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2020BRM905東京300ウルトラオレンヂ実走レポート

ブルベレポート

こんにちは。ノブです。

コロナ禍で中断されていたブルベ。9月に入りようやく再開となりました。

今回参加したのは、ランドヌール東京が主催する『BRM905東京300 ウルトラオレンヂ』。元々は、今年の2月末に開催される予定だったものが、9月に延期されたブルベです。

初めての300kmブルベ。それだけでも大変なのに、新型コロナの影響でブルベのルールが大幅に変わりました。今回はその辺りも踏まえて、記事に残したいと思います。

BRM905東京300ウルトラオレンヂ概要

Pickup

コース

中原街道から伊豆高原を超え東伊豆までの行って来いで往復コース。細かなアップダウンで意外と走りごたえがありますのでご注意ください。

注意

  • 中原街道、国道135号は交通量多く、市街地や店舗近くで車の左折巻込み事故にご注意ください。場所によっては凍結の恐れがありますので安全確認は慎重に。
  • 伊豆高原以南は渋滞が予想されます。十分に安全を確保の上で走行してください。
  • 復路の熱川温泉以降は側溝に蓋のない状態となりますので十分に注意してください。

概要

  • 日時:2020年9月5日(土曜日)
  • スタート時間:0:00~12:00
  • スタート地:キューシート指定スタートポイント
  • ゴール地:キューシート指定ゴールポイント
  • ゴール受付:リモートブルベカードより申請してください
  • 認定受付締切:9/6 AM09:00
  • 距離:300km
  • 制限時間:20時間00分

出典:ランドヌール東京より

これまでと変わった点

リモートブルベカードの導入

ランドヌール東京では、コロナ対策としてWebを使ったリモートブルベカードが新たに導入されました。これにより、出走時と完走時の受付をリモートで行うことができ、密状態を避けることができます。

フォトチェックカードの導入

リモートブルベカードが導入されたことにより、道中のPCはすべて通過チェックをフォトチェックに変更。そのため、Webに接続可能なカメラ機能付きスマートフォンが必須になりました。各PCではレシートや入り口の店名など、決められた方法で証跡を残すこととなります。

スタート・PC・ゴール地点が複数の候補から選べる

これまで、受付集合場所や各PCは一カ所であることが主でしたが、スタート・ゴール地点を複数(ウルトラオレンヂの場合はとどろきアリーナ近くのコンビニ四ヶ所)から選べ、密状態を避けることができるようになりました。

また、道中のPCも、密集しやすいPC1は複数、それ以降は単一といった具合に、参加者が接触しないよう最大限考慮されています。

スタート時間が大幅に緩和

これまでブルベは集合して一斉にスタートが主でしたが、予定の出走時間から前後6時間であれば自由にスタートして良いこととなりました。

ウルトラオレンヂの場合は午前6時スタートでしたので、開催日の午前0時から昼の12時までの間にスタート受付をすればよくなり、密を避けるとともに、各自の都合に合わせることができるようになりました。

接触感染アプリCOCOAのインストール必須

これは各ブルベ団体が導入していることが多いですが、濃厚接触者をチェックできるCOCOAアプリのインストールが必須となりました。14日前から当日まで濃厚接触者がいないことが出走の条件となります。

これら詳しい内容はランドヌール東京のページを参照ください。

新運用BRMに使用するツールとスケジュール
1. はじめに2020年9月からの新運用では、スタート受付/ゴール受付は、スタッフは立ち会わず、各参加者がリモートで行うことになります。以下、新運用で使用するツールと、ゴールまでの流れについて説明します。2. 新たに使用するツールについて新
リモートブルベカード説明書
リモートブルベカードは、これまで有人・紙ベースで実施していたブルベのスタート受付・ゴール受付を、無人・オンラインで行うためのシステムです。DNS、DNF連絡も行えます。今後スタート地点・ゴール地点にスタッフは不在となり、参加者は事前に主催者

本日の走行ルート

準備

今回の持ち物です。まずはライトとサイコン関係から。

①GarminEdge1030、②GENTOS RX186-RS2本、③Garmin拡張バッテリー、④モンベルパワーヘッドランプ、⑤BLACKBURNCLICKREARリアライト

続いて、サイクルジャージのポケットに入れておくもの。

①鍵、②モバイルバッテリー、③財布、④フォトチェックフレーム、⑤補給食、⑥マスク、フォトチェックフレームはラミネート加工しておきました。

この時期はあると役立つネッククーラー。水を含んだ状態で首に巻いておくと熱中症対策になります。

そして、シートバッグに入れておくもの。

①ファーストエイドキット、②ブレーキシュー、③輪行袋、④レシート入れ(予備のフォトチェックフレームも入れておいた)⑤各種電池、⑥レインウェア、⑦タオル。

今回は、雨が降る予報だったこともありレインウェアなど雨対策をいくつか追加しました。ファーストエイドキットには絆創膏や消毒液、整腸剤、小型のハサミなどを入れてあります。

最後にボトルケースの中身。予備チューブ2本、六角レンチ一式、携帯ポンプ、CO2ボンベ2本、タイヤレバー2本、修正パッチが入っていて、ダウンチューブの下にボトルケージを追加して取り付けています。

ブルベ走行レポート

スタート:7-Eleven 川崎小杉陣屋町2丁目店

朝は午前3時半過ぎに起床。食事などをして準備を整え、午前5時15分頃にスタート候補の一つであるセブン-イレブン 川崎小杉陣屋町2丁目店へ。

ここではレシートとフォトチェックフレームを写して証跡とするのがルール。スタート時刻はレシートに打刻された時間となるので、早々にリモートブルベカードを立ち上げて、時刻を入力。切りの良い午前5時半にスタートしました。

今日は快晴。朝方は風も涼しく走りやすい。2週間前はこの時間でもジメジメした空気だったので、9月に入り、少しは秋めいてきたのかもしれません。

46km地点:通過チェック Daily Yamazaki平塚北豊田店

2時間半ほど走ってDaily Yamazaki平塚北豊田店へ。元PC1で、新しいQシートでは通過チェックとなっていました。ちなみにこの近くのコンビニも通過チェック候補で、参加者の蜜を避けることができます。

他の利用者の邪魔にならないようにフォトチェックフレームを含めて写真撮影。

さらにレシートも写真に収めておきます。ここは店舗名orレシートでOKなのですが、完走後にトラブルがないように2種用意しておくのが無難と判断しました。

補給を終えて出発。今日は富士山もハッキリと見えてとんがり帽子を被っています。

国道1号線に出て小田原方面へ。道中、エヴァンゲリオンラッピングバスと遭遇。箱根は今、エヴァ推しなので訪れてみたいと思っているエリアです。劇場版最新作はいつ頃公開になるんでしょうかね?

小田原を越えて国道135号線へ。西湘バイパスの石橋料金所を過ぎてくると伊豆半島らしい景色が見えてきました。

さらに進んで熱海へ。だいたい100kmくらい走ったでしょうか。走っている分には気持ち良いのですが、止まるとジリジリと焼かれているようです。

近くのコンビニへ水の補給に立ち寄ったら、ろんぐらいだぁす!353Verジャージを着た方と遭遇。どうやらこの周辺を走る600kmブルベの試走中らしく、こちらがブルベ中と答えると餞別に氷を分けていただきました。ありがとうございます。

熱海から先はトンネルを避ける意味合いで国道135号線ではなく、海沿いの迂回路を走行。細かく道が指示されているので間違いやすいところです。

特に赤根トンネルは下りのため、そのまま通過しそうになるので要注意でした。2週間前の試走ではうっかり通過してしまいました。

迂回路は海沿いルートなので、なかなか絶景です。ソロだとこうした脇道は意識しないと通らないので、ブルベも含めサイクルイベントに参加すると新しい発見があって面白いですね。

いくつかアップダウンを越えて、伊東市へ。砂浜の海岸線が綺麗です。2週間前の試走ではもっと人がいたような気がしますが、台風の影響でしょうか。思えば道路も試走時より混んでいない気がします。

114km地点:通過チェック 7-Eleven 伊東ベイサイド店

約114km走って7-Eleven 伊東ベイサイド店へ。フォトチェックフレームを含めて証跡を残します。

ここでも、店名の他にレシートでの証跡を取っておきました。

補給を終えて出発。すぐに国道135号線を逸れて県道109号線の川奈方面を走る海沿いルートへ。

恐らく、このブルベで1番の急勾配はこの海沿いルートから国道に合流する登りだと思います。長丁場に備え、体力消費をおさえてインナーローで登っていきます。

再び国道135号線へ合流して、アップダウンを越えつつしばらく進むと、東伊豆市に入り、稲取が見えてきました。折り返し地点のオレンジセンターももう少しです。

151km地点:通過チェック 伊豆オレンヂセンター

約151km走って伊豆オレンヂセンターへ。ようやくここで折り返し。ここに来るまで間に汗を掻きすぎたのか、足が痙る兆候が見られましたが本格的に痙ることなく到着。試走時も同じようなことをしていたので、進歩がないなぁ。

そして、ウルトラ生ジュースで補給。オレンジとブルーベリーから選べ、試走時はオレンジだったので、ブルーベリーにしてみました。甘酸っぱくて爽やかで美味い!

そして、証跡……。やらかしました。暑さと疲れで判断力が鈍っていたのか、フォトチェックフレームを入れてない。こうなるから、店名とレシートの2種取っておくべきですね。

疲れが溜まっているので、ここでしっかりと補給した方がいい。そう判断して隣の食事処でとろろ御膳を注文。味噌仕立てのとろろ汁のお陰でさらさらと入っていきます。味噌汁がやたら飲みたくて堪らなかったので、塩分不足だったのしょうね。

しっかりと休んで再出発。ここからは今まで来た道を引き返します。アップダウンも同様にあるわけで、モチベーションのキープが難しいところ。でも、例えば自生しているアロエなんて伊豆っぽい、とか小さな発見をしながら走ると気が紛れます。

行きでキツかった急勾配も、帰路で見ると違う景色です。

国道135号線への合流地点。次のチェックポイントまであと少し。この先のアンダーパスを通って合流するのですが、ブリーフィングの情報ではグレーチングに注意とありました。確かに一部タイヤがハマりそうな箇所があるので、ここを通るときは要注意ですね。

188km地点:通過チェック LAWSON 伊東渚町店

188km走ってLAWSON 伊東渚町店へ。16時を過ぎ、気温も下がって少しずつ走りやすくなってきました。

ですが、足が回らない。どうやら疲労が溜まってしまっている様子。クエン酸ドリンクも補給して残りのライドに備えます。

補給を終えて出発。クエン酸ドリンクが効いたのか徐々に足が回るようになってきました。クエン酸様々です。

日がとっぷりと暮れた頃、国道1号線へと戻ってきました。ここまでくれば、キツいアップダウンもないはず。だけど、時折、路面が濡れていたりしていたので、どうやら雨雲は近くにいるようです。このまま降られないで終わりたい。

254km地点:通過チェック 7-Eleven 平塚北豊田店

254km走って、7-Eleven 平塚北豊田店へ。ここはPC1通過チェックの候補の1つだったコンビニです。

残り46km。それを5時間45分使って走ってもゴールできるバッファがあり、心にも余裕が生まれます。でも、最後こそ気を引き締めないと変なところでミスをしてしまう。最後まで気を抜かずに。それに気になるのが雨雲。この近くでピカピカ雷が鳴っています。どうやらゴールへは、その方向へと進むようです。

で、案の定、雨に打たれました。それもなかなかの雨脚です。全身ずぶ濡れで靴の中はぐちゃぐちゃ。レインウェアを持ってきていましたが、あと少しでゴールだからと思って着なかったら、少し寒気を感じるほどでした。

ゴール:7-Eleven 川崎小杉陣屋町2丁目店

そして、22時半過ぎにいくつかあるゴール地点の候補の7-Eleven 川崎小杉陣屋町2丁目店へ。辿り着くころには雨も止んでいました。

ゴールはレシートに記載の時刻になるので、早速、レシートをゲット。22時40分。17時間10分での完走となりました。その後、ゴール受付をリモートブルベカードで行って終了。無事に帰路へと着きました。

BRM905東京300ウルトラオレンヂを走り終えて

初の300km。伊豆の景色は綺麗だったし、ウルトラ生ジュースも美味しかったしで良いコースでした。時間は余裕を持って完走できたものの、体力的にはかなり消耗しました。

問題点は2つ。一つは夏の暑さ。北国育ちのためか寒さはどうにか耐えられますが、暑さは今も苦手です。体力をごっそり持って行かれるので、補給や休憩のタイミングを考えないといけないなと思いました。そして、もう一つは腰痛。体幹が弱いためか、長距離を走ると腰が悲鳴を上げ前傾姿勢を保つのが辛くなってしまいます。信号で停止できる都市部はストレッチしたりして誤魔化せますが、信号のない道を延々と走るとボロが出てきてしまいます。来月は400kmブルベに挑戦するので、それまでに体幹を鍛えて克服しておかないといけません。

そして、リモートブルベカードを使ったブルベにも触れておきます。このコロナ禍においてブルベをどう運営していくか、主催のランドヌール東京はとても頭を悩ませたのだと思います。その打開策として導入されたのが、リモートブルベカードです。ブルベカードは以前から雨に濡れたり紛失しないよう注意して管理しなければならず、課題を残したまま運用していました。それが今回の状況を打破するとともに、これまでの課題も解決できたのだから、とても良い施策だったと思います。

それに加え、出走時間帯の緩和、複数候補のPCによるフォトチェックフレーム通過チェックも、蜜を避けるために最善の対策だったように思えます。特に出走時間帯が緩和されたことにより、夜遅くに働く人でも参加できる可能性が高まったのは、ブルベ参加者の裾野を広げる意味でも大きい気がします。受付をリモート化することにより、参加者と運営団体の負荷が下がるなら、リモートブルベカードは他の団体でも導入を検討しても良い施策ではないでしょうか。

ブルベレポート
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この記事を書いた人
ノブ

『ろんぐらいだぁす!』をきっかけに'17年春からロードバイクを始めたキャンプ、登山、馬、サブカル好きなサイクルツーリスト。
 
グルメと絶景を求め各地を巡るロングライド自転車旅行記にブルべ挑戦記、サイクリングの便利グッズやキャンプギアのインプレ、自転車関連の書籍や映像作品のレビューをブログ『ツール・ド・気ままに』で公開中。
 
'19年に日本一周15,594km(172日間)を完走。'20年からブルベに参加し、'20~'23年はSR獲得。ブルベの最高峰PBP完走が今の目標です!

'22年よりNPO法人引退馬協会のFP会員として活動。引退馬支援とともに乗馬も少しずつ始めています。
 
◇所有自転車
KhodaaBloom FARNA 700-105
Birdy Standard Disc
 
ヘッダー画像のキャラクターは『びわっこ自転車旅行記』の大塚志郎先生に描いていただきました。
 
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