こんにちは。ノブです。
夏から秋にかけ人気のない林道をヒルクライムすると、その亀のようなスピードを嘲るように耳元で鳴る不快な羽音。ほんと、あいつら何なんでしょうね!!
そんなイキった虫たちが寄ってこなくなる便利グッズが巷で話題です。しかも殺虫成分は一切使わず肌にも環境にも優しいときた。今回は、釣り具メーカーのSUNLINEから発売されている『おにやんま君』をレビューしていきます。
おにやんま君
出典:サンライン公式サイト
購入動機
O型は刺されやすいと言われていますが、まさにその通りで、子供の頃から虫に刺されまくっていました。特に蚊には気に入られ過ぎて、ちょっと外に出れば肌をボコボコに刺されて帰って来る始末。
サイクリングを趣味にするようになると、ヒルクライム中はアブやブヨがブンブン飛んできて嫌になってきます。
虫除けスプレーで対策できるものの、夏場のサイクリングは汗だくになって走っているので効果はすぐに落ちてしまいます。
汗でも落ちない虫除け対策は無いものかと探しているときに、ワールドサイクル公式Twitterで『おにやんま君』のことを取り上げており、効果に疑問はあったものの、興味が沸いて購入してみることにしました。
夏のヒルクライム。必死のパッチでこいでいると必ず寄ってくる、いまいましいブヨや蚊たち。経験上時速12キロ以上くらいで逃げられるのですが、そんなの無理しても10メートルくらい。だったらレーパンの裾に、「おにやんま君」をつけてみたら? マジもん商品です。https://t.co/6gQUhk85bS pic.twitter.com/1QhpMchPn3
— WORLDCYCLE (@WORLDCYCLE_BLOG) April 26, 2021
外観レビュー
まずは外観レビューから。完成品で届くので、組立や付属品はありません。
見た目はちょっとデフォルメされたトンボといった感じです。背中に紐などで吊り下げる輪っかがあります。羽はプラ板で作られており、下敷きのように弾くと振動するくらいの厚みでした。
腹側。口の辺りに安全ピンがあり、背中と合わせて2通りの取り付け方法があるようです。
使ってみた感想
サイクリングでの効果は?
初投入したのは、600kmの宗谷ブルベです。前半の300km平坦コースで風が強かったこともあり、虫が寄ってくる機会は少なめな環境でした。
後半は内陸に入り、畑や牧草地帯を抜けて行くため虫が多くなるはずと、バックパックに安全ピンで取り付けて走行していました。刺される機会は全くなく、このブルベで唯一の長い登りとなる名寄峠でも不快な羽音を聞くこともなく走りきることができました。
長い距離をバックパックに取り付けていましたので、どこかで落下するのではと不安でしたが、以外と頑丈なようで、部品の破損もありませんでした。
低山登山での効果は?
サイクリングではいまいち効果を把握しにくかったので、高尾山をトレッキングして再検証しました。
検証のために虫よけスプレーは一切使わず、さらに素肌を晒して登山。正直、こんな検証やりたくなかったです。刺されるだけでしょ(笑)
登りの1号路ではバックパックに。下りの6号路では胸元に取り付けて歩きました。
まずは、行きの1号路から。何度か耳元で羽音を聞きましたが、結果として虫に刺されることはありませんでした。1号路は道幅も広く、整備されていて風の通りもよいルートなため、刺されにくかったというのも一因かもしれません。
次に帰路の6号路。こちらは湿気のある沢沿いを歩く自然豊かなルートで、1号路に比べて虫も多くいる印象です。結果として刺されたのは、膝近くの一か所のみ。確かに刺されはしましたが、耳元で羽音を聞くことは一度もありませんでした。
虫除けスプレーなしに登山して、結果として刺されてはいるものの、刺された回数が驚くほど少なかったというのが、個人的な感想です。おにやんま君、以外と効果がありそうです。
道中の様子はこちらにまとめてありますので、どんなところを歩いたのか、気になる方はご覧になってみてください。
まとめ
今回、背中と胸にそれぞれ付けて登山をしましたが、胸側に付けた方が顔の周りに虫が寄ってこなくなりました。蚊やブヨなどは吐き出す二酸化炭素に寄ってくる性質があるので、顔に近い位置に付ける方が虫に発見してもらえるようです。
虫が活発になる夜間、それにキャンプなど静止し続けた状態での効果は未検証ですが、ひとまず、おにやんま君を用いることで、虫に刺されるリスクを減らす効果を期待できそうだと感じました。
ただし、効果はあるとは言え、範囲は限定的です。おにやんま君から遠い部分は虫除けスプレーで補うようにすれば、虫に刺される機会をぐっと減らすことができるかもしれません。
それと、荷物に混ぜると壊れやすそうな形状なので、移動時は注意しないといけないですね。もう少し耐久性が高いと嬉しいところです。
また、今回紹介した『おにやんま君』以外にも、ストラップ付きのおにやんま フィギュアは販売されているようです。気になるものを試してみるのがよいかも知れません。
最後に。本物でない造形物のなにが虫を忌避させるのかについて、ちょっと気になっています。色合いなのか、大きさも関係するのか。はたまた立体であるべきなのか。
トラロープ(黄色と黒の縞々模様)を用いた蜂の巣対策というのを耳にしますので、細長い形状とそれっぽい色だけでも虫を忌避させる効果があるのかもしれません。
そう考えていたら、そのままのグッズがありました。
また、こんなグッズも。こちらはステッカーのようです。
リアルなフィギュアでなくともよく、さらに立体でなくても良いのであれば、持ち運びを考えるとこれらも候補になりそうです。もしかしたら、ロープやイラストを用意して自前で作るのもありかもしれませんね。
コメント