こんにちは。ノブです。
サドル沼にハマっております。
サドルを換えたり位置や角度を変えたり色々試しているのですが、どうにもしっくりこない。とくに坐骨の収まりが悪く、痛みが出てしまい長時間走行ができずにいました。単に体幹が弱いだけなのかもしれませんが、どうにかしないとブルベなんてまた夢の夢です。
思えば、定番物のサドルをまだ試していませんでした。そこで、前から気になっていた『お尻の痛くなりにくいサドル』として名高い Selle SMP サドルを購入してみました。
Selle SMP Hell サドル
スペック
■カラー:ホワイト、ブラック、ホワイト/ブラック
■素材:トップ:ポリウレタン ベース:カーボンファイバー混合ナイロン12 レール:AISI304ステンレス鋼
■重量:280g
出典ミズタニ自転車株式会社HPより
Selle SMP Hellを選んだ理由
Selle SMPは2017年に創業70年を迎えた、製造する全てのサドルをイタリアで生産する『100% MADE IN ITALY』な老舗メーカーです。
ずっと前から気になっていたサドルなのですが、SMPサドルのラインナップは30種類以上あり、どれを選んでよいか分からなく二の足を踏んでいました。そんな中で見つけたミズタニ自転車株式会社のHPでは、Selle SMPを紹介するブログが1~9まで掲載されていて、その歴史やサドルの特徴、それに種類や選び方など詳しく掲載されていて、選ぶにあたりとても役に立ちました。

HELLを選んだのは同社に紹介する記事があったから。入門用にもってこいとの記載に魅力を感じました。種類の多さからテストサドルでの試走が推奨されるSelle SMPですが、セール品を見つけたこともあり、えいやで購入することにしました。

インプレ・フォトギャラリー
こちらがSelle SMP Hell。ホワイトとブラックがありましたが、ロードバイクに合いそうなブラックを選択。
購入した後にWellという商品があるのに気づきましたが、どうやらHellとまったく同じ商品らしく、なんだか雑に『H』が書き加えられていました(笑)。Chain Reaction Cyclesの口コミの話ですが、商品名が物騒なせいで検索に引っかからないらしく、名前を変更したのだとか。
横から見ると、SMPの代名詞ともいえる曲線的なエルゴノミクスな形状がはっきりとわかりますね。
背面はステンレス製のレール。それに中心部に大きく穴が空いているのが分かります。会陰部および前立腺部が圧迫されることが少なくなり、長距離走行が楽になります。
後ろのSMPロゴは特徴的ですね。お尻のパットも厚めな感じが見て取れます。
重さは280.9g。パッド入りサドルの中では比較的に軽い方です。ちなみにKhodaaBloom純正品サドルは350gでしたので、約70g軽量化されました。
クッション性のチェック
まずは後ろの部分。ぐにゅっと押し込むことができるくらい柔らかかったです。これまで使っていたKhodaaBloom純正品サドルも柔らかい方でしたが、この柔らかさはちょっと驚きです。
取り付け方法
Selle SMPの公式サイトに日本語向けのマニュアルがありましたので、そちらに従ってみたいと思います。なお、今回使用するマニュアルはツーリズム向けのサドルで、プロフェッショナル向けは別途こちらにあります。
2. ボトムブラケットから旧サドル上面までの距離を測定します
3. 新しいSMP のサドルを上記の測定値を基準にして置きます。
そのままサドルを交換してみましたが、角度が前のめり過ぎですね。どうやらサドルの角度を調整する必要があるみたいです。
なので、シートポスト天辺の金具(サドルクランプ)を取り外します。ギザギザが彫り込まれていて角度を自由に調整することができます。
サドルクランプの角度を調整して、再度、水平をチェック。これで初期の位置設定は完了です。あとは、実走して細かな位置調整をしていきます。
実際に使ってみての感想
座って分かる程よいフィット感。自分は座骨間の距離が約12cmなのですが、サドルのカーブに坐骨が上手くフィットしてくれたようです。レーパン無しで乗っても座骨が当たって痛いと感じるようなことはありませんでした。合わないサドルだと30分も乗っていられないのですが、このサドルは痛みもなく座り続けていられます。さらにレーパンを履けばアップライトな姿勢で2時間くらい走り続けお尻の位置を変えたくなっても「痛くてもう無理!」という感じにはなりませんでした。
よさげなサドルに巡り会えて、ようやく一安心。ただ、こうなると他のSelle SMPサドルの具合も気になってしまいます。今度、ショップに伺う時はテストサドルを試してみたくなりました。理想のサドルへの探究心はまだまだ尽きることはなさそうです(笑)
300kmライドを終えて 2020/01/05追記
2020年の初詣に茨城県の大洗町へ往復300kmのロングライドをしてきました。その道中、お尻の痛みは一切なし。
今回走ったことで、丸一日走るようなロングライドをお尻の痛みなしに乗り切るコツは、坐骨をサドルにどっしり乗せすぎない前傾姿勢を保つことだと感じました。アップライトに乗りすぎず、お尻だけじゃなくペダルやハンドルへ負荷を分散させること。そのお陰で坐骨が当たって痛いということとは無縁の状態で走ることができたと思います。
前傾姿勢が深くなることで局部が圧迫される羽目になりますが、サドルの中心部に設けられた大きな穴のお陰で圧迫感も感じず、ロングライドで問題となる座骨の痛み、そして局部の圧迫による痛みの2つとは無縁で一日を過ごすことができたのは、とても良い経験になりました。
また、サドル購入後から今回のライド前までに、よりサドルのフィット感を得るためにハンドル落差の見直しを行っていました。写真だと黒のコラムスペーサー分なので約3cmほど下げていった感じでしょうか。元々、このロードバイクは街乗りをメインに考えて購入したため落差を殆ど付けてなかったのですが、ある程度の落差があった方が、自分の場合はお尻が安定しやすいようです。
コメント
お尻にあったサドルが見つかったのなら、何よりでございます。
でも、お尻と親指の付け根(手のひら)にはタコが出来ると思います。
変速も制動も右のSTIがメインだからでしょうか?私は右手のタコの方が大きいです。
シューズは、もしXC5に限界を感じられたなら、一気に最上位モデルS-Phyreシューズの購入をお勧めします。
RP5、RC7、S-Phyre、RC5と購入して、S-Phyreが別次元に快適です。
SIDIとか、別なメーカーに手を出すのはありかも。。
あと…いや、長くなりますので。
兎に角、まだまだ、沼はいくつも控えております。
だから、ノブさんのブログが楽しみです。
お尻にタコはまだ未経験ですが、長距離をどんどん走るようになるとできてくるのでしょうね。
シューズは今のところ他のを見ないようにしています。きっと欲しくなってしまう気がしますので(笑)
沼は一度ハマると抜けるのが大変で困りますね。
まぁまぁ、そうおっしゃらずに、シューズ沼にもいらしてください。
今でなくとも、そう遠くはない未来に、足に痛みやしびれを感じてから沼るものと心得ております。
ノブさんのポジションをミラーで拝見して思ったのですが、結構アップライトでサドルの荷重比が高いと思われます。
たぶん「街乗り」の要望にY’sが合わせていて、ペダル下死点で踵がペダルにつくと想像します。
次の戦闘機をご購入の際には一時的に「プロレース向き」でポジション出してもらうとイイデス。
上体は前後に長く伸び、踵はペダルのはるか上空に位置します。
私はそこからサドルを15mm下げ、ハンドルを10mm上げた、ややヒヨった位置で決めてます。
それでも踵はペダルの3cm近く上空です。
このポジションで160~180ワットの出力で巡航できると、足が体重を負担するのでお尻が楽になります。
するとサドルは若干堅めのものが好みになるかもしれません。
正直、200~300km程度のディスタンスなら3万円のクロスバイクでOKと思ってます。
真夏に東京→青森→宇都宮と1,400km走った時、後半脚は終わっていたのですが、全身死にそうでも前には進みましたし、坂も登れました。
機材とポジションのおかげだと思ってます。
今のセッティングのまま前傾をキツくすると窮屈になってしまうので、アップライトになっているとなんとなく思っていましたが、客観的な指摘はありがたいです。確かに踵はペダルにつきます。
次の機材ではレーシーに仕上げてもらおうと思いますが、今の機材でも長距離での体のダメージを極力減らせるようにしておきたいところです。
来年のブルベまで時間はまだありますし、少しポジションを見直して、より荷重の分散ができるようにしておこうと思います。
サドル探究の旅に出る前にポジションを見直せばよかったかもしれないですね(^^)
久しぶりのブログ更新ですね( ^ω^ )
自分は何社かのメーカーのテストサドル を貸してくれるお店があったので早めに沼から脱出できました、インプレなどを調べて試した有名メーカーでも全然合わないのがあってびっくりでしたw
そして試し過ぎて思考回路が麻痺し予算の倍の値段のサドルを買うことに(´ω`)
結局沼でしたねw
お尻の形は人それぞれ。インプレ記事が役に立たない事もしばしばですので、テストサドルを借りるのが一番の抜け道ですね。
確かに試しすぎるとどれが正解か迷いそうです。サドル沼恐ろしい(^_^;)