こんにちは。ノブです。
静岡県の朝霧高原エリアにある、ゆるキャン△の聖地としても有名な『ふもとっぱらキャンプ場』。人気がありすぎて、週末の予約は何ヶ月も前から埋まってしまっています。
いつか泊まってみたいと思い、予約サイトを定期的に巡回していたところ、偶然にも11月に空きを見つけて即予約。久しぶりのソロキャンに出かけることにしました。
本日のルート
Garmin Instinct Dual Power 走行データ
サイクリングレポート
まずは富士山駅まで輪行
自宅から目的地のふもとっぱらキャンプ場までは約150kmほど。自走可能な距離ではありますが、大荷物のため巡航スピードは上がらず、早朝に出発しても到着するのは夕方になりそうです。それではキャンプをのんびり楽しめません。そこで富士山近くの駅まで輪行することにしました。
今回、輪行するにあたり重要な役割を果たすのが、フロントキャリアを導入したBirdyです。重くはなりますが、折り畳みの手順は変わらないので、キャリア付きロードバイクを輪行させるよりも格段に手間が減ります。
まずは東京駅まで出て、中央快速で高尾駅まで移動します。早朝の移動のため人は少なく、1時間近く座って高尾まで行くことができました。
高尾駅からは各駅停車の中央本線に乗り換え、大月駅まで移動します。午前8時20分の中央本線に乗りましたが登山客などで混んでおり、複数人で輪行するときは乗れないかもしれません。その場合は指定席が予約できる新宿発の特急富士回遊を検討した方がよさそうです。大月駅からは改札を通って富士急行線へと乗り換え、富士山駅へと向かいました。
出発から3時間10分ほどで富士急行線の富士山駅に到着です。駅前で輪行を解除し、静岡県の富士宮市にある『ふもとっぱらキャンプ場』までの約35kmをゆるっと走っていきたいと思います。
富士吉田うどん!
まずは腹ごしらえ。出発地点はコシのあるうどんで有名な富士吉田市なので、名物の富士吉田うどんをいただきます。立ち寄ったのは、手打ちうどんムサシ。午前10時半の開店と同時に訪れたのですが、注文する頃にはお客さんで席が埋まっていました。
注文したのは、看板メニューのムサシうどん+トッピング肉。富士吉田うどん特有の太く噛み応えのある食感とあっさりなお出汁がとてもよく合います。それに天ぷらもサクッと揚がっていて美味しかったです。
ふもとっぱらへポタリング
ふもとっぱらキャンプ場へは、国道139号線を使って向かうことにしました。天気も良いので富士五湖を回る寄り道ルートも考えましたが、今日はキャンプがメイン。最短距離で進みたいのと、取り付けたパニアバッグが重く、思っていたよりも移動に時間がかかりそうだと判断しました。
鳴沢村の少し先で、国道139号線を外れて県道71号線の富士宮鳴沢線を走ります。本栖湖を経由する国道よりも移動距離が短くなるので選びましたが、車通りも少なく所々で紅葉も見られて良い道でした。
登り基調のゆるやかな樹海の中をしばらく走ると、景色が開けて平原地帯へと抜けることができます。今日は晴れているものの雲が多く、富士山はご覧の通り。大部分が隠れてしまっていました。
県道71号線で信号のある交差点を右折して再び国道139号線へと向かいます。国道合流までは下り基調で重い荷物があっても楽ちんです。国道139号線に合流した後は、県境を越えて静岡県富士宮市へと入り、朝霧高原へとやって来ました。
県境近くにある道の駅 朝霧高原で小休止。ここは『ゆるキャン△』の聖地で、アニメ1期になでしこがソフトクリームを食べる姿を写真を撮っていた場所です。なので、もちろん、あさぎり牛乳ソフトいただきたいと思います。商品名のとおりミルク感たっぷりな風味が口の中に広がりますが、生クリームは少なめなのかコクがありつつもスッキリとした味わい。ミルクソフトとしてのクオリティはとても高かったです。
この道の駅では、夕飯も調達です。カット野菜や調味料などは持参していましたが、お肉やお酒はここで買ってしまいます。朝霧ベーコンやソーセージ、ワインなども買ってパニアバッグに詰め込みました。大容量のバッグはこうしたときに便利ですね。
この道の駅で食材を購入中、反射ベストを着たランドヌールが何名かやって来ました。朝霧高原を訪れるブルベと言えば、ランドヌール東京主催の300kmブルベの朝霧高原です。このソロキャンがなければ参加しようと検討していたブルベだったのでピンときました。
今回は見送りましたが、もう少し暖かい季節に開催されるのを期待しています。きっとソフトクリームがもっと美味しく感じられるはずですので。
https://randonneurs.tokyo/?p=14721
ふもとっぱらキャンプ場ソロキャンレポート!
道の駅 朝霧高原を出発し、ダウンヒルを進むと緩やかなカーブ沿いに右に曲がるT字路が出てきます。立ち止まって周囲を確認するとふもとっぱらの案内板があったので右折。しばらく進んで行くとキャンプ場の入り口が見えてきました。
14時45分に到着したので、35kmを走るのに3時間くらい掛かりました。踏めばもっと速く走れたかもしれませんが、到着する頃には汗だくだったでしょうね。
まずは受付でチェックインを済ませます。一人1000円+自転車入場代の1000円の計2000を支払い、正規の入場者であることを示すカードを受け取りました。それをチェックアウトの時に回収するシステムのようです。
早速、サイトへと向かいます。砂利道だったのでBirdyで来て正解でした。18×1.5のタイヤだと安定感があります。
目の前に広がるのは圧倒的な開放感。緑の原っぱが続いています。それにしても、すでにたくさんの数のテントが立てられています。流石は人気のキャンプ場です。
自転車を漕ぎながら空いているスペースを探します。水場がすぐ近くにあり、トイレも2~3分のところが空いていたので、悩むことはせずにテントを立てることにしました。久しぶりのキャンプですが、使い慣れたギアたちです。諸々組み立てるのは15分ほどで終了。今日の居場所ができました。
ちなみにテントを立てたのは、Cエリアの辺りです。
ふもとっぱらを聖地巡礼しつつ散策
せっかく2000円も払ったことですし、まずはサイト内を散策です。管理棟の周辺に色々と設備があるので、そちらへ向かいつつ色々と見ていきたいと思います。まずは水場。サイト内にはこうした小さな水場がいくつもありました。この水は飲むこともできます。
サイトの中央にあるのが、この大きなトイレ。ゆるキャン△では出ていなかったので、それ以降に建てられたものなのかもしれません。便座は暖かくシャワー付きのトイレでキャンプ場とは思えないくらいに綺麗でした。
その先には牛舎を改装した売店がありました。ゆるキャン△でも登場した「デカい顔」です。
着火剤、薪、ランタンオイルなどキャンプで必要なものは一通り揃います。
食料品も、野菜、お米、お肉、お酒、調味料、スナック等と品揃えは豊富。しかもサイズも量やサイズがコンパクトなものが多く、ソロで来ても大きすぎて持ち帰れないなんてことはなさそうです。
MTBのレンタルサービスもやっていました。台数は豊富。車で来る方が多いので、手軽な足として重宝されるのかもしれません。
束になった薪以外にも、自身で袋詰めするサービスもやっていました。燃焼しやすい針葉樹と長持ちする広葉樹の2種類があり、それぞれ購入して持ち帰りました。
牛舎の売店の先には池があり、ここもゆるキャン△で登場したスポットですね。
池のすぐそばにあるのが、金山キッチン。食堂はもう一つありますが、規模は小さめのようです。こちらは15時で閉まってしまいました。
もう一つの食堂はキャンプ場の受付の近くにあります。こちらの方が規模は大きく席数も沢山ありました。
ドリンク、スイーツの他に富士宮焼きそばなど、しっかりとした食事もいただけるようです。
食堂と同じ建屋には、大浴場もありました。ただし、シャワーのみ。湯が張られていないので室内は少し肌寒く、熱めのシャワーで体を温めつつ汗を流しました。
大浴場のすぐそばにあったのが、虎とライオン?のオブジェ。これもゆるキャン△にも登場してましたね。「ライオンか? ライオンなのか?」
管理棟の近くにはゴミステーションも完備されています。ゴミ集積所って地方により呼び方は様々ですが、この呼び方は馴染み深くしっくりきます。生ごみは専用のゴミ袋を購入して捨てる必要がありますが、灰やペットボトル、瓶などは分別して捨てることができました。残った薪なんかもここで回収してもらえます。
ソロキャン開始!
薪を二袋持ち帰り、シャワーも浴びてスッキリ。そろそろソロキャンをはじめたいと思います。テントに戻ってくると、ほんの僅かな時間ですが富士山が顔を見せてくれました。
日も傾き、少しずつ寒くなってきました。冬キャンの楽しみでもある焚き火で暖を取ります。
冬の風物詩、焼き芋にもチャレンジ。新聞紙とアルミホイルは持参しました。新聞紙を水で濡らしてアルミホイルで包んで、熾火になったところにしばらく放置です。
15~20分ほど放置しておいたでしょうか。取り出してみると、中まで火が通りふっくらホクホク。甘みもあり、とても美味しく出来上がりました。
暗くなってきたのでランタンにも火を灯します。ヒロシのぼっちキャンプという番組がありますが、その番組でランタンの魅力に惹かれ、つい購入してしまいました。硝子製なのでパニアバッグ内で割れないよう箱のまま持ってきました。
このオイルランタンは持ってきて正解でした。光量としては弱いですが、淡い灯りがなんとも言えない雰囲気を演出してくれます。ランタンに照らされるBirdy。これは萌えですね。
暗くなってきたので夕食。鹿肉ソーセージも買っていたのですが、塩気が絶妙でとても美味しかったです。ママレードジャムを入れて温めたホットワインともよく合いました。
そして、今日のメインはゆるキャン△でも登場した坦々餃子鍋。食材と調味料はすべて持参しました。味付けは鍋の素なので、コッヘルに放り込んで終わりの簡単キャンプ飯ですが、やはり寒いときは鍋が一番ですね。とても美味しかったです。
夜になってもキャンプ場は明るく鮮やかで賑やかです。馬鹿騒ぎして迷惑になるような集団はいませんでしたが、静寂を好む生粋のソロキャンパーは苦手な雰囲気かもしれません。
夜は冷え込み、何度もトイレを往復。中央トイレはとても明るく、夜道の目印にもなってとても重宝しました。
あとは眠くなるまで焚き火を楽しみます。冬は焚き火を一番楽しめる季節ですが、北海道で生まれ育った身としては、ゆるキャン△で冬のキャンプを知ったときは、正直な話、目から鱗が落ちる思いでした。
このゆらゆらと揺れる火を見ていると不思議と落ち着きます。しかし、そこに水を差すように雨がパラついてきました。雨雲レーダーを見てみると雲が迫っています。今朝の天気予報では雨は降らないはずでしたが、どうも天気が急変してしまったようです。
薪やキャンプギアをテントの前室へと非難させ、自身はテント内へと移動。焚き火は燃えている分を杯にしてしまい、雨で鎮火したのを確認した後、就寝することにしました。
前編はここで終了。キャンプツーリングは思わぬ形で1日目が終了してしまいました。後編では、ふもとっぱらの朝から始まり、富士宮へ下って沼津まで走ったキャンプツーリングをレポートしたいと思います。
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