Wahoo KICKR SMART&CLIMB購入!レビューしていきます!

トレーニング環境

こんにちは。ノブです。

2020年は新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出され、不要不急の外出は自粛となってしまいました。今年も旅に出られると思っていただけにとても残念です。
今はZwiftのお陰で室内トレーニングができているので助かっていますが、これまで使っていたスマートトレーナーの調子が悪い。負荷が掛からず、空虚にペダルを回しているだけという状態になってしまいました。
今のご時世、修理に出してすぐに対応して貰える保証もない。もう2年近く使っていた固定ローラーでしたし、そろそろタイヤドライブ式からダイレクトドライブ式に換えてみたいと思っていたところ。しばらく外出自粛が続くならば、この機会に環境を整えてしまえ!と言うわけで奮発。Wahoo KICKR&CLIMBを購入してしまいました。

Wahoo KICKR SMARTの製品概要

Wahoo KICKR SMARTは、Zwiftなどインドアサイクリングのアプリケーションと連動して負荷を調整できるダイレクトドライブ式のスマートトレーナーです。
単体でも利用可能ですが、Wahoo KICKR CLIMBやKICKR HEADWINDといったハードウェアと連携することで、屋内トレーニングをより実走に近づけることができる点が大きな特徴となっています。

スペック

  • 寸法(レッグを開いた状態):50.8cm(長さ)x 71.1cm(幅)x 43.2cm(高さ)
  • 寸法(レッグを閉じた状態):50.8cm(長さ)x 22.9cm(幅)x 43.2cm(高さ)
  • 重量(箱から出した状態):21.3kg
  • リアホイールのサイズ:24″ RD / 24″ MTB / 650c RD / 26″ MTB / 700c RD / 650b MTB / 29″ MTB
  • ハブの種類:130/135mm QR、12x142mmおよび12x148mm スルーアクスル – アダプター付属
  • スプロケット:11速カセット(11-28レシオ)標準装備
  • KICKR CLIMB対応: はい
  • KICKR HEADWIND対応: はい
  • 他社製パワーメーターのサポート:はい
  • 接続性:ANT+、ANT+ FE-C、Bluetooth
  • デバイス:iOS、Android、PC(Mac、Windows)
  • ユーザーの最大体重:113.4kg
  • 電源の必要条件:100-240V~1.5A 50-60 Hz
  • フライホール重量:7.3kg
  • 最大シミュレーショングレード:20%
  • 最大パワー出力:2200W

出典Wahoo公式サイトより一部抜粋

Wahoo KICKR CLIMBの製品概要

Wahoo KICKR CLIMBは、Wahoo製のスマートトレーナーと連動することで、ヒルクライム時の斜度を再現する拡張ハードウェアです。

スペック

  • 最大斜度:20%*
  • 最大下り勾配: -10%*
  • 重量:12.3kg
  • 測定基準:現在の勾配
  • 寸法:65.41cm(高さ)x 12.95cm(幅)x 17.78cm(長さ)
  • 対応ハブ:QR、12×100、15×100、15×110
  • ワイヤレスソリューションのアップデート:はい
  • 他社製アプリの互換性:あり。KICKRまたはKICKR SNAPにペアリングした場合

出典Wahoo公式サイトより一部抜粋

Wahoo KICKRスマートとCLIMBの購入動機

静音性の高いダイレクトドライブ式への憧れ

現在暮らしているマンションは1階角部屋でローラー台を使うには好条件なのですが、やはりマンション住まいのため、なるべく音を減らしたいというのが本音。
これまで使っていたタイヤドライブ式では、Zwift中にテレビやラジオを聞いていたりするとタイヤとの摩擦音で聞き取りにくかったこともあったので、次にスマートトレーナーを購入するなら静音性の高いダイレクトドライブ式と決めていました。

ヒルクライムで勾配の変化を感じたい!

現在発売されているスマートトレーナーには、静音性に優れたものや、より自然なダンシングができるものまで、メーカー毎に特色が出ていて、そうした特徴も選考材料になりました。
今回、重視したのはヒルクライムでの臨場感。リアルなヒルクライムでは斜度によってポジションやペダリングの仕方が変化しますが、それをバーチャルサイクリングでも体感したい。そうしたヒルクライムの勾配を再現してくれるのが、Wahoo KICKR SMARTとCLIMBの組み合わせでした。

スマートバイクとの費用対効果と同時購入で10%割引き

スマートトレーナーを使うためには、トレーナーにロードバイクなどスポーツ自転車を取り付ける必要があります。この脱着が意外と面倒。実は、その手間から解放される究極の一体型室内トレーナー『スマートバイク』が発売されています。

どうせ買い換えるなら、スマートバイクの方が良いはず。と当初は思っていたのですが、その重量は40kgオーバー。これを部屋の中に置くのも一苦労です。一度置いてしまえばそれまでかもしれませんが、気分転換に部屋のレイアウトを変えたりする身としては、その度に移動させるのは無理だ、と諦めることにしました。
また、Wahoo KICKRスマートとCLIMBはKICKR K.O.M.バンドルという形で購入すれば、個々に買うよりも10%安くなります。価格面でお得だったのも購入を後押しする理由のひとつでした。

Wahoo KICKR SMARTの初期設定

開封後の部品をチェック

まずは箱から開封して中身をチェック。

11速のスプロケットとクイックリリースが付いたWahoo KICKR SMART本体。取扱説明書と世界各地で使われている電源ケーブル、AC電源アダプター、ケイデンスセンサー、1.8mmスペーサー、ディスクブレーキのキャリパースペーサー、スルーアクスル用のハブスペーサーが入っていました。

スマートトレーナーを購入してもスプロケットとクイックリリース、それにケイデンスセンサーは別途というところも多いのですが、購入時にすべてが揃っているというのは、インドアサイクリングを始めやすくて良いですね。

組立と設置

取扱説明書を見ながらWahoo KICKR SMARTを組立てていきます。まずは左右の足を引き出すために青い金具状のボタンを押します。

開いた状態です。幅は71.1cmにもなるので、壁際に置く際はある程度の広さがあることを確認しておいたほうが良さそうですね。

さらに足の付け根部分もしっかりと地面に着くように調整していきます。

次は、所有するスポーツ自転車に合わせて高さの調整。中央の足にある目盛りを目的の位置を調整していきます。これがとても固くて「コレ本当に動くの?」と焦りました。足を押さえつつ本体をぐっと押すと、ようやく少しずつ動くようになりました。重たいので倒して怪我をしないよう気を付けて作業する必要がありました。

調整を終えて設置ができたら、スポーツ自転車の後輪を外してWahoo KICKR SMARTへ取り付けます。使用したロードバイクはリムブレーキかつ11速仕様でしたので、ハブスペーサーやスプロケットを換装する必要もなく、そのままいつもの後輪の脱着作業と同様に行えたので楽ちんでした。

続いて、ケイデンスセンサーをスポーツ自転車に取り付けていきます。他のメーカーのケイデンスセンサーでも良いと思いますが、せっかくなので付属の純正品を使用します。
両面テープと結束バンドが付属していますが、これだと自由に脱着できませんね。

なので、電源ケーブルをまとめていたケーブルタイを流用してしまおうと思います。

取り付けてみたところ、問題なし。締め方が緩いと下がってしまいますのでしっかりと留めました。

動作チェック

ここから電源を入れて動作チェックです。とその前に、付属の電源ケーブルは3ピンなので、別途写真のような2ピン変換コネクタか3ピンの電源タップの用意が必要でした。

動作チェックはWahooの純正アプリを使用しました。細かい手順は省略しますが、基本的に画面に表示される流れに沿っていけばすぐに使えるようになります。

Stravaなど各種アプリとの連携、ファームウェアのアップデート、基本情報の入力、そして重要なキャリブレーションを行って完了です。

これら一連の作業はWahooサイトに動画付きで掲載されています。説明書と合わせて確認するとより分かりやすいです。

https://jp.wahoofitness.com/instructions/kickr

Wahoo KICKR CLIMBの初期設定

続いて、Wahoo KICKR CLIMBの初期設定を行っていきます。

開封後の部品をチェック

まずは箱から開封して中身をチェック。まずは重要なWahoo KICKR CLIMB本体です。

さらに説明書類、クイックリリース、取扱説明書類と世界各地で使われている電源ケーブル、AC電源アダプター、そしてクイックリリースやスルーアクスル用の各種アダプタが付属していました。

組立と設置

まずはアダプタの選定です。説明書からどれを使えばいいのか判断していきます。今回使用するのはクイックリリース式のアダプタです。2つで1組のようですが、どれを選べば……。

クイックリリース式のアダプタは水色のシールが貼られていて、セットがすぐに分かるようになっていました。

その選定したアダプタをCLIMB本体に取り付けます。

そこに付属のクリックリリースを通していきます。

最後にロードバイクを取り付けて完了です。

Wahoo KICKR SMARTとCLIMBを取り付けた状態がこちら。こうなると、Zwift専用のフレームが一台欲しくなりますね。ブレーキもいらないし、今度自分で組んでみようかな。

動作チェック

Wahoo KICKR SMARTと同じ写真で恐縮ですが、CLIMBも3ピンの電源ですので、その対応をお忘れなく。

CLIMB上部にあるリモコンを使っていきます。Wahoo KICKR SMARTとペアリングするためには真ん中のボタンを長押ししてWahoo KICKR SMARTと接続されるのを待つだけ。特に難しい設定はありませんでした。

Zwiftなどアプリを使えば斜度に合わせて連動しますが、リモコンでも昇降可能です。その時の動き方を動画にしてみました。男の子ならワクワクするギミックですね(笑)
本体が少し浮き上がっていますが、実際には人が乗るので安定しています。

一連の作業はWahooサイトに掲載されていますので、こちらが分かりやすくておすすめです。

https://jp.wahoofitness.com/instructions/kickrclimb

Wahoo KICKR SMARTとCLIMBを使ってみての感想

タイヤドライブ式に比べ静音性が圧倒的に高い!

以前使用していたタイヤドライブ式のスマートトレーナーは、タイヤとの摩擦音が気になっていました。それがWahoo KICKR SMARTに換えたことにより、騒音の問題はなくなり、Zwift中にテレビやラジオの音も大きくしなくてもクリアになりました。
Wahoo KICKR SMARTのフライホイールが発する音は非常に小さく、ペダルを回すとロードバイク自体から発生する音の方が大きいくらいです。ダイレクトドライブ式の恩恵を十分に感じることができました。

ヒルクライムに臨場感が出る!

Zwiftを利用してみましたが接続もすんなり行え、実際にヒルクライムしてみると斜度に合わせて傾きが自動的に変化して、室内クリーニングでは得られなかった新しい驚きがありました。斜度が14~15%にもなると流石にシッティングだけだと辛くなり、自然とダンシングしたくなるのが特にリアルでした。
長い距離を登っている時はキツくてそこまでシビアに違いを意識することはないのですが、細かなアップダウンがある場面だと、ZwiftからWahoo KICKR CLIMBへの反映時間に僅かなタイムラグがあるように感じられました。

力のロスが少ない!

これまでタイヤドライブ式では、Zwiftでスプリントしたり、激坂に差し掛かったときなどにお尻を上げてダンシングすると、荷重が逃げてしまいタイヤがローラー台としっかり接地せず、擦れながら鈍く空転するようなことがありました。
ダイレクトドライブ式ではそうした問題が皆無。もちろん体を振るような動きはフレームを痛めるので控えなければなりませんが、ダンシングに対するストレスが大きく改善されました。

まとめ

ここまでWahoo KICKRとCLIMBの設置から使用感のレビューしてきました。
設置で若干もたつきましたが電源を入れてからの接続設定はスムーズです。実際に走ってみると、ダイレクトドライブと自動昇降機能の恩恵を受けてZwiftも臨場感抜群で快適でした。静穏性も高く賃貸物件での使用に何ら問題はなさそうです。
また、利用環境ではフローリングの上にタイルカーペットを敷いていたので専用のマットは購入していませんが、各支点に荷重が大きくかかるため、フローリングに直接置いて使用しない方が賢明です。
高価な買い物でしたが、買って正解な商品でした。

目的別スマートトレーナーの選び方

Wahoo KICKRとCLIMBを購入に至るまでにいくつか候補を出して比較していました。最後に、購入候補に挙がったダイレクトドライブ式のスマートトレーナーをご紹介したいと思います。

静音性が第一!Zwiftで石畳の変化も感じたいなら⇒Tacx NEO 2T Smart

NEO 2T Smartは各社が出しているダイレクトドライブ式の製品の中でも、特に静音性に優れていると評判のスマートトレーナーです。住宅の構造上、大きな音が出せないとなると、このTacxNeoが第1候補に挙がると思います。さらにZwiftでは路面が石畳になると振動して路面の変化を伝えるこだわりの演出もあるので、バーチャルサイクリングをより楽しみたい方におすすめの一台です。

体を振る全力スプリントをしたい!⇒KINETIC(キネティック)T-7000 R1 DIRECT DRIVE

KINETIC T-7000 R1は、このトレーナー自体が左右に振れる機構を備えており、自然な走りが再現できるとともに、全力スプリントで藻掻きたいといったニーズを満たす商品です。
左右の揺れによってフレームへの負荷を最小限に抑えることができ、ロードバイクを長持ちさせることもできる点も魅力的でした。

やっぱり安心の日本製がいい!⇒ミノウラスマートターボ神楽

日本のローラー台の雄であるミノウラからもダイレクトドライブ式のトレーナーが発売されています。10万円前後とコスパも良く、以前使っていたのが神楽のタイヤドライブ式だったのですが、サポートは日本語で対応可能なので安心できる点はとてもよかったです。高級な機材ですので、万が一のサポートを円滑に行いたい方は神楽を選択肢に入れても良いと思います。

トレーニング環境
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この記事を書いた人
ノブ

『ろんぐらいだぁす!』をきっかけに'17年春からロードバイクを始めたキャンプ、登山、馬、サブカル好きなサイクルツーリスト。
 
グルメと絶景を求め各地を巡るロングライド自転車旅行記にブルべ挑戦記、サイクリングの便利グッズやキャンプギアのインプレ、自転車関連の書籍や映像作品のレビューをブログ『ツール・ド・気ままに』で公開中。
 
'19年に日本一周15,594km(172日間)を完走。'20年からブルベに参加し、'20~'23年はSR獲得。ブルベの最高峰PBP完走が今の目標です!

'22年よりNPO法人引退馬協会のFP会員として活動。引退馬支援とともに乗馬も少しずつ始めています。
 
◇所有自転車
KhodaaBloom FARNA 700-105
Birdy Standard Disc
 
ヘッダー画像のキャラクターは『びわっこ自転車旅行記』の大塚志郎先生に描いていただきました。
 
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コメント

  1. みじぴん より:

    コロナウィルスの影響で、ZWIFTに注目が集まっているようですね。
    私は徹底した実走派ですが、これだけ自粛が続くと足がなまるので、降参してZWIFT検討中です。
    GIANTのスマートトレーナーが候補だったのですが、ワフーは…安くはないですが…コスパ良いですね。
    ゲラント・トーマス選手の12時間/日×3日ZWIFTみたいなチャレンジも面白そうです。
    ところで「Wahoo KICKER」とタイプされてますが「Wahoo KICKR」?
    蛇足で失礼をしました。

    • ノブノブ より:

      自分も早く自由に外を走りたいですが、今は我慢しています。
      同じような考えの人が多いのかZwiftはログイン数が大幅に増えました。
      プロ選手も多数参加して大賑わいですね。

      ほんとだ、KICKERと書いちゃってますね。本家のサイトまで見ていながら誤字に気付かなかったです。
      ご指摘ありがとうございます。