こんにちは。ノブです。
北海道日高地方へ馬産地巡りの自転車旅に出かけてきました。今回は新冠町にある白馬牧場さんへテイエムオペラオーのお墓参りに行ってきました。
馬産地には守るべきマナーがあります。牧場見学や馬と接する場合の注意点はこちらにまとめていますので、まずはこちらを一読ください。

テイエムオペラオーの墓碑はどこにある?
テイエムオペラオーのお墓があるのは北海道新冠町。新ひだか町との町境近くにある白馬牧場さんの敷地内です。太平洋沿いの国道235号線を新ひだか町方面に走っていくと牧場の案内板が見えてきますので、そこを曲がるとすぐにお墓が見えてきます。

テイエムオペラオーのお墓の見学方法
見学の方法は『競走馬のふるさと案内所』に記載されています。訪問する際はこちらを確認するようにしてください。
https://uma-furusato.com/search_farm/1510.html
テイエムオペラオーのお墓参りへ
国道235号線の道沿いに見つけた白馬牧場の案内板に従って路地へ入り、小高くなった道を進んで行くと左手に馬頭観音とお墓が見えてきました。
白馬牧場はかつて『白馬スタリオンステーション』と呼ばれ、アングロアラブ系の種牡馬を多数繋養する牧場でした。
サラブレッドとアラブ種を交配させて誕生したアングロアラブ種はフランスで誕生し、速さはサラブレッドに劣るものの、虚弱さを克服しタフで頑丈。乗馬として世界中で活躍するようになりました。
日本では日露戦争後に軍馬の重要性が強く認識され、陸軍がアングロアラブ種を推奨して大量に生産されてきた歴史があります。
戦後、軍馬としての需要のなくなったアングロアラブ種は、競走馬としての道を歩むことになります。レースにおける迫力はサラブレッドより見劣りしますが、丈夫でよく走るため、戦後復興時の興行として重宝されました。
ですが、日本の高度経済成長と競走馬の育成技術の発達により、レースの主体は走力に勝るサラブレッドへと移り、アラブ系競走の人気は衰退していきます。そして、アラブ系の走るレースは2009年をもって全廃され、現在の日本競馬で走っているのはサラブレッド種のみとなったのでした。
ここ白馬牧場の墓地には、日本競走馬の歴史を名を刻んだアングロアラブ系の功労馬たちも眠っており、そして、サラブレッドとしての頂点を極めたテイエムオペラオーのお墓もあります。彼の生まれは浦河町の杵臼牧場ですが、種牡馬として晩年を過ごし亡くなった地が、ここ白馬牧場でした。

没年月日は2018年5月17日。一般的な馬に比べ強靱な心臓という天賦の才を持っていた彼の死因はなんと心臓麻痺。享年22歳でした。

晩年まで種牡馬生活を続けていたオペラオーですが、類い希なスタミナが活かされて障害などで活躍する産駒は輩出するものの、高速馬場に対応する産駒には恵まれず、残念ながら平地重賞を勝つ馬は現れませんでした。名馬が必ずしも種牡馬として大成するとは限らない。血統を繋げることの難しさを実感します。
墓の隣には彼の功績が刻まれています。26戦14勝(うちGⅠ7勝)。1999年のクラシックは皐月賞のみですが、その翌年はGⅠ5勝を含む重賞8勝の年間無敗を誇り、世紀末覇王と称されるようになりました。総獲得賞金額18億3,518万円は、2017年にアロゲートが破るまで世界最高額でした。

まとめ
テイエムオペラオーの墓参りのみを目的として訪れましたが、思わぬ形で日本競馬の歴史に触れる機会に恵まれました。こうしてかつて活躍した名馬を偲ぶことができるのも牧場のご厚意によるもの。これからもルールを守って見学していきたいですね。
また、白馬牧場では、今年から新たに種牡馬入りしたワイドファラオらの見学も行っているようです。今回はテイエムオペラオーのお墓参りだけで済ませましたが、機会を見て見学もしてみたいなと思います。
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