ブルベ初挑戦!2020BRM112東京200曾我梅林へ参加してきました!

ブルベレポート

こんにちは。ノブです。

2020年はブルベに挑戦する。そして2023年のPBPへ出場する。2019年の日本一周中に次の目標をそう宣言しました。
元々、『ろんぐらいだぁす!』に感化されて始めたロードバイクです。作中でもPBPが取り上げられているのだから、聖地巡礼に行かないわけにはいきません。PBP目指して、いざ初ブルベです。

ブルベとは
ブルベとはノーサポート・自己責任の長距離サイクリングイベントで、タイムや順位には拘らず制限時間内での完走を認定するものです。 ブルベ(仏語 Brevet)は認定を意味します。参加者は事前に公表されているルートに従って走行し、指定されたチェックポイントを時間内に通過しゴールを目指します。制限時間はおおよそ平均時速15km程度で計算され、努力は要するものの無理のない速度で走れるように設定されています。ブルベの規則、交通法規は厳守です。規定の距離を制限時間内に走ると、コース完走の認定を受けることができます。
Audax Japanは日本においてACP(Audax Club Parisien)およびRM(Randonneurs Mondiaux)の認定ブルベを統括しています。日本で開催されるACP認定のブルベにはBRM、Fleche Velocio、SR600があり、1200kmを超えるRM認定ブルベも開催されています。
BRM: Brevet du Randonneur Mondiaux
Flèche Vélocio
SR600: Super Randonneur
RM: Randonneur Mondiaux
なお、日本では、ブルベといえばACP、RM認定のBRMと思いがちです。しかし、実際には様々な種類のブルベがあり、BRMはその中のひとつです。フランスではBRM以外のブルベが数多く行われています。BRMの最高峰であるPBPが正式にはParis Brest Paris Randonneurと名付けられているのは、他のブルベにもPBPがあるため、はっきりと区別する必要があるからです。 ブルベはノーサポート・自己責任のイベントなので、天候変化、ミスコース、メカトラブル、さらには公道を走るため事故のリスクにもすべて自分で対応しなければなりません。補給やリタイヤしたときの回収車もありません。参加者は私的な走行をしているとみなされ、Audax Japanおよび主催者は責任を負いません。運営はすべてブルベ参加者であるAJ会員がボランティアでおこなっており、商業イベントとは異なります。

出典Audax Japanより

2020BRM112東京200曾我梅林について

初ブルベにエントリーしたのは、ランドヌール東京が主催するBRM112東京200曾我梅林。スタート地点が家からも近く、知っている道を多く通るので安心して走れそうというのが理由です。

コース
等々力から都会の広域農道こと中原街道を通って、伊勢原~平塚と抜けて、小田原の曽我梅林で折り返します。その後、国道1号、134号を通って三浦半島へ。三崎で折り返して湘南国際村を通って、最後は横浜みなとみらいを通って川崎までもどってくるお馴染みのルートです。

注意
巡航可能な平坦区間が基本ですが、いわゆる「信号峠」や細かな起伏もありますので、それなりのペースでの走行が必要です。中原街道、国道134号など交通量多し。市街地、店舗近くでは車の左折巻込み事故に十分ご注意ください。

概要
日時:2020年1月12日(日曜日)
スタート時間:6:00
スタート地:川崎市・等々力緑地公園内とどろきアリーナ前
ゴール地:ファミリーマート川崎苅宿店
ゴール受付:川崎市自治会館 1階談話室
距離:200km
制限時間:13時間30分

出典ランドヌール東京より

BRM112東京200曾我梅林 走行ルート

Garmin Edge1030 走行データ

旅レポ・フォトギャラリー

等々力緑地公園内とどろきアリーナ前へ

午前3時半頃に起床して簡単な食事をとって、スタート地点の等々力緑地公園内とどろきアリーナへ。午前5時から受付開始ちょうどに向かうと、まだ人もまばら。ですが、先に受付をすませることができたので、早めに来ておいてよかったです。

ブルベカードのほかに自転車に取り付けるタグヘルメットに取り付けるまだら模様の紐をいただきました。

その後、ブリーフィングを行い、ルートの説明、各PC(Point de Controle。チェックポイント)になっているコンビニ利用についての諸注意を受けました。諸注意はAJ神奈川さんが分かりやすくまとめています。

最後に車検を受け、午前6時に出発です。車検では事前にいただいたアドバイス通り、前照灯、尾灯をすべて付けて受けるとスムーズでした。

等々力緑地公園内とどろきアリーナ~【PC1】ミニストップ小田原曽我原店

とどろきアリーナを出発して、中原街道をメインに国道1号線を目指します。交通量も多くなく走りやすいですが、序盤は人が固まるのでゆっくりペース。でも、速い人はどんどん抜いて先に進んでいく。集団で固まっているのは走りにくいので、自分も抜いてどんどん先に走るべきだろうか。でも、ハイペースは後半にへたれそう、と色々迷いながら走っていました。

しばらくすると人もばらけていき、自分のペースで走れるように。遠くに富士山も見えてとても綺麗でした。

国道1号線に出て、海沿いを国府津まで走り、最初のPCであるミニストップ小田原曽我原店へ。

到達証明のためのレシートをゲット。67.9㎞地点にあるミニストップ小田原曽我原店までで3時間半。ずっと平坦だったのですが、序盤にトイレに立ち寄ったりして少し時間がかかり過ぎたかもしれません。

【PC1】ミニストップ小田原曽我原店~【通過チェック】フジトモ商店

ミニストップ小田原曽我原店が折り返し地点なので、再び国道1号線へ。次は三浦半島方面に向けて走ります。

大磯駅近くの交差点から国道134号線へ。大きな道路なので交通量は多いですが、海沿いを走るのは気持ちが良いです。ただ、江ノ島を越えたあたりから車線が少なくなって渋滞が発生していたので、抜けるのに少し苦労しました。

逗子・葉山の海沿いを走り、陸上自衛隊武山駐屯地を目印に曲がって、半島の反対側、三浦海岸へ向けて進んでいきます。

三浦海岸から海沿いを走って南下。通過チェックポイントのフジトモ商店へ。ブリーフィング時にここのレシートを忘れないように注意を受けましたが、ズルしてないよね、という確認用ということでしょうか。

なので、レシートも確実にゲット。ここまで約130㎞。スタートから6時間半ほど走りました。だいたい1時間に20㎞ほど進めているので、ペースとしてはそんなに悪くない感じでしょうか。

【通過チェック】フジトモ商店~【PC2】ファミリーマート三浦三崎店

三浦半島をさらに進んでマグロで有名な三崎漁港に出ました。ここにPC2のファミリーマート三浦三崎店があります。レシートをもらうのに食べ物を買ってもよかったのですが、漁港まで来たのですから補給は別のものがいい。日本一周中の癖が抜けないのか、地元の名物を食すべし!と変な使命感がふつふつと湧いてきました。

さて、制限時間の貯金は十分にありますが、お店を探していると時間を食ってしまいます。すぐ隣にあったお店をのぞいてみると、空いている。コンビニ隣の庄和丸で昼食にしました。

お店の人気メニュー、三種のマグロ丼を注文。お客さんが少なかったおかげか注文から5分ほどで運ばれてきました。

うん、美味い。ロングライドはやっぱりこうして美味しいものを食べるに限りますね。このお店、食べ終わる頃に団体さんが入ってきて混雑していたので、タイミングがよかったようです。

【PC2】ファミリーマート三浦三崎店~【Finish】ファミリーマート川崎苅宿店

ファミリーマート三浦三崎店からは県道26線を登って、国道134号線に合流して葉山方面へ。この国道134号線。下りで楽ちんなルートなのですが、渋滞が発生していて抜けるのに苦労しました。
渋滞を抜けて湘南国際村秋谷入口に差しかかったところで右折し、横浜方面へと向かいます。序盤は長いトンネルが続くため歩道を使って緩い坂を登り、後半に平均勾配8%の坂がありました。
おそらくこのブルベで一番キツイ区間。日本一周を終えてから、しばらくヒルクライムをしていなかったせいか体がなまっていて、少し疲れました。

その後、金沢シーサイドライン沿いを走ってから国道16号に合流して北上。横浜の名所をいくつも抜けていきます。

横浜に走る少し前から雨がパラついて若干寒くなってきました。それと、写真の辺りは自転車専用のラインが引かれている区間なのですが、その上に路駐している車があったりと抜けるのに少し手間がかかりました。

横浜を抜けて、国道1号線に入ってからは鶴見川を目指してひた走ります。幸いなことに雨は本格的に降ることもなく、最後は路地を抜けてファミリーマート 川崎苅宿店でゴール。所要時間は11時間33分。200kmを無事に走りきることができました。

川崎市総合自治会館へ

ファミリーマート 川崎苅宿店でレシートをゲット後、少し北上して、受付所が開設されている川崎市総合自治会館へ向かいました。

1階談話室がゴール受付になっており、ブルベカードに各PCの通過時間をレシートを頼りに書き加え、合計所要時間、メダルの有無、署名を入れて提出。これで受付は完了です。

そして、これがブルベ200kmを完走記念のメダルです。2020年から新しいデザインになったのですが、ホイールをモチーフのなかなか格好いいデザインですね。

ブルベ200kmを走り終えて

初参加のブルベ。200㎞と距離が短かったので、昼食込みでも2時間残して完走することができました。ですが、より距離の長いブルベになれば後半に疲れて速度も落ちてくるはずです。今後、日を跨ぐブルベにも参加する予定なので、睡眠時間を確保するためにも、もっと速く走れるようにならないといけない、と強く感じるライドでした。
今回のブルベですが、試走はせずGarmin Edge 1030のナビ機能を利用して走りました。と言っても完全にナビに頼るのではなく、事前にQシートをチェックし、Googleマップのストリートビューで曲がる箇所を予習しておいてあります。そのお陰で当日は迷うことなくすんなり走ることができました。ストリートビュー様々です。
また、走行中に少し気になった点を2つ挙げておきます。1つはT字路の右折。序盤に前を走っていた方が、右折を2段回ではなくそのまま右折していく人がいました。普段は2段階で曲がるよう気を付けているのですが、人も多かったし、T字路だったし、そこまで気にしなくていいのかなとも思いましたが、どうにも腑に落ちません。
それと、渋滞時の対応。ブルベのように制限時間があると、間に合わせるために路肩側をすり抜けて行きたくなります。こうした時間を短縮できる可能性のあるケースで、熟練の方はどうやり過ごしているのでしょうか。気になります。
兎にも角にも、まずは初戦を無事に白星で飾ることができました。次は2月末に開催されるBRM229東京300ウルトラオレンヂです。今回の経験を活かし、SR(シューペル・ランドヌール)目指して頑張りたいと思います!

ブルベレポート
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ノブ

『ろんぐらいだぁす!』をきっかけに'17年春からロードバイクを始めたキャンプ、登山、馬、サブカル好きなサイクルツーリスト。
 
グルメと絶景を求め各地を巡るロングライド自転車旅行記にブルべ挑戦記、サイクリングの便利グッズやキャンプギアのインプレ、自転車関連の書籍や映像作品のレビューをブログ『ツール・ド・気ままに』で公開中。
 
'19年に日本一周15,594km(172日間)を完走。'20年からブルベに参加し、'20~'23年はSR獲得。ブルベの最高峰PBP完走が今の目標です!

'22年よりNPO法人引退馬協会のFP会員として活動。引退馬支援とともに乗馬も少しずつ始めています。
 
◇所有自転車
KhodaaBloom FARNA 700-105
Birdy Standard Disc
 
ヘッダー画像のキャラクターは『びわっこ自転車旅行記』の大塚志郎先生に描いていただきました。
 
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コメント

  1. みじぴん より:

    T字路を車同様に右折するのは問題外ですが、ベテランの方々は、キープレフトを遵守しつつサクサク先に進んでました。
    もしくは一旦歩行者になって、横断歩道を歩くか。
    ブルベはそれなりの人数によるサイクリングになるので、自転車が長い列になると迷惑になるため、柔軟な対応として早めにはける手段を取るようです。
    車の渋滞も無理なすり抜けは見た事がありませんが、すり抜けが可能な所はみんなすり抜けてました。
    交通ルールに対して、厳密に言ってどうなのかは物議でしょうが、ある程度柔軟な対応ができないと、車や歩行者と共存できない気がします。
    ちなみに私はドラフティングは行わず、前の自転車と距離を取るよう心掛けております。
    自転車の集団が長く伸びると、車が追い抜きにくいからです。

    • ノブノブ より:

      ご意見ありがとうございます。状況を見てケースバイケースで対応するしかないですよね。
      自分もドラフティングはせずにある程度距離を取るようにして走っています。集団で走る経験が少ないので自転車同士の事故防止の方が大きいかもしれません。
      やはり、サイクリングは無理なく安全に最後まで走りきることが大事ですね。

      • みじぴん より:

        口幅ったいことを申しました。
        恐れ入ります。
        主催者様も某有名人のブルベ不正疑惑を例に、他人を炎上させてないで自分のブルベをしなさいとご指導されていました。
        私はBRM111東京200で、先輩方の背中から多くを教わりました。
        SR取るまでに更に多くを教わると思います。
        そして自分の理想のブルベ=グルメライドができるようになりたいです。