こんにちは。ノブです。
3月の3連休に瀬戸内を巡る自転車旅に出かけてきました。本来はブルベを走る予定だったのですが、もろもろ都合が合わず、久しぶりに自由気ままな旅をすることに決定。
今回は旅の1日目。広島県の江田島市から呉市へと続く『かきしま海道』を走っていきます。
本日のルート
Garmin Edge1030J 走行データ
旅レポ
新幹線で広島駅へ
仕事を終えた金曜日。帰宅後、準備していた輪行状態の自転車や荷物を持ってJR品川駅へと向かいます。
乗車するのは新幹線のぞみ。この日の広島行き最終列車で、約4時間ほどの電車旅です。
夕食は駅で購入した駅弁で済ませます。松栄軒の鹿児島黒豚極黒豚めしです。濃いめの味付けで美味かった。
広島駅に到着したのが深夜0時。外へ出てみると肌寒く、先日までの暖かさはどこへいったのか、と思うくらいでした。
本日の宿は『天然温泉ホテルリブマックスPREMIUM広島 』です。駅から500mほどのところあり、0時半までチェックイン可能だったので、今回の宿泊先に選んでみました。
部屋はオーソドックスですが、温泉があるというのはよいですね。駅のすぐ側ですが露天風呂もあり、目隠しの柵の隙間から新幹線のホームが見えました。
広島市内を散策しつつ、広島港へ
翌日は午前7時頃にホテルをチェックアウトして、すぐ近くの『ノード サンド ベーカリー フィロ』へと向かいました。
朝食にエキキタカレーパンと広島みかんのフルーツサンドをいただきます。カレーパンは揚げたてサクサク。フルーツサンドはクリームたっぷり。珈琲のサービスもあったので、ちょうど良いボリューム感の朝食となりました。
今日走るのは江田島から呉まで続く『かきしま海道』です。まずは広島市内を散策するように南下して、広島港を目指します。
ですが、その道中にトラブルが……。ステムに取り付けていたGoproマウントの台座がポッキリと折れて落下。回収に向かいましたが、打ち所が悪かったようで敢え無くお釈迦になってしまいました。
広島港から切串港へフェリー移動
広島港へとやってきました。ホテルから港までは7~8kmの距離なのですが、お財布にも心理的にも痛い失敗に気分がなかなか乗らず、1時間半くらいかかりました。
でも、まあ壊れてしまったものは仕方ない。気持ちを切り替えて旅を楽しみます。
フェリー乗り場では、せとうちサイクルクルーズPASSを取得。これを乗船券購入時に見せると、乗船料が割引きになるそうです。この先もフェリーに乗る予定があるので、有効に活用したいですね。
フェリーで向かう先は江田島にある切串港です。乗船時間は約30分ほどと短く、かつ30~40分に1本出ている航路なので、使いやすいですね。
かきしま海道サイクリング!
切串港に到着。青空も見えていますし、今日はよいサイクリング日和です。ですが、3連休中の予報はあまり芳しくありません。このまま予報が外れたままでいてほしいところです。
港の前の道路からブルーラインが引かれていて、呉まで続いていることを示しています。このラインを見るのも、瀬戸内にやってきたという実感が湧いてくる瞬間だったりします。
早速、出発。海道と名が付くくらいなので、基本は海沿いルートとなります。景観の良いところにはラック付きの休憩スポットがあるのも良いですね。
そして、流石は『かきしま海道』と言うべきか、”路面のカキ殻に注意”の案内板を発見。確かにこの案内板の近くはカキ殻が大量に散乱していました。路面にも砕けた殻が落ちているのでパンク注意です。
切串港から12kmくらい走って、江田島にある海上自衛隊第1術課学校の前を通過。ここは旧海軍兵学校の庁舎があって、見学ツアーが組まれたりする江田島の人気観光スポットの一つです。
ただ、訪れた3月の3連休はコロナの影響もあって見学はできませんでした。ですが、4月に入り見学が再開されたそうなので、気になる方は海上自衛隊第1術課学校のWebサイトをチェックしてみてください。
https://www.mod.go.jp/msdf/onemss/about/facility/saikai.html
長田製菓所 土曜限定のみたらし団子
海上自衛隊第1術課学校から少し走って、長田製菓所で土曜限定のみたらし団子をいただきました。偶然に看板を見つけて立ち寄りましたが、甘さ控えめなうえに好みなモチモチ食感で美味しかった。
海辺の新鮮市場 カキフライ定食
続いて立ち寄ったのが、海辺の新鮮市場です。長田製菓所から数キロでしたが、ちょうど開店時間だったので、早めの昼食にすることにしました。
ここは1階で注文をして、2階の食堂で食券を渡し、盆に自分で小鉢を1つ選んでメインを待つスタイル。小鉢の魚の肝煮も生姜が効いていて美味しかったのですが、やはり、かきしま海道の代名詞である揚げたてサクサクの牡蠣は、旨味たっぷりで美味しかったです。
砲台山ヒルクライム 三高山堡塁跡
立て続けに食べたので、食事の後はしっかりと運動をしましょう。
江田島の北西に向かって海沿いを走り、その先で江田島の観光スポットの一つである『砲台山』を目指します。気になるのが空。雲が分厚く重たくなり、ポツポツと雨が降ってきてしまいました。
砲台山へと続く坂道は、緩やかな登りで斜度はあまり変わらず、楽に登れます。ですが、天候はさらに悪化。登っている最中に雨脚が強くなってきてしまい、レインウェアを着込んで頂上を目指しました。
30分ほどで砲台山の山頂に到着。駐車場はあるもののサイクルラックは見当たらず、壁に立て掛けて奥へ進みます。
三高山堡塁跡は日露戦争の際の施設で、今もとても綺麗に保存されています。北と南にそれぞれ跡地があり、280mm榴弾砲6門、90mm速射砲4門、90mm白砲4問、弾薬庫4つ、その他設備跡が残されており、その総面積は6万坪にもなるそうです。
砲台山には展望台があり、そこから広島市方面を一望できます。ですが、流石に生憎の雨空では対岸の広島市街がうっすらと見える程度でした。晴れていれば大絶景なんですけどね。
てくてくさつまいも本舗
しばらく砲台山で雨宿りをして、弱まったところで再出発。ですが、雨が止んだのも束の間、再び雨が降り始めました。
江田島市の行政施設の集まる中心部へとやってきて、コンビニも目に付くようになったので、そろそろ補給がしたいところ。たまたま目に止まったサツマイモ専門店を見つけて立ち止まりました。
どうやら、江田島産の焼き芋とサツマイモを使ったスイーツを販売している小さなお店で、今回はスイートポテトと壺焼き芋を購入。
小さなスイートポテトはねっとり食感で濃厚な甘味があり美味しい。そして壺焼き芋は、まるでスイーツかと思わせる甘さとねっとり感で、スイートポテトを食べた後だったので、その甘さや食感が際立ち、驚くほど美味しかったです。
https://tektek-satsumaimo.co.jp/eat-processing-sales/sweet-potato-shop/
早瀬大橋からは、倉橋島外周ルートへ
補給を終えて、再び出発したものの、雨脚はまったく弱まりません。そうこうしているうちに江田島と倉橋島を結ぶ早瀬大橋が見えてきました。あの橋から呉市になります。
早瀬大橋を渡って倉橋島へ。通常は国道487号線を通って島の中心部を横断するのがメインルートなのですが、今回はブルーラインを逸れて倉橋島の外周を走るべく、県道283号線を選択しました。
まだ80kmくらいしか走っておらず体力的に余裕があったこと、そして、雨雲レーダーを見た時に島の南部に雲がかかっていなかったというのが理由で、もしかしたら雨を避けて走れるかもと期待を込めて向かってみることにしました。
倉橋島の外周は、西側の一部でアップダウンのある区間はありましたが、車もほとんど来ないので走りやすいです。
それに予感は的中。しばらく走ると雨が上がって虹も出てきてくれました。
さらに青空も出てきてくれました。こういう瀬戸内の景色を見たくてやってきたので、大満足です。
倉橋島の外周を走りきり、音戸大橋を渡って本土へと向かいます。道中に一度パンクしましたが、前にパンクしたのって確か日本一周の頃なんですよね。約3年ぶりに路上でチューブ交換をしました。
本州に渡れば『かきしま海道』もゴール目前です。終盤は呉の町を眺めながら進みます。
写真はアレイからすこじま公園。潜水艦を間近で見ることができる公園として有名で、海上自衛隊の潜水艦の他に護衛艦が停泊しているのを見ることもできます。
旧呉海軍工廠造船部造船船渠大屋根(現ジャパンマリンユナイテッド(株)呉事業所)も名所のひとつですね。
かきしま海道のゴールはJR呉駅です。駅が間近なのでアクセスしやすいというのも、この海道の魅力のひとつかもしれません。
今日の宿はビジネスホテル三島
今日は呉市で一泊。駅から600mほど離れたところにあるビジネスホテル三島に宿泊しました。ちょっと古めのビジネスホテルで、エレベーターはロードバイクを立てて搬入できるギリギリサイズでした。
あと、大家族風呂という大きめの共同浴室が1つあって24時間入浴できるみたいですが、向かってみたらちょうど利用中。各部屋にも浴室があるので、汗はシャワーで流しました。
夕飯は『りゅう』 ご当地グルメ呉冷麺!
夕飯は呉駅近くの『りゅう』へ。呉市に宿泊しようと思ったのは、呉名物の呉冷麺を食べるためだったりします。
注文したのはワンタン入りの呉冷麺です。まず、盛岡冷麺のような強いコシのある麺はなく、一般的な中華麺のようです。それに冷やし中華とは違い、酸味のない少し甘辛い感じの鶏ガラスープといった感じですね。これはこれで美味しいし、全然アリです!
それに、酢辛子をかけて味変させるとサッパリ感が増します。気になる方は味変にチャレンジしてみてください。美味いですよ。
ちなみに潜水艦けんりゅうの海自カレーが食べられるお店でもあります。今度訪れるときは海自カレーが食べたいと思います。
お腹も満たされ、瀬戸内自転車旅1日目はここで終了です。
2日目は呉市からとびしま海道を目指します。
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