こんにちは。ノブです。
2021年7月3日に開催されたAJ北海道主催のブルベ、BRM703北海道600宗谷岬に参加してきました。
今回は宗谷ブルベの2日目後編と帰路を含めた完結編。名寄市~朱鞠内湖~ゴールの滝川市まで走ります。
BRM703北海道600km宗谷岬 走行ルート
Garmin Edge 1030 走行データ
ブルベ走行レポート
464.3km地点:PC4から名寄峠へ
セブンイレブン名寄大橋店で補給を終えて、向かう先は朱鞠内湖。湖に向かうためには、600kmブルベ唯一の山越えがあり、その頂上となる名寄峠に向けてしばらく登りが続きます。
序盤は緩く、中盤から斜度が上がっていきます。それでも斜度としては5~6%くらいでしょうか。ギアを軽くすればスルスルと登れます。
それに頂上の標高が440mなのは、流石は高い山の少ない北海道といった感じです。400km以上走っている足でも登れる難易度で助かりました。
頂上はトンネルとなっていて、中はまるでクーラーの効いた室内のような涼しさです。内部の道が濡れていて、それがクーラーよろしく冷却効果を発揮しているようでした。
日本最大の人造湖 朱鞠内湖
名寄峠を越えたら、しばらくは下り。国道275号線に合流して小さなアップダウンを走りつつ、朱鞠内湖へとやってきました。
フィヨルドのように入り組んだ地形が特徴で、一見するとそこまで大きな湖のようには見えませんが、湛水面積(貯めることのできる水の面積)が日本一の人造湖なのだそうです。そして、幻の魚イトウの住むフィッシングスポットでもあります。
その入り組んだ地形が分かりやすく見られる動画があったので、貼っておきます。
幌加内蕎麦で昼食
朱鞠内湖を後にして、幌加内町の市街地へと向かいます。道中にバイカーさんがたくさん集まっていたお蕎麦屋さんがあったので、お昼ご飯に入ってみました。
幌加内町は蕎麦の生産量が日本一。寒暖差があり、夏でも涼しい北海道は蕎麦を栽培するのに打ってつけです。
立ち寄った霧立亭では、その幌加内蕎麦を使ったとろろ蕎麦を注文しました。とろろも近くの深川市で採れた物。北の恵がたっぷり入った蕎麦はのどこしも良く、とても美味しかったです。
昼食を終えて走り出すと、白い花の咲く畑が広がっていました。蕎麦の花は白ですが、もっと背丈があって密集しているイメージです。それに開花時期はもう少し先のはず。ジャガイモかな?
幌加内町市街地へと入り、A-COOPに立ち寄ります。次のPCまで30km以上残っているので、ここでドリンクなどを補給。
幌加内町からは幌加内峠、高橋峠と名の付く小さな登りを越えていくことになります。
15時半に沼田町へと入りました。この辺りは石狩川と雨竜川の2河川によって作られた平地なので、水源に事欠かきません。地名の通り、辺り一面が水田地帯となっていました。
豊富な水以外にも、雪中米と呼ばれる冬期の貯蔵法によって美味しいお米が食べられる工夫が成されているようです。お米というと新潟県のイメージが強いですが、北海道のお米も美味しいですよ。
577.8km地点:PC5 セイコーマート沼田店
16時少し前にセイコーマート田沼店へ到着しました。
ここまでずっと南から吹き付ける向かい風となっていて、走るのに苦労しました。昨日のオロロンラインを走っているときよりもキツかった気がします。
田沼まで来れば、ゴールまでは残り30kmを切っています。最後は行きと同じルートを戻っていくだけです。余裕かと思っていましたが、ここからが思いのほか大変でした。
滝川市に向けて緩い登りがずっと続き、しかもその坂を這うように向かい風が強く吹き付けてきます。行きはよいよい帰りはキツイ。なかなか先に進ませてくれません。
行きにも見た道の駅サンフラワー北竜の正門。この辺りの道が荒れていていて、交通量もそこそこあるので走りにくかったです。
長く緩い登りを終えた先で鶴と亀、それにウサギという縁起の良いオブジェを見つけました。廃タイヤを加工して作られているみたいですね。
ずっと向かい風を受けながら走り、石狩川を渡って滝川市へと入りました。この先の交差点を曲がればゴールPCのある国道12号線です。あと少し。
605.1km地点:GOAL ローソン滝川江部乙店
スタート地点だったローソン滝川江部乙店前へと戻ってきました。
Garminのタイムは34時間41分。レシートの時間だと34時間39分でした。2日目前半に崩していたお腹も後半は持ち直し、平均スピードも17.6km/hと少しだけ上げてのフィニッシュです。
一息付いて足元を見ると、膝の辺りが真っ赤に日焼けしていました。この二日間の日差しの強さを物語っています。シャワーを浴びたらもの凄く沁みました。
ゴールすぐ隣の道の駅たきかわに立ち寄ってみると、レストランは仕舞っていましたが、売店でソフトクリームとジェラートが売っています。
ごぼうミルク&ハスカップミルクのダブルで祝杯です。ごぼうは鼻に抜ける香りが根菜そのもの。そして、ハスカップの安定の甘酸っぱさに癒やされました。
後泊の宿はホテルスエヒロ
滝川駅前まで自走して、今日のお宿へ。前泊はホテル三浦華園に泊まりましたが、今日はホテルスエヒロです。泊まり比べておけば、再び宗谷600を走るときに役立つかもと思い予約しておきました。
自転車はホテルの奥にあるスペースに置かせてもらえるようです。
そして、その近くに洗濯機2台と乾燥機が1台ありました。フロントに洗濯200円、乾燥300円を支払うことで使うことができます。
部屋も綺麗です。ホテル三浦華園も良かったけど、こっちも悪くない。
夕飯も松尾ジンギスカン!
夕飯は前泊のときにも食べた松尾ジンギスカン本店に向かいました。
今回はマトンを注文。ラムに比べ匂いがキツいと言われますが、タレに漬け込まれているので臭みは全くありません。味が染み込んで柔らかで美味しい。
山わさびと一緒に食べるラムチョップ、羊ハムのスープも美味かった。ビールも解禁したので、ほろ酔い気分でブルベ最終日は過ぎていきました。
帰路:クイックナット騒動!?
宗谷ブルベを終えた翌日の月曜日。滝川市内は曇り空。ですが、札幌を含めた南側は梅雨前線の影響を受けて、丸一日雨になるようです。
今日一日は有休を取得しているので、自走で空港まで寄り道しながら走ろうと計画していて、飛行機のチケットは新千歳発の21時と遅めの便を予約していました。
流石にこのまま走れば、雨風でグショグショになった状態で飛行機に搭乗することになりかねません。走行は諦めた方が良さそうです。
そこで振り替えが可能なチケットだったことを利用して、空いている14時発の便に急遽変更。お昼過ぎに空港に到着する移動スケジュールに切り替えました。
ホテルを遅めにチェックアウトし、滝川駅前まで移動。まずはブルベカードとレシートの入った封筒を投函しておきます。
その後、ポストの隣で輪行の支度をしていきます。行きと同じく輪行時の衝突防止用にディレイラーガードを取り付けて準備ヨシっ。特急ライラックで札幌市を目指しました。
その道中、何気なくTwitterを眺めていると、ばるさんのツイートが目にとまります。
滝川駅でとんでもないものを拾った…滝川で輪行した方、クイックのご確認を。 pic.twitter.com/ubseCKpd1q
— ばる (@barubaru24) July 5, 2021
ん? もしかして……。いえ、十中八九、宗谷ブルベの輪行組の中で、クイックナットを外す運用をしているのは自分くらいでしょう。案の定、輪行袋に入れておいたはずのクイックナットが見当たりません。
ばるさんにポスト脇で落としたこと、そして、ディレイラーガードを取り付けているので輪行に支障がないことを伝えました。
その後のやり取りで、ばるさんにナットを預かってもらうことになり、どこかの機会に渡してもらうことになりました。
そのまま羽田空港に到着し、帰宅。トラブルはいくつかありましたが、初の遠征ブルベを事故無く終えることができたので、まずはOKとしましょう。お疲れ様でした。
番外編:クイックナットの行方
ばるさんに預かってもらっているクイックナット。本人には破棄して構わないと伝えてありますが、恐らくそのまま保管されることになるはず。あまり期間を空けずに回収の段取りを付けた方が良さそうです。
さて、どうしたものかと悩んでいると、フォロワーさんから「サメハルさんのBOOTH経由で送ってもらうのはどう?」とアドバイスをいただきました。
確かにそれは名案です。即売会に参加するようになったのが日本一周後からという若輩者のオタクなので、欲しいグッズや同人誌が山ほどあります。
いくつか同人誌を購入してサメハルさんに伝え、クイックナットと一緒に送ってもらうことができました。
お帰り、ナット。
もし、自分が他の人のナットを駅で拾ったらと思うと、なかなかゾッとする事態です。宗谷600自体が順調だっただけに、最後の最後でこのやらかしが目立ってしまいました。
この度は本当にお騒がせしました。
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