こんにちは。ノブです。
2021年春に群馬と長野へ2泊3日の自転車旅に出かけました。2日目は嶺方峠、小熊山へと向かい、北アルプスの絶景を堪能してきました。
最終日は長野県中部の美ヶ原高原にあるビーナスラインへと向かいます。草原広がる高原地帯の絶景を走りたいと思います。
本日のルート
Garmin Edge 1030 走行データ
旅レポ
仁科三湖のひとつ青木湖へ
快活CLUB松本南店で一泊して、翌日。今日も朝食は快活CLUBの無料モーニング……、ん?
ここのポテト、カリカリだ!
これまで日本全国の快活CLUBで無料モーニングを食べてきましたが、店舗によっては油切りが不十分でヘナヘナなことがありました。なので、こうした小さなことが嬉しい。朝から元気になれました(笑)
国宝松本城へ
十分に朝の補給を終えて出発。ビーナスラインへは松本市内を通っていくので、道中にあった松本城に立ち寄りました。
天守が国宝指定された5城のうちの一つです。色合いといい佇まいといい素晴らしいですね。
美ヶ原スカイライン(武石峠)ヒルクライム!
松本城をあとにして、ビーナスラインへと向かいます。ビーナスラインへは県道67号線のアザレアラインが最短です。ですが、今回選んだのは美ヶ原スカイライン。
浅間温泉から行けるルートがあったので何の気なしに選んでみたのですが、おっと……なにこの勾配……。
なかなかの激坂でした。Garminに最大斜度が18%と表示された時は引き返そうかと思いました(笑)
激坂区間を終えて、美ヶ原スカイラインに合流です。もっと遠回りして国道254号線から行けばよかった……。
美鈴湖へとやってきました。疲労した足をここで少し休めます。
湖の湖畔には松本市美鈴湖自転車競技場がありました。日本の自転車競技場としては最も標高が高いところにあるらしいですね。きっとここまでの道のりも平然と登ってくるんだろうな。強すぎです。
休憩を終えて、美ヶ原スカイラインを再び登っていきます。斜度は高くても8~9%くらい。平均すれば5~6%くらいでしょうか。車通りはほとんどなく走りやすいです。
林道なので景観は望めませんが、ときどき景色が開けて松本市内を見下ろせます。
登っている最中は一時曇っていて、雨が降るのではと思えるくらいだったのですが、再び晴れてくれました。
少しずつ高原めいてきましたね。あと少し。
武石峠へとやってきました。浅間温泉の案内板から約16kmのヒルクライムでした。
ここからビーナスライン側へと下ることができるのですが……。あれ?通行止め?
土砂崩れでしばらく通れないらしいので、別ルートへ。美ヶ原高原へと向かいたいと思います。
少し登ってしばらくすると、視界が一気に開けました。これは景色が期待できそうな道です。
ですが、寒い……。美ヶ原高原は標高が2,000mにもなります。冬用のサイクルジャケットを取り出して着込みました。この旅に冬用ジャケットを持ってくるか悩んでいましたが、持ってきておいて本当によかった。
美ケ原自然保護センターまでやってきました。トイレなどは使えるものの、どうやらお店は閉まっているようです。
美ヶ原高原トレッキング
トイレ休憩を済ませて先に進もうとしたら一般車両進入禁止の看板が目に飛び込んできました。どうやらこの先は許可証がないと通行ができないらしい。一般車両って4輪だけ? 2輪車も含まれるんだっけ? 自転車はどうなんだろう。うーん、定義がいまいち分からん。
ここから戻って、アザレアラインから登り直すのもなぁ。そう思っているとハイカーの方々が続々と入っていきます。ならば、自転車の利点を活かして押して歩くことにしました。そうすればただの荷物ですから。
と思っていたら、ゲートが……。今度こそ詰んだ……。引き返そうとしていると、1台の車がやって来てゲートを開けてくれました。自転車通行について聞いてみると、「いいですよ、ホテルから大型バスがやって来るので気を付けてください」とのこと。
とりあえず、自転車が通行するのはOKみたい。じゃあ乗っていけるのかというと、道はガレッガレのグラベルロード向きな荒れ方です。それに雲がかかって数メートル先も見通せなくなりました。ここは無理をせずに押して歩くことにしました。
自然保護センターから押して歩くこと2km。長野テレビやラジオの送信所がある王ヶ頭へとやってきました。辺りは視界不良で真っ白。そして寒い……。
すぐ近くに王ヶ頭ホテルがあったので、カフェで休憩です。
フードメニューもあるようですが、お腹は空いていなかったのでハニーミルクのホットにしました。ハチミツの甘さが心地よい。
休憩を終えて外に出てみると、視界は随分と回復してきているみたいです。トレッキングを再開です。
どうやらこの先が本格的な高原地帯のようです。道は砂利道。のんびり押して歩きます。
歩いていると雲が切れて青空が広がっていきます。引き返さないでよかった。美ヶ原高原で見たかった景色です。
王ヶ頭もだいぶ小さくなってきました。
美しの塔。ここまで来れば、ゴールはもう少し。
山本小屋ふる里館で一般車両進入禁止区間終了。美ヶ原自然保護センターから約5kmのトレッキングでした。
ふる里館ではソフトクリームを補給。ちょっと固めだったけどコクがあって美味しかったです。
ビーナスラインを走る!
予定外のことはありましたが、無事にビーナスラインへ合流です。山本小屋ふる里館が標高2,000m。ここから霧ヶ峰へはアップダウンがあるものの、基本的に下り基調です。
扉峠を通過しました。標高2,000mからのダウンヒルは寒い。指切りグローブだと手が悴みます。
しばらく木々の間を走っていたのですが、三峰山辺りで不意に景色が開けていました。この草原地帯を走れるのがビーナスラインの良さですね。
大展望台 三峰茶屋できのこ汁の幟が見えたので立ち寄ってみました。
信州味噌ときのこの旨味がしっかり出ていて美味しい。肌寒い気温だったので、追加で生七味を入れてみると、さらに体の芯から温まりました。
ちなみに、さらに進んだ和田峠でも、きのこ汁を楽しめるようです。
今日は雲が塊になって流れているので、標高の高さが分かりやすく体感できて良いですね。
ドライブイン霧の駅のあるT字路が見えてきました。もうこの辺りは霧ヶ峰高原ですね。
霧の駅には、ゆるキャン△にも登場したライブカメラがあります。志摩リンがカメラに向かって手を振っていたあの場所です。
実は、このビーナスラインには3年前のGWに来たことがあります。初めて遠出で、その時は渋峠を登った次の日で、筋肉痛でヘロヘロでした。あの頃に比べ、連日のヒルクライムでも筋肉痛がないのは成長している証かもしれません。
ころぼっくるひゅってのボルシチセットでゆるキャン△聖地巡礼!
今回、ビーナスラインをもう一度走ろうと思った理由があります。それが、霧の駅から白樺湖方面に少し進んだところにあるお店『ころぼっくるひゅって』です。
以前の旅では、このお店に立ち寄らなかったのですが、そのことがずっと心残りでした。
早速店内へ。お、志摩リンが座った席が空いています。それにドラマ版ゆるキャン△で志摩リン役を演じている福原遥さんのサインもありました。
もう15時近くになりますが、ようやく昼食です。お昼はこのお店でボルシチを食べると決めていたんです。
ころぽっくひゅっては先に席を決めてからカウンターで注文して、出来上がったらカウンターまで自分で取りに行くスタイルのようです。
ボルシチセットのドリンクはキャラメルミルクコーヒーで注文しました。
そして、こちらがボルシチセット。野菜もお肉もトロトロでうまぁ。パンをひたして食べるのもアリですね。とても美味しかったです。
王ヶ頭ホテルや三峰茶屋もそうでしたが、この辺りは水は運ばないといけない場所なので、トイレは基本的に有料です。ころぽっくひゅって近くのこのバイオトイレはチップ制でした。
JR茅野駅で輪行へ。2泊3日の群馬長野旅これにて終了
ビーナスラインでの目的も果たしました。のんびりと帰路に着きます。下の写真、どこか富良野っぽいなぁ、と一枚撮りました。北海道もまた走りに行きたい。
15時半を過ぎ、天気は良いものの風が強くなってきました。そろそろ本気で帰ることを考えないといけません。この近くだと茅野市が最寄りのJRの駅。そこからなら特急あずさも走っているので、1本で新宿まで行けます。時間的にも茅野駅が適当そうです。
その前に霧ヶ峰富士見台に立ち寄りました。ここの五平餅が美味しかった記憶があり、また食べたくなりました。注文してから焼いてくれるので少々時間が掛かりますが、外がサクッと中がふんわりモチモチ。やっぱり美味しかったです。
ビーナスラインを下って標高は1,600mほどのところにある白樺湖まで降りてきました。大門峠の交差点からは、大門街道を走って茅野市街を目指します。
白樺湖から望む蓼科山。この旅を締め括るとても綺麗な景色でした。3日間晴れてくれたお陰で最高に楽しかったです。
JR茅野駅に到着。大門峠からここまでの約20kmは、ひたすらの下り。片側一車線で交通量も徐々に多くなっていくので、神経を使いました。
ロードバイクを輪行袋に入れて、改札前のみどりの窓口へ。どうやら3分後の特急あずさを逃すと次は55分後とのこと。幸運にも電車遅延が発生していて、到着直後の特急あずさに乗ることができました。
急いでいたためうっかりしていたのですが、みどりの窓口で車両最後尾の座席にしてもらうようにお願いするのを忘れていました。ですが、ありがたいことに駅員さんが気を利かせて最後尾の座席を取ってくれて助かりました。
特急あずさ速いですね。あっという間に新宿でした。群馬と長野を巡った自転車旅はこれにて終了です。
旅を終えて
GWの予定を色々と立てていた最中、東京都に再び緊急事態宣言の要請が出されるというニュースを聞き、急遽GWの予定を前倒しにして、前泊を含めた3泊4日を計画しました。
今回の旅はヒルクライムをメインに据えるルート構成にしたので、距離は短めです。その分、休憩を多く取ることができたので、睡眠時間もたっぷり取れ、体に負荷を掛けずに旅を楽しむことができました。
毎度の事ながら快活CLUBを宿代わりに活用していますが、やはり便利ですね。予約なしで24時間チェックインできて、かつリーズナブル。自分のようなひとり旅なら使わない手はないです。
ちゃんとした宿にも泊まりたい気持ちはもちろんありますが、コロナ禍では東京在住という肩書きがとてもネックになり、遠のいてしまいました。コロナが落ち着いたら、温泉と宿の夕食をのんびりと味わいたいなと思っています。
3日間の総走行距離は396km、獲得票高は7,478m。渋峠、嶺方峠、小熊山、ビーナスラインと絶景づくしの旅でした。GWの予定は白紙状態ですが、コロナの様子を見つつ、サイクリングを楽しみたいと思います。
さて、次はどこへ旅に出ようかな。
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