こんにちは。ノブです。
今回はロングライドで重宝しているチェーンオイル『FINISH LINE CERAMIC WET CHAIN LUBE』の使用感についてまとめています。
FINISH LINE CERAMIC WET CHAIN LUBEの商品概要
出典:株式会社マルイ公式サイト
購入動機
2022BRM811北海道1000摩周湖に参加するために飛行機輪行したのですが、その際、チェーンオイルは持参せず、現地で調達しています。
スポーツ用品店に立ち寄ってチェーンオイルを探すと、フィニッシュラインの在庫が潤沢で、その中から雨に強いウェット系のものを選ぶことにしました。
セラミック配合については、以前から『Muc-Off C3 WET CERAMIC LUBE』を愛用していて、走行感覚が軽やかでペダルがよく回るイメージを持っていたため、それが購入動機にもなり得ました。
外観レビュー
ボトルはこちら。フィニッシュラインの蓋は「誤飲防止キャップ」と呼ばれる特殊構造。開けにくいことで評判ですが、押し込みながら反時計回りに回転させれば開封できます。
その誤飲防止キャップですが、現在はリニューアルされて黒いキャップに変更されています。それに伴いキャップの開けにくさは改善されているようです。
オイル自体は透明ではなく白濁した液体で、少し粘性があります。匂いはほぼ無臭。油っぽい臭いはしません。
また、このチェーンオイルは、日本消防法上の分類では第4類引火性液体 第4石油類 危険等級Ⅲ。安全データシート(Safety Data Sheet/SDS)が入手できれば飛行機輪行時に機内持ち込みできる可能性があります。
また、裏面には製品紹介の他、使用方法や注意点が載っていましたので、抜粋しておきます。
セラミック ウェット チェーン ルーブは摩擦抵抗を減らし、駆動部分の性能を最高に発揮させます。このプレミアム合成潤滑油は特許のセラミック技術によるボロンナイトライドのナノプレートレットを含有しています。セラミック ウェット チェーン ルーブはフィニッシュラインの最も高性能なウェット チェーン ルーブです。その耐久性や滑らかさ、静粛さは想像以上の性能です。
[使用方法]成分が沈殿しますので、ご使用になる前によく振ってください。あらかじめ洗浄したチェーンや部品に注油し、余分な潤滑剤は拭き取ってください。
[注意]セラミック粒子は時間経過とともにグレーか黒色に変色するかもしれませんが、この変色は正常で性能に影響を与えません。何度かの給油後に変色は減少します。
ボトル本体裏記載事項
チェーンオイルの塗布方法
メーカーやそのチェーンオイル毎に独自の塗布方法があったりますが、ボトルの裏面に使用方法があったとおり、成分が沈殿するので、よく振ってから使います。
それ以外は一般的なチェーンオイルと同様、チェーンの一コマずつ滴下していくだけ。全体に滴下し終えたら、表面に浮いている余分なオイルを軽くふき取り、あとはしばらくなじませて完了です。
チェーンへの注油は、(あらかじめ後スプロケットを最小にしておいた上で)ペダルを逆転させ、チェーンがスプロケットにさしかかる直前のところにポタポタと落とします。 こうすれば潤滑油の差し過ぎで、スプロケットまわりがベトベトになるのを防げます。
株式会社マルイ公式サイト「Tech Tips:チェーンへの注油」より抜粋
実際の使用感
使用したロングライド
200~1200㎞までのブルべで数多く使用してきました。そのときの走行感覚が気に入り、PBP2023でも採用しています。
走行感覚は軽やか
ウェット系ルブとしては走行感覚は軽やか。ペダルを漕いでいても、抵抗感の少ない伸びのある走りが体感できます。セラミックコーティングの効果なのか、安価なウェット系ルブとは走り心地の違いがペダルを通じて実感できるくらいです。
個人的な見解ではありますが、この抵抗の軽さは距離が伸びれば伸びるほど足に効いてくると感じていて、長距離を走っても疲労が溜まりにくいようにも思えます。
油切れしにくく耐久性も十分
水耐性もよく、雨天ライドも問題なくこなせます。雨の中を3~4時間走っても油切れを感じたことはないですが、どれくらいで油切れするかまでは検証できてないので分かりません。
また、晴天の日であれば長い距離を走っても油切れしにくく、距離が伸びるにつれて汚れで抵抗が増えるようなネガティブな印象もありませんでした。
走行後のチェーンの汚れは?
下の写真はPBPで1200㎞を走り切り、帰国後に確認したチェーンの状態です。
PBP参加中、一度もオイルの塗り直しはしていません。開催期間中は晴天だったためか1200km走ってもオイル切れはしませんでした。ウェット系はどうしても汚れが目立ちますが、走行後の汚れ具合としては一般的な範囲かと思います。
こちらは動画。駆動音も滑らかで静か。油切れした際に鳴るシャリシャリ音も聞こえません。
ただ、ウェット系オイルはどれもオイル切れしにくい傾向があります。日本一周で使ったAZのマルチパーパスや1000kmブルベで使用経験のあるMuc-OffのC3 WET CERAMIC LUBEも長持ちでした。
安全データシートの入手が容易
飛行機輪行をする際、注意しなければならないのが、チェーンオイルは自転車と一緒に預けることができないことです。唯一の方法が機内持ち込みですが、SDSがなければ基本的に機内に持ち込むことはできません。
そのSDS、どのメーカーでも基本的に問い合わせれば発行してもらうことができます。ですが、発行にどれくらい時間が掛るかは分かりません。その点、フィニッシュラインはWebサイト上に製品毎で掲載していますので、ダウンロードすればOK。この便利さもフィニッシュラインを好んで使っている理由のひとつです。
まとめ
セラミック配合のウェット系チェーンオイル『Muc-Off C3 WET CERAMIC LUBE』もよく使っていますが、どちらも似たような走り心地で甲乙付けがたいです。ただ、フィニッシュラインは自転車専門店以外のスポーツ量販店等でも購入しやすく、SDSが必要ならWebからダウンロードできます。
雨天ライドにも耐性があり、晴天であれば1200㎞まで走れました。ウェット系の中では走りが快適なオイルだと感じています。
コスパもよいですし、不満は特にありません。要望があるとすれば、フィニッシュラインは19mlボトルも売っているのですが、セラミックウェットルブの19mlが売られているのを見たことがありません。19mlボトルがあれば飛行機輪行用にまとめ買いしたいところです。
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