道 夕やけこやけラインの下灘駅
夕やけこやけラインは愛媛県の西部、伊予市双海町から大洲市長浜町を結ぶ国道378号の一部で、瀬戸内海西部の伊予灘を眺めながら走ることのできる海岸沿いの道路です。
その中でもおすすめなのが、下灘駅。ホームへと出ると、まるで海のそばに駅があるような最高の景色が堪能できますよ。
その名の通り夕日が綺麗な絶景のツーリングスポットなので、時間を上手く調整して、松山市側から夕日を目指して走るのも乙だと思います。
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四国中央市の製紙工場群
四国中央市は製造品出荷額の約8割が紙で、生産量日本一の紙の町。四国中央市の国道11号線沿いには製紙工場がひしめきっていて、いわゆる工場萌えな地域となっています。
その規模は天気が良いと因島からも見えるほど。工場周辺は大型車も多く、独特の匂いもあって長居するのは難しいですが、FF7のミッドガルを走っているようなSFファンタジーな雰囲気が味わえます。
道の駅『ふたみ』
せとかぜ海道の補給に立ち寄りやすいのが、愛媛県伊予市にある道の駅『ふたみ』です。写真は地元の朝どれ卵で作ったプリンです。濃厚なプリンなのでカラメルはあっさり目。程良いバランスで美味しかったです。

ご当地グルメのじゃこ天もいただけます。出来たて熱々。

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愛知県・高知県 地芳峠
四国カルストを目指すなら避けては通れない高地へと向かう登り。この旅では高知市を出発して仁淀川沿いを走って、愛知県をまたぐ形でルートを組みました。その際、最後の砦として立ちはだかったのがこの地芳峠です。
登りになると、道が急に狭くなったり広くなったり四国らしい道が続き、斜度は体感的に8%前後。木々で囲まれた山道を14~15km、延々と登っていきます。
実際のところ、この地芳峠を越えた先の四国カルストへ入るための登りの方がキツいので、足に余力を残してゆっくり登ることをおすすめします。
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愛媛県・高知県 天空の高原『四国カルスト』
愛媛県と高知県にまたがる四国カルストは、人生で始めて訪れたカルスト台地でした。白い石灰岩と緑の広がる高原の景色は、まるでアルプスの少女ハイジの世界のよう。日本を走っているのか分からなくなるような絶景に感動したのを憶えています。
四国カルストは稜線上にあるため景色が開けていて、眼下に四国の山々が広がります。カルスト台地だけではなく山岳ルート特有の絶景も拝め、一粒で2度美味しいところもグッドです。四国カルストは三大カルストの中でももう一度訪れたい場所No1なので、絶景好きなら是非一度走ってみて下さい。感動しますよ。
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高地県のおすすめスポット
室戸岬
四国の中でも過酷と噂の室戸岬へ向けたルート。基本的に平坦基調なので難易度はそれほど高くありません。確かにコンビニが極端に少なく補給に気を遣うこともありますが、補給食をしっかりと持っておき、道の駅などの地元グルメで昼食にしたりすれば、問題なし。
室戸岬には『御厨人窟・神明窟』と呼ばれる空海の修行の場があったり、中岡慎太郎の像があるなど見どころも多く、海沿いの景色を堪能できておすすめです。
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道の駅キラメッセ室戸の鯨料理

室戸周辺では古くから鯨が食文化として取り入れられていて、室戸岬のほど近くにある道の駅キラメッセ室戸の食事処で鯨料理がいただけます。写真は鯨フライ定食。衣はサクサクで、中のお肉もしっかりと味わえます。臭みもなく満足感のあるフライでした。
室戸世界ジオパークセンターのジオソフト
室戸世界ジオパークセンター。ここは旧小学校を改築して作られた室戸周辺の自然や文化の観光スポットを紹介するビジターセンター。ここで食べられるのが塩と炭の入った真っ黒なジオソフトです。苦味や塩味は強くないのでソフトクリームとして美味しくいただけます。
室戸市 吉良川町重要伝統的建築物群保存地区
室戸岬のすぐ近くにあるレトロな町並みが残る吉良川町は、かつては京阪神向けの木材や薪などの集積地や備長炭の産地として栄えた地域で、重要伝統的建築物群保存地区に認定されています。
それらは明治期に建てられ、藁の繊維質で強度を上げた土佐漆喰を使った白壁の商家や、小さなひさし状の水切り瓦を用いた蔵、『いしぐろ』と呼ばれる防風石垣など、台風などの強い雨風から町屋を守るために工夫された特徴的な建物が数多く残っています。
観光地の一つではありますが、地元の方が今も暮らす住宅地でもあるため、あまり迷惑にならないように心がけて回った方がよさそうです。
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高知県安芸市 三菱創始者岩崎弥太郎の生家
三菱グループの基礎を築いた人物として知られる岩崎弥太郎の生家が安芸市にあり、その茅葺きの平屋が当時のまま保存され一般公開されています。
見学は無料。高知県には時代を動かした偉人たちを称えた名所が多数ありますので、そうしたスポットを繋いで幕末明治の風を感じてみるのも良いかもしれません。
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安芸市 伊尾木洞(いおきどう)
伊尾木洞は300万年前の地層が隆起し波による浸食で生まれた洞窟です。内部には国の天然記念物にも指定される多様なシダが群生していて、光が差し込むと、この世のものとは思えない美しい空間が広がっていました。
入場は無料。沢になっていて場所によってはぬかるんでいるところもあるため、クリート付きシューズは少し面倒。近くの伊尾木公民館では長靴無料レンタルも行っているので、万全の準備をしたほうがよさそうです。
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高知安芸自転車道
高知安芸自転車道、高知県安芸市から香南市までの約18kmを結ぶ自転車専用道です。海沿いの潮風を感じつつ松林の中を抜けたりして走るのが気持ちよく、土佐電鉄安芸線の廃線跡も利用しているため、トンネルなど当時の様子が思い出されるコースとなっています。
本来は室戸岬まで続く自転車道になる予定でしたが、計画が頓挫してしまったらしく、ぜひ事業が再開して長距離自転車道になってくれるといいなと思っています。
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日本一の清流 仁淀川
仁淀川は、四万十川、吉野川と並ぶ四国三大河川の一つです。水質は5年連続全国一位になるなど、日本の清流の中でも群を抜く透明度を誇ります。日本一の清流である仁淀川沿いでは、『仁淀ブルー』と称される透明度の高い流れを見ることができ、観光名所になっています。
仁淀川沿いの道は信号がほぼなく、高知市内からもそれほど離れておらず交通量も少ないため快適。写真の大渡ダムは茶霧湖の愛称で親しまれ、周辺は桜の名所になっているそうなので、春の仁淀川サイクリングも楽しそうですよね。
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最後の清流 四万十川
最後の清流と呼ばれる四万十川は、河流から上流までの距離が196kmと四国最長。日本一周の旅ではそのすべてを走ることはできませんでしたが、その美しい流れの一端を感じることができました。
四万十川はサイクリングのメッカで、レンタサイクルで回れるコースがあったりと、初級者から上級者まで楽しめるようになっています。是非、清流が作り出す景色の素晴らしさを堪能してみてください。
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四万十ポークWバーガー
ご当地ブランド豚の四万十ポークを道の駅あぐり窪川でいただくことができました。さっと焼いたバンズに四万十ポークが2枚。ジューシーで豚肉のしっかりとした旨味を感じられる一品です。
ちなみにセットのドリンクは高知でのみ販売されている乳酸菌飲料のリープル。乳酸菌飲料というとヤクルトを想像しますが、それより爽やかな甘さが特徴のドリンクでことらも美味しかったですよ。
いろりや
水曜どうでしょうで絶賛されたうどん屋さんが高知にあります。コシがあって量が多くてもスルスル入っていく喉ごしの良さ。そして、うどん屋の出汁醤油が絶品なため、卵かけご飯も一緒に注文することをおすすめします。
道の駅なぶら土佐佐賀の鰹のぼり
高知県黒潮町佐賀の坂折地区では、4月下旬から5月初旬まで、鯉のぼりに加えカツオのぼりの川渡しを行っています。 約150匹のカツオと鯉のぼりが空に舞う様は優雅で生き生きとして、美味しそう(笑)
カツオのぼりが舞うすぐ側の道の駅なぶら土佐佐賀では、鰹料理が楽しめますので、カツオのぼりを見かけたら、是非立ち寄ってみてください。
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四国最南端の足摺岬
四国最南端の足摺岬。そこに至るまでのルートはアップダウンの連続。終盤にがっつり下るので、「これをまた登るのか……」とちょっと萎えます。
ですが、足摺岬はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星を取るほどの絶景ポイント。周辺は温泉街になっていますので、ここで宿をとって疲れを癒やし、ゆっくりと夕日を眺めたりするのも良いかもしれませんよ。
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おわりに
四国はサイクリングの普及に力を入れているだけあって、ルートも整備されて走りやすく絶景とグルメの宝庫です。それに四国一周サイクルイベントや自転車お遍路旅など、独自にアレンジしてサイクリングが楽しめるのも魅力です。ここで紹介した以外にも絶景ポイントやグルメがまだまだたくさんありますので、ぜひ訪れて四国を満喫してみてください。
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