こんにちは。ノブです。
志賀草津高原道路の開通日に渋峠の雪の回廊を見ようと旅に出ました。1日目前半では高崎市から中之条町を経由して暮坂峠をヒルクライム。
後半はついに草津高原ルートへ。渋峠へ向けヒルクライムです!
本日のルート
Garmin Edge 1030 走行データ

旅レポ
草津温泉の湯畑へ
道の駅六合からは国道292号線へ。草津町へと入りました。道の駅からここまでしばらく登りだったのですが、道が荒れていて少し走りにくかったです。

12時過ぎに草津温泉へとやってきました。草津温泉といえば湯畑ですね。硫黄の匂いが温泉地へとやって来た気分にさせてくれました。平日のためか人はそこまで多くはなく、密は避けられそうな様子です。



草津温泉には無料の公衆浴場がいくつかあります。ここでのんびりしたいところですが、今日の目的地は渋峠。どうせ写真を撮りまくって先に進まないのは目に見えています。そう思って先を急ごうとしたら地元のおじいちゃんに「どこから来たの?」と話しかけられ、そこからしばらくお孫さんの話や自身の出身の話など、昔話にお付き合いしました(笑)
志賀草津高原道路(渋峠)ヒルクライム!
道の駅六合でドリンクの補給もしていたので、最寄りのコンビニには立ち寄らずにそのまま志賀草津高原道路へと向かいます。電光掲示板には「(292)志賀草津道路 終日通行可能」との表示。このときを待ちわびていました。

勾配6%程度の林間コースを抜け、白根山ロープウェイ山麓駅を少し過ぎた辺りまでやってきました。この先は殺生河原と呼ばれ、硫黄成分を主体とした火山性ガスが鼻や喉を刺激してきます。車両停止禁止区間なので、さっさと抜けてしまいましょう。

殺生河原を抜けて一段落。徐々に背の高い木々がなくなってきていて、森林限界が近づいていることを感じさせてくれます。

少し登っては立ち止まり、写真を撮る。この繰り返しで全く先に進みません。こんな青空の下を走れることが幸せ過ぎました。

鼻にツンと硫黄の匂いがよぎります。見下ろすと真下に殺生河原がありました。

殺生河原からだいたい1kmくらい進んだでしょうか。このカーブからの景色が好きで、2018年に訪れた時にも写真に収めていました。残すところ、あと約10kmくらいです。

標高1,800m付近の展望スペースで小休止。ここから見下ろす景色も絶景です。ここに来るまでにサイクリストの方々とすれ違いましたが、恐らく開通直後に登った方々でしょうね。

休憩を終えて再び登り始めると、不思議な形をした雪の段差のある場所に差しかかりました。

どうやら『段切り』と呼ばれる雪壁のようです。高さがあるので迫力がありますね。

草津白根山のレストハウスまで登ってきました。山頂に当たる場所なので平坦区間です。緊急避難用のシェルターがいくつも設置されていて、火山活動が今も続いていることを感じることのできる場所でした。

ここが白根山の頂上を示す大きな杭ですが、ほとんど雪に埋まっています。

その対面にあるレストハウスは休業中のようですね。湯釜へはまだ行けないのでしょうか。

少し下って万座三叉路へ。草津白根山の警戒レベルが高かった時は、ここで草津側が閉鎖されていました。ここまでも十分に絶景でしたが、ここから先も大絶景が続きます。

万座三叉路を別アングルから。このグネグネした道ってどこか絵になりますよね。

万座三叉路からは山田峠へと向かいます。これまでのような長い登りはなく、緩く登るだけ。途中に工事で片側通行になっている場所が2箇所ありましたので、そこだけ注意です。

ここでも立ち止まって写真を撮るを繰り返してしまい、なかなか先に進めません。

山田峠の手前にも『段切り』がありました。最初に見た『段切り』よりも雪が白くて綺麗ですね。

高さもあり、見上げるとまさにピラミッドのようです。

志賀草津高原道路といえば、ここかもしれません。山田峠の直線道路。日本とは思えないヨーロッパのような風景にしばし見入ってしまいます。

この山田峠は中央分水嶺(雨が降ったときに太平洋と日本海のどちらに流れるかの境目)となっています。ここから海に繋がっている。とても遠い所まで来てしまったような不思議な気持ちになります。

雪の回廊!
山田峠から少し進むと、小さかった道の脇の雪が一気に高さを増していきます。ついに雪の回廊へと辿り着きました。

今季の冬は降雪量が多かった印象ですが、それに比例して巨大化するわけではなさそう。風の強さとか条件は色々とあるのでしょうね。高さは例年並みといったところでしょうか。

それでもやっぱりこの回廊は見る価値あります。青空と相まって素晴らしい景観でした。

動画でも撮影しました。こちらもぜひご覧ください。
少し進んだ先の駐車場へ。ここから見下ろす雪の回廊もお気に入りだったりします。

アングルを変えてもう一枚。ここからの景観も素晴らしいです。

日本国道最高地点と渋峠ホテル
雪の回廊から少し登ると、車が引っ切りなしに出入りしている小さな駐車場が見えてきます。斜度も緩くなり平坦区間になれば、そこが標高2,172m。日本国道最高地点です。
訪れていた観光客の方に記念碑の前で写真を撮ってもらいました。長野側を含め、これで4度目の登頂ですが、渋峠がここまで晴れたのは初めてかもしれません。最高に気持ちの良いヒルクライムでした。

記念碑の次はこちら。数百メートル進むとそこが群馬県と長野県の県境。渋峠ホテルです。

渋峠ホテルでは食事もでき、焼きたてのパンも美味しいです。冬期中は二郎系ラーメンも提供していたのですが、志賀草津ルートが開通と同時に終了。限定の味、食べてみたかった。
ホテルの受付で到達証明書を購入。確か、このお猿のは持っていなかったはず。

そして、渋峠ホテルの看板犬マーカスくんにご対面。お父さんであるインディくんは、2019年の11月に天国へと旅立ってしまいました。もう一度会いたかったな。

その分、マーカスくんをモフります。やんちゃな性格だったと思いますが、ずいぶんと大人しい。お腹も触らせてくれました。

満足のいくまでマーカスくんをモフり、意気揚々と長野側へ下ります。この渋峠ホテルで満足して引き返す人もいるようですが、せめて横手山ドライブインまでは行って欲しいと思うのは自分だけではないはず。

ただ、ダウンヒルが続くので、スノーシェッドを通過する際は注意が必要です。日が入らず路面が一部凍結しており、スピードを出すと大怪我をしかねません。


横手山ドライブインでティータイム
ものの数分で横手山ドライブインに到着。

さあ、見てください。こちらも絶景なのです。この景色を見ないで帰るなんてもったいない。

そして、横手山ドライブイン2Fの食堂でティータイム。こんな絶景を眺めながら休めるなんて贅沢ですよね。ケーキも美味しかった。

ちなみに横手山ドライブインでは、熊笹のソフトクリームの他に日本一標高の高い場所で打った信州蕎麦もいただけるみたいです。次に訪れた時は食べてみようかな。
すぐ近くには、スカイレーター(歩く歩道)とリフトがあり、横手山の頂上まで手軽に登れるようになっていました。

そして、スカイレーターそばのSkyCafeでステッカーを購入。渋峠ホテルで買いそびれたのですが、こちらでも買えました。


ダウンヒル!夕食は小布施町で栗わっぱ
長野市内へ向け、志賀草津高原道路を下っていきます。冬用のジャケットとフルフィンガーグローブで防寒対策をしましたが、ダウンヒルは冷えますね。道中のスキー場はこの時期も営業中で、スキーヤーやボーダーが滑走していく姿が見えました。

平床大噴泉は今日も勢いよく湯煙を出していました。この辺りはゲンジボタルの生息地なので、ほたる温泉とも呼ぶらしいです。

ダウンヒルも終盤になり、人里が見えてきました。もう終わってしまうのか……。

道の駅北信州やまのうちで小休止。気温も上がってきたのでフルフィンガーグローブから指切りグローブに交換しようと見てみたら、マーカスくんの毛を大量にお持ち帰りしていました。次にモフるときは手袋は脱ごう……。

国道403号線を走って、夕食のために小布施町に立ち寄りました。訪れたのは、桜井甘精堂 泉石亭です。

ラストオーダー間際だったことあり、お客さんはほとんどなく、通された席は特等席。お庭がすごく綺麗でした。

注文したのは一茶御前です。名物の栗わっぱはもちろんのこと、信州蕎麦も美味しく、味噌汁も具沢山で絶品。煮物は角煮と季節の野菜が選べて野菜にしましたが、どれも味が染みしみで最高でした。

快活CLUB長野高田店で一泊
須坂市から長野市内へとやってきました。暮れゆく空に流れる雲が印象的だったので一枚。

本日のお宿。快活CLUB長野高田店に到着です。
実はこの快活CLUBは日本一周中にも滞在して、今回で3泊目。なので、だいたいの場所を覚えていてナビなしでも辿り着けました(笑)



自転車は駐輪場にダブルロックとカバーを掛けておき、安定の鍵付き個室を確保です。今日はここで休み、明日は嶺方峠を目指したいと思います。
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